日本でも凄く人気があるドラマって聞いてて期待してたんだけど…私はあんまり視聴が進みませんでした。
こんなに苦戦するとは想定外~!
でもドラマ自体は良かったので、詳しく感想を書いていきまーす。
作品情報
- 邦題:ヴィンチェンツォ
- 原題:빈센조
- 英題:Vincenzo
- 放送:2021年
- 話数:20話(1話約80分)
- 日本国内配信:Netflix(2023.8現在)
予告編
あらすじ
評価(momoruruが勝手に採点♪)
総合評価 86点
イタリアンマフィアの残虐で重厚な展開の中に、韓ドラならではのユーモアたっぷりの笑いを織り交ぜた全く新しいタイプのドラマ!
ピンチとチャンスが繰り返し訪れる飽きさせないストーリーも秀逸。そしてヴィンチェンツォが規格外にカッコイイw
(しかし残念ながら私の心にはヒットせず…泣)
感想
ゴッドファーザーの世界に韓ドラのユーモアを詰め込んだらこうなった…みたいな?
さて、まず言いたいのは、このドラマは結構長い~っ!1話80分以上あって20話あるから、1話40分強の日本のドラマに換算すると40話分くらいあるわけよ。普段から「全50話は無理かも~」とか言ってる忍耐力が微弱な私にとっては結構大変な視聴だった…。正直、何度寝落ちしたかわからないです、ハイ。
いや、でもテーマは凄く面白かったのよ!
残酷で華麗なマフィアの世界をチラ見せしつつ、唐突にぶっこんで来るジュンギのコメディ演技はめっちゃウケるし、頭脳戦を駆使した法廷ドラマでありながらも、アクションシーン満載のサスペンスでもあり。さらにプラスして韓ドラならではの地域のおばちゃんおじちゃん大集合のすったもんだが満載で…。マフィアの重厚な世界観の中に、韓国ドラマの楽しさを全部ギュギュっと詰め込んだ感じ!?w
しかーし、詰め込んでるだけあってか話がなっかなか進まないっ!
いや、正確に言うと話が進んでないわけじゃなくて、むしろピンチもチャンスも乗りこなしてグイグイ進んではいるんだけど、大ボス戦に到達するまでに果てしない段階を踏んでいくので、全然終わりが見えなかったのよ~。
「もうそろそろ終わりかな?」と思ったらまだ10話とかで…「う、嘘だと言って、まだ半分~!?」ってなっちゃった感は否めず。
前半は法廷ドラマっぽかったんだけど…
そもそもね、これ主役が2人とも弁護士なんだから、裁判で勝つことがこのドラマの最終目標だと思うじゃん?
この続きはネタバレありますのでご注意を~
ハハハ…君、甘いな…
そんなの大間違いさ~!www
中盤からはもう検察も判事も敵のグルになってて法律無理の無法地帯。「裁判?ナニソレおいしいの?」みたくなってくんのよ~。もーすんごい規格外でしょコレ~?
で、ヴィンチェンツォ氏はマフィアなんだから、じゃあ敵を殺すことがこのドラマの最終目標なのかって思うじゃん?
ハハハ…君、まだまだ甘いな…
「単に殺すなんて祝福だ!」とか言い出すわけよ、ヴィンチェンツォ氏が~!怖いんだよ~w
とにかく殺せるのに敢えてなかなか殺さない~!そう…社会的地位を失墜させ失意の中でじわじわ殺すのがこのドラマの最終目的なの!おおお、怖い!怖いぞヴィンチェンツォ氏~!ww
お願い、登場人物の死に慣れないで~!w
そしてこのドラマね、マフィアが主人公なだけあって、どんだけ人が死ぬんだ!?っってくらいに人がバッタバタ殺されてって、死へのハードルがめっちゃ低いwさっきまで結構仲良くしてた人を急に殺したりとかして…いやいやいや、みんなその状況でよくご飯が喉を通るよね~。
「悪人なら殺してもOK!」という大前提で話が進んでいくので、そこはまあフィクションとして見るしかないかも?(てゆうか、そもそも殺すのがアリなんだったなら、そもそもヴィンチェンツォを遠くからスナイパーに狙わせれば一瞬で話が終わったような気もするが…)
細かいシーンにはコメディがいっぱいあってユーモアたっぷりなんだけど、メインストーリーはかなりダークな展開なので、この演者の表情もガラっと変わるし、ドキッとする瞬間があって、この緩急に魅了されるドラマでもあるのよね。それがこのドラマの見どころだと思ったよw
ヨリムは変わらない美しさ!!
