韓国映画「純情」の作品情報・あらすじ・感想

あっという間に桜が散って、いつの間にやらGW後半戦!今年も時の流れがめちゃくちゃ早いよ~。

相変わらずスケジュールも押しまくってるので…夏が始まる前には季節に追いつきたい!

目次

作品情報

  • 邦題:純情
  • 原題:순정
  • 英題:Unforgettable
  • 公開:2016年
  • 上映時間:113分
  • 日本国内配信:U-NEXT(2024.4現在)

予告編

あらすじ

2014年、ラジオ番組のDJを務めるボムシルの元に届いた一通の手紙。それは古い友人からのものだった。リクエストされた曲が流れると、彼は23年前のあの夏を思い出し…

1991年の夏休み。ボムシル(EXO・ディオ)たちは、スオク(キム・ソヒョン)が待つ故郷の小さな島へ帰ってくる。生まれつき足の不自由なスオクに密かに心を寄せるボムシルは、共に育った仲間たちと一緒に彼女に寄り添って過ごしていたが、スオクの手術についてある事実を知ってしまい…

23年の時を経て、1人の少女が仲間たちへ伝えたかった想いが明かされる純情ラブストーリーです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 84点

甘酸っぱい系の青春ラブストーリーかと思って見ていたら、想像以上に悲しいストーリーで涙が止まらなかった~。
ディオ様やっぱり童顔だな、と思ったw

感想

離島の自然の美しさ!

2016年上映なので少し時代を感じる映画なんだけど、アイドルグループEXOの D.O.(ディオ、本名ド・ギョンス)とキム・ソヒョンが主演の映画ってことで気になってたので見てみた~。ディオ様はこれが初主演映画かな。

ストーリーは、小さな離島を舞台に、そこで暮らす女の子とその同級生たち5人組の青春を描いたお話。40歳になった彼らが、ある出来事がきっかけで23年前の夏の記憶を鮮明に思い出していくという、美しくて悲しいドラマ。

主人公は島で暮らす足が不自由な女の子スオクと、彼女に想いを寄せる同級生のボムシル。島の外の高校へ通う同級生たちが、夏休みになって久しぶりに島に戻ってくるところから彼らの17歳の夏の物語が始まっていくんだけど…

まずはなんといっても、舞台になっているこの小さな離島の風景がとても美しかった。夏の強い日差しの中で、眩しく輝く波、生い茂る草、全てが力強くて生命力を感じる景色。どの場面を切り取っても背景には壮大な海があって、島の人々の簡素な暮らしの中にも、豊かで厳しい自然の力を感じる美しさだった。(ちょっとだけ「瑠璃の島」を思い出してたよ~)

1991年の設定だからか、セリフの内容も若干ノスタルジックなので、80年代っぽいっていうか「金八先生」みたいな雰囲気だなと思ったのは私だけ…??

ソヒョンやギョンスをはじめ、演じているキャストがとにかくフレッシュだし、子供とも大人とも言えない思春期特有の危うさが、懐かしく愛おしく描かれていて素敵だった。やっぱ青春ってキラキラ~w

やがてスオクの足の手術をめぐって5人の関係は大きく変化していくんだけど…実はポスターからは想像できないくらい悲しい結末が待ってます。

ストーリー自体は典型的というか、いわゆる ”泣ける映画” の作りになっているので、少しありきたりな感じはするものの、それを分かって見ていてもきっと涙が止まらなくなるくらい悲しい結末なので、ハンカチ用意してから見た方がいいかもw

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

想像してた「純情」とは全然違った…

タイトルも「純情」だし、ポスターも平和だったし、まさか死んでしまうとは想像もしてなくて本当にびっくりしたんだけど、スオクが亡くなってからは涙が止まらなかった~。

私が泣けた理由は、スオクの死によって残された4人の悲しみが深すぎたから…。それまでとはすっかり変わってしまった彼らの関係も辛かった。

そして、あんなにも眩しくて美しかった彼らの青春の日々を、永遠に思い出すのが辛いほどの悲しい過去にしてしまう自死の罪深さについて思い知ったよね。死を選ぶ以外の方もきっとあったはずなのに…とは思うけど、両足が使えなくなった先のスオクの人生の辛さを思うと、更にやるせない気持ちになってしまってまた泣けちゃうんだよね。「希望を持て」なんて軽々しくは言えないから。

見終わった後も答えに困るような悲しさが残る映画だったなあ。「純情」っていうより、英題の「Unforgettable」の方がしっくりくるかも。全然ストーリーは違うけれど映画「20世紀のキミ」に似た驚きも感じたぞ。

そして、時代背景的に仕方ないと言われればそうなんだろうけど、スオクのお父さんがかなり酷かった~。失敗が怖いからと手術に反対してたり、そんな脚じゃ嫁に行けないとか言ってスオクを追いつめた挙句に、葬儀の後の「お母さんが連れてったんだ」的な発言には開いた口が塞がらなかったよ…。彼には全く共感できなかった!

“ビニキス” はちょい遠すぎる!?

さてさて、この映画では有名なキスシーンがあって、それは「ビニキス」とか「傘キス」とか呼ばれてる、雨の中でのビニール傘越しのキスシーン。

たしかにこれはとってもエモイ!

…けど私の琴線には触れず(すみません)…2人の距離が…遠すぎない???って思っちゃったよ。あれで目を閉じて応えてくれたスオクはなかなかの妄想上手(!?)。雨の中でビニ傘越しであの距離感だとさ、正直相手の表情はよく見えないと思うんだよね~。

ちなみに…当初は普通のキスシーンだったそうなんだけど(私はそっちの方が良かった気がするw)、当時キム・ソヒョンがまだ16歳くらいということで、ギョンスがキスシーンを傘越しに変更してもらったという話もあるみたい。ギョンスは当時23歳くらいなので(童顔だけど)、たしかにちょっと気を遣っちゃう年頃かもね…

種明かしが面白い

ラジオ局に手紙を送ったのは誰だったのか?どうして「To.Love」のテープをサンドルが今まで内緒にしてたのか?

もう少し説明があっても良いんじゃないかなーなんて思ったけど、それでも終盤になってようやく、現在に女性が1人しかいなかった理由が分かったり、誰がサンドルで誰がケドクだったのかが明らかになるという流れはなかなか面白かった。ボムシルはスオクの遺志を継いでラジオDJになっていたんだと後から気が付くのもグッと来たよ!

momoruru

キム・グォンも良かったけど、パク・ジョンミンめっちゃ良かった!

  • URLをコピーしました!
目次