韓国ドラマ「家族計画」の作品情報・あらすじ・感想

Netflixでは「ジャガイモ研究所」も始まったね!コメディ得意なイ・ソンビン&カン・テオでラブコメなんて面白要素しか見当たらないだろって私の期待値爆発中。遂にカン・テオ除隊後初作品かな。カン・テオは動きが面白いので大好きw

でも私は今Leminoプレミアムを見てるんだー。まずはこの作品の感想からいきまーす。

目次

作品情報

  • 邦題:家族計画
  • 原題:가족계획
  • 英題:Family Matters
  • 放送:2024年
  • 話数:6話(1話約55分)
  • 日本国内配信:Leminoプレミアム(2025.3現在)

本作品の配信情報は2025年3月8日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。

予告編

あらすじ

1996年。
特殊教育大隊では、親に捨てられたという子供たちが特殊な訓練を受けていた。

現在のクムス市。
深夜の人気のない道路で、接触事故を起こした車。その車に乗っていたのは、今日この町に引っ越してきた獣医である妻ヨンス(ペ・ドゥナ)と夫チョルヒ(リュ・スンボム)、そしてその家族だった。

翌日、転校先の高校へ向かう双子の娘ジウ(イ・スヒョン)と息子ジフン(ロモン)だったが、さっそく面倒な事件に巻き込まれてしまう。

その頃、市内では女性の失踪事件が発生する。犯人は連続殺人鬼ケバルの可能性があるようだが…

特殊能力を持つ家族たちが、悪党たちを懲らしめるブラックコメディ&スリラーです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 88点

無表情なお母さんとチグハグな家族たちが織り成すシュールでブラックなスリラー。
このジャンルで家族愛を描いてるのは面白い!
ブレインハッキングという能力が想像以上に強くて怖かった~。

感想

シュールなダークファンタジー

ペ・ドゥナ主演のこのドラマは、特殊な能力を持つ主人公が、悪党たちと戦うお話。想像以上に血生臭いし、古びてるし、いびつだし、ふざけてるのに、でもどこかクールな雰囲気すら感じちゃうという、一風変わったシュールなダークファンタジーに仕上がってます!

しかもスリラージャンルにしては珍しく、家族愛や母性を描いてるというのも面白いポイント。その描き方もまた一風変わってるよ~。

他の作品に例えるなら、幼少期から訓練された特殊能力者という設定が「The Witch/魔女」に近いはず。ただ、ああいうスマートでファンタジックな特殊能力ではなく、このドラマで登場するのはブレインハッキングという他人の脳を操作する、一見すると地味な能力。

脳を操作する、つまり記憶を書き換えることで苦痛を与える能力なので、実際に傷つけるわけではないのよ。でも決して軽い能力じゃなくって、本人が感じる痛み自体は血がドバドバの強烈なやつだし、しかも実際の傷じゃないから治すこともできないという…むしろめっちゃ怖いんだよね

そういえば、村上春樹も書いてたよ。「本当の痛みより、痛みを想像すること方がつらいんだよ」って。

(グロい描写や痛い描写が苦手な方は注意してご視聴ください!)

ストーリーは、ある家族が郊外の町に引っ越してきた夜から始まるんだけど…。
両親と双子の娘と息子、そして祖父というありふれた構成の家族なのに、しょっぱなから違和感しかない。これはどう見ても普通の家族じゃない感じ。それに何かを隠してるような?

でも、この家族の正体は何なのか、何もわからないままストーリーは進んでくの。そもそも全6話なのに1話見終わっても、まだ何も分からなかったからね。

ただこの尋常じゃないシュールな雰囲気のせいで、逆に続きが気になっちゃって…。
気が付いたらあっという間に見終わってた。全6話と短いのでスリラージャンル好きにはオススメよー。

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

不器用過ぎるのがカッコ良い

もうとにかくペ・ドゥナが無表情過ぎて怖いんだよ。

感情がないという設定の役ではあるんだけど、無表情なのが最初はすっごい怖い。淡々とした口調だったり、見た目にもギスギスした感じもあって、優しいお母さんには1mmも見えないし。

登場シーンでお母さんが車を運転してたるのが象徴していたように、ストーリーの決定権は全て彼女が持っているし、間違いなく主人公はお母さん。

そしてストーリーが進むにつれて、彼女の持つ家族愛のようなものが、無表情だと思っていた彼女の眼差しの奥に読み取れるようになっていくのは心憎い演出~。

寄せ集めだったはずの家族が、徐々に本当の家族になっていく過程も、決してお涙頂戴のメロドラマチックな展開じゃなく、最後まで不器用過ぎてクールなのが逆に面白いのよね。

目玉焼きとキムチがちょこっとだけみたいな質素な食卓とか、お父さんを薬で眠らせて決戦に向かうお母さんとか。
料理上手で過保護な母だけが母性を持つわけじゃなく、無骨で無口でコミュニケーションが下手でも、子供たちに伝えられる母性はあるのだというメッセージみたいでカッコ良かったな。

おじいちゃんが登場シーンから編んでたブレスレットみたいなの、最後にはみんなで付けてたのにはホッコリw

シーズン2もありそう!?

しかしこのドラマ、潔いほど状況説明がないので、ブレインハッキングはどういう経緯で身についた能力なのか、幼い頃暮らした教育施設は一体何なのか、ヨンスの母親は何者なのか、最後まで詳細は一切語られず…。

エンディングで全てはヨンスの母親の計画通りだったことが発覚して更に謎が深まったので、これはシーズン2があるパターンかも?

でもね、私は続きを見るのが、ちょっと怖いかも~。

だってさ、髪飾りを渡す場面での回想シーン。母ヨンスのこと大好きなのかと思ってた父チョルヒが、ブレインハッキングされてる可能性も出てきたわけでしょ~(そういえばお父さん、他の女の人に興味示してたし…)。ヨンスとおじいちゃんの関係性も不明過ぎるし、家族全員がお母さんに支配されてるだけだったらどうしよう~!?って不安になってきたんだけど。あの偽装家族が崩壊しちゃうのは見たくないぞ(考え過ぎだと思いたい)。

ロモンくん(ウズベキスタン生まれロシア育ちだって!?)が演じてた息子ジフンや、モデルのイ・スヒョンちゃんが演じた娘ジウのキャラも良かったし、余計なことするけどサッと空気を読めるおじいちゃんも好きだったし(おじいちゃんだけタトゥーが「一心」なの、なんなんw)、互い違いに寝てる夫婦も謎過ぎて面白かったし。
寄せ集めでも、ぎくしゃくしてても、普通じゃなくても、そこにちょっとだけ愛情が見えるのが面白いドラマだったな~。

momoruru

お父さん役のリュ・スンボムは、「ムービング」のフランクの役と似てたね!生い立ちまで一緒なんだもの~。

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