韓国ドラマ「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」の作品情報・あらすじ・感想

一気に暑くなってきて、もうすぐ夏が来るね~。
この夏は行きたいコンサートがたくさんあるのでスケジュールとにらめっこしてるけど、なかなか難しいなあ……。
そして東京ガスのCM「母の推し活編」のお母さんに感情移入しがちな今日この頃ですw(気になる方はこちら

目次

作品情報

  • 邦題:王女ピョンガン 月が浮かぶ川
  • 原題:달이 뜨는 강
  • 英題:River Where the Moon Rises
  • 放送:2021年
  • 話数:30話(1話約45分)※放送時20話約60分
  • 日本国内配信:Amazon Prime Video・U-NEXT・Leminoプレミアム・Hulu・ABEMA(2024.7現在)

本作品の配信情報は2024年7月12日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。

予告編

韓流バナー

あらすじ

西暦561年、三国時代の高句麗。第25大国王「平原王」の時代。

王室の実権を握ろうとする桂婁(ケル)部族の重臣コ・ウォンピョは、国王の猜疑心を利用して聡明なヨン王妃(キム・ソヒョン)の命を奪い、さらには敵対する順奴(スンノ)部族のオン・ヒョプ将軍(カン・ハヌル)にその責任を負わせて処刑する。

ヨン王妃に同行していた王女ピョンガンはコ・ウォンピョから逃れるため、オン・ヒョプ将軍の息子オン・ダルと共に逃亡したが、行方不明となってしまう。その際に記憶を失ってしまった王女ピョンガンは、8年後、刺客カジン(キム・ソヒョン)となって現れ、王の命を狙うのだった。

一方、オン・ダル(ナ・イヌ)は、「バカになって生きろ」という亡き父の遺志に従い、目立たぬように薬草売りとして山奥でひっそりと暮らしていた。

やがて運命的な再会を果たしたカジンとタルは、お互いに惹かれ合っていくのだが…

高句麗に全てを捧げた王女ピョンガンと、王女に自分の運命を託した青年の純愛を描く、壮大な時代劇ラブロマンスです。

引用元:『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』ドラマ公式サイト

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 84点

武術に長けた聡明な王女ピョンガン。高句麗のために全てを捧げる彼女と、彼女を守るために戦う青年オン・ダルとの運命的な愛を描いた重厚な歴史ラブロマンス。

キム・ソヒョンのソードアクションは美しく、ナ・イヌ演じる純朴青年も面白かったけど、登場人物への共感ポイントが少なめでなかなかのめり込めなかった~。

感想

骨太で重厚な本格時代劇

2021年放送のドラマなんだけど、映像の雰囲気が2021年とは思えないというか…少し昔のドラマのような気がしたかも。画面が暗めでセリフも音楽もちょっぴり古めだし重め。ごっつごつの骨太感を感じるザ・時代劇だった。

高句麗時代を扱った本格時代劇なので煌びやかでオリエンタルな雰囲気もたっぷりだし、親子のこじれた葛藤や、部族間の権力争い、報われない愛などが比較的オーソドックスに描かれているので、親世代にもしっかり楽しんでもらえるタイプのドラマかと。

ちなみに、このドラマは「師任堂(サイムダン)、色の日記」や「風と雲と雨」と同じユン・サンホ監督なので、本格時代劇は得意分野なのかも~。同じ高句麗時代を扱ったドラマ「太王四神記」でも監督の1人として参加していた人なので(メインはキム・ジョンハク監督だと思いますが)高句麗時代にも慣れているはず。

それからこの監督って現代劇のドラマ「カーテン・コール」の監督でもあるんだって~(このドラマに特別出演しているカン・ハヌルが「カーテン・コール」では主演を演じてます)。そういえば「カーテン・コール」も親世代と一緒に楽しめるタイプのいわゆる正統派ドラマだったな。

放送中に主役交代という大事件!

実はこのドラマ、主役が放送中に交代しちゃうという大事件でかなり話題になったドラマなんだそうで…。
主役のジスが学生時代のイジメ問題で降板しちゃって、ナ・イヌが代役出演してるんだよね。放送前ならまだしも放送中に主役が交代するなんてビックリ~!

