今年も夏が終わっていくよー。
日差しが少しずつ柔らかくなって、庭にはトンボがやってきて、ふと感じる秋の気配に、寂しくなるのは何故なんでしょう。
それは多分…夏にやり残したことがあるから!w
だって夏は!夏は青春の季節なのに!!
今年も仕事と家族サービスに忙殺されて…何にも面白いことやってなーい。
せめて学園ドラマでも見ておこうと(青春いっちょかみw)、今日は夏におすすめな爽やかな学園ドラマの紹介です~。
作品情報
- 邦題:恋するレモネード
- 原題:학교 2017
- 英題:School 2017
- 放送:2017年
- 話数:20話(1話約55分)※放送時16話各70分構成
- 日本国内配信:YouTube・U-NEXT・Leminoプレミアム(2024.8現在)
本作品の配信情報は2024年8月20日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。
予告編
あらすじ
評価(momoruruが勝手に採点♪)
総合評価 85点
若手俳優の登竜門とも言われるドラマ、学校シリーズの2017年版。
主演3人の安定感のある演技と、生徒、親、教師、それぞれの気持ちに寄り添って描かれていく丁寧なストーリーが魅力。
途中まではほど良いスピードで進んでいくものの、後半ややペースダウン!?
そして高校生にしてはクセ強めなロマンスにいまいちハマりきれなかったかな…。
でもやっぱり若いってイイよね!キラキラしてて、元気もらえたw
感想
学校シリーズ第7弾!
1999年から始まる、学校シリーズの2017年版。
学校シリーズ2015年版の「恋するジェネレーション」が面白かったし、チャン・ドンユンが出てるからこのドラマも見てみたかったんだよね~。
ちなみに若手俳優の登竜門とも言われるこの学校シリーズ、全8作品あるんだけど、この機会にタイトルと主な出演者をざっとおさらいすると…
- 「学校1」(1999年)チャン・ヒョク、ペ・ドゥナ
- 「学校2」(1999年)キム・レウォン、イ・ドンウク、ハ・ジウォン
- 「学校3」(2000年)チョ・インソン、イ・ドンウク
- 「学校4」(2001年)コン・ユ、イム・スジョン
- 「学校2013(ゆれながら咲く花)」(2013年)イ・ジョンソク、キム・ウビン
- 「学校2015(恋するジェネレーション)」(2015年)キム・ソヒョン、ナム・ジュヒョク、ソンジェ
- 「学校2017(恋するレモネード)」(2017年)キム・ジョンヒョン、キム・セジョン、チャン・ドンユン
- 「学校2021(トキメク☆君との未来図)」(2021年)キム・ヨハン、チョ・イヒョン
たしかに…毎回確実にスターを輩出しまくってる~!!
(てゆうかチャン・ヒョクが高校生とか…歴史を感じるシリーズだw)
7作目にあたるこのドラマでも、若手の活躍が目覚ましくて、特に主演の3人の演技が上手くてびっくりしちゃった~!
まずヒロイン役のキム・セジョンは2016年にアイドルデビューで、当時はまだデビュー2年目。ドラマはこれがまだ2作品目なのに堂々とした演技で、表情がコロコロ変わって可愛い~。
キム・セジョンって高校は演劇部で、演劇スクールに通ってた経験もあるみたいだけど、デビュー2年目の20歳でここまで出来るのにはビックリ。しかも歌もめちゃくちゃ上手いのよー。
キム・ジョンヒョンは主演の中では一番年上の当時27歳。大学の演劇科卒で、2015年のインディーズ映画で既に注目されていたとはいえ、正式なドラマデビューは2016年だから、こちらもデビュー2年目で2作品目にあたるんだとか。
チャン・ドンユンなんて2015年の時点ではまだ普通の大学生で、コンビニ強盗捕まえてた年なわけで(それでニュースに出てスカウトされたそう)、2016年の「ソロモンの偽証」でいきなり主演、その次がこのドラマのはずだから、3人そろって人生2作品目のドラマっていう…恐ろしくフレッシュな主演陣!
