韓国ドラマ「スノードロップ」の作品情報・あらすじ・感想

大好きなチョン・ヘインが見たくて「スノードロップ」を見てみることに。
ギター弾いて歌を歌うヘインとか、黒Tシャツのヘインとか、機関銃をぶっ放してる(!)ヘインとか、なんか色々出てきて楽しかったw満足w

目次

作品情報

  • 邦題:スノードロップ
  • 原題:설강화
  • 英題:Snow Drop
  • 放送:2021年
  • 話数:16話(1話約90分)
  • 日本国内配信:Disney+(ディズニープラス)(2022.9現在)

予告編

あらすじ

1987年、民主化運動が激化する時代。ホス女子大学に通うヨンロ(キム・ジス)は、女子寮のルームメイトの誘いで合コンに参加する。そこで出会ったのはベルリン大学院に在籍するというスホ(チョン・ヘイン)だった。すこし影のある男性スホに惹かれていくヨンロだったが、その後、彼との連絡は途絶えてしまう。

しかしある日の夜、女子寮のヨンロの部屋に血まみれのスホが突然現れる。事情を知らぬまま密かにスホをかくまうことにしたヨンロだったが、スホは北朝鮮の工作員だったのだ…

二つの国の思惑に翻弄される人々と、許されない愛を描いたロマンチックメロドラマです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 84点

北の工作員と安企部長の娘の許されない愛を描いたラブロマンス&サスペンス。時代が時代だけに、運命への抗えなさが半端ない!

どこにも逃げられない、誰も助けてくれない、緊迫感のある悲しいメロドラマだった~。

やっぱりチョン・ヘインはカッコ良かったし、助演のベテラン勢の演技は圧巻!80年代の雰囲気たっぷりの映像も見ごたえありw

でも個人的にはもっとロマンスが欲しかったな~w

感想

人がわんさか出てきます

冒頭は女子寮のシーンから始まっていっぱい女子大生が出てくるなあ~って思ってたら、場面が変わって政治ドラマを思わせるような権力闘争でおじさんおばさんいっぱい出てきて、なのに今度は安全企画部?ドイツでの殺人?北朝鮮の工作員?どんどん場面がチェンジしていって…とにかく序盤から登場人物が多い!

主要なキャストだけでもこんなにw

じゃんじゃんばりばり人が出てきて、誰が誰やら全然分からーんw
こんなに人がいるドラマは初めてかも。視聴前に相関図を見てしっかり勉強しておくことをオススメしちゃうよ~。

JTBC公式より

ラブストーリーというよりサスペンス??

「ロマンチックメロドラマ」って聞いてたからそういうつもりで見始めたんだけど…それはちょっと違う気がするんだよね。ロマンチックというより、ほぼほぼサスペンスのような…??

というのもこのドラマ、脚本も監督も「SKYキャッスル」と同じなんだって~!
ストーリーの比率としてはこんな感じかな~↓

  • お花畑ロマンス(5%)
  • おじさん同士の足の引っ張り合い(20%)
  • トラブル多発の先の見えない立てこもり(65%)
  • 余計なことするブノクちゃんw(10%)

一部ロマンチックなシーンはあったけど、なんだかんだほとんどサスペンスだったかも。

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

今日の味方は明日の敵!

このサスペンスがとにかく濃くて。

北朝鮮の工作員が韓国の学生寮内で起こした人質事件がこのドラマのメインであり最大の事件なんだけれど、この事件がね、とにかく一向に解決しないのよ~。

JTBC公式より

なんでかっていうと、韓国と北朝鮮の間に交わされた選挙工作のための密約があって、そのせいでただの人質事件じゃなくて、簡単には解決できない難しい問題になってっちゃうの。さらには想定外の事件があれこれ起きて計画が狂って事情も入り組んできて、どんどん窮地に追い込まれていく…。

現場の状況なんか顧みずに選挙の思惑だけで動く韓国側も、内輪揉めのでせいで指揮が読めない北朝鮮側も、次にどう出るのか全く予測できないし、ストーリーが一転二転して、味方側も敵側も情勢がどんどん変わり、味方だと思ってた人が敵になって、敵だと思ってた人が味方になって、そこから更に寝返って裏切られての連続…!

とにかくセリフ1つ聞き逃せない鮮やかな展開で最終話まで驚かされ続けたよ。

場面が変わらないのはなかなか苦痛!

この目まぐるしいストーリーにどっぷりハマることができれば、きっと楽しい視聴になったはずなんだけど…。

正直、私にはちょっと難しかったです。。。(ごめんなさい~!)

