このドラマめちゃ良かった!久々にロスになって今ホントしんどい~w
配信をリアルタイム視聴してた海外の友達たちが「すごい泣ける~」って言っててさ。配信翌日はオフィスで目を腫らしてる子が何人もいたとか聞いてたので、ある程度覚悟はしてたんだけど…私もやっぱり最後の14~16話くらいでめちゃくちゃ泣いて目が腫れたw
皆さまも翌日の目の腫れにはくれぐれも注意してご視聴くださいませ~w
作品情報
- 邦題:二十五、二十一
- 原題:스물다섯 스물하나
- 英題:Twenty-Five Twenty-One
- 放送:2022年
- 話数:16話(1話約70分)
- 日本国内配信:Netflix(2023.8現在)
予告編
あらすじ
評価(momoruruが勝手に採点♪)
総合評価 96点
とにかくキム・テリの演技力に圧倒されたドラマw
ピュアな若者たちの友情や純愛が眩しくて美しかったし、やがて母になった主人公が語ったメッセージには共感の嵐だった~!
フェンシングのドラマって初めて見たんだけど、試合のシーンがめちゃくちゃカッコイイよw
感想
キム・テリが18歳にしか見えない!
このドラマの何がビックリかって、キム・テリが30代ってことよ!(私はそこに一番驚いたw)メインストーリーの主な出演者は高校2年生役、つまり18歳の設定なんだけどね。撮影当時の出演者たちの実年齢はというと…
- 主人公ヒド役のキム・テリが31歳
- ライバル、ユリム役のボナが25歳
- 学級委員長スンワン役のイ・ジュミョンが27歳
- スンワンの幼馴染ジウン役のチェ・ヒョンウクが19歳
- ちなみに22歳設定の主人公イジン役のナム・ジュヒョクは27歳
あれ?高校生役メンバーのうち10代は1人しかいなかったのね!
同じキャストで約10年後まで演じるドラマなので年齢層高めなのはまあ当然としても、これの何が凄いかって…、このメンバーの中で一番キム・テリが幼く見えるのよ!最年長なのに~!!
シワが無いとかいう顔の状態は勿論なんだけど、キム・テリの年齢に合わせた演技がめちゃくちゃ上手いの!10代の演技は子供にしか見えないし、29歳の演技は大人にしか見えない~。この人まじですごいわ~。
特に高校生時代の演技が素晴らしくって。弱くて脆くて危なっかしいのに、夢に向かって走り出すと誰にも止められない強さがあって…見ているだけで勇気を与えてくれる真っすぐな女の子!
キム・テリ、彼女はまさにナ・ヒドだった~!
もうね、キム・テリがこのナ・ヒドを演じた時点でこのドラマの勝利確定だったね。(おかげでナム・ジュヒョクの演技が若干霞んだくらいよ…)
現在から過去を想像していくストーリー
さてさてこのドラマのメインストーリーの舞台…それはごりごりの90年代!これはちょっと斬新だった。オープニング曲も懐かしさ溢れてるし(サビが「天体観測」に似てる曲だった?)オープニング映像の画質が無駄に粗いという細かい演出までw
ポケベルとかカセットテープとかも出てくるし、持ってる物も着てる服もなんだかナツカシイ香り~w
そして1998~2009年つまりヒドが18歳から29歳までの約10年の出来事を、2022年の現在に生きているヒドの娘ミンチェの目線で(娘ミンチェが母ヒドの日記を読みながら)想像していくというストーリー展開。
現在と過去をいったりきたりしてお話が進んでいくので、現在の生活に垣間見える伏線をじわじわ回収していくという、その展開さえも個性的なドラマだった~!!
この続きはネタバレありますのでご注意を~
そして、たしか結構序盤の4話くらいで、既にヒドとイジンは結ばれないという伏線があって。(ミンチェがイジンの顔を知らなかった)そこから14話で結ばれないことが決定的になるまで、サッドエンドの予感を醸し出しつつお話が進んでいくのよ~。(って書いてるだけでなんか切ない~ヤバイ泣きそう~w)
先を想像できちゃうから「どゆこと?ここから今にどうつながるの?」って逆にめちゃくちゃ考えちゃうし、話が込み入ったな~ってタイミングで過去シーンからふいに現在に戻ったりして、ストーリーに緩急があってすごく面白かった~!
ヒドの気持ちを思うと涙が止まらない~
主人公2人の恋愛はというと、最初はヒドが高校生だったのもあってほんとにツルツルピカピカの純愛でw先に進まないというか年齢的に進めないし、そこで人と人との純粋な愛をしっかり育んだからこそ、大人になってからもお互いを尊敬し合えるかけがえのない存在になっていった…のに…!!
