韓国映画「ベイビー・ブローカー」の作品情報・あらすじ・感想

GWってあっという間すぎない!?もう平日が戻ってきちゃうなんて信じられない~!!(GW中に終わりにする予定だった仕事が全然終わってない人w)

ところでGW中に友達の赤ちゃんと初対面したんですが…すごぉぉぉぉーーーーーーーく可愛かったwめちゃくちゃいいニオイしたw

というわけで今日は赤ちゃんが出てくる映画をご紹介しまーす。

目次

作品情報

  • 邦題:ベイビー・ブローカー
  • 原題:브로커
  • 英題:Broker
  • 公開:2022年
  • 上映時間:129分
  • 日本国内配信:Amazon prime video(2023.8現在)

予告編

あらすじ

土砂降りの雨が降りしきる夜、ある赤ちゃんが「赤ちゃんポスト」へと預けられる。

しかし、ソヨン(IU、イ・ジウン)が預けたその子は、クリーニング店の店主サンヒョン(ソン・ガンホ)と施設で働くドンス(カン・ドンウォン)にこっそりと連れ去られてしまう。

サンヒョンとドンスは捨てられた赤ちゃんを高値で売りさばく「ベイビー・ブローカー」だったのだ。

翌日、思い直して赤ちゃんを迎えに行ったソヨンは、やがてサンヒョンの元に辿り着き、彼らの裏稼業を知ることになる。そしてソヨンは彼らと共に赤ちゃんの養父母を探す旅に出るのだった…

「万引き家族」の是枝監督が、韓国を代表するキャスト&スタッフと共に描く、「赤ちゃんポスト」を介して出会った人々の物語です。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 90点

育てることができない赤ちゃんの養父母を探して旅をする、家族のような5人が織りなす物語。

オール韓国キャストだけど、セリフ外の心情を繊細に感じさせるストーリーで、ある意味日本らしい映画。見終わった後に深い余韻の残る作品だった!

感想

このキャストでの邦画は斬新!

「万引き家族」や「そして父になる」の是枝監督作品。他の是枝作品同様に家族を描いていて、血縁関係のない人たちが偽物の家族のように振る舞うストーリーは「万引き家族」を彷彿とさせる内容かも。

引用元:Daum영화

私は普段から韓国ドラマと韓国映画ばっかり見ているので余計にそう思ったのかもしれないけど、この映画ってもうはっきりとした「邦画」であって、韓国映画とは違う気がしたよ~。

(テクニック的な詳しいことまでは分からないので私の感覚が正しいのかどうかは分からないんだけど)映像の彩度とかカット割りなんかも韓国映画とは結構違うんだなあって思ったし、登場人物たちの感情表現に至ってはかなり違うって感じたのよね。

例えば赤ちゃんの母親スヨンの行動は映し出されるけれど、スヨンが「なぜそうするのか」については明確に語られるわけではない。これは他の登場人物たちもそう。彼の抱えている事情は明かされるけれど、そこにある複雑な感情については語られない。この映画を観る人が慎重に慎重に推し量ってストーリーを完成させていくという、ある意味日本らしい映画だと思ったかな。

引用元:Daum영화

そして普段韓国ドラマを見てる視点から言うと、メインキャストがソン・ガンホにカン・ドンウォンにIUで、さらにペ・ドゥナにイ・ジュヨンも出てて…ちょっとだけ出演する役でも(私の好きな)キム・ソニョンとかイ・ドンフィとか出てきてて~。こんだけ有名なキャストが集まってるところに、是枝作品に対する韓国芸能界からの期待値の高さもちょっと感じてみたり(なかなかこのメンバーが揃うことはないんじゃないでしょうか?)。

そしてIUとイ・ジュヨンを起用しちゃうあたり、是枝監督って絶対韓国ドラマ好きだよね~!w

人生そのもののように難しく…

ストーリーは「ベイビー・ブローカー」というタイトルの通り、赤ちゃんの人身売買を扱った内容。

おんぼろのクリーニング店のバンに赤ちゃんを含めた5人が乗り込んで、他愛もないやりとりをしながら旅をしていくロードムービーでもあるんだけど、彼らの感情の奥底にはそれぞれに解決しがたい問題を抱えていて、車窓から外を見つめる表情は決して明るくはない。

古びたバンの軋む音のように彼らの心もまた微かに悲鳴を上げていたけれど、そんな彼らを現実につなぎとめてくれるのはいつも、傍らにある陽気で純粋な子供たちの眼差しであり、守るべきその温もりだった。

引用元:Daum영화

誰かを許せない人、誰かを許したい人、誰かに許して欲しい人、誰かに許して欲しくない人…
旅が終わりに近づくにつれて登場人物たちのそれぞれの事情が少しずつ明らかになっていくんだけど、彼らのことを知れば知るほどに、何が間違いで何が正しいのかよく分からなくなっていくんだよね。

彼らの身に起きた出来事を整理して理解するのはとても難しい作業だったし、そしてこの難しさこそが、人生そのものなのかもしれないと思った。

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

序盤と終盤では登場人物への見方が変わる

子を捨てた親、子供を売る男、子の父を殺した女、逮捕のために犯罪を助長する刑事たち、と、序盤ではほとんどの登場人物がいわゆる「良くない人間」として描かれているのにも関わらず、ストーリーが進むにつれ、それぞれが抗えない事情を抱えて必死に生きている「良い人間」であったのだと、気付かないうちに転換していく脚本は凄く面白かった!

引用元:Daum영화

ただ、エンディングは色んな要素を詰め込んでモヤモヤ~っと終わる感じがして、あの子にとっての幸せが何なのか、敢えてはっきりとは語りたくなかったのかな?と勘ぐってしまうような結末だったのが少し物足りなかったかもしれない。でも一つの道だけを選んで描くのも違う気がするし、…きっと、どういう状況であったとしても寄り添える大人がいるはずで、幸せになる道はあるはずだ、という希望的な解釈でいいのかなあ。

個人的には「万引き家族」や「そして父になる」を見たときほどの衝撃は感じなかったかもしれない。全体としてのまとまりが足りないというか、ストーリーがどこに向かっていくのかがぼんやりとし過ぎてストーリーの分かりにくさを感じた。それでも見終わった後の余韻はたっぷりあるので、是枝監督作品が好きな方にはオススメかとw

それから最後に。
とにかく赤ちゃんが可愛かった~!首が座って太ってきたくらいの赤ちゃんが、色んな人に抱かれている姿がほんと愛おしくって!あんまりひょいひょいと持ち上げるので心配になっちゃうくらい。やっぱり赤ちゃんって、みんなを幸せにするパワー持ってるんだよね。

momoruru

観覧車の中のシーンはなかなか泣ける~!
手で顔を隠さなくてもよかったけどw

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