最近2PMの日本公演が楽しみで仕方ない私です(ストリーミング参戦だけどねw)ソウル公演以上に楽しみだー!なんの曲やるのか気になって気になって…「NEXT Generation」やってくれたら泣いちゃうかも~w
それはそうと久々に「막장(マクチャン)」ドラマ(ドロドロ愛憎劇)を見ちゃったよー。やっぱり…面白かったww
作品情報
- 邦題:あなたに似た人
- 原題:너를 닮은 사람
- 英題:Reflection of You
- 放送:2021年
- 話数:16話(1話約70分)
- 日本国内配信:Netflix(2023.10現在)
予告編
あらすじ
評価(momoruruが勝手に採点♪)
総合評価 88点
かつての不倫相手の妻によって、過去の不倫がじわじわと炙りだされていく復讐劇サスペンス!
何度振り切ろうとしても執拗に追い詰められて、ストーリーは予測不能な展開に…。
先が気になって抜け出せなくなる系ドラマだった~w
後半のキム・ジェヨンの伸び率が半端なかったので、前半もっと頑張れば更に良いドラマになったかも?!
感想
ドロ沼だけど案外とイケちゃう?
このドラマ暗いんだよ~。すーごく暗いんだよ~。
あまりに暗いので1話目で1回脱落して他のドラマ見てたほど…(あれれw)
でも見終わってみれば予想以上に面白いドラマだった。
なにしろ不倫のドラマなので、どろどろしてないわけがないっていうか、正直言うと超ドロ沼ではあるんだけれど。
でもそこに、アイルランドの美しい景色、絵画と彫刻、音楽っていう純真無垢な情感をたっぷり入れて作られていて、不倫相手にモデル出身ですらりとした長髪キム・ジェヨンを起用したのが、かなり良い感じに効いていて、どろどろさが限界まで消されてる感じ?w
不倫ドラマと言うと私はやっぱりユ・アイン&キム・ヒエの「密会」を思い出しちゃうんだけど、ああいう情熱的などろどろさとは全く違うタイプで、うーん、密かな記憶の中でのどろどろっていうのかな。
まあ「密会」は不倫相手がユ・アインな時点で濃くないわけがないんだけども…存在自体でだいぶ濃いから(褒めていますw)。一方こちらのドラマの不倫相手はキム・ジェヨンなので、特に中盤までは割とあっさり風味なのよ。
しかも描かれている不倫は、現在進行形ではなくて過去のもの。
かつて捨てたはずの不倫相手が、記憶喪失になって目の前に現れ、不倫相手の妻ヘウォンによって過去の過ちが暴かれていくという、なかなか恐ろしいストーリーなのです。ひゃ~、怖い!w
そしてこのドラマはプロローグで先に結末を見せてしまう構成になっているので。
プロローグで描かれた ”誰もいない真夜中の湖に主人公ヒジュが何か(恐らく誰か)を沈める…” という恐ろしい結末に向かってじわじわとストーリーが進んでいくよ~。
先に結末が分かっているのにも関わらず、このストーリーは先の予測が意外に難しくって…。
執着と復讐と怨念が水面下で渦巻いてるんだけど、言葉にすることと本心は違っていたり、不純の中にも真実の愛情があったりで、掴めそうで掴めないストーリーになっているところが面白かった!
それから主人公のヒジュのキャラ設定も良かったと思う。
貧乏な家に生まれて高卒なのに、優しくて子煩悩な財閥御曹司に見初められて玉の輿に乗って、更に年下の長身イケメンと不倫しちゃって、更に更に画家としても大成功しちゃうっていう、言ってみれば相当なチートキャラなの(どんだけラッキーな人生w)。
そんな彼女なので、追い詰められても単純に「可哀想」とは思いにくい設定なのが、ドラマ的には上手いと思うのよ。
序盤はかなり暗いストーリーなんだけど、2話の終盤くらいでおおよその全貌が見えてくるので、そこまではどうにか我慢して頂いて…(w) 、その先の4話くらいまでいけばグッと面白みが増していくはず!
この続きはネタバレありますのでご注意を~
長髪のキム・ジェヨンがイイ!
私なんだかんだキム・ジェヨンが好きなので、正直言って彼目当てで見始めたんだけどねw(ちなみに、キム・ヨングァンにもかなり似てるけど別人ですw キムジェヨンで画像検索するとキムヨングァンが混じって出てくるの笑うw)
このドラマの良さの半分はキム・ジェヨンだったんじゃないかなって思ったくらい、この役は良かったー!
長髪のキム・ジェヨン初めて見たけど、長髪めっちゃ似合ってたね。
特に記憶を取り戻してからは、びっくりするくらい性悪キャラになっちゃって。
こんな悪い奴だったとは知らなかったけど…むしろそれも悪くなかったっていうか~?(w)
逃げるヒジュをガンガン攻めていくジェヨンの演技、すごく良かったんだよねー。 最期のシーンも上手くて、こんな演技する人なんだな~ってちょっとびっくり。
前半の大人しそうな性格からのふり幅があったし、今回すごく化けたのでは!? キム・ジェヨンはもっと悪い子役やった方が良いのかもしれないよー。
この役の翌年に「月水金火木土」で遊び人風の芸能人ヘジン役やってたけど、こちらはいまいち不発だった気が…もっともっと悪くてもイイと思います!