そうそう、それからこのドラマのもう一つの見どころは、別のドラマや映画のオマージュが満載なところ!なにしろ韓ドラの楽しさ詰め込んだドラマだからね~!こういう遊び心も当然忘れていないわけですよw
やっぱり一番目を引いたのは「トキメキ☆成均館スキャンダル」のヨリムが出てくるシーン!現代劇だから髪がだいぶ短いんだけど、ソン・ジュンギは10年前と全然ビジュアルが変わってなくて美し過ぎる~!やっぱりどことなく中性的というか綺麗なんだよなあ。(綺麗なジュンギをもっと見たい方は「アスダル年代記」のサヤ役がとっても美しいので、こちらもぜひご覧くださいw)
それ以外にもオマージュてんこ盛りなので韓ドラ好きにはたまらないと思うw
マフィア役に見慣れることなく視聴終了…
そんなこんなでこのドラマ、コメディありハードボイルドありの凝ったストーリー&演出で楽しめる要素が満載!かなり個性的な傑作ドラマ!!
って評価になるんだよな~ってことには私も心から納得なんだけど…
だがしかし、私はいまひとつハマれなかったの~!!
えええと、私が「ヴィンチェンツォ」を楽しめなかった敗因は大きく分けて2つございまして…
ではまずは1つめ。
ソン・ジュンギって童顔だし中性的な顔だしマフィアはさすがに似合わないのでは?って思っちゃったこと。
見始めたときから違和感を感じてて…でも…「太陽の末裔」の大尉役だって最初違和感あったけどすぐに慣れたし(なんなら最終的にめっちゃ惚れたしw)、きっと慣れれば大丈夫!と信じて見始めたけど、結局マフィア役は全然見慣れなかった~~~!!!
だってジュンギは線が細いんだもの~。イタリア製のピッチリスーツが、肩幅が狭くて体が細いのを強調しているような気がして、殺し屋を腕っぷしで倒す設定にはやや無理があるような?マフィアというより…サラリーマンぽさもあったりなかったり?!
そもそも私の中でのジュンギの魅力って、女性より綺麗な顔していて中性的で可愛らしいのに、実はちょっと悪い男~!(w)みたいなギャップが魅力っていう印象だったので…(そうです個人の感想です)
うーん、「太陽の末裔」のシジン役はあの軽さがめっちゃハマってたし超かっこよかったんだけどなー!
あっちはピッチリしてない戦闘服だったからかなー???
余談ですが、このドラマはソン・ジュンギのコメディシーンが多くて、プラザの人たちに頻繁にもみくちゃにされてたりするのが可愛くて個人的にはツボだったし、私もそのもみくちゃに参加してわちゃわちゃしたくてたまらなかった!!(妄想してすみません。でもジュンギ見るとわちゃわちゃしたくなるよ~。映画「私のオオカミ少年」みたいにw)
コーンサラダとかのくだりが長いのよ
敗因の2つめは、サイドストーリーというか寸劇みたいのが長すぎることよ~!
ドラマの拠点となるプラザの住人たちが超個性的で、それぞれに隠された秘密があって、みなさん意外な一面があることが徐々に明らかになっていくところがこのドラマの面白さなんだけど…。
いや、分かるよ、面白いよ…。で、でもその話がいちいち長いのよ~!!
少し前の韓国ドラマでよくあった「強すぎるコメディ要素」っていうのかな…。いや、それがまさに韓ドラの魅力でもあるんだけど…。私はそこをごり押しされるのは正直ちょっと苦手で。おじちゃんおばちゃんのおふざけ戦闘シーンを延々スロー再生しなくていいし…ゾンビの練習したりとか…マーチングバンド呼んだりとか…メインストーリーと直接関係ない部分に予算と時間を使い過ぎて、「私の集中力が途切れる→寝落ちする→視聴が進まない」の負のループに。
見ててふと思ったんだけど、このコメディの比重というか雰囲気が「愛の不時着」にも当てはまるような。この二つのドラマはそういう意味で似ている…?もしや「愛の不時着」にハマる人は「ヴィンチェンツォ」にもハマるのかもしれないよ。
ずっと前髪下ろしてて欲しかったーっ!
