日本でも凄く人気があるドラマって聞いてて期待してたんだけど…私にはあんまりぐっと来なかった~。こんなに苦戦するとは想定外…。でもドラマ自体は良かった!
作品情報
- 邦題:ヴィンチェンツォ
- 原題:빈센조
- 英題:Vincenzo
- 放送:2021年
- 話数:20話(1話約80分)
- 日本国内配信:Netflix(2022.6現在)

予告編
あらすじ
評価(momoruruが勝手に採点♪)

総合評価 86点
イタリアンマフィアの残虐で重厚な展開の中に、韓ドラならではのユーモアたっぷりの笑いを織り交ぜた全く新しいタイプのドラマ!
ピンチとチャンスが繰り返し訪れる飽きさせないストーリーも秀逸。そしてヴィンチェンツォが規格外にカッコイイw
(しかし残念ながら私の心にはヒットせず…泣)
感想
ゴッドファーザーの世界に韓ドラのユーモアを詰め込んだらこうなったみたいな?
さて、まず言いたいのは、このドラマは長いんだっ!1話80分以上あって20話あるから、1話40分強の日本のドラマに換算すると40話分くらいあるわけよ。普段から「韓ドラ時代劇見たいのあるんだけど、全50話は無理かも~」とか言ってる忍耐力が微弱な私にとっては結構大変な視聴でした…。正直、何度寝落ちしたかわからないよ~。
テーマは凄く良いのよ!残酷で華麗なマフィアの世界をチラ見せしつつ、唐突にぶっこんで来るジュンギのコメディ演技はめっちゃウケるし、頭脳戦を駆使した法廷ドラマでありながらも、アクションシーン満載のサスペンスでもあり。さらにプラスして韓ドラならではの地域のおばちゃんおじちゃん大集合のすったもんだが満載で…。マフィアの重厚な世界観の中に、韓国ドラマの楽しさを全部ギュギュっと詰め込んだ感じ!?w
しかーし、詰め込んでるだけあってか如何せん長いんだっ!しかも話がなかなか進まないっ!いや、正確に言うと話が進んでないわけじゃなくて、むしろピンチもチャンスも乗りこなしてグイグイ進んでいくんだけど、大ボス戦に到達するまでに果てしない段階を踏んでいくので、全然終わりが見えない~!!
もうそろそろ終わりかな?と思ったらまだ10話とかで…う、嘘だと言って、まだ半分~!?ってなっちゃったw


この続きはネタバレありますのでご注意を~
前半は法廷ドラマっぽかったんだけど…
そもそもね、これ弁護士2人が主役なので、敵に裁判で勝つことが目的だと思うじゃん?
ハハハ…甘いな…そんなの大間違いさ~!w
中盤からはもう検察も判事も敵のグルになってて、裁判?ナニソレおいしいの?みたくなってくんのよ~。もーすんごい規格外でしょコレ~?
で、ヴィンチェンツォ氏はマフィアなんだから、じゃあ敵を殺せば終わりなのかなって思うじゃん?
ハハハ…甘いな…「単に殺すなんて祝福だ!」
とか言い出すわけよ、ヴィンチェンツォ氏が~(怖いんだよー!w)。とにかくなかなか殺さない~!そう…社会的地位を失墜させ失意の中でじわじわ殺すのが目的なの!おおお、怖い!怖いぞヴィンチェンツォ氏~!ww

お願い~、登場人物の死に慣れないで~!
もうこのドラマ、どんだけ人が死ぬんだ!?っってくらいに人がバッタバタ殺されてって、死へのハードルがめっちゃ低いwさっきまで結構仲良くしてたのに急に殺したりとかして…いやいやいや、みんなその状況でよくご飯が喉を通るよね~。
悪人なら殺してもOK!という大前提で話が進んでいくので、そこはまあフィクションとして見るしかないかな?(てゆうか殺すのがアリなら、そもそもヴィンチェンツォを遠くからスナイパーに狙わせれば一瞬で話が終わったような気もするが…)

ヨリムは変わらない美しさ!!
そうそう、それからこのドラマ、別のドラマや映画のオマージュが満載なの!なにしろ韓ドラの楽しさ詰め込みドラマだからね!wやっぱり一番目を引いたのは「トキメキ☆成均館スキャンダル」のヨリムが出てくるとこね!!髪が短髪だけど、ジュンギったら10年前と全然ビジュアルが変わってなくて美しいのよ~w
それ以外にもオマージュのてんこ盛りなので韓ドラ好きにはたまらないはず!?


