韓国ドラマ「照明店の客人たち」の作品情報・あらすじ・感想

みなさん、大掃除は終わりましたか?私は家じゅうの窓を拭き始めましたが、実はまだ全部終わってません…。ほら、年末は寒いから、温かくなったらまたやればいいかなーなんて。(という甘えw)

さて、遂に今回が2024年最後のドラマ感想。数えてみたら2024年は60本のドラマ&映画の感想を書いたみたい。

来年も引き続き、大好きな韓ドラを見て笑っていられるくらい、穏やかな1年でありますように。

それでは、みなさんも良いお年をお迎えください!

目次

作品情報

  • 邦題:照明店の客人たち
  • 原題:조명가게
  • 英題:Light Shop
  • 放送:2024年
  • 話数:8話(1話約50分)
  • 日本国内配信:Disney+(2024.12現在)

予告編

あらすじ

真っ暗で人けのない道にあるバス停。帰宅中のヒョンミン(オム・テグ)がバスを降りると、いつも同じ女性(AOA・ソリョン)がベンチに座っている。雨の夜、傘もささずに座り続ける彼女を、ヒョンミンの家に連れて行くことになるが…

夜のICUで働く看護師のヨンジ(パク・ボヨン)は、霊安室を探す不審な男に声をかける。しかしその時、患者の異常を知らせるアラームが鳴り響き、患者の人工呼吸器のチューブが外れていることに気が付く…

暗い路地裏にある照明店。その店を訪れる客人たちをめぐる、切なくも温かいヒューマンミステリーです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 88点

ごめんなさい…私には前半が怖すぎました…
だけど全世界から評価される凄いストーリーなので、韓ドラファンなら必見!
ホラー展開は怖いけど、後半で明かされる真実に、衝撃と深い感動を味わえること間違いナシ。

感想

今年ディズニープラスで最も視聴された韓ドラ

配信されるや否や、一気に話題を集めてたこのドラマ。どんだけすごいかっていうと、12月公開なのに世界中のディズニープラスで2024年に最も視聴された韓国ドラマになったほど。ちなみに史上2番目の視聴数だそう~。

なでここまで話題になったかというと、このドラマの原作者であり脚本を手掛けているのは、韓国で第60回百想芸術大賞3冠など数々の賞レースを席巻したドラマ「ムービング」と同じく、大人気WEB漫画家のカンフル(강풀・Kangfull)だから。ちなみに監督は「ムービング」では高校教師役を演じた俳優のキム・ヒウォンによる初演出で、ムービング製作陣が再結集したようなドラマだったんだね。

先に観ていた友人たちからは「がっつりホラー」「実は愛の物語」「衝撃!」とか様々な意見が出てくるし、予告編を見てみても、一体どんなストーリーなのかさっぱり分からない。

でも内容が明かされないのには理由があって。
というのもこのドラマ、ネタバレはしないほうが良いタイプのドラマなの。

バラバラに展開していくように見えるいくつかのエピソードが、実はきっちり計算された伏線になっていて、後半にかけて点と点が線につながっていく瞬間の衝撃をぜひ味わってみて欲しい!
「そういうことだったのか」って気が付いた時は鳥肌が立つかもw

ちなみに4話まではホラー要素がとても多いので怖くて長いんだけど、どうかそこで諦めずに4話までは見て欲しい。4話で種明かしが始まってからの5話以降は、ヒューマンドラマの要素満載できっと一気見しちゃうはず。

あまりの暗さに怖さ100倍!

視聴回数や評価からいっても全世界が認めた良作であることは間違いないし、号泣したって人も多いんだけど、しかし私はそこまで泣けなかったことを先に告白しておきます…。私もお年頃なので涙腺ゆるゆるのはずのに、なんだか申し訳ない気持ち。

それはたぶん単純に、私にはホラーが強すぎた~。特に前半、ほんと暗くて怖くて…私のメンタルが悲鳴をあげてたから、涙も隠れちゃったのかも。もう、こんな怖くしちゃって、私ホラー苦手なのに一体どうやって見ろと…???(私が怖がりなだけです。みなさんは大丈夫だと思いますw)

韓ドラで出てくる路地裏って暗いこと多いけど、このドラマの暗さはレベルが違うのよ。雨まで降ってて前が何も見えなくて、そんな路地を女子高生1人で傘さして歩かなきゃいけなかったり、誰も住んでないこの路地の訳あり物件に入居しちゃう女性とか、もう絶対ソレ怖いの出て来るパターンじゃん!確定演出の連続に震えがとまらん…。