見た目も美しかったのよー。ロングコート着てるウジェなんてホント素敵だった。ちょっと猫背なのが玉に瑕なんだけど、顔ちっさいし足も長くて絵になってたし。
アイルランドで同棲中のナチュラルスタイルなウジェの美しさもヤバかったので、お金持ちの奥様がコッソリ近くに置いておきたくなる気持ち、分かるわ~っていうナイスキャスティングw
ただ、それ以外の演技はなかなか微妙だった気もして(ごめんなさい~!)、もともとナチュラル派というか特別演技上手いイメージはないんだけど、特に前半の記憶喪失になって病弱ヒモ生活(?)をしてるウジェの演技は少しおそるおそるやってる感じがしちゃったかも~。
この人、声の使い方がちょっと苦手なのかな?そのタイミングでそのトーンで喋るかな?って疑問に思う場面があったりも。
そしてこれは私の勝手な想像なんだけど(先に謝っておきますが想像で書いてスミマセン)キム・ジェヨンってめっちゃ良い人だと思うんだよね。なんとなく大人しそうだし、自信なさそうで恥ずかしがり屋さんぽいイメージ!?
だからなのかオドオドしてたり自信がなさそうな役をやると、あまりにもリアルになっちゃって、見ててこっちまで緊張しちゃうっていうか、変なドキドキが止まらないw ウジェっていう役よりも、演技してるジェヨンを感じてしまうのは良くないケースも多いと思うんだよ。
ただね、彼のこのオドオド感がすごく良い方向に活きたドラマがあって。それは、そう「ウンジュの部屋」だよ~。主人公の幼馴染役なんだけど、これがとんでもないハマり役でリアル過ぎて見てて震えたので(w)、キム・ジェヨン好きならぜひ見て欲しい~。
特に終盤甘えん坊キャラになっちゃって彼女に若干引かれてるシーンのキム・ジェヨンの、演技とは思えない真剣な表情が忘れられない~。
とにかくしつこいヘウォン~
このドラマでメインに描かれるのはヘウォンの復讐劇で、彼女は賢いし、綿密に計画立てるし、守るべきものが無いので無敵だし、厄介なキャラなんだけど、とにかく必要以上にしつこいのよ~!!
自分を愛してもいない男に執着するよりも、自分の今を大切にすればいいのにね。先輩の記憶が戻らないことを願ってるくらいなら、せめてヒジュのことは忘れて先輩とひっそり暮らせばいいのにさ~。
それなのにどこまでもどこまでもヒジュを追い詰めていって…アナタ粘着体質が過ぎるのよぉぉ!!(そこがこのストーリーの面白さでもあるんだけど…)
ヘウォンもヒジュに過去を償わせることに意味がないことなんて分かってるんだけど、でもそうしないと生きていられないほど追い詰められているのも伝わってくるし、ヘウォンがたまに話していく正論めいた綺麗事にも心を揺さぶられちゃうしで…。
きっとどこかが間違ってはいるんだけど、これはこれで仕方ないのかな…って思わせていく粘着質に有利なストーリー展開にすっかり飲み込まれそうになっていって、ちょっと危なかったw
ちなみに…このセリフ回しや混沌とした雰囲気がなんとなく「ただ愛する仲」に似てるなーって思って見てたら、脚本家一緒だった!(たまたまだけど、遂に脚本家を当てられるようになった自分に若干引いた…でも、ほんと似てますよね)
ただ、ヘウォンに同情はするけれど、やっぱりヘウォンが言ってたことって結局は自己弁護なんじゃないかな。辛い想いをした自分を相手に見て欲しい、この辛さを相手にも感じて欲しい、という身勝手な復讐劇だった気がしたのよね。
まずね、ウジェ先輩が記憶を取り戻してキャラ変しちゃって、手が付けられなくなった途端に、「もういいや、離婚しまーす」って急に手を引くのやめて欲しかったしね。
どっちかが死ぬまで離れないって言ってたじゃーん。不用意に刺激してとんでもないモンスターを呼び覚ましておいて、手に負えないから放置するとかほんと意味わからんのだけども~。
結局、リサの殺人という計画外の出来事によって、ヘウォンはヒジュを破滅させることには成功したわけだけど、ヘウォンはこの結末に満足したのかな?不倫して子供を捨てた母にヒジュを仕立て上げ、愛する子供たちから引き離して、それがヘウォンの望んでたことなの?