マフィア役に見慣れることなく視聴終了…
そんなこんなでこのドラマ、ストーリーも凝ってるし、楽しめる要素も多いしで、個性あふれる傑作!!
って評価されるんだろうな~ってことには私も納得なんだけど…だがしかし私はハマれなかった~!!
えええと、私が「ヴィンチェンツォ」を楽しめなかった敗因は大きく分けて2つございます。
ではまずは1つめ。ソン・ジュンギって童顔だし女の子顔だしマフィアはさすがに似合わなくない?って思っちゃったこと。でもさ「太陽の末裔」での大尉役だって最初違和感あったけどすぐに慣れたし(なんなら惚れたw)、きっと大丈夫!と信じて見始めたけど、結局マフィア役は全然見慣れなかった~~~!!!
なにより線が細すぎる~!イタリア製のピッチリスーツが、肩幅が狭くて線が細いのを強調していて、殺し屋を腕っぷしで倒す設定にはやや無理があるような。マフィアというより…サラリーマン?!ほんとにマフィアなの?うーん「太陽の末裔」のシジンはめっちゃかっこよかったんだけどなー。あっちは戦闘服だったからかなー?
あ、そもそもね、私の中のソン・ジュンギの魅力って、女性より綺麗な顔してて中性的で可愛らしいのに、実はちょっと悪い男~!(w)みたいなギャップが素敵って印象で(そうです個人の感想です)。だから私には可愛い系のマフィアにしか見えない。殺し合い?豚の血?えええ?…と最後まで納得いかず。

しかし(?)演技ではやはりさすがのソン・ジュンギ。シリアスもコメディもそつなく決めてくれるのよねー!ソンジュンギの目からは揺るぎない自信が溢れていたわ。
なんとなく彼はプライド高そうなイメージが勝手にあるんだけどさ。このドラマはソン・ジュンギのコメディシーンが多くって、プラザの人たちに頻繁にもみくちゃにされてたりするのが可愛くて個人的にはツボだった~!w私もそのもみくちゃに参加してわちゃわちゃしたかったよ~!!(妄想)w
コーンサラダとかのくだりが長いのよ
敗因の2つめは、サイドストーリーというか寸劇みたいのが長すぎること~!ストーリーの拠点となるプラザの住人たちが超個性的で、それぞれに隠された秘密があって、みなさん意外な一面があることが徐々に明らかになっていくところが面白いんだけど…。いや、分かるよ、面白いよ…。でもその話がいちいち長すぎる~!!
少し前の韓国ドラマでよくあった強すぎるコメディ要素っていうのかな…。いや、それがまさに韓ドラの魅力でもあるんだけど…。私はそこをごり押しされるのは正直ちょっと苦手で。おじちゃんおばちゃんのおふざけ戦闘シーンを延々スロー再生しなくていいし…ゾンビの練習したりとか…マーチングバンド呼んだりとか…メインストーリーと直接関係ない部分に予算と時間を使い過ぎて、私の集中力が途切れてちゃって、結果、寝落ちして視聴が進まなかったのよね…
見ててふと思ったんだけど、このコメディの雰囲気って「愛の不時着」にも当てはまるような。この二つのドラマはそういう意味で似ている…?もしや「愛の不時着」にハマる人は「ヴィンチェンツォ」にもハマるのかも?