KBS公式より

6話まで放送した時点でジスの降板が決まったそうなんだけど、その時点で残りの撮影は既にほぼ終えてたんだって…。で、そこからナ・イヌが代役に決まり、大急ぎでジスの出演シーンを撮り直し&編集をして、放送を休むことなく7話から主演が交代したというトンデモナイ逸話を持つドラマなんだよ~。

ジスが出てたシーンだけの撮り直しだから全部撮り直すわけじゃないけど、小道具からセットまで全部用意しなきゃだろうし、相手役ももう1回同じ演技しなきゃいけないわけでしょ…大変だったろうなあ。恐ろしや。

(ちなみにその後、1~6話までも再撮影してるので配信版では最初っからナ・イヌが出てまーす)

設定をおさらい

さてさてこのドラマの舞台となっているのは、三国時代の高句麗。

三国時代っていうと「三国志」が好きな私はつい中国を思い浮かべちゃうんだけど、朝鮮にも三国時代があってね。それは、およそ4世紀半ばから668年に新羅が統一するまで、新羅・高句麗・百済の3つの国が対立していた時代のこと。

西暦561年から始まっているこのドラマで描かれるのは、高句麗25代王「平原王」の時代。李氏朝鮮時代の時代劇は見慣れてるけど、高句麗時代のドラマはあんまり見たことないし聞きなれない言葉が多くって~。私は序盤で誰が誰だか分かんなくなってちょっと手こずったんだよね。

というわけで簡単におさらい。
この時代の高句麗は5つの部族によって統治されてて、簡単に整理するとこんな感じね↓

  • 桂婁(ケル)部族
    族長コ・ウンピョ、その息子コ・ゴン(コン)
    元王族、この時代に最も強い権力を持つ、王座奪還を目指し王と対立
  • 消奴(ソノ)部族
    族長ヘ・ジウォル、その養女ヘ・モヨン
    長白薬草店を営む、貿易で財を成す
  • 灌奴(クァンノ)部族
    族長チン・ピル、その娘チン王妃
    チン王妃の息子コンム王子を王座に就けようと画策
  • 順奴(スンノ)部族
    元族長オン・ヒョプ将軍、その息子オン・ダル(タル)
    ヨン王妃殺害の汚名を着せられて部族は離散、のちの族長サ・ウナム
  • 絶奴(チョルロ)部族
    族長ヨン・チョンギ
    亡きヨン王妃(王女ピョンガンの母)の親族、後半で登場

この5部族の名前が耳慣れなくて覚えにくいのと、キム・ソヒョンがヨン王妃と王女ピョンガンの一人二役してたり、チン・ピル(チン王妃のお父さん)とヘ・ジウォル(薬師モヨンの養父)の顔が似すぎてて、序盤で訳わかんなくなったw

KBS公式より

高句麗が舞台のドラマだと「朱蒙」が有名だと思うんだけど(このドラマにもキム・スンスが特別出演してるよ~)、あれは高句麗建国のお話なのでこのドラマより500年以上古い紀元前のお話。先述したヨン様主演の「太王四神記」も高句麗が舞台で、設定は西暦400年頃らしいからそっちの方が近いかな~。

ストーリーは全然違うタイプなんだけど、同じ高句麗の設定で私が一番オススメなのは、唐と高句麗との戦いを描いた映画「安市城 グレード・バトル」。めっちゃ面白かったので城攻めが好きな人(?w)はぜひ~。西暦645年の話なので時代的にも一番近いはず。

時代劇を見ていて思うんだけど、高句麗&新羅時代と李氏朝鮮時代では、建物や衣装の雰囲気がだいぶ違うんだね。言うなれば、高句麗&新羅時代はより東洋的でゴージャスで華美なイメージ、李氏朝鮮時代の方がすっきりとしていて洗練された美しさってイメージ。ちなみに私は、ドラマ「花郎」のビジュアルが好き過ぎたせいか、新羅が一番好きかも~。そういえば「花郎」も6世紀の話だったので時代的には同じ三国時代なんだね。

意外にも超苦戦…!!

このドラマの主人公は戦う王女ピョンガン。幼少期から武術の稽古してたし、8年間も刺客として生きてきたので、この王女、とにかく武術がめちゃくちゃ強い!王位継承者としての教育も受けていたのか兵法まで知り尽くしているようでかなり賢い!

愛する男(陽気な田舎者w)を自分の手で将軍に育て上げ、共に戦地へ乗り込んで戦うっていう圧倒的に強い女なの~。

KBS公式より

強い女性像のドラマって大好きだし、このドラマは韓国放送大賞ほか色んな賞を授賞してて国際エミー賞にノミネートされてたりもしてるのでとっても期待して見たんだけど…

私は予想外に苦戦しちゃった~!!見終わるまでの20時間が長かった~!

