韓国ドラマ「弱いヒーロー Class2」の作品情報・あらすじ・感想

各地から夏休み初日の知らせが届いてるけど、我が家もご多分に漏れず、本日夏休み初日を迎えちゃったよ~。アチィ!!

年々暑くなっていく日本の夏に、年々衰えていく私の体力が負けそうだけど、テンション上げて乗り切るしかないっ。

さて今日はシーズン2の到来を楽しみにしてたこちらの学園ドラマの感想だよ。ペ・ナラが上手すぎたw

目次

作品情報

  • 邦題:弱いヒーロー Class2
  • 原題:약한영웅 Class 2
  • 英題:Weak Hero Class 2
  • 放送:2025年
  • 話数:8話(1話約50分)
  • 日本国内配信:Netflix(2025.7現在)

予告編

あらすじ

暴力に立ち向かった結果、親友スホが昏睡状態になってしまった過去の事件を引き摺ったままのシウン(パク・ジフン)。

転校先のウンジャン高校でも心を閉ざしていたシウンだったが、不良グループのリーダーであるヒョマン(ユ・スビン)に逆らったジュンテ(チェ・ミニョン)を助けたことがきっかけで、シウンとジュンテは行動を共にするようになる。

しかしヒョマンの企みによって、バスケ部のヒョンタク(イ・ミンジェ)とトラブルになってしまったシウン。その後、ヒョマンたちに襲撃されたシウンとヒョンタクを助けたのは、停学中だったバスケ部エースのパック(リョウン)だった…

暴力によって起きた過去のトラウマを抱えた男子高校生が、更なる暴力と対立しながら成長していく姿を描いた学園アクションドラマです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 87点

暴力に頭脳で立ち向かうという新感覚ヤンキードラマ(!?)の続編。
今回もキャスティングがすごく面白かったし、鮮烈な感情の表現が上手くて見ごたえと満足感は高め!
度重なる喧嘩によって、すでに強くなってきちゃった気もする主人公シウンだけど、弱いヒーローとしての続編はあるのかな…?

感想

弱い主人公の成長物語

D.P. -脱走兵追跡官-」のハン・ジュニ監督がクリエイティブディレクターを務めるWEB漫画原作の人気学園アクションドラマ!待望のシーズン2~。

前作に引き続き面白かった!

舞台となるのは、シーズン1のエンディングでちょっとだけ映っていた主人公シウンの転校先のウンジャン高校。誰とも関わらないように過ごしていたシウンだったけど、高校生たちの中に蔓延る巨大な犯罪組織の一端であるクラスメイトに自分のスマホが盗まれたことから、再び新たな戦いに巻き込まれていく…という学園アクション。

このシリーズの特徴は、ヤンキードラマのように喧嘩シーンが多いんだけど、主人公は暴力を嫌う頭脳明晰な男子生徒だってこと。力では到底抗えない強大な敵に、この弱い主人公がどう立ち向かい、どう成長していくのかというのがこのドラマの見どころだよ。そして生々しい暴力の描写以外にも、10代の彼らが体験していく、友情や葛藤、複雑な親子関係、尖った感情や満たされない何かを鮮明に描いてるのも注目ポイント。

今回のシーズン2では前作よりも更に大きな敵と戦うことになるんだけど、心を閉ざした寡黙な主人公シウンが、痛くて切なくて熱い友情をゆっくりと育んでいくストーリーから目が離せなくなっちゃうはず!

ノーマークだったペ・ナラが大勝利

とにかくキャスティングがすごく良かった!


