サイトの引っ越し作業中にちょっとずつじわじわ見ていたドラマ。引っ越し作業中は視聴を控えるつもりだったけど、でもやっぱ全く見ないのは無理で…なんだかんだ見てた…ww
作品情報
- 邦題:シスターズ
- 原題:작은 아씨들
- 英題:Little Women
- 放送:2022年
- 話数:12話(1話約70分)
- 日本国内配信:Netflix(2022.9現在)
予告編
あらすじ
評価(momoruruが勝手に採点♪)
総合評価 90点
貧しくても姉妹と身を寄せ合って生きてきた女性が、突然得た大金に戸惑い、やがてそれを手にすることを夢に見て、恐ろしい陰謀に巻き込まれていくスリル満載のサスペンスドラマだよ!
殺人現場にも残された希少な青い蘭の花。神秘的なその花を通じて、徐々に暴かれていく巨大な陰謀にはアッと言わされること間違いなし~。
各話ごとに最後の3分くらいで驚愕の大どんでん返しが待ってるので、心してご視聴下さいww
感想
美しい映像で綴られた圧巻のサスペンス!
いやいやいや…怖い怖い怖い…
人ってお金が絡むとこうも残虐になれるものなのね…と思わずにはいられない。人間の欲深さを知るドラマだったわ~。
邦題は「シスターズ」ってなってるけど、原題は「작은 아씨들」つまり「小さな女の子たち」という意味なのよね。これって小説「若草物語」(英題は「Little Women」)の韓国版タイトルなんだけど…、たしかに貧しい4姉妹の物語ではあるものの、同じ「若草物語」とは思えないくらい手に汗握るサスペンスだったよ~。
(てゆうかよく考えると「Little Women」を「若草物語」と訳しちゃった邦題の力技にも驚きを隠せないな…。翻訳当初は「小婦人」だったそうでそれはそれで確かに変…)
グロくはないものの非情でむごいシーンは多めかも。組織の利益のためならば人の死など全くためらわずに話が進んでいくので、「ヴィンチェンツォ」の監督と同じ監督と聞いてちょっと納得w(あのドラマもだいぶ死んだのよね…。あ、「ヴィンチェンツォ」つながりでソン・ジュンギのカメオ出演もあったよw)
ストーリーは、突然降りかかってくる予想不能な事態の連続…!共謀、裏切り、希望そして死と…目がくらむようなサスペンスなんだけれど、見てて辛いかと言われると全くそんなことはなく、むしろ映像も繊細で音楽も独創的で美しいの。撮り方やセットもすごく斬新だし。ロッカーの中からの目線で撮ってるようなシーンがあったり、敵役の夫婦の自宅は秘密部屋がいくつもあるプリンセスのお城のようなお屋敷だったりもして。
シンガポールでのシーンもかなりあって、特に最終話に出てきた「Cloud Forest」の映像は美しかったな~(「Gardens by the Bay」の中にあるそうです)私もシンガポール行きたくなっちゃったよ!
