今とっても話題になってるこのドラマ！めちゃくちゃ良かった～！完全にウソク推しになったよw
作品情報
- 邦題：ソンジェを背負って走れ
- 原題：선재 업고 튀어
- 英題：Lovely Runner
- 放送：2024年
- 話数：16話（1話約65分）
- 日本国内配信：U-NEXT（2024.6現在）
予告編
あらすじ
評価（momoruruが勝手に採点♪）
momoruru総合評価 95点
ラブコメの一番面白いところを何度も何度も味わえちゃう素晴らしいストーリーが最大の魅力。
脚本も良くてキャストも良くて音楽も良くて、無駄なところが全くない。当初の予想を遥かに超える面白いドラマだった。
なにより主人公ソンジェがめちゃくちゃ出来る男で！何度めぐり合っても絶対に期待を裏切らないの～。ピョン・ウソク最大のハマリ役です。
感想
予想以上の大ヒット作品！
すごく面白かった～！！
正直、最初はそんなに期待してなかったんだよー。
だって、Ｋ-POPアイドルとそのオタクのラブコメって聞いてたから、ありがちなストーリーかな？なんて思ってたし、キム・ヘユンとピョン・ウソクの高校生役は新鮮味がそんなにないし、まあいつかは見てみようかなくらいの気持ちだった…んだけど、このドラマが始まってからの私の周りでの盛り上がり方が異常で！
「見てる？」って聞かれ始めたかと思ったら、「これはゼッタイ見た方がいいよ！」ってものすごい熱量で色んな人からオススメされまくってて、何かすごいドラマが来たぞ！って期待値急上昇～。
韓国でも話題を集めていて、最終話の団体観覧イベントのチケット発売開始前にサーバがダウンするほどの人気ぶり。その人気はアジア各国だけでなくアメリカやフランスでも熱狂的な視聴者を生むほどで、今年一番の話題作になってます～。
実際視聴してみても、上がり過ぎた私の期待値を一切裏切ることなく、最初から最後まで楽しめる素晴らしいドラマだった！
まだ6月だけど、2024年のドラマの中でもトップ5には確実に入る気がする、超オススメ作品です！
2話のラストからどっぷり沼に…
冒頭から少女時代のユリさま登場するし、K-POPお馴染みのコンサート会場の雰囲気や、部屋に並んでるペンラたちを見て、K-POPファンの私はテンション上がりまくり～！…でも実はこのドラマ、K-POPにフォーカスしてるのは案外序盤だけかも。
ストーリーのメインとなるのは、高校生から30代までを描いたタイムトラベル・ロマンスなんです。
事故で大怪我を負って歩くことができなくなってしまったヒロインのソルが、自分に生きる目的を与えてくれた大人気K-POPアイドルのソンジェの死を回避するため、過去へ戻って未来を変えようと孤軍奮闘するお話。
正直序盤では「偶然見つけたハル」が脳裏に浮かびすぎて、あれ？キム・ヘユンまた高校生になって未来変えようとしてる？って思っちゃったし、行動力があって天真爛漫なヒロイン像もダノそのもので（ダノは「偶然見つけたハル」でのキム・ヘユンの演じた役名です）、未来を変えたいけど変えられない、微妙に変えたところで結局同じ結末に引き戻されちゃう、ってところが既視感強めではあったんだけど。
ただ、2話のラストで私は衝撃に事実を知るわけです！
momoruruこの続きはネタバレありますのでご注意を～
ソルが一方的に憧れていた雲の上の存在のソンジェが、実は高校時代のソルのことを知っていた。
しかも、ソンジェの方が先にソルのことを好きになっていた、だと…！！
ええええー！！！
もうこの設定、神過ぎるんですけど。そこからどっぷり沼にハマっちゃった～。
ちなみにこの「ソンジェの初恋の相手がソル」という設定は原作にはないもので、ドラマのために変更された設定なんだそう。すご～。