だってね、まずこのドラマって1話90分もあって全16話となかなか長めなの。それなのに人質事件が全く解決できないもんだから、そのほとんどが薄暗い寮内でのシーン。映像に変化がないんだよ~。なんと5話から16話までずっと寮の中なの!

JTBC公式より

次々に事件が発生するし、状況は刻々と変化するんだけど、結局のところ寮内の生活は大して変わらなくって映像的には正直ちょっと飽きた。

そんな時こそ、この美しい主役2人のロマンスがストーリーを引っ張ってくれればいいんだけど…

このロマンスが全く効いてない~!

そもそもこんな命懸けで寮から脱出しようとしてる状況下で恋愛してる暇なんてないっつーの。

コッソリ逢引してもまあいいっちゃいいんだけど、みんな何日も閉じ込められて食事もトイレも自由にできない状態なので、主犯格がイチャイチャしてたら暴動起きそうだしw

チョン・ヘインが好きだから根性で最後まで見たけど(w)サスペンスよりロマンスが好きな私にはちょっと辛い視聴だったかも~。

ヨンロはあざとい系!?

あとね、BLACK PINKのジスが演じてたヒロインのヨンロにはあんまり共感できなかったのよー!(ジスの演技は初めて見たけど、舌足らずな喋り方可愛かった。演じられる役が限られそうだけど)

JTBC公式より

だって、純真なのは分かるんだけど、お店で視聴しながら歌っちゃうとか、レジ行ったらたった2500ウォンが財布にないとか、もう明らかにドジっ子なんだもんw

しかもマッチで作った塔が倒れそうになってるのを見て、マッチを触らずに男の手を掴むなんて、こりゃただのドジッ子じゃないぞw完全にあざとい系でしょ~?w(しかも両手で行ったよあの子はw)父親が安企部長だってことを友達にもずっと内緒にしてたりして、なんか変なとこ賢いんだよなあ。

完全に私の好みの問題なんだけど、”俺が守ってやらなきゃ系のヒロイン”ってキラキラした目で立派なこと言いがちだけど、特に作戦も立てずに正義感だけで行動しちゃうので、余計なことして周りが大怪我するパターン多いので苦手なの…(例えば「雲が描いた月明かり」とかもそうw)

ヨンロを褒めてあげたかったのは食堂のご飯取ってくるとこくらいで、あとはただ端っこでシクシクしてるばっかりで、ストーリーが進むにつれて徐々に存在感が消えて行ったヒロインだったかなー。

JTBC公式より

最後にスホのところに戻っちゃったのも…きっと意見が別れるところだとは思うけど。
スホはみんなを巻き込んでしまったことを後悔していて、ヨンロには生きのびて欲しかったわけじゃん。せっかく自分を盾にして逃がしたのになあって思うと、ヨンロには逃げて未来を生きて欲しかったなー。

しかも当然ヨンロはスホと一緒に死ぬことを覚悟して戻ったのかと思いきや、スホが打たれた傷を見て狼狽してて「えええ?まさか2人とも無傷で逃げる気だったのか?」ってこっちが狼狽したよ…。

JTBC公式より

黒Tから覗く腕がヤッバイw

ヒロインにはハマれなかったけど、一方のチョン・ヘインはやっぱカッコ良かったー!!

なんか痩せて精悍になった気がしたし!30歳になってもまだ高校生役に違和感ゼロだったヘイン様が(映画「ユ・ヨルの音楽アルバム」をご覧ください~)かなりワイルドになっててもう高校生役は無理なくらい素敵だったwだってもうこの腕の太さがすごいのよww

JTBC公式より

しかも序盤にはヘインの鍛え上げられた肉体美を右から左から色んな角度でズームしてくれる謎のご褒美シーン(?w)があったりも(監督さんもそういう需要あるの分かってらっしゃるんですね~w)

でもね、私はヘインがにこにこしてるのが一番好きなのに、このドラマは全然にこにこしてなくってそこだけは残念よ。まあ人質事件の主犯の工作員だからね。笑ってる場合じゃなかったのね、きっとw

JTBC公式より

そうそう、このドラマのヘインは主役だし登場シーン多いんだけど、セリフもなく表情だけの演技がめちゃくちゃ多い!!しかもカメラは顔のアップ!

台本になんて書いてあるんだか知らないけど「何も言わずに苦悩の表情を浮かべるスホ」みたいなシーンが何度も出てくんのよー(しかも苦悩の表情の引き出し多すぎw)。こんなに顔のアップばっかり撮られるの大変だったろうなー。私なら絶対顔面ひきつる~。

JTBC公式より

ただね、(ヘイン君のせいじゃないけど)スホは工作員なのに脇が甘すぎる~!