ストーリーを進めていく唯一人の存在
オーキッド建設で経理として働く主役の女性インジュは、キム・ゴウンが演じるにしては珍しく(そうでもない?)ちょっとおバカな役なのよね。彼女が無知で純粋であるが故に、大企業の裏金をめぐるトラブルに巻き込まれてしまうし、そして自ら渦中に飛びこんで行ってしまう…。そんな彼女の予測不能な行動が、ストーリーをめまぐるしく展開させ続けていくの。主人公インジュを影でサポートする男チェ・ドイルは、インジュのことを「ゲームチェンジャー」って言ってたけど、まさにそういう存在だったね。
賢い人たち同士の戦いも勿論面白いんだけど、このインジュという予測不能なキャラクターが入ることによって、正解を選べるのか、しくじってしまうのか全く予想できない~!良い意味で刺激的なストーリーになってたw
そしてインジュは、様々な登場人物たちから提案を受け、情報を与えられて、何度も何度も重要な決断をしていかなければならない役目なんだけどね。どれだけ巨額の金が動こうとも、彼女の決断の根底にある最も強い欲望は「家族」。お金や名声を得るためでも、相手を倒したいという欲望でもなく、家族の幸せを願って決断している。その気持ちが随所に表現されているから、見ていると自然にこの姉妹の無事を祈りたくなっちゃうんだよね~。
個性的な二人の妹
インジュの妹インギョン役はナム・ジヒョンが演じていて、こちらも彼女にしては珍しく(そうでもない?w)かなり賢い役。ナム・ジヒョンって声の出し方が可愛いし、表情もホヨヨ~ってしてる印象があって、あんまりキリっとしたイメージなかったんだけど…(ところで私、小さい子供に話しかけるときに、どうしてもナム・ジヒョンの喋り方になっちゃうときあって、たまに「今の私ナム・ジヒョンに似てたw」って1人で思う時あるんだけど…とにかく子供にも優しい喋り方なのよw)
だけど今回は信念を貫く女性記者役だったので私はすごく意外だったよ。なぜこの役がナム・ジヒョンなのかなって。でもこれがね、見てみたら上手かったのよなあ~。実直で淡々としていてストイックな性格が記者らしく映って、最終的には納得の配役だった。
下の妹で芸術高校に通うイネ役を演じていたパク・ジフは19歳なんだそう~。この子も上手いし美しいし、将来化けそうな気がする~!(映画「ひよどり」に主演してるそうなので今度見てみたい!)
イネは三姉妹の中では(正確には四姉妹なんだけど)最も冷静で大人な性格なんだけど、高校生にしてはあまりに達観し過ぎてて…。閉じ込められても恐怖に怯えるでもなく悲鳴すらあげず、むしろ主役級のモンスターかもしれなかったなw
ウィ・ハジュンはカッコ良かったけど最後まで謎だった~
オーキッド建設の本部長で、裏の仕事もこなす怪しい男チェ・ドイルを演じてたウィ・ハジュンは、このドラマで初めましてかと思ってたんだけどね。友達から「よくおごってくれる綺麗なお姉さんの弟だよ」と教えてもらってビックリ~。いや、それはさすがに違くね??と思って確認したらホントだったwあのドラマよりずっとカッコ良くなってる~!
でも私はどうしても彼が誰かに似てる気がして仕方なくて、視聴中からずっと考えてるんだけど未だに分かんないの~。うう、気になるー。口が大きいせいかなんだかパペット的な雰囲気もあるような?!(コレナンデ商会とかに出てきそうw)。あと「ザ・キング」でキム・ゴウンに想いを寄せる同僚刑事役だったキム・ギョンナムにも似てるかな~?
(ウィ・ハジュンがお好きな方には「バッド・アンド・クレイジー」もオススメ!ウィ・ハジュン大丈夫か!?ってくらい大暴れしてるよ~)
この続きはネタバレありますのでご注意を~
ドイルはインジュと一緒にいることが多いので、インジュとのラブラインがあるかと思いきや…?正直あんまり無かったのよね~。周囲には好きかも的な雰囲気を醸し出しつつ、別れ際ではいつもサラっといなくなるという驚異のアッサリ感!w爽やかな笑顔で去って行く彼を見る度に、なんだかんだインジュにはそこまで心を許してない感じがちょっとしたかも。
あの感じだといつかまた会うことはありそうだけど、インジュのおまぬけな性格を考えると、一緒にいるとドイルの裏のお仕事に支障がありそうで私はちょっと心配だよ…w
毎話残り3分で驚愕の事実が明かされる!
私が思うこのドラマの一番の見どころはね、毎話ごとのエンディングだよ!!
まじでこれほんと凄かった!!
