韓国ドラマ「ブラームスは好きですか？」の作品情報・あらすじ・感想

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします！

今年も時間の許す限りたくさん韓国ドラマを見て楽しく生きたいな～と思ってます（仕事は今年も綱渡りになりそうですが…）。

さてさて2023年最初に見たドラマはこちら。大学が舞台の青春ラブストーリーなんだけど、主人公たちが29歳なせいもあってか、浮ついてなくて落ち着いたドラマでした～w

作品情報

• 邦題：ブラームスは好きですか？
• 原題：브람스를 좋아하세요?
• 英題：Do You Like Brahms？
• 放送：2020年
• 話数：32話（1話約30分）
• 日本国内配信：U-NEXT・Leminoプレミアム・Netflix・Hulu（2023.8現在）

本作品の配信情報は2023年8月17日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。

予告編

あらすじ

誰よりもヴァイオリンを愛する音大4年生のソンア（パク・ウンビン）だが、実力不足のせいで夢に見ていたオーケストラのメンバーから外されてしまう。長年密かに片想いをしている親友の元恋人ドンユン（イ・ユジン）にも思いを打ち明けることができないソンアは、悩ましい日々を過ごしていた。

夏の間だけインターンとして文化財団で働くことにしたソンアは、そこで世界的ピアニストであるジュニョン（キム・ミンジェ）と出会う。ジュニョンもまた、親友ヒョノ（キム・ソンチョル）の恋人ジュンギョン（パク・ジヒョン）に長年想いを寄せていた。

叶わない想いを抱えたソンアとジュニョンは自然とお互いの距離を縮めていくが、才能や立場の違いが立ちはだかって…

若き音楽家たちの恋、友情、夢を、美しいクラシックの音色と共に描いた青春ラブストーリーです。

評価（momoruruが勝手に採点♪）

感想

クラシック音楽に浸れる穏やかなドラマ

とっても穏やかな時間が流れるラブストーリー。ドラマの舞台は音大で、男性主人公は天才ピアニスト＆女性主人公は音大ヴァイオリン科の学生という設定なので、美しいクラシックの名曲の数々にもたっぷりと浸れるドラマだった。

落ち着いた登場人物が多いせいか（音楽に携わる人たちってやっぱり落ち着いている人が多いのかな～？）全体的にはちょっと雰囲気が暗いドラマでもあるんだけど、主人公カップルが2人で見つめ合ってこっそりウヒヒって笑ってるシーンが多くて、なんだかほのぼのするし癒された～。終わり方も良かったのでトータルでは結構好きなドラマかも。

タイトルにあるブラームスとはドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスのこと。主人公たちがそれぞれの親友の恋人に長い片想いをしているので、そんな自分たちのことを、友人シューマンの妻クララに恋をした作曲家ブラームスに例えるシーンがあるのよね。私もピアノを弾くのでブラームスの名前は知っていたけど、シューマン＆クララ夫妻の間にそんな葛藤があったとは全く知らなかった。

ちなみにですが、私調べでは、シューマンはブラームスの恩師であり、その妻クララはブラームスより14歳年上だったそう。そしてブラームスはクララのことを生涯忘れることができなかったようで、他の女性と交際しては再びクララの元に戻るという複雑な関係をクララの晩年まで続けたそうで…それはちょっと…知らない方が良かったかなw

分かりやすいストーリーが魅力

このドラマの良い所はストーリーが分かりやすいところかも。登場人物にはクセの強い人も若干いるものの、みなさんちゃんとした大人なので基本あんまり無茶はしないw

そして登場人物の感情も分かりやすい。そもそもドラマって「あの人は一体何を考えているんだろう？」って相手の気持ちを推察するところが視聴の醍醐味でもあるはずなんだけど…。このドラマはなんと、登場人物たちがめっちゃ感情を顔に出す＆ストレートに気持ちを伝えてくる（もしくはナレーションが入る）というなんとも潔い作りなので、見ていてとても分かりやすいのよ。

しかも偶然通りがかったり、偶然話を立ち聞きしちゃったりするシーンがとても多くって、タイミングが良いんだか悪いんだか…そういう意味ではドラマティック？wだからたとえ何か隠しごとがあっても、結構すぐにバレちゃうんだよなあw

それから、演じているキャストが実力派揃いだったのも高評価！主演の2人の安定感もさることながら、助演のキム・ソンチョルが恋人ジョンギョンに向ける視線とかめちゃくちゃ良かったし、理事や教授を演じていたベテラン女優陣がみんなカッコ良かったのでストーリーに集中できたよ～。

ソンアにとってヴァイオリンとは？

ただし女性主人公ソンアはちょっとだけ難解なキャラだったような気もしたのよね。自分の感情をナレーションするシーンが多く入るので何を考えてるのかは分かるんだけど、行動が謎で…。

だって大学を卒業した後に、3浪もして音大に入学したってだけでもビックリなのに、そこまでして入ったヴァイオリン科で末席だなんてさすがに「大丈夫か？」と思っちゃったし、まあね、努力では越えられない壁があったのかな～、でもまだ若いし今からでも軌道修正すれば…って思ったら更に大学院にまで行くというので「いやいやいや…」って…