今回も主役を務めるパク・ジフンが陰鬱な演技をする意外性はモチロンのこと、今回のシーズン2では、リョウンとペ・ナラという見た目のイメージも対照的な2人を、パック&ペクジンという「光と闇」みたいな対極なキャラとして起用してるのがすごく面白かったよ。シーズン1でチェ・ヒョヌクとホン・ギョンが演じたがスホ&ボムソクと並ぶくらい魅力的~。

パック&ペクジンはホント漫画みたいなキャラで(原作もWEB漫画だけど)、リョウンくんが演じたパックは「SLAM DUNK」が好きで登場シーンは桜木花道になりきってて人間味溢れる温かい男だし、一方のペ・ナラが演じたペクジンは、細身で長身なスタイルを引き立たせるような真っ白な制服姿に神経質そうな眼鏡の冷酷な男だし、なんかもう絵から抜け出したみたいw

リョウンくんは元々アイドルみたいなキラキラ系ビジュアルなのに(そこからは想像できない声の低さなんだけど)、今回なんと10kg以上も増量してるの~!!低音ボイスもハマる体の太さで、「リョウンくん?…ええっ!」って二度見したくらい貫禄がすごかったw リョウンくんも中年になって太りだしたらこんな感じになるのかなー?とか超余計なことを考えながら見ちゃったりして(ごめんね、リョウンくん当時まだ25歳くらいよね)w

そして個人的に、今回のキャストの中ではペ・ナラが優勝!ほんと上手かったわー。予告編で見た時、「ペ・ナラがラスボスなの?イ・ジュニョンじゃなくて?」って思ってたし、ペ・ナラがドラマで主役級キャラをやるイメージがまだ無かったから(ミュージカル界でのキャリアは長い)、実はあんまり期待してなかったのよ。撮影当時で33歳くらいなので、冒頭では高校生には見えなかったし。

でもそれ以上に演技が良くて、見れば見るほどに彼がペクジンになってくの。ドラマの中では孤児だったことくらいしか語られてないし、セリフもそんなに多くはないのに、繊細で神経質で壊れちゃいそうなほど狂暴、みたいな孤高のキャラを作り上げてたのがお見事。

完璧主義の彼がふとした瞬間に見せる迷いの表情に、まだ見えてない過去が詰まっている気がして、話がどんどん深くなってくんだよね。悪役なんだけど嫌いになれなかったし、今回は彼がこのドラマ全体の雰囲気を作ってた気がしたなあ。

とにかく今作はストーリー的にもキャラクター的にも、パックとペクジンが中心のドラマだったかも!

そして予告編を見るまではてっきりラスボス役かと思っていたソンジェ役のイ・ジュニョン(JUNくん)は、実はカメオ出演だったみたいで思ったより登場シーンが少な目だった…

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

屋上でのシウンとの決闘シーンはすごく良かったんだけど、ストーリーからは唐突にフェードアウトしちゃったのが残念。ところで最後の決闘の日は、ソンジェはどうしてシウンを捕まえたんだろね。部下に任せきりで、ソンジェがどっかに行っちゃっててかなり謎だった…。

ヒーローが全然弱くない件…

ドラマとしては単純に面白かったんだけど、どうしても解せないのは、これもう「弱いヒーロー」じゃ全然なくね?ってことなのよ。

このドラマって初めは、頭は良いけど肉体的には弱い主人公が、その頭脳を使って暴力的な不良どもをやっつける的なお話だったはずなのに~。

既にシーズン1の時点で、結局は暴力で解決しちゃってたけどさ…シーズン2に至っては、そもそも最初っから主人公シウンが肉体的に弱くもなくて、むしろ打たれ強いまである感じで。

喧嘩が強いことで有名なソンジェとシウンが喧嘩したときも、事前準備なく戦って最後はシウンが勝っちゃうんだもん(メガネを武器にはしてたけど)。彼に勝てるならもう地域のワルたちに一目置かれてるレベルの強さなわけよ。弱いヒーローじゃなくて強いヒーロー…?

