韓国ドラマ「アスダル年代記」の作品情報・あらすじ・感想

最近フィリピン在住の友人たちから「Alchemy of Souls(還魂2)は見てる?」って聞かれるんだけど…なんだかあちらではかなり盛り上がっているみたいw

それからソン・ジュンギ最新作の「Reborn Rich(財閥家の末息子)」もすごく人気みたいなので、今から見るのが楽しみだ~!日本で配信されるまでには少し時間かかりそうなので、ソン・ジュンギ主演の「アスダル年代記」を見て待つことにしたよw

目次

作品情報

  • 邦題:アスダル年代記
  • 原題:아스달 연대기
  • 英題:Arthdal Chronicles
  • 放送:2019年
  • 話数:18話(1話約80分)
  • 日本国内配信:Netflix・Disney+(2023.8現在)

予告編

あらすじ

まだ国家もなく王もいなかった時代。謎に包まれた神秘の地「アス」の都アスダルに暮らす人間たちは、強大な力と霊能力を持つネアンタルたちと対立を続けていた。

ある時、人間たちはネアンタル大虐殺を計り大戦争を仕掛ける。人間側の使者としてネアンタルの森で大戦争に巻き込まれたアサ・ホンは、やがてネアンタルとの間に息子ウンソムを授かる。アサ・ホンはウンソムを生かすためにアスを離れ、大黒壁と呼ばれる巨大な断層を降りてイアルクの地へと辿り着くのだった。

アサ・ホン亡き後、イアルクのワハン族の元で育ったウンソム(ソンジュンギ)は、ワハン族の後継者タニャ(キムジウォン)たちと共に暮らしていた。

その頃、ネアンタルとの大戦争で勝利し英雄となったタゴン(チャン・ドンゴン)は、アスダルの連盟長である父からイアルク討伐を命じられる。アスダルの勇敢な戦士たちによってイアルクの部族たちは次々と討伐され、ウンソムの暮らすワハン族の村も壊滅状態に。奴隷としてアスダルへ連れて行かれたタニャたちを助けるため、ウンソムもまたアスダルの地へ向かうのだった…

太古の地「アス」を舞台に、理想の国の創造を描いた韓国初の古代ファンタジードラマです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 92点

韓国ドラマ歴代1位の製作費をかけた壮大なスケールで描かれる古代ファンタジードラマw

映像が綺麗で圧倒されるのと、ファンタジーなのに全然迷子にならない完璧なストーリー展開が魅力!
黒装束でギラギラしててとにかく濃~い男チャン・ドンゴンと、永遠の17歳?ってくらい若々しくて美しいソン・ジュンギがめちゃくちゃ良かった!!特にサヤは私のお気に入りキャラw

感想

製作費歴代1位には納得しちゃう、圧巻な映像世界~!

「アスダル年代記」…こんな凄い韓国ドラマがあったんだね~。韓ドラ好きなら絶対見ておいた方が良い系のファンタジー大作かも~!

「ゲーム・オブ・スローンズ」に似てるとか、あまり視聴率が高くなかったとか、ネガティブな話もちょいちょい聞いてたんだけど、実際に見てみたらストーリーも分かりやすいし見ごたえもたっぷりで、個人的には大満足のドラマだったw

まずね、とにかくこのドラマはお金がかかっている~!540億ウォンの製作費はなんと韓国ドラマ歴代1位だってよ~!!(出演料が高そうな顔ぶれではありますがw)

ほんとね、そのくらいお金かかってるのにも納得しちゃうくらい圧巻の映像なの~!!巨大なセットだけでも100億ウォンもかかってるそうだし、さらにブルネイでの海外ロケもあったみたい(多分アゴ族のシーンかな?)。森、街、城塞、神殿、崖、山、海、川と映し出される場面が多彩で、雪が降ってたと思ったら熱帯に辿り着いたりして季節も様々。バラエティに富んだ美しい映像に圧倒されちゃうこと間違いナシw

それに加えて80億ウォン以上もかけてVFX(CGと実写を組み合わせた映像)も作られてるので、例えば「大黒壁」って呼ばれる超巨大な断層(断崖絶壁)とか、その「大黒壁」に設置されたあり得ないくらい高い木製エレベーターとかはもう息を飲むような景色…まるでSF映画のような映像だったよ~!

tvN公式より

ファンタジーなのに迷子にならなかった(奇跡w)

私ファンタジーには少し苦手意識があって、そもそもあんまり見ないんだよね…。あんまり理解力が良い方ではないのもあって(お恥ずかしいw)、設定がきっちりかっちり作られているはずのハリウッドのファンタジー映画ですら投げ出したくなる時あるし…。上手に説明してくれるストーリーじゃないと、ファンタジーの設定が分からず迷子になっちゃうんだわ(「ザ・キング:永遠の君主」とか設定が分からなさすぎて参ったよ~)。