私が友人でも止めると思うんだよね。ソンアにとってヴァイオリンって何なのかイマイチ分からず。いつか才能が開花することを信じてるのか、演奏または指導で食べていくつもりなのか…、ただ「好きだから」なら音楽は趣味じゃダメなのかなあ？

29歳なのに「練習時間がなくなるからインターンやめようかな」って悩んでいたりして「生活費どうなってるの？」という疑問は最後まで消えず…（実家がえらく裕福で寛大だったなあ）

あと「チェ・ソンア」って名前を執拗にいじってくる奴がいたけど、ああいう時はもはやキレて良い気がするw

ところでソンアを演じていたパク・ウンビンは髪がさらっさらなのね～！髪も真っすぐでほんと綺麗～！！あんなにストレートだったらヘアセット楽しそう～w

このドラマではすごく女性的な印象があるのに、「恋慕」では王様を演じてたパク・ウンビン。子役からキャリアをスタートさせた経験があるせいか演技に集中力を感じる～。この人はほんと根っからの女優さんな気がするなあ。

顔と声のギャップが素敵～！w

天才ピアニスト、ジュニョンを演じていたキム・ミンジェは、「偉大な誘惑者」でも演技は上手かった印象があって、なんだか安定感のある人だなあ。ちょっと子供っぽいっていうか童顔なのか？当時24歳のはずなんだけど、華奢ないせいか高校生くらいにえる瞬間があったりもw（リュック背負ってるせいかもなw）

なのに意外と…っていうかめちゃくちゃ声が低くて…！！このギャップには誰もがビックリするんじゃないかな～。声フェチな私的にはかなり高ポイントでしたww

相手役のパク・ウンビンも声が低いので、なんだかとっても落ち着いて見える2人。お似合いなカップルだったなあ。キムミンジェがそんなに背が高くないので（173cmかな？）、163cmのパク・ウンビンとはちょうどいい身長差で素敵だったw（少し前に見たドラマ「偶然見つけたハル」の身長差30cmのキスシーンで、真上を向き過ぎて首折れそうに見えたキム・ヘユン慄いたんだよね…w）

演じていたジュニョンは、類まれな才能を持って生まれた天才ピアニスト。世界を巡るツアーが組まれるほど有名な演奏家になれるなんて、絶対的に幸運であるはずなのに、「前世でどんな罪をおかせばこんな風に生きることになるのか」と無表情でさらりと言ってのけるジュニョンの人生の辛さにはなんだか泣きたくなったよ～。

選ばれし一握りの人間であっても、人生はやはり過酷なのかしら…。

略奪愛はムズカシイ～！

ところで私には、ジュニョンはずっと好きだった女性ジョンギョンから「愛してる」と言われて「彼（ヒョノ）と別れる」とまで言われたのに、「（ヒョノと）結婚しろ」「耐えろ」と言い返すシーンがどうしても謎で…。

親友であるヒョノの彼女を奪うわけにはいかないから、ジョンギョンを選ばずに男同士の友情を優先したのかもしれないけど…。

でもジュニョンは毎年ジョンギョンの誕生日にトロイメライの演奏CDを贈っていたわけじゃん。そうやってジュニョンは意図的に長年ジョンギョンとの間に特別な関わりを積み重ねてたでしょう。その結果、ジョンギョンの心は揺れてしまって、ヒョノと別れたわけよね。

それなのに今になって「好きだったけど今は違う」とジョンギョンを突っぱねるのはさすがに酷では～。奪う覚悟が無いなら最初っからちょっかい出すんじゃないよ～w

そもそもヒョノの立場で考えるとね、ジュニョンが自分との友情を優先させてジョンギョンを捨てたら逆に癪に障るだろうし、かといって、ジュニョンがジョンギョンと付き合うことになっても結局ヒョノは頭に来るわけで…もうこれって友情を優先すること自体が無理なわけよ。

やっぱり略奪愛はムズカシ～！
だから親友の恋人を好きになるのはやめようね、誰も幸せになれないよ～って話なのかね！？

おばあちゃんの想いは通じたのかな？

要所要所で出てくる財団の理事長であるジョンギョンのおばあちゃんと、財団の上司ヨンインが好きだったなあ～。

おばあちゃんは、若者たちの成長のために自ら憎まれ役を買って出て、キツイ言葉を若者たちに投げかけてみたりするんだけど…若者たちよ、おばあちゃんの言う事ってほんとそれ真理やで～、優しさだけじゃ愛する者は守れないんやで～って私も思って聞いてたよ（これぞ老婆心w）。

それからヨンインも良い上司だったなあ。自分のいるところで部下が中傷されたりすると、秒で否定してくれる。あんな上司がいたら私はまじで泣いちゃうかも～。ああいう女性になりたい！（しかしあれは非営利団体だから言えることかもしれませんw）