ずっと前髪下ろしててくれればいいのにw
あ、敗因は2つって書いたけど秘密の3つめをコッソリ追加してもいいかな…?ジュンギの髪がちょっと薄くなってるかなっていうかなんていうか…髪型に不安があってドラマに集中できなかったかもw前髪さえ下ろしてれば相変わらずとびきりの可愛さなのに、オールバックは…!!
しかもなんかフワァっとさせてボリューム感を出してる昔のおじさんみたいなオールバックで、ふんわり系7:3分けマフィアの時の生え際や分け目の毛量が気になってドラマに…しゅ、集中できなかった…
キム・ソンチョル演じるゲイの銀行頭取と遊園地デートしてた時の、ニットキャップ被ってるジュンギの毛量不足感がMAX危なかったし!

12話くらいから、前髪を半分下ろすことにしたみたいで(「キム秘書はいったい、なぜ?」のヨンジュンの髪型ね)これがかっこよくて、やった~!ようやく気が付いてくれたのね~!って(勝手に)ホッとしてたのに…、最後の方またオールバックに戻っちゃって!ムッキィィ!!w
カッコいい女弁護士、このヒロインは好きだった
弁護士ホン・チャヨンを演じてたチョン・ヨビン。登場シーンからいきなり歌って踊って異才を放つ演技だったし、彼女はふざけてるシーンとキリっとしてるシーンの演じ分けが上手い。いつも淡々としてるヴィンチェンツォとは対照的に、感情の起伏が激しくて、このドラマの中では演技が一番光ってたかも~。
この役の衣装がローウエスト気味なのか、結構個性的なスタイルだったような。可愛くてスタイルが抜群で…みたいのじゃなくる人間的に魅せるタイプのこういうヒロインは好きだなあ。
チャヨンは最初から最後まで信じる道が一貫してブレないし、自分にも相手にも厳しく、他人に甘えない生き方がカッコ良かった!一応、ビンチェンツォの恋のお相手なんだけど、ドラマ中の恋愛要素はあまり無かったような。泣き言は言わない強い女弁護士だから、たとえヴィンチェンツォいなくても1人で幸せになれそうなところもカッコいい!


キャストもとっても豪華~!
ジュヌ&ハンソク会長を演じたテギョンは、アイドルとは思えないくらいの演技を見せててちょっとびっくり!
けど…完全に役を乗りこなしているようには見えなかったかな?二重人格かつサイコパスだし前半と後半で人格も違うし、これホントめちゃくちゃ難しい役なので、誰がやっても微妙にはなりそうだけど。後半は結構良かったんだけどね、特に前半のジュヌの可愛い後輩の演技には違和感を感じてしまった(超厳しくてスミマセン)。ただ演じるのはすごく楽しそうな役だよねw

弟のハンソ会長役だったクァク・ドンヨン。私が今まで見たドラマの中のクァク・ドンヨンはいつも「虐げられて心を壊した若者」みたいな役なもんだから「ドンヨン、またこういう役なの~!?」って思って見てたんだけど、後半になってめちゃくちゃ好感度上がる設定だったのでなんだか報われた気が勝手にしてたwそしてこういう役に慣れてるせいか流石に上手いし安心して見てられるね。
クァク・ドンヨンと2人でアイスホッケーが趣味みたいだね。ソン・ジュンギも中学までアイススケートのショートトラック選手だったらしく(知らなかった!)、ドラマ内で2人でアイスホッケーをやっているシーンにはビックリしちゃったよw

そのほかにも、弁護士事務所ウサンの代表チョ・ハンチョルや、チェ検事役のキム・ヨジン(方言が効いててめっちゃ怖かったわこの役!)、ホン弁護士役のユ・ジェミョン、質屋ヤン・ギョンウォンと対外安全保障情報員イム・チョルス(「愛の不時着」だ!)とか有名な人がたくさん出てた!
そんなわけで役者陣も豪華だったし、とにかく相当お金と力の入ったドラマだと思うので、話のタネに一度は見るべきドラマかも。とっても評判がいいのでハマる人はハマるはず!!(私はハマらなかったけど…ぴえん)

最後は根性で見終わったのさ…