なのにこの「アスダル年代記」は全く迷子にならなかった!映像だけじゃなくてストーリーが優秀だと思うんだよ~。この私が迷子にならなかったんだから、どなたでも安心して見られるんじゃないかな?w

多分こんだけ分かりやすいのってストーリーの見せ方が巧いのに加えて、キャラ設定も上手いんだろうなと思うのよね。例えば、主人公タゴンが率いているデカン部隊の人たちなんて同じような衣装着てて似たような見た目なのに、それぞれの人物のキャラが立ってるせいか、意外にもちゃんと区別できちゃう。それぞれにかなり特徴があるので「この人誰だっけ?」ってあんまりならなかったよ~。

tvN公式より

ただし、あまりにも壮大なストーリーなため、登場人物がめちゃくちゃに多い&聞きなれない言葉(部族の名前とか)が多いので、序盤の数話分くらいは相関図とかをチェックしながら見た方が分かりやすいかもwでも慣れてしまえば全然問題ないなので、序盤を乗り切れば最後までスイスイ楽しめるはず~!

遠い世界のお話だけど、ストーリーは意外にもリアル

このドラマは登場人物がみんな賢い人たちなので、絶対的な悪役はいないの。それぞれが自分や自分の氏族が生き残るために最善の判断をしていくんだけど、それぞれの策略が少しずつ道を誤っていたり、少しずつ誤解が生まれたりして、想定外の展開になっていくところがドラマとして凄く面白かった~!

計算高い人が負けて純粋な人が勝つ、みたいな単純な話では全くなくって、判断する時にもそれぞれに迷いや葛藤があったり、いざ戦えば味方も敵も傷付いてボロボロになるし、誰かを殺したところでそれが勝利ではない、っていうところがとてもリアルに感じたよ。

主人公たちだけじゃなくて、彼らに従う部下や街で暮らす一人ひとりの人間たちも、それぞれの理想の国の在り方や自分の進むべき道を探していて、何を信じるべきでどこへ向かうべきなのかを常に考えている姿が印象的なドラマだったなあ。遥か遠い古代のファンタジーなのに、現代人の人生にも通じるものを感じて親近感が沸いたしw

tvN公式より

チャン・ドンゴンがとにかく濃~い!

主演ってチャン・ドンゴン?それともソン・ジュンギ?キム・ジウォン?結局、主演が誰なのかよく分からないんだけど(3人とも主演扱いなのかな?)とにかくこのドラマの中ではドンゴン先輩の存在感がめちゃくちゃに強かったわ~!

ドンゴン先輩が演じてるタゴンは、強くて賢くて忍耐強く、人々から慕われ崇められる理想的なリーダー。けれど一方で、出生の秘密によって父からは決して認めてもらえず、湧き上がる恨みから神そのものにまでなろうとする野心の塊のような男なんだよね。

彼はいつも防具の上に黒っぽい毛皮まで着てるので肩幅(というか身幅?)が半端なくデカくてね、なんでかいつも薄暗い場所にいるし、黒くて長い髪に黒い瞳で…なんか「カラスの王様」(?w)みたいな独特な風貌なんだけど、このドンゴン先輩がとにかく濃くてカッコイイんですわ~!!

tvN公式より

顔の濃さがまたすごい効いてると思うのよ~。酒飲んでても濃い!イチャついてても濃い!座ってるだけでもすっごい濃くってギラギラしてて…こんだけの超大作のストーリーの軸に相応しい存在感があった。動きもセリフもめちゃくちゃ重くてカッコ良いし、チャン・ドンゴン級の俳優じゃないと絶対に務まらない重い役だ~!

パートナーであるテアラや、連盟長である父、父の後継者である弟、政敵である大祭官アサ・ロンやミホルたちと、頭脳と武術を駆使して渡り合い続けなくちゃいけないタゴンには休息の時間なんて一切ないの。次々に手に汗握る展開が続くので、彼のセリフは絶対に聞き逃せないし、一瞬たりとも目が離せない男だったよ~。

tvN公式より

ところでタゴンの青年期を演じてたチョン・ジェウォン(One)、ほぼ序盤にしか出番がなかったけどすっごいカッコ良くてビックリした~!(彼がこのドラマ一番のイケメンだった気もするw)だって古代メイクがすごく合うんだもん!w同じ年に放送されたドラマ「彼女の私生活」で演じてたアイドルのシアン役ではそんなに印象なかったのに…このタゴン役はもっと見たかったなあw

テアラ様もまた濃いのよね~!