ソルはいつもソンジェの死を回避することで頭の中がいっぱい。目的達成のためには手段を選ばないので一見おかしな行動をとって（しかもストーリーの仕様上、本当のことは言えなくて）ソンジェの気持ちをかき乱すんだけど、そんなソルの行動とは全く別の次元で、ソンジェは実はソルを一途に想っていて、なんとかソルの気持ちを自分に向けようとしてるっていう、両想いなのに結ばれないこの2人のやりとりが可愛すぎた！w
さらにはソンジェの気持ちを知ったあとのソルは、未来を変えるためにどうしてもソンジェの気持ちを受け入れるわけにはいかないっていうジレンマがあって…ここがまためちゃくちゃ切ない～！！（ただ、さすがにソルはソンジェを拒絶し過ぎで、ソンジェのメンタルが心配になるレベル。でもそこは韓国ドラマならでは！何度断られても絶対にめげない不屈の精神で、何度でも告白してくれるソンジェ、ほんと良い男w）
ラブコメの一番面白いところを何度も味わえるw
私が思うこのドラマ最大の魅力、それは、1つの作品の中で何度も新たなトキメキを得られるところだと思う！
複数ジャンルのドラマなので、メインであるラブコメとして以外にも、学園モノ、ファンタジー、ミステリーが楽しめて一度で二度も三度も美味しいドラマではあるんだけど、それよりなにより、このドラマはラブコメの面白さを何度も味わえるところがとにかくスゴイと思う！
全部で4回タイムトラベルするんだけど、過去に戻るたびに「ソルとソンジェが親しくなっていく→やがて2人が良い雰囲気に→でもソルが拒否する→ソルが記憶をなくす」っていう一連の流れを繰り返すので、毎回おおよそゼロからスタートする新たなラブコメが見られるというわけw（4回目に関しては完全にゼロからのスタートだぞ）
ぶっちゃけラブコメって、序盤が一番面白いのでw（むしろ結ばれてからはただのイチャイチャでしかないしw）そのラブコメの一番面白いところを、1本のドラマで4回も見られるってもうこれ…ラブコメが世界一好きな私にとっては奇跡のようなドラマだった～。
タイムトラベルのたびに設定が少しずつ変わっていって、高校生だったのが大学生になってたり、ある時は大人だったり、ソンジェがECLIPSEだったりECLIPSEじゃなかったり、パターンを微妙に変えてるのも新鮮な気持ちになれて楽しいところ。
しかも、主人公ソンジェがものすっごいデキる男で！！
ソンジェは何度めぐり合っても絶対に期待を裏切らないの。イケメンだし、ちょっと恋愛下手だし、ソルのことしか好きにならないし、必ずソルを助けてくれるし、大人になってからはお金持ちだし、毎回「最高かよ！」って言いたくなるくらい理想的な反応を返してくれるから、ただの一度もガッカリさせないんだよね。
もうこの繰り返しが楽し過ぎて。微妙に設定変えて永遠にタイムトラベルを繰り返せばいいんじゃ？とか思ったけど…さすがに4回もやってると、どこがどこの過去につながってるのかさすがに分かんなくなってきてw 4回目なんてもうソンジェがECLIPSEですらなくなってて、ソンジェが歌手なのか俳優なのかすら分からない状態に陥ってたの私だけ？w
そんなわけで、毎回新鮮な気持ちで新たなラブコメが何度も楽しめちゃうから、16話でトータル16時間以上あるけど中だるみは一切ナシ。個人的にはソルのお兄ちゃんの恋愛模様はあってもなくても大丈夫だったけど、それ以外は休む間もなく最終話まで突っ走っていけちゃう展開の早さもサイコーだった。
あとさ、最近のラブコメって、前半はラブコメだけど後半はサスペンスになって徐々に小難しくなってくっていうのが定番になりつつあったのに、なぜかこのドラマってむしろ逆で。後半に行けば行くほどコメディっぽくなっていくのが新しかったんですけどw
序盤のソンジェってトップアイドルでちょっと神秘的な雰囲気すらあったのに、中盤からどんどんコメディのギアが上がっていって、なんだかおかしな人にw コンドーム数百個ぶちまけるのめっちゃ笑った！どんどんキャラが和んでいくのは見てて心地良かったよね。