ドンユン君の泣く演技はまだちょっと微妙な気もしたけど…でも普通のシーンでは誰もぎこちなくないし、この安定感って一体なんなんでしょう。オーディションはしっかりやってるんだろうけど、やっぱり演技に向いてる人は最初っから上手いんだろうなあ~って感心しちゃった。
そしてクラスメイトには「社内お見合い」のソル・イナや、「コッパダン」や「青春ブロッサム」のソ・ジフンも出演してるし、学校担当の警察官役では「酒飲みな都会の女たち」や「遊んでくれる彼女」のハン・ソナも。
ちょこっとしか出てないけど、大学の先輩役でカン・ミンヒョク、高3の先輩役でユ・インス、転校生役ではなんとロウンくんまで登場するの~!(アイドルが転校してくる高校なんて最高かw)
今や大活躍中の俳優さんたちを発見するのも楽しかったし、みんな若くて可愛くて、フレッシュな雰囲気たっぷりの学園ドラマだったよ。
それぞれの立場に寄り添うストーリー
このドラマの魅力は、ドローンとかWEB漫画とか2017年当時の最新の流行もしっかり抑えつつも(後で見たら懐かしいんだろうな~)、高校時代に誰もが経験するような様々な問題や葛藤を、繊細に慎重に描いていく、とっても丁寧なストーリー。
将来の夢と現実の乖離、
過去の悲惨な事件、
複雑な家庭事情、
いじめ問題、
先生たちの葛藤、
学力至上主義の社会、
いびつな受験構造…
時代的なこともあってか若干オーバーな演出は目立つけど、高校生や教員たちが日々向き合う様々な問題や葛藤について、それぞれの立場にしっかりと寄り添って描かれているので、とても共感しやすかった。それぞれの抱えてる事情がよく分かるので、絶対的な悪者が存在しなかったのも良かったポイントかな。
何の救いもない深刻な問題のように見えても、本当はみんなだっておかしいと思ってる、できれば助けてあげたい、本音では解決したいと願ってる、という周囲の気持ちがいつも透けて見えているから、ストーリー自体に希望があるんだよね。
何も出来ないけど決して諦めない先生がいたり、自分の頑張りをどこかで見てくれている友達がいたりして…、解決できないことは確かにあるけど、決してそれで終わりじゃないぞっていう、高校という舞台にぴったりの夢のあるストーリーに仕上がってたと思う~。
高校生でその恋愛スタイル!?
ただしロマンスに関しては、時代的になのかな?ややパターンが古めな感じがして…しかも高校生らしくないというか…もっともっと初々しくても良かったんじゃない?って気がしたぞ。「十八の瞬間」とかあんな感じの不器用で可愛いロマンスの方が、雰囲気的にも合うんじゃないかとか思うんだけど~。
この続きはネタバレありますのでご注意を~
というのも主人公のテウンがね、なんか韓ドラのちょっと前の時代によくあった恋愛観ぽくて。とにかく押して押して押しまくる強引なスタイル。付き合ってるわけでもないのに嫉妬に束縛、とにかく彼氏感が無駄に強いの~。
結果両想いになるからまあいいっちゃいいんだけど、うっすら感じるストーカー気質というか、これ女子が嫌がってたら駄目なやつよ~。テウンにキスされそうになった時のウノの避け方が、全力で神回避みたいになって「もしかして嫌なのっ!?」って心配にw
こういうの見ると「シークレット・ガーデン」の猛アタックするヒョンビンを思い出すんだよね~。韓ドラ見てるとこういう押しの強い男性主人公多いけど(そしてイケメンでお金持ちなら全てを許されがちだけどw)、テウンはまだ高校生なのに、若くしてこの恋愛観で大丈夫なのかな~?ってちょっと不安なんですけどw
そもそもね、ヒロイン役のキム・セジョンが当時20歳で、相手役のキム・ジョンヒョン当時27歳なので見た目的にも年齢差感じたし、お金持ちでバイク通学してる役だし、ましてジョンヒョンは決して童顔ではないわけで(w)…だからより一層に、若い子に付きまとうお兄さん的な雰囲気もあったりなかったり!?
