韓国映画「オオカミ狩り」の作品情報・あらすじ・感想

フィリピン版の「キム秘書はいったい、なぜ?」があるんだよって教えてもらったんだけど…ポスターのシンクロっぷりに驚愕(イケメン御曹司の定義が若干変わった気がするのは文化の違いでしょうか)。しかもヒロインを演じてるのがキムさんなんだって。もー。アメイジング!ここまで寄せるとリスペクト感じるw

そんな平和な話題から一転、今日はとっても恐ろしいクライムアクション映画の紹介です。想像してたのより遥かにグロかった…

目次

作品情報

  • 邦題:オオカミ狩り
  • 原題:늑대사냥
  • 英題:Project Wolf Hunting
  • 公開:2022年
  • 上映時間:122分
  • 日本国内配信:有料配信399円~ Amazon prime video、U-NEXT、Huluほか(2024.7現在)

予告編

あらすじ

13人の凶悪犯罪者たちを韓国へ護送するため、マニラから釜山に向けて出港した貨物船フロンティア・タイタン号。

ベテラン刑事たちを動員し、韓比共同護送計画「オオカミ狩り」と銘打ったこのプロジェクトの体制は万全のはずだった。

しかし国際手配犯ジョンドゥ(ソ・イングク)と、船に紛れこんでいた彼の仲間たちにより暴動が起き、船上は瞬く間に血の海に。やがて船内では眠っていたはずの “怪人” が目を覚まし、更なる恐怖の幕が開ける…

極悪犯罪者VS警察VS怪人、生き残りをかけた船上のバトルロイヤルです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 83点

あまりの血液量に序盤はドン引き~!(グロ注意です)
ソ・イングク、初の悪役なんだそうだけど、悪というよりもはや狂人レベルの恐ろしさ。体重を16kgも増やして挑んだという、全身タトゥーの彼は存在感が圧倒的だった。
映画の後半から一気にダークファンタジーになっていくのには驚きを隠せなかった…

感想

血の水たまり状態…

※暴力表現やグロい描写が多いので苦手な方は視聴注意な映画です※

ソ・イングクの全身タトゥーのインパクトがすごくて「観たい!けど怖そう…」とビビってたこの映画。でもチャン・ドンユンも凶悪犯役で主演と知って、勇気を出して視聴!

ストーリーは、”逃亡先のフィリピンで逮捕された韓国の犯罪者たちを本国に護送する”という、なんだか最近の日本でも聞いたことあるようなお話。

以前、飛行機で護送した際に空港で被害者から襲撃されて死傷者が出たので、今回は船でフィリピンから護送する計画なんだけど、襲撃を考えたら飛行機より船の方が絶対怖いよね。隠れるところいっぱいあるし、移動時間長いし、救助まで時間かかるし、ヤバイ予感しかない…。しかも護送するための船がなぜかボロボロで、セキュリティに不安あり。

そしてやっぱり恐ろしい事件は起こってしまう、というバイオレンス感たっぷりのサバイバル・アクション!

なんといってもこの映画は、暴力や殺人の描写が相当グロいんです…。グロい予感はしてたけど、それにしたって序盤から大量惨殺~。
この類の韓国映画はほんと侮れないんだよなあ!

とにかく殺し方が残酷。血しぶきどころか、常に血が水たまり状態になってて、あまりの恐ろしさに危うく脱落しそうになったほど。出血量は私が今までに観た映画の中でもトップクラスなので、血の表現が苦手な方は、視聴は十分にお気を付けください~。

初の悪役でここまでやります?

ストーリーは大きく分けて2つのパートに別れていて、前半は、ソ・イングク演じる国際指名手配犯ジョンドゥが率いる犯罪者グループが、韓国行きを阻止するために警官たちを次々に殺し、船の略奪を企てていく展開。

私には前半のこの部分が一番怖かった~!一体どんな過去があればここまで残忍になれるんだろう?と思うほど、殺し方の残酷さが理解を超えてる。ハンマーやナイフや電動ドリルでやるんじゃなくて、せめて銃で撃ってくれ…と思わずにはいられないほどの痛みと屈辱の描写。あまりにも非情。

イングクはこの危険な男ジョンドゥを演じるにあたって、なんと16kgも増量したんだとか!(この映画の撮影時期は「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた」の直後から「美男堂の事件手帳」の少し前まで)。着替えるシーンでは全身に彫られたヘビのようなタトゥーが露出するんだけど、タトゥーのインパクトだけじゃなく、ガタイの良さにもビックリ。人を殺すことに何のためらないも持たないこのジョンドゥに相応しい、狂気じみたビジュアルだった。

ちなみにですが…イングクってこれが初めての悪役だったんだって。

え?

