韓国ドラマ「39歳」の作品情報・あらすじ・感想

ううーん、只今「イ・ドゥナ」視聴中断中…推しがいないドラマはやっぱりちょっと辛いかも…なによりヤン・セジョンが痩せたせいかどんどんコ・ギョンピョに似てきてて…しかし演技はやっぱりいつものヤン・セジョンじゃんっていう…これで30歳なの~?頑張れ~!!

さてさて今日はソン・イェジン主演の「39歳」の感想です!冬のドラマなのでぐっと寒くなってきたこの時期にぴったりかも。

目次

作品情報

  • 邦題:39歳
  • 原題:서른, 아홉
  • 英題:Thirty-Nine
  • 放送:2022年
  • 話数:12話(1話約70分)
  • 日本国内配信:Netflix(2023.12現在)

予告編

あらすじ

皮膚科医のミジョ(ソン・イェジン)、演技指導者のチャニョン(チョン・ミド)、美容部員のジュヒ(キム・ジヒョン)の3人は、18歳で出会った頃から39歳になった今も、変わらずに仲良くつるんでいる。
嬉しいことも、悲しいことも、いつも一緒に乗り越えてきた親友だった。

30代の終わりにこの中の誰かを失うことになるとは、思いもよらなかったのだ…

39歳の女性たちの友情、恋愛、そして人生を丁寧に描いたヒューマンドラマです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 87点

20年来の親友との別れにしっかりと向き合いながら、39歳ならではの視点で人生を見つめていくヒューマンドラマ。
やや想像通りの展開ではあったものの、主演3人の演技が上手すぎてめちゃくちゃ泣いた~!

感想

盤石過ぎるキャスティング

良質と名高いこちらのドラマ「39歳」を遂に開封してみたよ~。

いや~、ちょっとこんなん泣かない人いるの~?ゼッタイ無理なやつだよ?次の日、目が腫れてもいい日に見ないとダメなやつだよ~!

だってね、20年来の付き合いがある家族同然の親友3人組のうち1人が、なんと余命半年っていう…。

しかも描かれているのは彼女たちの深い友情だけじゃなく、養子縁組の話だったり、親子の話だったり、不倫の話だったり、とにかくもう泣けるポイントが多すぎるの~!私なんてもう後半は泣き過ぎて頭痛くなったからね。

JTBC公式より

このドラマの最大の見どころは、なんといってもキャストが素晴らし過ぎることだと思う!
主人公の仲良し3人組を演じるのは、「愛の不時着」のソン・イェジン、「賢い医師生活」のチョン・ミド、「D.P.2」のキム・ジヒョン(しかもなんと3人とも同じ1982年生まれ)。 長年主演を張ってきたソン・イェジンはもちろんなんだけど、チョン・ミドもキム・ジヒョンもミュージカルや演劇でキャリアを積んできた実力派女優なので、3人とも全く非の打ち所がない~。このキャスト…盤石過ぎません!?

迫りくる別れに向けての悲しいシーンも多いんだけど、それだけじゃなくて、3人の主人公たちの揺れ動く繊細で複雑な感情をそれぞれが丁寧に表現しているから、とにかく見てて染みまくったドラマだった。演技が上手い~!!

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

ほんとにゴルフ留学するんかーいw

視聴前はてっきりこのドラマって、シングルライフを謳歌する39歳の女性たちのドラマなのかなって思ってて(相変わらず何も調べずに見始めた人…)、そしたらなんと開始3分で「3人のうちの誰かが死ぬ」という死亡フラグが!!
ええーっ!そういう系のドラマなの~!?ってめっちゃビックリした。

でね、私は最初、死んじゃうのはミジョだと思ってたのよ。

だって開業したばかりの医者が、アメリカに1年間ゴルフ留学するなんて…常識的に考えてありえないじゃん(爆w)。これはきっとみんなに内緒で手術するための渡米なんだろうなあって思って。だから自分がいなくなる前に、チャニョンに不倫をやめるように説得してるんだな~とか、ずっとそう思って見てて、序盤から1人で感傷に浸ってたのに…。いやまじでゴルフ留学するんかい!ってのけぞったわw(と言っても、ミジョはパニック障害があってその治療もかねていたっぽいけど)