毎話ラスト3分くらいで驚異の大どんでん返しが待ってるんだよね。毎回最後の最後で衝撃の事実が明かされて、見てる私が「えっ!えええっ!!えええええ~~~っ!!!」って騒いでるうちにエンディングの音楽が流れだして次回へ続く…みたいな。「正解はCMの後で」のモンスター級のやつよ。あんなの見せられたら「次のエピソード」を押すしか選択肢なくなるんだよ~w(そして視聴がやめられなくなる…時間泥棒w)
このエンディングに慣れてくると、今度はどんな凄いネタ持ってくるんだろうって期待しちゃって、各話の終わり近くなってくるとドキドキが止まらなかったよ~wしかも毎回良い意味で私の想像を裏切ってくれてビックリさせられまくった!ほんとコレとんでもないドラマ作ったもんだw
だから最後まで誰が裏切るのか分からなかったし、誰も信用できなかったんだよね。家族にすら裏切られるかもしれない。今は行動を共にしていても信用しちゃいけない。とにかく緊張の連続。これぞサスペンス!うーん、素晴らしい脚本だったw
私は期待し過ぎたのかもしれない…
こんだけ完成度高いドラマなんだから、最後はどんな大どんでん返しが待ってるんだろう?本当のラスボスは一体誰なの?まさかあの人?!とかって、最終話に向けて期待がどんどん膨らんじゃったんだけど…最後の2話分くらいがちょっと不発だった気がしてならないのよ~!風呂敷を広げ過ぎたのかなあ。エンディングに向けて無難にまとめに行ってる感じがしちゃって残念だったかも~。
ちょっと引っかかったこともいくつかあって。そもそもね、インギョンは早い時期に消されててもおかしくないと思うのよ。裏帳簿を持ってる間は身の安全も確保できてたかもしれないけど、燃やされちゃった後はいつ殺されてもおかしくない状態だったわけじゃん(おおお、書いてて怖いな…)。
彼女を生かしておくメリットやデメリット云々も言及してたけど、支持率が上がろうが警察に疑われようが、失脚させられるくらいなら先に消しておきそうじゃんか。だってあの夫婦(パク・ジェサン&ウォン・サンア)ってそもそも人の命をなんとも思ってないし、警察来たって揉み消せそうな権力あったじゃんか~。
それからチャン・サピョン(ウォルリョン学校長で回顧録くれた人)が、あんなに簡単にウォン・サンアを裏切ってインギョンを選ぶとは到底思えなかった…。伏線はあったけどなんか微妙だったし、インギョンは信念あるけどそこまでカリスマじゃなかったし。しかもサピョン賢そうだったのにあっけなくやられちゃうしさ~!(園芸YouTubeの放送をチェックしてた話はちょっと可哀想だったw)。
ファヨン先輩が戻ってくるのも少しだけ安易な気もしたかなあ。命懸けで死の真相を突き止めようとしてたインジュの最初のモチベーションをひっくり返しちゃうわけで。そこまでして復帰するからにはとんでもない新真実が暴露されるのかと思いきや、証人になっただけだった気がしたのも、ちと残念~。
ウォン・サンアもきっと最後にとんでもない罠をしかけてくるだろうと思ってたけど、打開案がないって言うしさ~。裁判では座って静かに傍聴してるし、もう秘密のお芝居やらないの~?…やっと出てきた塩酸の雨も案外すぐに回避できちゃった気もして。これならウォン・サンアより、むしろパク・ジェサンのほうがずっと怖かったんだけどな。
あそこまで残虐な敵であって、敵側は人がバタバタ死んでいくのに(オ・ジョンセなんてたった2話で死んだのよ~!w)、味方側の死者ゼロ(ウォン・サンウは味方としてカウントすべきかな?)というのもちと都合が良過ぎたような気がしちゃったよ。ハッピーエンド自体は良いことなんだけどねw
人からお金もらうのって怖いって学んだんじゃなかったのかよ~w
しかしインジュってば、恋人からの援助は絶対に受けないようにインギョンに諭してるのに、どうして知らん人のお金はもらっちゃおうとするんだろうねえ…(だったらまだ恋人からもらうほうがマシ…)
720億をめぐってさんざん危険な目に遭って「自分で稼いだわけじゃないものを手に入れようとするのは危険だよ」と学んだはずのこのドラマだったのに、最終話では叔母から高級マンションをもらってしまったり(しかも高額すぎて贈与税が払えないというw)、あげく700億をみんなで山分けするという暴挙まで!w
だーかーらー、それもらっちゃうからあとで大変になるんだってば~!ww
例えば将軍に超サイコパスな隠し子とかいてさ、後になってから消えた700億円を探されたりしたら君たちどーするわけ~???
↑このガン無視されるシーンめちゃ好きw
でも私、実は、インギョンの幼馴染ジョンホ(カン・フン)を最後まで疑っちゃってたwごめんww