大人になってようやく付き合うことになった2人が、最終的に別れてしまうのが見ててほんと辛くてさ…(涙)。あんなに想い合ってるんだから別れない道もあると思いたいけど…最後はお互いに苦しまないように、相手を思い遣った決断をしたのよね…。
でもさ~…、私としてはやっぱりこれって結局ヒドがイジンに振られたんだと思うのよ。ヒドは、イジンと一緒にいると寂しくて辛いけど、それでも乗り越えようとしてたのに。イジンがNYに行ってから、ヒドの言葉はイジンに響かなくなって、結局イジンはアメリカで暮らすことを1人で勝手に決めちゃったじゃん。
それでヒドは、ああもう自分はイジンの大切な存在じゃないんだな、自分たちはもう終わりなんだなって絶望しながら暮らしてたんだと思う。別れを切り出したときのヒドは「苦しいからもう解放して欲しい」って必死に訴えてるように見えたんだよね。
そう考えると、最後の単独インタビューでのヒドの眼差しと心の声に全て納得いくんだもん~。(イジンは「結婚おめでとうございます」とか言ってる場合じゃないってのよw)
イジンの考えてることがいまひとつ理解できず…
そう考えるとなんだかヒドが可哀想じゃない???
てゆうかね、ちょっとイジンって理解できないところが結構あってさ~(急に文句言ってもいいですか?w)
例えば、イジンは自分から「愛してる」て言ってたのに、キスしたらその後めっちゃ避けるってそれさすがにズルくない?w 記者と選手が付き合ってるからって、別にクビにはならんでしょ~?せいぜい異動くらいじゃない?そこまであからさまに避けます~?
それからNY特派員のことをヒドに相談しなかったのはさすがにおかしい!!3.11が辛かったってそりゃそうだけど…そんな大切なことを母親から知らされるなんて、ヒドが捨てられたって思って当然なんだってばー。
あと、ドラマ最後のシーンで、イジンが自分の初恋の人の名前を「ナ・ヒド」って入力して終わるんだけどさ。ちょちょちょ、ちょっと待て待てw ダウンは?ミニョンは?「俺も愛してるよ ダウン」とか言って録音までしてキャッキャしてたのに、あれって好きではなかったのー?w なんか初恋の記憶が操作されてて怖いんだけどー!!ww
ナム・ジュヒョクは好きだけど、私は彼のラブコメ演技が特に好きだっていうのもあって、このドラマのイジン役にはそんなにハマれなかったかも…。
心に刺さるメッセージ
ま、そんなわけでね、伏線通りのサッドエンディングを迎えたこのドラマ。ミンチェの父親が誰なのかも明かされず(やはりそこは気になるw)主人公2人が別れてしまったことに心のもやもやが晴れない部分も残ったけどさ。
でも多分このドラマが言いたかったのは、ヒドが誰と結婚したのかとか、主人公がなぜ別れたのかとか、そういう話じゃないと思ったのよ。
というのも、私が一番記憶に残ったのが15話で大人になったヒドがトンネルの前で言っていた言葉で…(こちら↓)
「민채도 뜨겁게 겪어 봤으면 좋겠다. 요란한 우정과 치열한 사랑을. 긴 인생을 빛나게 하는 건 그런 짧은 순간들이니까.」
「娘にも必ず味わってほしい 騒々しい友情と熾烈な愛を その一瞬こそが長い人生を輝かせるから」
っていうこのセリフ。このドラマは、まさにこれが言いたかったんじゃないかなと個人的には思ったのよ。
どんな関係も永遠には続かないし、運命だと思えた相手とも永遠に一緒にいられるわけじゃない。けれど2人でいれば最強に思えたその瞬間の眩しい記憶こそが、長く続いていく人生の輝きとなって自分の道を照らしてくれるんだよと。
そう考え始めるとヒドの結婚相手なんてもう誰でも良くて(いやよくはないけどw)、ヒドも言ってた「世の中には思いどおりになることがあまりない」という言葉の通り、限られた選択肢の中でベストな選択をした結果がイジンではない誰かと結婚して15歳のミンチェがいる「今」なのよね。そしてその「今」が、イジンとの眩しい瞬間の記憶の延長線上にあるからこそ輝いて見えているってことなのかもー!
うーん、私の心にはめちゃくちゃ刺さった!!!
ほんとこのドラマ、私にはわかりみが深すぎたっ!めちゃくちゃ泣けたのもそのせいよ~!(くうぅ~っ!感想書いてるだけでも1人で勝手に泣けちゃう)
てゆうかそういう意味でもこのドラマ、青春ドラマじゃなくて完全に大人向けなお話だったような。ある程度以上の年齢の人にはクリーンヒットする作品なんじゃないかなって思うよ。本当に素晴らしいドラマだったし、大人なアナタにこそ、ぜひぜひおすすめした~い!
OST
音楽も良かったね!良きタイミングで良き曲がかかるドラマだったw
特に비비(BIBI)の「아주, 천천히 (Very, Slowly)」が好きだった~。
冒頭のシーンでみんなKF94マスクを付けてて「うわあ、コロナ禍のドラマだ!」って感慨深かったw