初めて演じる悪役がコレなの??もっとフツーの、カッコイイ悪役もいっぱいあると思うんだけど…こんな悪の中の悪みたいな極限の悪役を選ぶとは…うーん、流石はイングク。お尻のタトゥーまで披露する貫禄の演技で(まさかの全尻露出ですけども)、悪役に全然違和感ないどころか、ずっと悪役やってたんじゃないかってくらいのベテラン感すらあったのすごい~!w

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

ダークファンタジーだったのか!?

そして、犯罪者グループが警官たちを殺しまくって船を乗っ取り、ストーリーは脱獄物語になるのかと思いきや、映画の後半はまさかのダークファンタジーにジャンルが一転!!

血まみれフランケンシュタインのような凶悪な人造人間が登場するというまさかの展開に。

しかもこのフランケン強すぎて…ナイフも銃も効かないし、高速移動できるし、人の頭を足で踏みつぶして殺すとか、もう意味がね…分からないんですわコレ…普通の人間では到底太刀打ちできないし、そもそも戦いにならないのでお手上げ状態(諦め)。

それにしてもイングクの途中退場にはかなりの衝撃で…!

全身タトゥーでお尻まで披露してくれてたイングクだから、彼が主役であることを疑わなかったのに、開始1時間でフランケンに捕まって頭吹き飛ばされてまさかの死亡…!まだ残り時間、半分くらいあるのに~!この先、主役のイングク無しでやってくなんて信じられないよ~。

ついでにこのフランケンは日本軍の人間兵器ケモノ・プロジェクトの生き残りなんだって。…え、そういう要素まで入れ込んできちゃうのね。(日本軍を諸悪の根源にするのやめてくれ)

どんどん話が広がってっちゃって、想像してたのとは全く違う方向に走り出すストーリーに唖然。私は脱獄物語の方が面白いと思ったのに~。

だがしかし、この映画のメインストーリーはむしろこっちのダークファンタジーだったようで。実はドンユンくんも人造人間で…つまりこの映画の真の主役はドンユンくんの方だったのかも? たしかにフランケンの直接攻撃に耐えてたのって、彼だけだったわ。

そしてこの映画のドンユンくんは全然喋らない。「寡黙な色男ナイフ使いのイ・ドイル」役なんだそうけど、ほんと寡黙な色男。ほとんど喋らないせいか、綺麗な顔立ちがいつになく際立って、破壊的パワーを持つ人造人間っていうより私にはただの美少年にしか見えなかったよ。    

やがて船には、フランケンを回収に来たソン・ドンイルさん(この人も人造人間!)も合流し、人造人間たちによる三つ巴の戦いに(意外といっぱいいる!)。ドンイルさんがフランケンを倒し(多分)、ドンユンくんがドンイルさんを倒し(多分)、ドンユンくん1人だけが生き延びた…というところでエンドロール。

想定では全3部作!

実はこれ3部作になる想定の映画だそうなので…残りの2部では過去と未来がそれぞれ描かれるんじゃないかと思われます。それならイングクが映画の半分で死んじゃったの納得かも。まさかお尻まで出して、映画の半分で終わる男ではないはずなので…。

過去編では、10年ぶりに会ったと言っていたイングクとドンユンくんの過去の因縁が明らかになるだろうし、イム・ジュファンも人造人間ぽかったので(ひどい役でした)、未来編ではあやつとドンユンくんが戦うのかな?と予想~。

しかしこの映画、過激さはまさに強烈なので、バイオレンス映画としては評価されるかもしれないんだけど、単品で観た場合にストーリー的にはそこまで心を掴まれるものではなかったし、続編は本当にあるのかな…?という気もちょっとしたかな。

助演キャストは超豪華で、チョン・ソミン(イングクとは「空から降る一億の星」以来の共演?)、コ・チャンソク、チャン・ヨンナム、パク・ホサンなどなど顔を見たことがある俳優さんがいっぱい出てくるんだけど、ほとんど死んじゃったのも気になった。過去編はまだいいけど、未来編ではみんなもういないからキャスト総とっかえになっちゃうはずで…。

続編がないとイングクが超絶可哀想だから絶対作って欲しいし、今回は美少年にしか見えなかったドンユンくんが続編でどのくらい化けるのかも見てみたいけど、次回作はグロいのは少し抑えめにして頂けると嬉しいかも。(私の心臓がもたないよw)

余談ですが、映画の内容からは想像できないけど(w)イングクとチョン・ソミンとドンユンくんって仲良くて撮影現場はちょっと楽しそう。いつもちょっとおとぼけなドンユンくんとイングクのツボは合う気がしたのでしたw

momoruru

注射するとパワーが爆増する薬って「力の強い女 カン・ナムスン」でシオが飲んでた麻薬みたいだった。

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