あ、敗因は2つって書いたけど秘密の3つめをコッソリ追加してもいいかな…?ジュンギの髪がちょっと薄くなってるかなっていうかなんていうか…髪型に不安があってドラマに集中できなかったことをこっそり打ち明けますw
前髪さえ下ろしてれば相変わらずとびきりの可愛さなのに、オールバックはやめてあげて…!!
しかも敢えて髪をフワァっとさせてボリューム感を出してる7:3分けオールバック。ウェットじゃないの。ドライなの~。余計に生え際や分け目の毛量が気になっちゃうよ~!
キム・ソンチョル演じるゲイの銀行頭取と遊園地デートしてた時の、ニットキャップ被ってるジュンギの毛量不足感が危険度MAXだった!
12話くらいから、前髪を半分下ろすことにしたみたいで(「キム秘書はいったい、なぜ?」のヨンジュンの髪型ね)これがかっこよくて、やった~!ようやく気が付いてくれたのね~!って(勝手に)ホッとしてたのに…、最後の方またオールバックに戻っちゃって…私はムッキィィ!!下ろせ、下ろすんだっ、ヘアメイクさんよ!w
キャストも豪華なドラマだった
そういえばこのドラマ、登場人物が多い割に全く混乱しないところも凄かったな~!
クムガ・プラザも住人多いし、法律事務所もいっぱい人いるのにね。こんだけ人がいて全く混乱しないのも逆に凄いわ。みんな個性がめちゃくちゃ強いし、有名な俳優さんと女優さんがぞろぞろ出てて演技上手い人ばっかりだったからかなー?
特にキム・ヨジンが演じてたチェ検事のキャラクターの怖さが秀逸で、ズンバダンスとか慶尚道の方言とかディティールまでこだわってて、私には一生忘れられないキャラクターになりそうw
ヒロインの弁護士ホン・チャヨンを演じてたチョン・ヨビンも、コメディとシリアスの演じ分けが上手かった。いつも淡々としてるヴィンチェンツォとは対照的に、感情の起伏が激しいキャラだったのが良かった。強い女性ヒロイン好きだし!(でもドラマ中の恋愛要素はあまり無くて、ヴィンチェンツォとの絡みはほとんどなかったのは残念~)
そうそうそれから、ジュヌ&ハンソク会長を演じた「2PM」のテギョンがかなり頑張ってたー!二重人格のサイコパスなので前半と後半で人格も違う難しい役なのに。これ満点の演技するの難しい役だし、誰がやっても「?」って感じにはなると思うし、前半の可愛い後輩役のときのスーツがやぶれそうなマッチョっぷり(さすがは野獣アイドルw)にはヒヤヒヤしたけど、でもなんかちょっと楽しそうだったw
それから、弟のハンソ会長役だったクァク・ドンヨンがねー。またしても「虐げられて心を壊した若者」みたいな役だったもんだから「またこういう役なの~!?」って思ったんだけど(私が今まで見たドラマの中のクァク・ドンヨンはいつもこのパターンなんだもん)、後半になってめちゃくちゃ好感度上がる設定でなんか報われた感あって勝手に嬉しかったw
ソン・ジュンギも中学までアイススケートのショートトラック選手だったらしく(知らなかった!)、クァク・ドンヨンと2人でアイスホッケーをやっているシーンにはビックリしちゃったよ!w
そんなわけで見どころ多いし役者も豪華だし、間違いなく相当なパワーとお金が使われて作られた傑作ドラマだと思うので、話のタネに一度は見てみるといいかも~。私の周りでもすごく評判がいいし、特に「愛の不時着」のハマった人はハマる予感がする!!(私はハマれなかったけど…ぴえん)
最後は根性で見終わったのさ…