それに最初はただの優しいお父さんだったはずのソンジェパパがだんだんキャラ崩壊していっちゃって、「ああー、だからキム・ウォネさんキャスティングしたんだね～」って思ったし、相変わらずのキム・ウォネ劇場には笑い過ぎて涙出たよw
ドラマ初主演にして遂に大ブレイク！
脚本は「女神降臨」のイ・シウンで、構想の時点からソル役はキム・ヘユンを念頭に書いてたんだとか。たしかにキム・ヘユンはソル役にぴったりだったもんね。
でも問題はソンジェ役で、なかなかキャスティングが決まらずに制作まで3年もかかったんだそう。高校時代から始まるので10代から30代までを演じなきゃいけないし、オリンピックを目指すほどの水泳選手だったりK-POPアイドルだったりを全部演じられる人って考えると、そんな人なかないなそう。キャスティングが難航しちゃうのも当然かも。
最終的にピョン・ウソクにオファーが行ったらしいんだけど、ウソクって「20世紀のキミ」の高校生役で見せた「え？この人だけ30代だったの！？」っていう衝撃が凄かったので、そのあたりもキャスティングに影響したんじゃないかな？と勝手に推測～。
そしてこのドラマはピョン・ウソクが想像してたより遥かに良かった！ドラマ制作時点からキム・ヘユンありきのドラマだったわけだし主人公はソルなんだとは思うけど、私にとっては圧倒的にソンジェがメインで、ウソクのドラマだと感じたかな。
ピョン・ウソクって以前からインスタをフォローするくらいには好きだったんだけど、正直そこまではハマってなくて。「コッパダン」では長身長髪モデル体型のイケメン役でとてつもなくカッコ良かったし、「20世紀のキミ」でもまさかの結末を迎える（？）魅力的な高校生役だったし、顔も声もめっちゃタイプなんだけど、演技にぎこちない印象があったり、笑顔のクセ強めかなってイメージもあって、今ひとつハマりきれない何かがあったのよ。このドラマを観る前まではw
ところがこのドラマでは、ウソクのあの若干のぎこちなさみたいなのが逆に役に合ってて（ごめんなさいね）、たまに「滑舌どした～！？」って思うくらいモゴモゴ喋ってたりもするんだけど、そもそもソンジェってそういうところが素敵なキャラだから。前半はずっと高校生だし、恋愛経験も少ない雰囲気でたまに中二病も患ってるし（？w）、なんだかソンジェの全てがウソクに思えてくるくらい、もどかしさの表現が絶妙！
そして今回このドラマで一番印象に残ったのが、彼のあの笑顔。この人、めちゃくちゃ楽しそうに笑うのね。たしかにクセはあるものの笑い方が自然過ぎて、なんならキム・ヘユンの笑顔が演技に見えるくらい。本当に楽しそうなのを見てるとこっちまで嬉しくなってきちゃって「撮影なのになんでそんなに楽しそうなの～？」って、見てて萌え死にそうになったんですけどw
特に良かったのが公園でソンジェがソルに告白するシーン。「すごく好きだ（내가 너를 많이 좋아해だったかな）」って言った時のソンジェがね、ニコッってするのー。あのシーン大好き！まだソルに受け入れてもらえるかもわかんないのに、告白中にニコってするのって一体どういう感情？って感じなんだけど（しかもこの告白は断られるのにw）、とにかくこのシーンが凄く可愛かった。
今はもう完全にウソク推しになった私。これは確実に彼の代表作になると思います。
テソンはドラマだけのキャラクター
それからみなさん気になっていたであろう、今回の二番手役キム・テソン！
なんとこのキャラクターって原作にはなかったんだって。ソンジェの初恋設定といい、テソンの二番手設定といい、脚本家天才かよ！と言いたくなっちゃう。テソンの存在がソルの心の拠り所になっていたり、ソンジェとの対決がドラマを一層面白くしてくれたりと、ストーリー上すごく重要な役だったよね。