JTBC公式より

そんな感じで序盤はちょっと現実離れしてるというか、上流社会感の漂うドラマな感じもあって、診察室でパター練習とかしてるし、な、なんなんだろうこのドラマ…とか思ってたんだけど。そんな私の態度が一気に変わったシーンがありまして。

それは、4話でチャニョンが病気のことをジンソクに話したシーン。あの時のジンソク役イ・ムセンの演技がめちゃくちゃヤバかった~!どっちがびっくりさせる話ができるか対決みたいなのしてて、チャニョンの病気を知ったジンソクが、「너?」って言うとこね。私はこれを見てめっちゃ号泣しちゃって、完全に涙腺スイッチ入っちゃったみたいで、そこからは最後まで涙が止まらなかった~。

JTBC公式より

ゆっくりと確実に近づいてくる死に対して、残された人のために準備しようとするチャニョンの姿も、そんなチャニョンを支えようとするミジョもジュヒの惜しみない友情も、優しくて美しくて…。大切な残して逝くことの辛さ、大切な人を見送る辛さ…、お互いの辛さに寄り添い合いながら、残された日々を過ごしていく3人の友情が尊すぎた。

チャニョンの親が病気のことを知ってしまうシーンも辛かったし、最終話終盤でミジュのもとにジンソクから電話がかかってくるシーンではほんと号泣だったよ…。こうなる日が来るのは分かっていたことだけど、やはり辛い~。

JTBC公式より

それからミジョの家族の話も素敵だった!養子として迎え入れたミジョに対する家族の愛情がとても深くて、こんな素敵な世界があるんだなあって何度も心打たれたよ。お父さんとお母さんもそうなんだけど、お姉さんのミジョに対する態度がめちゃくちゃ好感が持てる!この距離感を作ってくれる姉妹って、たとえ血がつながっててもなかなかいないと思う。姉を演じてたカン・マルグムも良かった。

JTBC公式より

女性の人生における「39歳」という時期

それから、タイトルの「39歳」にも深い意味があって、この年齢だからこその人生の捉え方みたいなのが色濃く出てるドラマだったと思う。この年齢を経験した人(特に女性)にはかなり刺さる内容だったんじゃないかな。

JTBC公式より

主人公たちはもうすぐ40歳。結婚はしていない。それなりの社会的な立場もあって、それなりの稼ぎもあるけれど、老後1人で生きていくのを考えたら豪遊するほどの余裕はない。

おそらく少し前までは、結婚や出産という人生の選択肢に対して思い悩んだり、年齢的なリミットを感じた時期もあったはずだけど、今はもうその渦中にはいない。

長い付き合いの親友たちと居酒屋に集れば、若い頃と何も変わっていない気がするけれど、人生の折り返し地点は確実に近付いていて、年老いた親たちの老後と向き合わなくてはいけない。

それでも自分の残りの人生をどう生きていくのかについて、自分の心のままに選んでいけるようになった頃。それがこのドラマで描かれる「39歳」の時期だったんじゃないかなと。

このドラマでは主人公たちのロマンスも描かれてはいるんだけど、誰一人としてロマンスに狂わされることもないし、結婚にこだわることもなかった。それぞれに選択肢が訪れる度に、自分らしく生きられる方を選んでいく。なんなら男性たちの存在感が薄く感じてしまったくらい。そしてそれこそが他のドラマにはない魅力だったんじゃないかと思ったんだよね。

JTBC公式より

仲良し女子たちを描いたドラマって他にもたくさんあるけど(「酒飲みな都会の女たち」や「恋愛体質」なんかもそうかな)、ほとんどがアラサー女子の恋愛&友情ストーリーであって、このドラマのようにアラフォー女子の人生観をここまでしっかり捉えたドラマってなかなか無いから。ドラマが評価されたポイントはそこなんじゃないかと個人的には思ったよ。