しかも、ドンユンくんが演じてたクラスメイトのデフィが、フレッシュで品行方正な高校生彼氏感が満載だったから余計にそう見えたのかも~(やはりドンユンくんは真面目で可愛かった)。
鼻血出しても毎日夜中まで勉強してたデフィには、いつか成功して貧乏を抜け出して欲しいなあ~。公立大学に受かってますように。
教員たちの視点も見ごたえあり
高校生たちが主体のドラマではあるけど、なかなか見ごたえあったのは職員室の面々。
教員として悩みながらも成長していく担任のシム先生と、たぶん元不良少女で警察官ハン・スジとのロマンスもさることながら、野球選手の夢破れた体育教師のチョン先生や、ラストで校長先生になる国語教師のク先生などなど、しがらみに縛られつつも本質を見ようする先生たちの存在が、結構頼もしく映ったな~。
積極的に関わってくれる担任には全然力がないし、他は見ているだけで何もしてくれない先生たちばかりで、一見上手く回ってないようにも見えるんだけど、じゃあ、全ての子供たちに手を差し伸べる事が絶対的に正しいのか?という疑問は確かにあるんだよね。
そういう話がしっかり描かれてて、例えば、9話の面談室で、シム先生とハン・スジが言い合うシーン。
スジ「かばうのは生徒のためにならない。痛みを伴っても膿は出すべきです」
シム先生「傷ついた子供を追い詰めるより、保護すべきでしょう」
スジ「その後は?温室育ちの子が社会に出て傷ついたら?慰めに行くんですか?」
シム先生「実社会に慣らすために子どもたちを追い込めと?」
スジ「無責任に庇うことになんの意味があるのか分からない」
18歳とはいえまだまだ子供だし、守られるべき存在ではあるけど、このドラマの中でも実質的に家庭を担わざるを得ない高校生は確かにいるわけで。自分が早く働かないと母は体を壊すだろうとか、家計が綱渡りで良い大学に行って良い仕事に就かなければ破綻するだろうとか、今すぐに厳しい現実と戦わなくてはいけない状況の子も少なくない。
自分の夢と現実の狭間で悩んでいる子供たちに、無責任に夢を与え続けることや、踏み外した道を覆い隠してあげることだけが、本当の優しさではないのかも…そんな事も考えさせられた職員室だったな。
色んな人生があって、進む道はみんな違うから、色んな視点から子供たちを見守ってくれる大人たちが必要なんだろうなって思ったし、そういう意味では、完璧ではなかったにせよ、多様性があって頼れる教員陣だったのかもしれない。
イケメンを小出しにするスタイル…
そんなこんなで中盤くらいまでは十分に楽しかったけど、後半はちょっと長く感じたかも…。
というのも、全てのパーツをとても丁寧に描いていくのがこのドラマの良いところである反面、やはり長く感じるところもあって。終盤に入ると新たな要素が出て来なくなるので、同じ話の繰り返しでなかなか進まず…視聴ペースもダウン。ううーん。後半もうひとひねりあるか、もしくはもうちょい早めに切り上げたほうが良かったかも?
そうそう、たまーに映るソ・ジフンが飛び抜けてイケメンで(しかもギター持ってるバンドマンキャラ)、そっちの話をもっと膨らませて欲しかったのに、想像以上に出番少なかった~!それに、せっかく転校してきてくれたロウン君なんて、もう全然教室にいないしさ~。あの子どこ行ったん~?
そういえば、このドラマは制服がめっちゃ小さかったね。韓国の制服は基本全部ピチピチサイズな気がするけど、今回のはダントツで小さかったような。特に女子のブラウスがコルセットみたいでぴったりサイズで、気を抜くとボタンが飛びそうだな~、お昼食べ過ぎたら午後キツそうだな~、とかって余計なこと考えながら思いながら見てたよ~。夏は露出が増えるから痩せなきゃ!って思いつつ、特に変化もなく夏が終わろうとしている私からは以上です。
OST
ほとんど知らないアーティストばっかりだったけど、青春学園ドラマらしい爽やかな曲が多かったOST。
まずは主演のキム・セジョンが当時所属してたアイドルグループgugudanが歌う「Believe In This Moment」。生バンドぽいロックテイストで元気があって可愛い曲。
Yozoh(ヨジョ)の「두근두근 여름날(Summer Vacation)」は、耳に心地よいサウンド。
アイドルグループApinkのボミとナムジュによるユニット、Apink BnNの「I Pray 4 You」も爽やかな曲だったなあ。
Xのパーカーの紐があまりにも長すぎてびっくり。もしかして当時流行ってたデザインなのかな~?