それから、タゴンのパートナーであるテアラを演じてたキム・オクビンもすっごい濃いのよね~!演技に余裕があるし、独特の凄味があって怖かった~。謎にラスボス感があって、百戦錬磨の古だぬきみたいなじーさんたちとも互角に張り合えちゃうくらいに圧がお強いwしかもテアラ様は武術もめちゃ強いし、愛するがこそ愛を選ばないとか戦う女キャラ過ぎて結構好き~。

しかしタゴンも所詮は男…もうテアラ様が王になっちゃえよ~!とか思って見てたら予想を上回る展開にもなりそうで…、果たしてシーズン2でテアラ様はどうなってしまうのか気になる。若干死亡フラグ出てるような気もするんだけど、死は回避できるのか!?

tvN公式より

サヤの美し過さには溜息が…wソン・ジュンギ最高!

そしてもう1人の主役、ソン・ジュンギ~!彼の演技には一番びっくりさせられたよ~!

なにしろ登場してすぐに、私の口から出ちゃった言葉はコレ。

「……こ、この人、何歳なの?」

いやいやいやいやwほんと怖い怖い怖いwソン・ジュンギ永遠の17歳説がいよいよ現実味を帯びてきた~!(詳しくは映画「私のオオカミ少年」をご覧ください)あの映画でもあまりの童顔っぷりに心底ブルったんだけど、このドラマでもしょっぱなからホントにうら若き青年にしか見えないんだよ~!

tvN公式より

「アスダル年代記」ってソン・ジュンギが結婚した後に出演したドラマのはずだし、2019年だから撮影当時って34歳くらい?……う、嘘でしょ~!?もうなんか若すぎて怖いくらいよ~((((;゚Д゚)))) 

30半ばにして衰えぬ肌艶~!シワとかも一切ないし!女性は化粧でごまかせるけど男性でこれって…ソン・ジュンギってやっぱり凄すぎる~!!

そしてこのドラマのソン・ジュンギはなんと1人2役なんだよね。1役目の青年ウンソム役はね、まあまだね、「ほんと青年にしか見えなくてビックリ~!」くらいで済まされるとこもあるんだけど、2役目のサヤ役はマジでヤッバーイ!!ww

tvN公式より

サヤは中性的なキャラクターなので、ウェーブがかった長髪で衣装も女性的でメイクも少ししてて、…この姿が本当に美しいの~!綺麗な女優さんと並んでも全く見劣りしない美貌。どうなってんのww

サヤが出てくるシーンでは必ずサヤの表情アップのカットが入るんだけど、その度に「わあ~、サヤ綺麗ね~w」って溜息ついちゃうくらい美しかったよ。

ソン・ジュンギの中性的な役といえば「トキメキ☆成均館スキャンダル」のヨリム(ヨンハ)を思い出すけど、あれから約10年も経つのに美しさは全く衰えていないんだわw

てゆうかさ、こんな1人2役が成立するのってもはやソン・ジュンギだけな気がするんだけど~!ソン・ジュンギの出演ありきの脚本だったんじゃないのかな?ほんとにソン・ジュンギのイメージぴったりの1人2役だったし、これぞまさに彼の魅力って感じがしたw

童顔ピチピチスーツのマフィアらしからぬ「ヴィンチェンツォ」にずっと違和感があった私としては、正直このドラマの方が圧倒的にソン・ジュンギの魅力が出てるし彼に合ってるし、色々ひっくるめてとにかく好きだったわ~!!w

tvN公式より

しかもキャリア的には決して若手じゃないはずなのに、ウンソム役の方がかなりの汚れ役だったっていうか、死んでる水(超絶汚い泥水)に頭まで沈んでみたり、顔じゅう泥だらけになって泣いてたり、馬で延々引きずられてたり、落馬したり、裸馬に乗ったりして、なんだか過酷なシーンが多過ぎて…ジュンギ死なないでよ~!って心配になったんだけどwよく引き受けてくれたよw

ちなみにカラスの王様ことドンゴン先輩と並んで演技してると、ソン・ジュンギのセリフって結構軽いんだな~と改めて思ったりもするんだけど、そういうところもまた彼の良さな気がする~。「太陽の末裔」でソン・ジュンギが演じてたシジン役はセリフが軽くて逆にカッコ良過ぎてかなりハマったしなあw(あれはめっちゃ惚れたw)