そしてシウンの頭脳の要だった分析力もほぼ使われなかったので、シーズン2では、頭脳が暴力に勝つかどうかよりも、高校生の成長アクション的なジャンルになってた気がする。特に最後の決闘シーンなんて完全に「クローズZERO」のオマージュぽくて…あれ?コレ、てっぺん取る話だった?って思ったし、小栗旬が紛れててもおかしくなかったー。

あとちょっと気になったのは、シウンが安易に武器を使うこと。暴力で支配してる奴らに、武器は卑怯だとか言われる始末なのよ。ペンで戦うのは彼のアイデンティティみたいなもんだからドラマ的に必要なんだろうけど、メリケンサック(ナックスダスター)は必要だったかなあ?ペクジンにもメリケンサックあげて、メリケンサック対メリケンサックの戦いにしないとフェアじゃない気がスル。

フェアかどうかで言ったら、ペクジン1人(素手)を相手に、パック(素手)とシウン(武器あり)の2人で対戦してるので、もともとこの勝負にフェアさなんて無かったけども。暴力のせいで意識が戻らない友達がいる主人公が、正当防衛じゃない場面で、より殺傷能力の高い武器を使うこと自体に抵抗あったなあ。

仲良しな「D.P.」ファミリー!?

それにしても、このドラマってハン・ジュニ監督つながりで「D.P.」ファミリーの出演者多かったね。今作ではペ・ナラにイ・ジュニョン、ユ・スビンで、前作も入れるとチェ・ヒョヌク、ホン・ギョン、イ・ヨン、シン・スンホと盛りだくさん~。

先日見たハン・ジュニ監督のドラマ「隠し味にはロマンス」にもユ・スビンとペ・ナラが出演してたし、カメオでパク・ジフンも出てたんだけど、このドラマと比べてパク・ジフンがかなりほっそりしててちょっと驚いたんだよね。

リョウンくんが10kg以上増量て書いたけど、こうして見るとパク・ジフンも弱いヒーローの時は相当増量してる気がする。そして2人とも撮影後にきっちり体重戻してるのプロ意識マジで凄い!体重を増やすのは得意だけど全く減らせない私はすごく見習いたい!!

ドラマのラストではペクジンが謎の死を遂げてしまったけど、遂にスホも目覚めたことだし(チェ・ヒョヌクとリョウンの「輝くウォーターメロン」父子の再開も果たしたw)、もしかして弱いヒーローにclass3はあるのかな!?ちょっとありそうな気もする??

「SLAM DUNK」の韓国版OP曲

最後にちょっとだけ「SLAM DUNK」の話を。韓国でも日本同様の人気があったらしくて、1990年代にバスケブームを巻き起こしたほどだったんだって。ちなみに「SLAM DUNK」はアジア各国でもTV放送されてて人気あるので、フィリピンの友達もほぼ全員知ってる気がする。

韓国版の「SLAM DUNK」は登場人物の名前とかが全部韓国風にアレンジされてるんだけど、桜木花道は강백호(カン・ベッコ)。ベッコって白い虎の意味なんだけど、花道は赤髪なのになのにホワイトタイガーなの面白いね。流川楓は서태웅(ソ・テウン)、三井寿は정대만(チョン・テマン)とか、なんだか妙にそれっぽいような…?気もするw

そうそう、ドラマ内でパックが登場シーンで流してた「SLAM DUNK」のオープニングテーマ曲はこちら↓

なんか猛烈に懐かしいテイストな曲だね~。

ところで日本のオリジナル版のOP曲って何だっけ?と思ったあなたのために、ハイもちろん用意してます。それはこちら「君が好きだと叫びたい」だ!超ナツカシー!!「あなたただけ見つめてる」のイメージも強かったけどそれはED曲だった。

私も「SLAM DUNK」世代だしバスケ大好きなので、もっとパックたちがバスケやってるシーン欲しかったなw

OST

シーズン1(class1)のOSTがOP曲になってたと思うんだけど、あの曲「Hero(Prod. by Primary)」が一番好きだったな。

momoruru

チョ・ジョンソクはハードボイルドな役なのに、彼は私の笑いのツボなので…登場するたびに笑ってしまいそうになる自分がいた。

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