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

メインストーリーがゆっくりめなのに、サイドストーリーに時間を割き過ぎたりしてたのも(桂婁部族の父と息子との葛藤とかね)、苦戦した理由のひとつではあるんだけど。苦戦した最大の理由は主人公たちに感情移入しずらかったことだよー。

KBS公式より

ほんとね、このドラマって登場人物たちの突然のキャラ変が多い気がするのよ…。そんな子じゃなかったのに!?みたいなシーンが多くって、なかなかキャラを信じてのめり込めないんだもの~。

まず、主人公の王女ピョンガンが掴み切れない。辛い生い立ちや過去を乗り越えて王宮に戻るところまでは応援してたんだけど、王宮に戻ってからのピョンガンが私の理解を超えて合理主義過ぎた~。ピョンガンは王様でもないし次期王でもないし、そもそも呼ばれてもないのに政治にガンガン介入してって引っ搔き回すんだわ。より良い高句麗のためとはいうものの、自分だけで決めて全部自分でやっちゃうってそれはさすがに独断が過ぎる。

KBS公式より

ピョンガンを信じて王宮まで付いてきてくれた夫タルにも一切相談しないのよ。相談しないってことはタルを若干バカにしてんのか~!?とか思っちゃったし、この夫婦はなんのために一緒にいるんだろ??

そしてピョンガンの夫タルも私の理解を超えて献身的過ぎなのよ~。もともと山で暮らす田舎者だったのに、王女を守るために剣術を習って将軍にまでなって王宮に引っ越してきてみたら、奥さんは政治に夢中で何も相談してくれない。なんか色々ヤバイことが起きてるんだけど、毎日が蚊帳の外。でも奥さんに文句ひとつ言わないで温かく見守ってて、…たまには奥さんの暴走を止めてなくていいのか~い。

KBS公式より

二番手役だったコ・ゴンもね、あんなに王女一筋だったのに、急に寝返ってお父さん側についてみたり(フェイクかと思いきや本当になってきちゃって)、どっちの味方なんだかだんだん分からなくなってくの。王女を諦めてモヨンに行ったのかと思いきや、また王女に引っ張られて、誰が好きなんだかもいまいちよく分からない。この男、一体なにがしたいのか…。

KBS公式より

王様も味方だったり敵だったりして立場的な問題はあるんだろうけどなかなか掴み切れない…しまいには、あんな良い子だったはずの太子ウォルがいつの間にか悪い子になっちゃっててビックリだよ~!

みんな一体何を考えてるんだ~。みんなの心が分かんなくて迷子になったよー(泣)。

白馬に乗ったキム・ソヒョンの絵力がスゴイ

私には共感しにくいキャラではあったものの、キム・ソヒョンの演技は満点だった!

子役出身で現在24歳にして芸歴17年のキム・ソヒョンは、出演したドラマは数知れず。現代劇だけじゃなく時代劇もいっぱいやってるから重めのセリフ回しもやっぱ上手いし、剣を使ったアクションシーンもカッコ良かった~!

プロローグで白馬に乗って荒野を疾走するキム・ソヒョンの絵力の強さといったら…!ピョンガン、カッコイイ~w

時代劇アクションはこれが初挑戦なんだそうだけど、もうほとんどの役はやりつくしてそうな気がしてたので、初挑戦とはむしろ意外かも。

KBS公式より

時代劇アクションは数あれど、女性が主人公の作品って相当貴重だろうし、撮影がハードでも降板劇に巻き込まれていっぱい撮り直しさせられても、きっと絶対やりたい役だったはず!そのくらい彼女の意気込みを感じたドラマだったし、彼女の代表作の一つになりそうな素晴らしいお仕事ぶりに感心しきりだったよ~。

KBS公式より

身長ごまかして…ないよね?

相手役のナ・イヌは途中参加とは思えない馴染みっぷり~。デカイのに天真爛漫キャラは可愛すぎる。身長があるので甲冑姿も凛々しかったし、大きな体で大きな剣を振り回し戦場で暴れ回ってるシーンはまさに百人力の巨人って感じがして、戦場であんな武将と絶対戦いたくないわ…って思った。絶対やられるやつじゃん。

キム・ソヒョン165cmでナ・イヌ188cmなので身長差が結構目立つんだけど…いや、絶対ナ・イヌって188cmよりもっとあるでしょ?身長公表後にまだ伸びてるの~?なんかこう、すごく縦に長い感じがする人で、こんなこと言っていいのかわからんけど…ナ・イヌにはたまにトーテムポールみを感じる(スミマセンw)。

KBS公式より

ナ・イヌが演じるタルは田舎者のおバカさんという設定なので、彼がオーバーなほど盛大におばかさんを演じてるんだけど、この過度に素直な表情演技は緻密に計算されたものなのか、それとも彼の素なのか…。うーん。わっかんねw