そんなわけでソン・ジュンギの魅力再発見な感じのドラマだったね。

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

タニャはちょっと謎っ子だった

キム・ジウォンが演じてたタニャは、純粋な女性なのか策士なのかキャラがイマイチ掴めなかったかな~。ウンソムが死んだと分かった途端に自分を生き残る方法を考え始めたり、自分に賭けてくれたサヤに対してウンソムのことを最後まで話さなかったり、さんざん踊れないって嘆いてたはずの精霊の踊りを本番で完璧に踊ってたりしてて…この子何考えてるんだろう?ってちょっと謎だったw

自分を変えて権力を持つことで仲間を助けようとしているのは理解できるものの、言動と行動が一致してないからちょっとだけ不信感残ちゃったかもw

tvN公式より

関係ないけど、序盤でワハン族にいるときのタニャの服装が、露出控えたせいなのかTシャツにつなぎ着てる現代人みたいな恰好に見えて…考古学の研究助手みたいだな~って思っちゃったんだけどwウンソムなんて素肌に皮ベスト1枚だけっていうほぼほぼ裸の超薄着くんなのに、なんでタニャはTシャツ着てるんだよ~w

tvN公式より

それからこのドラマ、他のキャストもとにかく豪華なんだよだね~!ちょっとしか登場しない部族の役とかですら有名な顔がばんばん出てきてて(BLACKPINKのジスが一瞬見えたりもw)、「あー、この人知ってる!なんのドラマ出てたっけー?」ってまるで芸能人図鑑を見てるような気分に~w

ほんと色んな有名人がいっぱい出てくるんだけど、「ヴィンチェンツォ」でも偽装恋愛関係だったソン・ジュンギとキム・ソンチョルとの絡みが、私的には一番面白かったかなw

さてさて、どうなるシーズン2~!!

エンディングは「タゴン率いるアスダル王国 VS ウンソム率いるアゴ族」という、かつての「アラムン・ヘスラ VS イナイシンギ」の戦いを彷彿させるシーンで締めくくられるんだけど、当初からシーズン2がある前提で作られているお話と聞いてたので、ちょうど良いタイミングで終わったんじゃないかと。

この先どんなドラマが待ってるんだろう~。恐怖政治になりつつあるアスダル王国は戦いに勝利して国の威厳を保てるのか?一方のアゴ族3万の兵を率いる即席リーダーのウンソムは一体どんな戦いを見せてくれるのか?しかもシーズン2は約10年後の設定なんだって。めちゃくちゃ内容が気になるー!

全く当たらないと評判の私の勝手な予想では(w)、夫婦喧嘩によってタゴンがテアラに討たれる→求心力を失って混沌とするアスダル王国→テアラ王妃に反旗を翻したムベク率いるデカン部隊&大祭官タニャによってテアラは失脚→そこにアゴ族が攻めて来てアスダル王国は一旦崩壊(だって剣と鈴と鏡が揃うと世界が終わるっぽいんだもん)→ウンソム&タニャによってもっと良い国ができちゃってハッピーエンドとか?!(雑w)…ってまあ絶対違うよね~w

それから、剣(ウンソム)と鈴(タニャ)は生き残るだろうけど、立場的に鏡(サヤ)が消されそうで私は心配よ~。サヤは何かの犠牲になって砕け散りそう…。育ての親テアラと相討ちになって死んじゃったりして!?そもそもタゴンを王にして自分がその後継者になることを目指してたサヤにとって、タゴンとテアラの子はきっと邪魔になるはずで、うーん、そのあたりどうなっちゃうんだろう。

メインキャストの変更は正直ちょっと心配…

シーズン2の想像がどんどん膨らむんだけど、シーズン1とシーズン2では一部キャストの変更があるんだって~(シーズン2の撮影がコロナで延期になったそうでスケジュール押さえられなかったのかな?)。シーズン1がかなり良かっただけにせめてメインキャストには続投して欲しかった…。

タゴン役とテアラ役は変更なしでチャン・ドンゴンとキム・オクビンの濃い~2人が続投するんだけど、タニャはキム・ジウォンからシン・セギョンに変更(これはこれで若干違うような気もするんだけど…10年後設定にはちと違和感?)。

それよりなにより一番衝撃だったのは、ウンソム&サヤ役がソン・ジュンギからイ・ジュンギに変更なんだって~。ええええ~!イ・ジュンギはイ・ジュンギで全然良いんだけど…、ウンソム役も10年後ってことならそれでいいんだけど…、イ・ジュンギがサヤ役もやるのー?どうしてもサヤ役のイ・ジュンギが想像できないよ~。女装みたいになったら嫌だなあ。

今んとこ私の脳内には違和感しかないけど、イ・ジュンギがこの違和感をアッサリ覆してくることを祈って、今は期待してシーズン2配信を待ってみるw

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momoruru

モモ族ってどんだけ恩返ししたがるんじゃw

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