想像通りの展開でもあった…

めちゃくちゃ泣いたし、色々考えさせられる内容ではあったんだけど、実はドラマ自体にはそこまでハマれなかったかも…。

というのもね、このストーリーをこのキャストでやったら泣くに決まってるじゃん~!っていうのもあったのよ。想像通りだったというか、想像は超えなかったというか。そして最終的にはほとんどの登場人物が「良い人」として描かれてこれといった悪役が存在しないせいか、後半はひたすら淡々と話が進んでいく感じもちょっとあった。1カットが異常に長い時があるのも気になったかも。

JTBC公式より

それから、敢えてドラマティックに作られているせいでリアルさが薄れた印象も受けてしまったかなあ。例えば、ミジョは医師とはいえ皮膚科医なのに、一緒に受けた健康診断の結果をチャニョンよりも先にミジョが知ることなんてあるの~?とかは思ったし(健診の個人情報どうなってんだ…)、言うべきタイミングで言わなかったり、聞くべきタイミングで聞かなかったりするシーンもあって…うーん、ストーリー的には必要な要素なんだろうけど、泣かせにきてるような感じを受けちゃったのもあるかも(ホント天邪鬼ですみません!)。

JTBC公式より

もちろん丁寧に作られた良質なヒューマンドラマなのは間違いないんだけどね。だから絶賛してる人の気持ちも良く分かるんだけど…少しだけ感じた違和感を最後までぬぐい切れなかったかな。私にとっては「マイ・ディア・ミスター」と同じ感覚かも。

時々ヒョンビンがちらつくよね?

それと超個人的な話なんだけど、ソヌ役のヨン・ウジンがあんまり得意じゃなかったかも…ある意味日陰キャラのソヌを押し過ぎず引き過ぎずちょうど良く演じてたのは流石だったけど…(これから「今日もあなたに太陽を」を見ようと思ってたけどちょっと不安になっちゃったり。でも私の推しのボヨンちゃんとドンユン君が出てるから頑張れるかな…)。

JTBC公式より

そんな感じで男性キャストに推しがいなかったのもハマれなかった原因のひとつではあります、ハイ。(イ・テファンの「5urprise」繋がりで私の好きなカン・テオが出てきたけど、マジで一瞬の出来事だったw)。

てゆうかこれ、タイミング的にはソン・イェジンの結婚後初のドラマだったはずで、ヨン・ウジンめちゃくちゃやり辛かったんじゃない?ソン・イェジンのラブシーンを見たらどうしたってヒョンビンがチラついちゃうじゃん、とか余計な心配しながら見てたんだけど、結婚発表直後に放送開始だったみたいなので、撮影時は独身だったみたいで、ホッw

実は名門スクール!?

そんなわけで…ハマれないと言いつつもめちゃくちゃ泣いたし、とにかく主演3人の演技が圧巻のドラマだった~。すごくシリアスな話なのに、合間合間に和むシーンが入るのも良かったなあ。みんなでミジュのお母さんのいる刑務所に行った時とか、あのタイミングで謎にわいわいしてて可愛かったw

JTBC公式より

そうそう、カメオも面白かったよね。前述のカン・テオ以外にも、チャニョンの演技スクールの元生徒役でイム・シワンがいっぱい出てたし、同じく生徒役でキム・グォンとファン・ボルムビョルも出てた~!有名人輩出しまくってる名門演技スクールじゃんねw

JTBC公式より

追記:後日知ったんだけど、脚本は映画「82年生まれ、キム・ジヨン」を書いたユ・ヨンアだったのね~。あの映画もめちゃくちゃ泣いた~!(そういえば感想書いてないけど)。ちょっと「んー?」て思うとこはあるんだけど、特にワンオペ育児経験者はぜひ見て欲しい映画(でもフラッシュバックしないよう注意)。コン・ユが旦那さん役だよ~。

OST

최유리 (チェ・ユリ)の歌う「이것밖에(That’s all)」は染みた~。
(MVの中に私が号泣してたジンソクが泣くシーン出てくるw)

momoruru

ジュヒ役のキム・ジヒョンって、「空から降る一億の星」の変態姐さんと同一人物とはとても思えなかったんだけど…!!ほんっと演技力高過ぎる~!

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