とにかく全般的に暗いんだよね。中華料理店の厨房だって真っ暗だし、病院の地下駐車場も異常に暗いし、暗いだけで怖さ100倍だよ。

実はこのドラマ、怖いシーンの細部に散りばめられている伏線が、ドラマの必見ポイントなので、怖くてもしっかり見た方がいいんだけど…私は怖さが上回って全集中できなかった~。

ほんと暗いので大画面での視聴をオススメするよ。スマホ画面じゃ細部が見えないかも。

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

恐ろしくてたまらなかった前半部分を経て、4話の終盤で遂に明かされるのは、登場人物たちのほとんどがICUの患者で、照明店のある場所は臨死体験の世界だったという衝撃の事実!!

ぐるぐる巡って抜け出せない悪夢のようなホラーの世界は、大切な誰かに「生きて欲しい」と願う人たちの、愛の物語だったの…!!

それを知ってしまうと不思議ともう何も怖くないのよ。
「前提が変われば世界が全く違って見える」ってことを実感する新鮮な体験だった。

そこから先は、伏線が次々に回収されていき「そういえばたしかに!」って膝を打ちまくり。明かされていくヒューマンドラマには共感と感動の嵐で、よくこんなドラマ作ったなって感心。いやー、やっぱり韓ドラは凄い。

さらに言いたいのは、後半部分のストーリーが見事さはモチロンだけど、暗くて怖くて話の見えない前半部分を、よくもこんなに長く作ったなって事もビックリよね。離脱してもおかしくないほど暗くて難解なのに、怖いのを我慢して見続けちゃうくらい、前半の見せ方が上手かったんだってことに、後半になって初めて気が付いた。

結末を知ったあとで、もう一度最初から見直して、答え合わせがしたくなるようなドラマだったなあ。

ちなみに私、女子高生ヒョンジュはもう生きてなさそうだな~っていうのは、友達と目線が合わな過ぎてうっすら気が付いた。でもそれ以外はなーんにも気が付かなかったよw 照明店界隈がずっと夜だったり、オム・テグが演じてたヒョンミンが毎日同じYシャツだったり、ヒョンジュのクラスメイトの名前が刑事の子の名づけ候補だったりしたことに気が付いた時は、本当にゾワッ~っとした。

照明店の主人が娘にだけ特別待遇で、自分の意志で探さなきゃいけない電球を持ち出しOKにしちゃったりしてるのには「それってアリなの~!?」とは思ったけど、照明店で2人で幸せそうなクリスマスを過ごしてた映像には癒されたから、まいっかw

「どこでも人は生きていける」

看護師ヨンジが何度も口にしていた、(昏睡状態の患者が目覚めるかどうかは)本人の生きようとする意志次第、でもその生きる意志は自分1人だけのものじゃない、という言葉。

その言葉の本当の意味は、後半になってようやく分かるんだけど、生死の境にある人たちは皆、大切な人からの「生きて欲しい」っていう切実な願いによって生かされているんだよね。

生き残った人たちだって、それぞれに苦悩を抱えて生きていかなきゃいけなくて、それで全て解決するわけではなかったのも印象的だったけど。同じくドラマ内で繰り返された「どこでも人は生きていける」という言葉の通り、今生きているこの世界でも、生死の境にあるあの世界でも、生きることを続けよう、生きることを願ってくれた誰かのために。…そんな気持ちを込めたエンディングなのかなと個人的には思ったよ。

さてさて。最終話ではコ・ユンジョンが「ムービング」の女子高生ヒス役で登場していたり、パク・ジョンンミンがカンフルが描いた別のWEB漫画「タイミング」の主人公キム・ヨンタク役で登場したりして、この3作品が同じ世界観で描かれていたことが判明。

カンフルワールドの壮大な世界観を見せつけられて、既に製作が決定してる「ムービング2」も、更に楽しみになってくるんじゃないでしょうかw

OST

ドラマ内で看護師ヨンジが患者に聞かせていた曲はこちら。ICUの映像に乗せて流れたシーンが印象的だった。

momoruru

納棺士(韓国だと葬儀指導者というらしい)が死者たちに、「良い所に行くんですよ」と語り掛けていたのも印象的だったなあ。

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