韓国ドラマ「放課後戦争活動」の作品情報・あらすじ・感想

今日は異色のジャンル、ミニタリー系の学園ドラマを紹介します~。
戦争する相手はなんと人間ではなくエイリアン。おおおお…、めっちゃ怖いんですけどー!ってドキドキしながら見てたよ~。

目次

作品情報

  • 邦題:放課後戦争活動
  • 原題:방과 후 전쟁활동
  • 英題:Duty After School
  • 放送:2023年
  • 話数:10話(1話約70分)
  • 日本国内配信:Leminoプレミアム(2023.10現在)

本作品の配信情報は2023年10月30日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。

予告編

あらすじ

ある日、世界中の空に謎の球体が現れ、人類は大パニックに陥る。
その球体を破壊することも排除することもできないまま、やがて人々は球体のある生活に慣れていった。

球体が出現してから1年が過ぎたある日、1つ目の球体が地上に落下する。
韓国では急遽、国家総動員令が発令され、高校3年生には軍事訓練に参加すれば大学入試で有利になると告げられるのだが…

受験を控えた高校と謎の球体との過酷な戦いを描いたSFアクションスリラーです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 89点
空に無数の球体が浮かぶ奇妙な世界に一気に引き込まれちゃったSFパニック作品。
空に現れた謎の球体よりも目の前の受験に必死な高校3年生たちが、悩み葛藤しながら成長していくストーリーは胸アツw
戦慄の戦闘シーンに視聴を止められずシーズン1は一気見したけど、シーズン2のエンディングには無力感でいっぱい~!

感想

一気見必至の没入感

夏の初め頃にホラー大好きの友達からオススメされてたこのドラマ。彼女が薦めるってことは怖いドラマなんだろうな…とは思ってたけど、やっぱり怖いやつだった~。

でもジャンル的にはホラーではなくてSFパニック系だし、戦う相手はゾンビじゃなくて宇宙人なので、夜眠れなくなったりするタイプではなかったんだけどね。

このドラマの原作を描いたのは「アンナラスマナラ -魔法の旋律-」でも知られる人気WEB漫画作家ハ・イルグォン。WEB漫画原作だと軽めのストーリーっていうイメージがあったので、私はてっきり「放課後に部活的なノリで戦争活動をしちゃう高校生たちの青春ストーリーなのかな~?」とか思って見始めたんだけど…全然違った。想像以上にハードな内容でビックリ~。

ある日突然、人間を襲い始めた「球体」と呼ばれる謎の生命体(たぶん宇宙人)をを倒すため、韓国軍に招集された高校3年生たちの命懸けの戦いを描いたSFアクションドラマなの!!

世界中の空に無数の球体が現われて、その球体が何なのかは分からないけれど、人類は仕方なくその球体との共存を始めるところからストーリーが始まるんだけど、私はこの設定がまず驚愕だった(この設定を考えた原作者って発想が天才!)。

昼も夜も、空には常に謎の球体が浮かんでいる奇妙な世界…。
映像化すると相当インパクトのあるこの景色は、言いようのない居心地の悪さに満ちていて、この違和感に一気に引き込まれちゃったよ。

やがて1つめの球体が地上に落下して、悲惨な事件が…。

この事態を受けて、韓国は国家総動員令を発令して、軍隊や予備軍だけでなく満24歳までの成人男女全員、さらには高校3年生までを総動員。

球体の落下など何も知らされていない高3の生徒たちにとっては「受験に有利になるためのキャンプに行く」くらいのノリで参加した放課後戦争活動だったのに、遂に球体が彼らの前に姿を現して大パニックに!
恐ろしいほどの没入感が味わえるSFアクションだった~。

このドラマは2シーズン構成になっていて、全10話のうち、シーズン1が前半6話、シーズン2が後半4話。

前半のシーズン1では、謎の球体と高校生たちとのスリリングな戦いが描かれていて、圧倒的な殺傷能力を持つ球体との戦闘シーンには心臓バックバク!必死で銃を手にするた生徒たちの恐怖に震える眼差しから目が離せない~。映画に例えると「宇宙戦争」や「インディペンデンス・デイ」、「クワイエット・プレイス」なんかの雰囲気に近かったかも。

後半のシーズン2では、謎の球体との戦いで生き残った生徒たちのその先の生活が描かれていて、映画に例えると「アイ・アム・レジェンド」のような雰囲気かな~。球体との戦闘に慣れてきたシーズン2では、生徒たちの内面がフォーカスされていって、球体はなぜ現れたのか、なんのために球体と戦うのかについても描かれていきまーす。

どちらのシーズンでも危機的状況下にある生徒たちが、励まし合ったり対立したり、難しい選択を迫られながら、お互いの絆を深めていく成長物語になっていて、悩んだり葛藤しながらも徐々に頼もしくなっていく生徒たちに胸が熱くなっちゃうはず!