ナ・イヌは「哲仁王后」でもいまひとつハマれず(あれは役もいまいちだったよ)、「ジンクスの恋人」も脱落しちゃってるし、ウェブドラマなんかでもちょいちょい見てはいるけど、まだこれだ!っていう役は見れてないかも。(ちなみに「ジンクスの恋人」はこのドラマと同じユン・サンホ監督なの…ナ・イヌ気に入られたんだねw)

そうそう、よくタルが「オイッ!」って言うんだけど、それがうちの近所のおじいちゃんぽくて面白かったw

KBS公式より

それから二番手役コンを演じてたイ・ジフン。普段は全く感じないけど、時代劇で髪を結い上げてみたら意外と丸顔だったっていうか、顔が中心に集まって見える現象が起きているような気がした!?w

コンはめちゃくちゃ出番多いし重要な役だったのになかなか見せ場がなくて、最後までなんだか可哀想な役だなーとか思って見てたんだけど、最終話での死ぬ間際の演技が上手すぎてマジで泣いたのよ!深手を負って倒れているシーンなんだけど、演技がリアル過ぎてビックリ~。むしろあれが私の中でこのドラマのベストシーンだったかも。

それから、もうこれは揺るぎない事実だと思うんだけど…、このドラマのカン・ハヌルめっちゃ良かったのよ。ちょっとしか出番なくて本気で残念。しかもハヌル氏、撮影当時31歳なのにお父さん役が謎にシンデレラフィットしちゃってて、なんなんだあの万能感。この人どんな役でもこなすのよねw

KBS公式より

こんな演技されたら、ユン・サンホ監督がこの次の作品「カーテン・コール」でカン・ハヌル主演にしたのにも超納得。キム・ソヒョンもめちゃくちゃ頑張ってたし凄く良かったけど、正直このドラマの中ではカン・ハヌルが一番上手な演者だったかも。声の演技、目の演技、佇まいとか全部含めて、あんな短時間の出演なのに強烈な印象残してってたもんなあ~!

そんな終わり方アリなのか!?

そんなわけで延々20時間近く視聴してようやく迎えてたエンディングがね、これがなかなか…物議醸すやつでしょ?w

27話くらいから主人公たちが山奥にこもろうとし始めてて(w)、もうサッドエンディングの予感しかしなくなってくんのね。

そこへ新羅との戦いが始まって…ああもうダメじゃーん~って思って。

というのもね、このドラマには原作になってるお話があって。
「馬鹿なオンダルとピョンガン王女の物語」という昔話なんだけど、このお話は、身分違いの夫と結婚した王女が、この夫を献身的に助け、将軍にまで出世させたんだけれど、最後にこの将軍は新羅との戦いで戦死してしまうという悲しいお話なの。

だから、新羅と戦うことになった時点で私は「あー!やっぱ新羅来たよー!これ絶対死ぬやつじゃーん!」って絶望的になってたのよ。しかも主人公たちが、この戦いで最後にしようとか、終わったら2人で逃げようとか、もうベタすぎる死亡フラグを大量放出…オワタw

KBS公式より

ただ、なんかこの辺りから異変が起き始めてて…

なぜかこの最後の戦いが、主人公たちが城外にお出かけしてる間に終わっちゃってて「ん?」(。´・ω・)?

まあ勝ったし良かったねって思ってたら、なんかすっごい開けた高台の上に2人で呑気に座っててさ、「おいおい、戦争中にそんな見晴らしの良いとこにいると危ないぞ。勝ったんだからハヨ逃げろっ!いざ山奥へ~!」と思ったら案の定、矢がヒュンヒュン飛んできてタルの体に…

「だーかーらー!言ったじゃーん!!(怒)」ってなったし!ww

まあでも、あの時点で残りまだ20分もあったしね。そんなすんなり終わらせてはくれないよねー。昔話の通りやるしかないか~。

それにしたって残された王女が1人で山に住むのー?えー、それ余計に寂しくない?って思ってたら小屋からタルがひょっこり出てきて…

ああ、夢か~。え?本物???

し、死んだ感じになる技って…???

待って、それって誰得なの!?

そんなわけあるかーっ!!!

っていう予想外の結末に、見終わったあと5分くらいポカーン( ゚д゚)…てしちゃったじゃんか~ww

エンディングはなかなか斬新な味付けでございました。

KBS公式より
momoruru

フワフワモフモフの赤ちゃん犬がだんだん大きくなっていくのが超カワイイ~!

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