それはきっと違うと思うんだよね。誰かを不幸にすることで自分が得るものなんてないもの。
ヘウォンが求めていた復讐とは多分、絶対に相手の謝罪を受け入れないこと。
永遠に許されないことが、相手にとって最高の復讐になると思っているんだと思うのよ。自分の不幸に対して相手を責めるわけだから、そのためには自分が幸せになってはいけない。だからヘウォンは絵も描かず、治療も受けずにいたんだと思うので。
だから最終話で、ヘウォンが個展を開いたという描写は、もしかしたら復讐の終わりを暗示するものなのかもしれなくて。ヘウォンの個展開催のフラッグを見つけたヒジュが、「私の物語を終わらせる時が来た」って語るのも、そういう意味なのかも…と思ったりしたんだけど(どうなんでしょう?)。
とはいえ、ヘウォンの復讐が終わったとしても、ヒジュがかつての家族の元へ戻ることはきっとできないだろうし…。ううーん、なんかこの辺りの描写がいまいち分かりにくかったのが残念だったかも~。
それにそもそも、この不倫ってヒジュだけのせいだったのかな?っていう疑問も残るんだよね。
ヒジュをウジェに会わせたのはヘウォンだったし、その時点ではヘウォンの先輩として紹介されてたわけで、ヒジュは2人が恋人だとは知らなかったわけだよね(実際まだ恋人ではなかった?)。
結婚写真の撮影で、ヒジュがウジェを突き放した雰囲気から察するに、ウジェがヒジュを追って勝手にアイルランドに行っちゃったんじゃないのかな~とか思うんだけど…そうなるとヒジュよりウジェを恨むのが筋のような気も…?
まあヘウォンとウジェが書面上でも結婚している時点で、ヒジュの立場が弱いのは分かるし、それを言われるとなんも言えないんだけど…。少なくともヒジュ1人が責任を負わされる話ではなかった気もしたのよね。
時空が歪むくらい若いw
それにしてもヒジュを演じたコ・ヒョンジョンの若さは凄かったねー!放送当時50歳だってよ~。もう訳わからん。彼女の周りだけ時空が歪んで時間の流れが止まってるのかも?w
つい先日「マスクガール」でも見たばっかりだけど、170cmを超える高身長でこのスタイルを維持してるのはホント凄いわぁ。
あのお上品さはどこから来るんだろー?ヒジュみたいにゆったり喋ればお上品に見えるのかなー?とか思って、真似して半日ゆっくり喋ってみたけど、根がお上品じゃない私には無理だった&家族に不評だったのでやめました…。
お上品は難しい…w
ちなみにヘウォン役のシン・ヒョンビン35歳でかなりの年の差だったのね(ドラマの中でヘウォンが、オンニの方が先に死ぬからその後寂しい、とか言い始めた時は「おいおい、そんなBBA扱いしないで~」って思ったけど実際かなり離れてたw)。
それからヒジュの旦那ヒョンソン役のチェ・ウォニョンは45歳、ヒジュの義理の姉ミンソ役のチャン・ヘジンが46歳でみんなヒジュより年下だったのでした~(関係ないけどチャン・ヘジンが真面目な演技してると、つい笑いそうになるの私だけでしょうか…面白いイメージが強すぎて…)※全て放送当時の年齢です
それよりなにより、ウジェ役のキム・ジェヨン32歳だったのでね。18歳差ってなると年上の女性っていうよりも、むしろ自分のお母さん世代なわけじゃん。そんな相手との絡みってどうなんだろう?とか余計なこと思いながら見てたよ~。
イチャイチャシーンもまああるんだけど、今回はウジェがヒジュに無理矢理キスするみたいなシーンがすごく多かったので、ただでさえ大人しそうなジェヨン君が大先輩の姐さんを押し倒そうとする心境はいかに…大丈夫なのかジェヨン~!!って心配になったりもww
スーツケースに入るのかな!?
1つだけ疑問だったのは、こんなでかい男をどうやってスーツケースに入れたんだろってことよね。186cmのキム・ジェヨンはカバンに入らんだろーw
それよりなにより女1人で車のトランクに入れるの無理な気も。転がしたり引き擦るのはできそうだけど、やっぱ絶対的に持ち上がんないと思うのよね(ちなみにですがキム・ジェヨンは体重75kgくらいだそうです~)。
フォークリフトか、てこの原理かなんか使ったんかな?
まあそんなこんなでね、ストーリーがどんだけ進んでもヒジュは「まだ地獄ではない」って言うしさー(もう十分に地獄だぞ)、ホントどこまで行っても救いのないお話だったなあ。
不倫って、過去の過ちをどんだけ悔いて反省しても、人生を破壊されるほど許されない罪なんだな…ってなんか怖~っ!て思ったし、ゾクゾク~っ!としたドラマだった。
考えてみたら、こんな終わり方なんだったらもう、ヒジュはもっと早い段階でウジェと一緒にどこかに逃げちゃった方がみんなも幸せだったんじゃないかな…?(それは言っちゃダメ?w)
どうかせめてリサとホスが、母の失踪に負けずに強く育ってくれますように!!
OST
このドラマといえばこの曲かな~。사비나앤드론즈(Savina & Drones)の「 Moving Away」。
김예림(キム・リム)の「The Moment」もピュアで美しい一曲。不倫にピュアな音楽が合うのなんてずるい感じはするけど(w)アイルランドでの2人の生活には合ってた~。あんな綺麗な場所にある素敵な家に一度住んでみたいなあ。台風来たら家ごと飛ばされそうだけど。
暖炉って証拠隠滅に便利なのね…。