韓国ドラマ「カーテン・コール」の作品情報・あらすじ・感想

プライムビデオで大好きなカン・ハヌルの新しいドラマが見られるなんて嬉し過ぎだよ~!ありがとうプライムビデオ!これからも新作の韓国ドラマいっぱい配信して欲しい~!w

目次

作品情報

  • 邦題:カーテン・コール
  • 原題:커튼콜:나무는 서서 죽는다
  • 英題:Curtain Call
  • 放送:2022年
  • 話数:16話(1話約60分)
  • 日本国内配信:Amazon prime video(2023.8現在)

予告編

あらすじ

北朝鮮で生き別れた家族を想い続ける楽園ホテルの会長グムスン(コ・ドゥシム)は、入院先の病院で余命3ヶ月を告げられる。

ホテルの後継者となるグムスンの孫たちの思惑は様々。ホテルを売却しようと企む長男セジュン(チ・スンヒョン)に対し、ホテルの総支配人である末っ子のセヨン(ハ・ジウォン)はホテルを守ろうと奮闘し、次男セギュ(チェ・デフン)は一切関わろうとしない。

そんな中、会長グムスンの右腕であり元総支配人のサンチョル(ソン・ドンイル)は、グムスンが生きているうちになんとか北朝鮮の家族に会わせてあげたいと孫のムンソンを探していた。しかし中国でようやく見つかったムンソンは、生活苦から犯罪に手を染めて荒んだ生活を送っていたのだった。

そこでサンチョルは、劇団で活動する無名の俳優ジェホン(カン・ハヌル)に目を付ける。「期間は3か月だけ。孫のムンソンを演じてくれないか?」莫大な報酬に目がくらんだジェホンは、年老いた女性の最後の願いを叶えるため、ムンソンの役作りを始める。

ある女性の願いを叶えるために男が始めた演技は、やがてその家族たちをも変えていく…。心温まるヒューマンドラマです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 91点

余命3ヶ月のおばあちゃんの夢を叶えるために、悲願だった孫との再会を演出するという素敵なヒューマンドラマ!

おばあちゃんが泣くたびに、なぜか私の号泣スイッチが自動でONされちゃうので結構泣いた~!ベテラン豪華キャストが勢ぞろいしてて安定感抜群なんだけど、なかでも北朝鮮から来た孫を演じるカン・ハヌルはさすがの好演wめちゃくちゃ良い人だった…!

感想

衝撃のプロローグ!

このドラマ、キム・ハヌル&ハ・ジウォンが主演なんだけど、本当の意味での主演はおばあちゃんを演じたコ・ドゥシムでしょ~!?もうね、ドゥシムさんの演技にどんだけ泣かされたか分からない…!!(おばあちゃんの涙に弱い私w)

ストーリー的にもドゥシムさん演じるグムスンというおばあちゃんの人生を辿る物語なの。このおばあちゃんの人生が切なくて辛くて、でもカッコ良くて優しくて…本当に素敵なお話だった。正統派の家族系ヒューマンドラマだね。

一番の見どころは第1話のプロローグかも。
とにかくインパクトが凄かった!映画が始まったのかと思ったくらい。北朝鮮に暮らす若き日のグムスンたちが、戦争から逃れるために南へ行く船に必死に乗り込もうとするシーンなんだけど、立ちすくむほどの人の波…汽笛と悲鳴と怒号で騒然とする港…すがりつく人を無常に振り払う船のスクリュー…まさに悪夢のような光景。

南北が分断されるに至った史実は知っていたけど、あんな風にある日突然に目の前の家族と離ればなれになって、もう二度と会えない現実があったなんて知らなくて…衝撃のプロローグだった。

この悪夢の中でグムスンは、生まれたばかりの愛しい息子と最愛の夫と生き別れてしまうんだけど、その後もずっと彼らのことを待ち続けている姿が本当に切なくて…あーもうほんと…涙腺崩壊~w

そしてこのドラマは、余命僅かとなったグムスンおばあちゃんに「北に残した息子の忘れ形見である孫に会わせてあげたい」という想いから始まる、壮大で優しい嘘を描いた物語なの。

おばあちゃんの過去や北の家族の暮らしは辛いものだったし、嘘がバレてはいけないというスリルはあるものの、基本的には”優しい人たちの作り出した優しい嘘”を見守っていくという穏やかなドラマなので、見ていて温かい気持ちになること間違いナシ!w