テソンがソルを好きだと気が付いた時にはもう、テソンに出来ることが何もないという可哀想な男でもあったけど、ソルを振り向かせることができなくても、ソルと向き合ってくれるテソンの人間性が好きだったし、演じてたソン・ゴニもすごく良かった～！
ちなみにこのキム・テソンというキャラクターは、Web小説「オオカミの誘惑」に出てくるチョン・テソンをイメージして作られているんだそうで、キム・テソンを演じていたソン・ゴニは映画「オオカミの誘惑」を観てチョン・テソンを演じたカン・ドンウォンの演技を参考にしたんだとか～。私、キム・テソンのキャラが好き過ぎるので「オオカミの誘惑」も見てみようかなって思ってるw
良い夢を見させて頂きました
13話では、ソルが高校時代に戻ってソンジェと出会わないことを選択してしまうので、「え～！今までのを全部なかったことにしちゃうの！？」ってすごく驚いたんだけど…
どれだけ未来を変えようとしても、結局出会っちゃうし、結局好きになっちゃうっていう運命的な2人の恋愛を味わえたエンディングだったので、振り返ってみればあれもきっと必然で、許容範囲！w 最終話の序盤には全てがまとまって、残りの時間をかけて綺麗に終わっていくのも完璧な流れで、すっきり見終われたのも良かったなあ。
こういうドラマが大ヒットするってことは、なんだかんだ結局ドラマは「総合点」が大事なのかもしれないね。面白いところだけを上手に見せてくれて、キャストも音楽も綺麗にまとまっていて、「こんなことがあったらいいな」とか「こういう恋愛って素敵だな」っていう素敵な夢だけを見せてくれるような。
まあ、なんといっても世知辛い世の中ですから～。ドラマを観て現実を忘れられるのって凄く大事よねw
というわけで、機会があればもう1回観たいくらい大好きなドラマですw
OST
K-POPアイドル役だけど、歌うシーンはさすがに吹き替えでしょ？と思ってたら、なんとECLIPSE名義の曲は全てピョン・ウソク本人が歌ってるという衝撃のOST～！！
まず聞くべきはやっぱりこの曲！ドラマ内ではソルも歌ってた「소나기（夕立・Sudden Shower）」。
ウソクって元練習生とかじゃなくてモデル出身の俳優さんなのに、どうしてこんなに歌が歌えるんだろう？
歌手じゃない人が歌うと頑張ってる感じの歌声になりがちなのに、こんなに力抜いた状態で歌えるってことがまず凄い。もともとの声が深いからそのままでも十分響くんだけど、それに加えて語尾の処理が異常に上手いんです！もともとの才能なんだろうけどビブラートが自然で綺麗だし、ヒーカップもいい！他の曲ではファルセットにも謎の安定感を見せていて、逆に何ができないのか知りたいくらい～。
てゆうかこの曲、大サビ（2:32～）の流れが意外に難しくない？私この大サビのメロディの法則が全く分からないんだけど…
さて続いて、OSTの中で私が一番好きだったのはこちらの曲。(G)I-DLEのMINNIEが歌う「꿈결같아서 （Like A Dream）。この曲がドラマ内で何度も流れるんだけど、サビの「그대 향기가」のところがめちゃくちゃ切ないの～！
ソンジェの友達イニョク役を演じてたのはN.Flyingのイ・スンヒョプ。「Star」でN․FlyingとしてOSTにも参加してます。ツインボーカルがカッコイイ。
そして「I Think I Did」歌うのは同じくN.Flyingのユ・フェスン。この曲は2023年のキム·ヒョンジュンの「I Think I Did」のカバー曲なんだそうで、ドラマ内ではキム·ヒョンジュン版も出てくるそう。
ATEEZの「종호（A Day）」も素敵な曲。
10CM もOSTに参加していて、タイトルは「봄눈（Spring Snow）」。
そういえばこのドラマ、大切なシーンではいつも雪が降っていて、すごく綺麗だったなあ。
momoruruドラマ内でウソクの発した「お化けの声」がアホっぽくて可愛かった！w