ホントの工作員なら迂闊に他人とは関わっちゃだめなんじゃないの~?
合コン断れんかったのは仕方なかったとしても、その後で女の子にカセット買ってあげるなんて…そんなんダメに決まってるじゃん~!wオープンハウスで射撃の腕を見せつけて目立つとか超ありえないし、のんびり紙飛行機折ってる場合じゃないのよ。

JTBC公式より

だってね、映画「シークレット・ミッション」のドングをここで思い出して欲しいわけですよw(緑ジャージのキム・スヒョン主演の映画だよw面白いよw)ドングは自分が工作員だってことを隠すために、毎日ストイックなアホとして生活してたのよ。鼻水垂らして子供にいじめられて、階段は必ず転がって落ちてたしw

ドングを基準に考えると(w)フツーにイケメンとして暮らしてるスホを見てびっくりしたわw

JTBC公式より

ベテラン勢の演技が効いてる!

ヘインの顔演技も良かったけど、助演もすごかったなー。

なんでか主役級の役者さんたちがいっぱい出てくんのよ。だから演技にも迫力があって、緊迫感や嫌悪感がたっぷり!見ててヒリヒリした~!特におじさま&おばさまたちの腹の探り合いと罵り合いの演技合戦は圧巻で、見てると頭痛がするくらいうるさいんだけど、ここまで嫌な感じを出せるのもスゴイよね。

誰が出てるかっていうと、脚本も監督も「SKYキャッスル」と同じ人なだけあってユン・セアと「偶然見つけたハル」にも出てたキム・ヘユンでしょ。それから「真心が届く」のユ・インナ、「社内お見合い」のキム・ミンギュ、「30だけど17です」のチョン・ユジン、「ボーイフレンド」のチャン・スンジョ、「仮面の王 イ・ソン」のホ・ジュンホ、「空から降る一億の星」のパク・ウンソン、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のペク・ジウォンなどなど。とにかく濃い!

JTBC公式より

中でも気になったのは安企部チーム長イ・ガンム役のチャン・スンジョ!
ドラマの中では髪ぼっさぼさで服も汚れてたけど(立てこもってるからずっと風呂に入ってないのよ)、目力があるしイケメンだしほんと素敵~!「ボーイフレンド」での元旦那さん役も良かったのよね。ミュージカル俳優なんだそうで、演技にかなり見ごたえあった!

JTBC公式より

あと、チョン・ユジンが演じてたイ・ガンムの元婚約者で安企部のハンナも良かったなー。戦う女は好きなので。失踪した愛する男のためにわざわざ安企部に入社して、ガンムを救うためには危険を顧みず何でもやってのける姿がカッコ良かった。このチョン・ユジンていつも選ぶ役が面白いw

それと意外な配役だったのは、外科医カン・チョンヤを演じてたユ・インナ。いつもは可愛いイメージなのに、このドラマでは黒髪&メガネで、アクションシーンもあったりして驚いちゃった。(ちなみに北朝鮮の工作員「牡丹峰(モランボン)1号」っていう役だったんだけど、モランボンって場所の名前だったのね…って私は初めて知ったのだった)

JTBC公式より

それからねー、ここぞって時に必ず余計なことしちゃうブノクがねー、もうほんと腹立つキャラクターでねぇぇ!これを演じてたキム・ヘユンがまた上手いのよ。「偶然見つけたハル」での健気なキャラも良かったけど、こっちではほんとにイライラさせてくれて…忘れられないキャラクターだったわ。

JTBC公式より

というわけで感想がすっかり長くなりましたが…

ロマンス薄すぎるのと場面が変わらず退屈になりがちだったものの、手に汗握るサスペンスとベテラン勢の演技の見ごたえが抜群のドラマでした~!ヘインのメロを期待して見ちゃうと脱落するかもしれないのでご注意くださいw

そうそう言い忘れたけど、セットや衣装の80年代の雰囲気が結構可愛かったのも良かったなあ。セットだけじゃなく電話機やドアノブとか小物まででめちゃくちゃこだわってるのでそこも要チェック!

JTBC公式より
momoruru

タイトルにもなっている「スノードロップ」の花が全然出てこないじゃ~んて思ってたら、2話で血痕を隠すために置いた鉢植えが、16話で咲いてて「うああ!コレだったのか…!!」って震えたw

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