キャストが豪華すぎて…もはや知ってる顔しか出てこないんじゃ?w

このドラマは出演者がとにかく豪華!なんなんでしょうこの濃すぎるメンバーはwたまーにしか出ない役なのにアン・ネサンとかチョン・ユジンとか放り込んでくるしw「この人ドラマで見たことある~」って人たちが大放出されてたよ~。

私たちのブルース」でも相当泣かせて頂きましたコ・ドゥシムおばあちゃんを筆頭に、ベテランな方が結構多いので安定感がピカイチなドラマだったね。若手とされるカン・ハヌルだってもう芸歴15年以上ですし~wあ、そうそう、ドゥシムさんとハヌルは「椿の花咲く頃」でも共演してたんだけど、あの時は親子だったけど今回は祖母と孫なんだね~。

カン・ハヌルは私、大ファンなんだけど、今回も「椿の花咲く頃」と同じような田舎の素朴な青年役なのかな?って思って最初はあんまり期待してなかったのよね。だって同じような役が続くのはちょっと飽きるからさ。

そしたらむしろ逆だったというか。都会に生きてる”ちょっと軽薄そうな青年”が、北朝鮮から来た素朴な男を演じるという役だったのね。カン・ハヌルから溢れ出る人の良さはばっちり活かせているのに、役としては全然違くて面白かった。

そしてカン・ハヌルの演じる「良い人」ってやっぱり上手いんだわー!なんだかこっちが逆に気を遣うくらいの良い人っぷりでほんとハマリ役。

しかも相手役のハ・ジウォンも良い人オーラが漂ってるもんだから、2人が一緒のシーンで「うふふ」「あはは」とか照れ笑いしてるシーンは尊すぎて見てられないよ~!ww

ハ・ジウォンはやっぱり喋り方にクセがあるというか、ちょっとセリフっぽい言い回しは「シークレット・ガーデン」の時からあまり変わらなかった。しかも美しさも全く色褪せなくて、現在44歳と聞いてビックリ!なんていうかね、顔もツヤツヤだけど、髪にも艶があるのがすごい~!(女性の年齢は髪に出る説ありまーすw)

クォン・サンウの使い方が雑な気がしたけども。

ところでクォン・サンウの役はこれで大丈夫だったのかなあ?演じてたドンジェ役には、私はあまり感情移入できなかったし、正直あまり見せ場無し。プライドのために結婚に固執してる割にさほど横柄でもないし、愛しているにしては優しさが無いし、そのくせセジュンやセギュ、サンチョルおじさんや本物のリ・ムンソンにまでマンツーマンで会っていて、物語のキーマンになるかと思いきや結局何もしないっていう…この人一体なんだったのか~。

あ、ちなみに2022年の映画「パイレーツ: 失われた王家の秘宝」でもカン・ハヌルとクォン・サンウは共演したばかりだよね。映画でも2人は戦ってるので(しかも長~~い剣で!w)2人の争いをもっと見たい方はそちらもぜひw(カン・ハヌルの見た目が結構独特で私的にはややアウトですw)

そうそう、最近「ザ・グローリー」で見たばかりのユニ役のチョン・ジソの歌が上手くてびっくりしたよ。このドラマのOSTにも参加してたりして歌手ではないのに凄い子だね~!(「イミテーション」というドラマで歌手の役をしているそうなので気になる方はそちらもチェックw)

それから次男セギュ役だったチェ・デフンも「ブラームスは好きですか」で見たばっかりw財団辞めて独立した代理さんだよね~。今回演じてたセギュのキャラクターはほんと面白くて、道楽息子と思わせておいてからの、おばあちゃんの膝枕で泣いているこの落差には私もぐっときたぞ!(ところでチェ・デフンって内野聖陽にちょっと似てるような気がするんだけど、どうでしょう?喋り方は全然違うけどw)

意外と年の差あったのね~!

このドラマ、実は出演者の年齢に意外と幅があった気がする。ハ・ジウォン44歳で、ハ・ジウォンの婚約者を演じたクォン・サンウは現在時点で46歳(ここは割と妥当)なんだけど、カン・ハヌルは32歳(人気の年下男とはいえ一回り違うのには流石にヌナもひいたのかな~)、そしてカン・ハヌルの偽の妻を演じたチョン・ジソ23歳(夫婦役だけど9歳差もあったのね。え、ハ・ジウォンとは21歳差!)。なかなか幅あるっしょ!

