韓国映画「サムジンカンパニー1995」の作品情報・あらすじ・感想

見終わったけど感想を書いていない映画がたまってきてて…少しずつ感想をアップしていく予定です~。

こちらの映画は1995年が舞台、事務職の女性たちが会社の不正を暴くストーリーで、「ショムニ」をもう少し純粋にしたような(?w)痛快なお仕事コメディ。

目次

作品情報

  • 邦題:サムジンカンパニー1995
  • 原題:삼진그룹 영어토익반
  • 英題:SAMJIN COMPANY ENGLISH CLASS
  • 公開:2020年
  • 上映時間:110分
  • 日本国内配信:Hulu(2023.8現在)
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予告編

あらすじ

大統領によってグローバル元年と位置付けられた1995年の韓国。大企業サムジン電子に勤めるジャヨン(コ・アソン)とユナ(イ・ソム)、ボラム(パク・ヘス)の3人は、高卒という学歴のせいで仕事は雑用ばかり。実力があっても認められない状況にうんざりしていたが、高卒でもTOEIC600点を超えたら大卒同様に昇進できることになり、昇進を夢見る3人は英語の勉強を熱を入れていた。

そんなある日、ジャヨンは自社工場が有害物質を川に流していることを知ってしまう。有害物質の数値を改ざんし事実を隠そうとする会社に疑問を覚えたジャヨンたちは、真相究明のため不正の証拠を集めようとするが…

3人の高卒女性社員たちが、会社の不正に立ち向かう痛快コメディです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 88点

グローバル化に向けて激変する1995年の韓国を舞台に、大企業に勤める3人の高卒女性たちが、会社の不正を暴こうとするコメディ映画。

主演のコ・アソン、イ・ソム、パク・ヘスの演技は安定して上手いし、微妙過ぎる英語の発音が絶妙にリアルだったw

感想

当時の等身大の女性たちが描かれた痛快コメディ

引用元:Daum영화

少し前に友だちから薦められて視聴した映画!

映画の舞台は1995年なので全体的にノスタルジックな雰囲気。当時は学歴差別や女性軽視が当然にようにあった時代で、早朝から高卒の女性たちが集まって、男性たちの好みに合わせたコーヒーを淹れているシーンが印象的だった~!

日本だってちょっと前まではどこもこんな感じだったんだよね。会社によっては今でもそういうところもあるし…。ずっと前だけど、私もそんな会社に出入りしていた経験があるので女性軽視のシーンは見ていて辛かったりも…。

実際の出来事を基に作られた映画と聞いてたので、映画に出てくる大企業「サムジン」はもしかして「サムスン」のこと?とか思いながら見てたけど、実際には全く違う企業だそうです…(勘ぐってすみません~)

普段は雑用ばかりで評価されない高卒の女性社員たちが、会社が隠蔽しようとした環境汚染に対して、真相究明しようと奮闘するストーリーなんだけど、なかなか深いな~と思ったのは彼女たちのその目的。

黙って見過ごしそうな出来事なのに、解雇のリスクを負ってまで真実を明らかにしようとする彼女たちの目的って、会社を倒したいわけでも、社会的な評価が欲しかったわけでもないんだよね。目的は、ただ自分の勤める会社が「正しい会社」であって欲しいことと、自分の仕事が「正しい事」であって欲しいってこと。

子供の頃からの夢が「キャリアウーマン」だった主人公のジャヨンは、韓国一だと思う企業でキャリアウーマンになったっていう誇りがあったはず。だから、たとえ学歴差別や性差別を受けて雑用しかさせてもらえなくても、会社にも自分にも誇りを持って生きたかっただけなんだと思う。

そして、弱きを助け強きをくじく正義のストーリーではあるものの、美化されずにコメディタッチでテンポ良く描かれているところがリアリティがあって良かった。

終盤では、相手を追いつめたと思ったら、裏をかかれて逆に追い詰められて…と思ったら、またその裏をかいて追いつめて…と何度もひっくり返していくストーリー展開で、最後まで結末が分からなくって面白かったよw

引用元:Daum영화
momoruru

「人がこのくらいだと決めた世界が全部じゃない」っていうセリフが心に染みたw

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