期待の新人てんこ盛りw

斬新な設定と緊迫感たっぷりのストーリーもさることながら、このドラマのもう1つの魅力は、注目の新人俳優がたくさん出演してるところ~。

「この子どこかで見たことある!」っていう印象的な若手俳優が次から次へと、よくもまあこんなに集めたねってくらい出てくるよ。

例えば「未成年裁判」の少年役や「キル・ボクスン」での演技が印象的だったイ・ヨンだったり、

遠見には緑の春」や「Dear.M」に出てた元CLCのクォン・ウンビンとか、

「恋愛革命」や「遠見には緑の春」のキム・スギョムなんかも出てるし、

それから「恋はオン♡エアー中!〜Live on」のノ・ジョンヒョンとか(ちなみに彼はもう30歳なんだけどまだ高校生役やるのねw)、

ドドソソララソ」のユン・ジョンビンとか、

「シュルプ」のムン・サンミンまでも!

その他にも「女神降臨」でアンヒョソプの妹役だったヨ・ジュハとか、「遠見には緑の春」のシン・スヒョン、「青春の記録」のキム・ミンチョル、「遠見には緑の春」のチェ・ムンヒ、「あなたに似た人」のシン・ヘジとかいっぱーい。(あれ?「遠見には緑の春」の出演者がやけに多い気がするけどたまたまかな?)

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

そうそう、新人俳優の話ではないんだけど、シン・ヒョンスが演じてたイ・チュノ小隊長がめちゃくちゃオイシイ役だったよねー!2小隊を率いる子供たちの厳しい上官でもあり、規律を破ってでも命懸けで子供たちを守ってくれる頼れる男。いやー、あれはズルイってw 稀に見るチート級の完璧キャラだったな~。

寡黙な軍人のはずなのに、乾パンでハンバーガー作るシーンや、エンディングで歌を歌わされたりするシーンでは、シン・ヒョンスが期待値以上にはしゃいでて「この人意外と陽キャなのかな?」って思ったりも。

あとねー、イム・セミが演じてた担任の先生が早くに死に過ぎて衝撃だったんだよねー!イム・セミってこのドラマで唯一の顔の売れてる女優さんな気がするのにこんな早く死んじゃうの~!?って(しかも死に方も悲惨…)。イム・セミが死んだ時点で「ひょぇぇ。このドラマは誰が死ぬかマジでわからんぞ!」って危機感が倍増したので、そういう意味ではナイス演出だったのかもw

なんでそうなっちゃうの…

しかしシーズン2の終わり方…あれはどういうことなのよ~!!

思い返してみれば、シーズン2に入ってからは若干設定もあやふやで、なんだか展開が怪しくなってきてる感じはあったのよなあ~。

特殊部隊でもない高校生部隊が生き残れるくらいなので、他にも生き残ってる人は多いはずなのに全然人と会えなかったり助けも来なくて、膨大な数の球体が落ちて来てもう人間がいないのかな~と思いきや、ブレーカーを上げれば電気が付く=電力会社は今もちゃんと動いているっぽかったりして、状況がイマイチわからず、うーん。

そもそも、球体が人間を喰うって言われたけど、殺しはするものの食べてる風はなかったし、食べるからには成長したり数が増えるはずなのに、そういう感じじゃなかったのも謎だったんだよなあ。

じゃあこのドラマどうやって終わるつもりなんだろう?って不安になりつつ見ていたら、なんと最終話で、受験と貧困に追い詰められたヨンスによる衝撃の大量殺戮が………

小隊長をはじめ、たくさんの犠牲の上で必死で守り抜いてきた命だったのに。なんでこんな風に理由もなく奪われてしまうのか。なんなんだろうこの無力感。一番やっちゃいけない終わり方だった気もするんだけどなあ…。

結局は、謎の生命体より、追い詰められた人間の方がよっぽど怖いという戒めだったのかなあ。(死刑囚もそんなこと言ってたような…)

ハッピーエンディングが最善だとは思わないけど、「もう全部がチヨルの夢なら良かったのに~!」って思ったくらいのあまりにも無残な終わり方だった~。

そんなわけで、個人的にはシーズン2がエンディング含めてやや残念だったものの、シーズン1はインパクトもスピード感もあってとにかく面白いので、パニック系やスリラー系が好きな方には絶対オススメしたいドラマだったよ~w

OST

球体との戦いに全神経を集中してたせいか、正直あんまりOSTを聞いていなかったんだけど(私が戦ったわけじゃないのにw)、感想を書きながら改めて聞いてみたら、원슈타인(Wonstein)の「K-Mars」がとってもカッコイイ曲だった~。このジャンルの曲がOSTに使われるのは珍しいかも。

このMVでも出てくるヨンフンが喰われたタイプの丸々1個分の超デッカイ球体はどうやって倒すんだろうね。DU弾でもいけない気がする…でかすぎて。

それからもう1曲、사피라 K(Safira.K)が歌う「Fall Down」もご紹介。
「落ちる」という曲名もそうだけど、落ちて来た球体への絶望感を感じさせる雰囲気のある曲だった~。

momoruru

DU弾とは劣化ウラン弾のことなんだそうです…

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