ちなみに…実年齢と役年齢に一番差があったのは、92歳のグムスン役だったコ・ドゥシムさん71歳!実年齢と21歳差でした~。さすがに92歳にしちゃ元気過ぎとは思ってたのよwあ、超どうでもいいけど…長男のチ・スンヒョン41歳で、次男のチェ・デフン42歳なので、ハ・ジウォンは実際には三兄弟のお姉ちゃんだったのね。

ロケ地まで豪華w

キャストも見覚えある人たちばかりだったけど、なんならロケ地も結構有名~w家族で住んでた立派な豪邸は、直前に見てたドラマ「シカゴ・タイプライター」のセジュの家と同じだし~!てゆうかこの神殿みたいな豪邸ってもう何回も見たことある気がするんだけど…色んなドラマで使われてるよね?

そして、みんなが働いていた「楽園ホテル」のロケ地は、草間彌生のカボチャのオブジェでおなじみの「パラダイスシティホテル」だよ~!「ホテルデルーナ」でも使われてたし(「ホテルデルーナ」の主要キャストだったペ・ヘソンが、このドラマの家政婦ジョンスク役だったね)、キム・スヒョン主演の映画「リアル」でも出てきたし、「脱出おひとり島」の天国島のロケ地としても有名みたい。

いつか韓国に行ったら泊まってみたい~!かぼちゃの前で写真撮りたい~!って思ってたんだけど、どうやら仁川空港の近くにあるらしい。ソウル観光にはちょっと遠いのかな?

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

最近、私の推理はちっとも当たりません…

私は最初っから「ジェホンは実の孫だった」っていう結末なんだろうな~って思って見てたのよ。だっておばあちゃんの若い頃をハ・ジウォンが、おじいちゃんの若い頃をカン・ハヌルが、それぞれ一人二役で演じてたじゃん。これ以上の伏線ないって思うでしょ?

幼い頃の記憶はないけど実はホンモノのリ・ムンソンで~とか、もしくはリ・ムンソンには生活に困窮して生き別れた弟がいて~とかいう展開があるのかと思ってたのよ。ジェホンは孤児だったので「ほらほら~やっぱりね」って思ったし、途中の中国のシーンでも南に子供を送った話をしてた気が…(聞き間違いか?)

そしたら結局リ・ムンソンとは無関係ないって…どゆことー!おじいちゃんに激似だったのは、他人のそら似で終わりなの???

それからね、「カーテンコール」っていうタイトルから私が想像してた結末は、ジェホンが身バレして以前の生活に戻る→エンディングでおばあちゃんが意識が奇跡的に戻る→偽物夫婦を再結成して「カーテンコール」と銘打って最後にもう一芝居!っていうお話かと思ったのに、これも大外れだったわ~。

しかも最後の舞台はなんだったの~!生死を彷徨うおばあちゃんが舞台を観に来れるほど回復できる可能性はかなり低いわけで、そんな舞台に大金突っ込むのはあまりにも非現実的。しかもそのお金ってサンチョルおじさんの全財産なんだけど~!(大事に使ってあげて~!)結果的に本人に見てもらえたからいいけど…ちょっとドラマティック過ぎたような気もしたかな。

こんな風に生きられたら素敵だなと思った良作!

人生の終わりを目前にしたとき、こんな風に誰かが関わってくれるってすごく幸せなことだよね。周りから「幸せに逝かせてあげたい」と思われるということは、グムスンおばあちゃんが今までの人生でいかに周りを幸せにしてきたか、という事実の裏返しであって、「正しく生きる」とはこういう事なのかなと痛感してみたり。

過酷な人生ではあったけれど、困難に立ち向かって力を尽くした人生だったんだろうなって思えて、最終話で先立った元夫ジョンムンから「고생많았어(おつかれさま)」と言われるシーンにはめちゃくちゃ泣いちゃったよ~!

どの登場人物も見れば見るほどに人間としての温かさや誠実さが滲み出てきてて、見終わると心が温かくなる素敵なヒューマンドラマだった!!

OST

ペク・ジヨンのクセ強めの歌もドラマの温かな雰囲気にぴったりで良かったねw(ハ・ジウォンとは「シークレット・ガーデン」つながりかなw)

momoruru

総支配人の執務室のセキュリティが緩すぎる!ドンジェもジェホンも毎度勝手に中まで入ってくるんだけど~。セヨンに秘書はいないんか?w

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