韓国ドラマ「力の強い女 カン・ナムスン」の作品情報・あらすじ・感想

ピョン・ウソク観たいから「カン・ナムスン」観るか、どうせいつかは観るんだからテギョンの「御史とジョイ」観るか。前評判はどっちも似たりよったりだから迷った末に、今モンゴル行ってみたいからカン・ナムスン観てみた~。

私もスーパーパワーあったら正義のために頑張って戦うのになあ。スーパーパワーないし、今日は暑いから家でのんびりしよう…(怠惰w)

目次

作品情報

  • 邦題:力の強い女 カン・ナムスン
  • 原題:힘쎈여자 강남순
  • 英題:Strong Girl Namsoon
  • 放送:2023年
  • 話数:16話(1話約65分)
  • 日本国内配信:Netflix(2024.6現在)

予告編

あらすじ

特殊な遺伝子によって女性が超人的な怪力を持つ家系に生まれたナムスン。幼い頃に父ボンゴ(イ・スンジュン)と一緒にモンゴルに出かけたが、旅先で父親とはぐれてしまい、ナムスンはモンゴルの地で養父母に育てられることに。やがて成人したナムスン(イ・ユミ)は本当の家族を探すために帰国を決め、韓国行きの飛行機に乗る。

しかし彼女の乗った飛行機は着陸時にブレーキに異常が発生し、あわや衝突の事態に。飛行機から飛び降りたナムスンはその怪力で飛行機の暴走を止めるが、その様子を目撃したシオ(ピョン・ウソク)は彼女の怪力を見て心を躍らせるのだった。

空港の麻薬検査で、母を探す貴重な手がかりのスティックを押収されそうになったナムスンは抵抗するが、麻薬捜査官ヒシク(オン・ソンウ)の母親探しを手伝ってくれるという言葉を信じて、スティックを預けることにする…

代々、怪力の遺伝子を受け継ぐ3世代の母娘が、新種の麻薬犯罪を阻止するための戦いを繰り広げるファンタジーサスペンスです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 84点

「力の強い女 ト・ボンスン」の続編ドラマ。
華奢で可愛いヒロインがとてつもない怪力で悪い奴らを投げ飛ばすシーンはやっぱり爽快!!
前作よりもロマンス弱めで、ラブコメというよりサスペンスコメディのような雰囲気。悪役ピョン・ウソクがカッコ良かった!

感想

「力の強い女 ト・ボンスン」の続編です!

今でも時々友達と話すんだけど「力の強い女 ト・ボンスン」ってやっぱり名作だと思うんだよね。

私の大好きなヒョンシクの爆イケ時代の貴重映像だってことは勿論なんだけど、ボヨンちゃんのギャップ萌えの可愛さもとんでもなかったし、ストーリーはあっちこっち行くものの、主役2人のキャッキャが楽し過ぎるラブコメだった。

そんなボンスンの脚本を書いたペク・ミギョンの作る続編ってことで、めちゃくちゃ期待してたこの作品。

JTBC公式より

キャストは総とっかえで別のストーリーと聞いていたけど、視聴してみた結果、「力が強い家系である」という設定以外はほとんど別モノでした~!

では詳しく詳しく感想を書いていくよー!

JTBC公式より

ラブコメじゃなくなった!?

ボンスンとナムスンの最大の違いは、今回の「力の強い女」は1人だけじゃなく、3世代にわたって3人登場するというところ!

JTBC公式より

女性にしか遺伝しないというこのスーパー怪力を操るのは、主人公のナムスンと、お母さんのグムジュ、おばあちゃんのジュンガンの3人。中でも主人公ナムスンは、パワーもスピードも飛びぬけているという設定。

前作のト・ボンスンでは主人公カップル+二番手役の警官の手で猟奇殺人事件を解決していくというラブコメディ&サスペンスという感じのストーリーだったんだけど、今回のカン・ナムスンでは、お母さんグムジュのリーダーシップのもと、主人公ナムスンたち家族みんなと警察官ヒシクたちが力を合わせて麻薬組織と戦っていくという家族物語&サスペンスが主軸のストーリー。

JTBC公式より

ナムスンはある事情により幼い頃からモンゴルの養父母の元で育てられた野生児ちゃんなので、恋愛の駆け引きとかはほぼなく(w)、前作よりもロマンスが相当薄味に抑えられてるのも大きな違いかも。

前作のようなラブコメディを期待して見るとちょっとがっくりするかもしれないんだけど(私はがっくりしたw)、瓦礫だろうが大仏だろうがスーパーパワーで持ち上げちゃって、星まで届きそうな勢いで投げ飛ばせるあの怪力は今作でも健在!一見華奢に見えるカワイイ女の子が、とてつもない怪力で悪い奴らをコテンパンにする姿は見てて爽快だった~!!

JTBC公式より

コメディは同じノリw

ロマンスはだいぶ薄味に変わってる一方で、コメディパートは前作と全く同じノリ!

序盤から、前作では一人二役を演じて大暴れし過ぎてたキム・ウォネさん(大好きw)がカメオで登場!前歯取れるの懐かし~!(続投して欲しかったけど今作ではペクタク組は出て来なかったね)そうそうコレだよコレっていう懐かしい笑いがいっぱい。

コメディシーンがめっちゃ細かくて手数が多いのも相変わらずで、ヒロインのナムスンのモンゴル時代の推しがチャ・ウヌだったり(それは私も好き)、お化けの変装が目の周りだけ黒いパンダみたいな貞子だったり(「ホン・チョンギ」のアン・ヒョソプと同じメイクで笑うw)。警察の先輩がため息をついたところに、後輩がマウススプレーをプッシュと吹きかけたりするのとか、そんなとこ誰も見てないだろ!?ってとこまでこだわりの演出~。

JTBC公式より

だた、多すぎるコメディのせいでメインストーリーから脱線しがちなのもやはり相変わらずで…メインストーリーに関係ない話がかなり長いのは、好みが別れるところかも~。私は基本メインストーリーだけで良い派なので、おばあちゃんとジュニさんのロマンスとか、ブレッドさんがパン喰ってるくだりとか、正直どうでもよかった感は否めないw

JTBC公式より

お口が可愛いウソクちゃん

そして私が今回一番注目してたのが、悪役を演じてたピョン・ウソク(「ソンジェを背負って走れ」からすっかりウソク推しにw)。ウソクは主演じゃないと聞いてたのに、ナムスンの相手役であるはずのオン・ソンウよりも、ウソクの方が出演シーン多いくらいだったのでちょっとビックリ。

JTBC公式より

今回は後ろ髪やや長めのウソクちゃん。ニヤっとするときのV字の口が相変わらず可愛い~。マフィア組織に育てられた孤児で、謎に急成長を遂げた流通会社の代表という役なんだけど、めちゃくちゃスタイルが良い上に細身のスーツ着てるせいで、マフィア感はあんまりなくって歩く姿は完全にプラダのコレクションモデル!ボディガードにガタイの良いロシア人を連れているので、余計に細長く見えてモデル感強め!

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だからビジュアル的にはめっちゃカッコ良いんだけど、ウソクちゃんが演じてたシオ君は、感情が「無」か「怒」しかないような人で、想像以上にサイコパス~!!だって序盤からこの人麻薬やってるけど~大丈夫なの~?!割とどうでもいいことを真面目に話してるなと思ったら、急に激怒するシオ君の謎テンションが心配に。てっきり二番手役なのかと思ったけど、これはちょっと道義的に愛せないタイプの人間かも…!?w

ナムスンに出会ってからのシオ君は、少しずつ人間としての感情を取り戻してくようにも見えるんだけど…

JTBC公式より
momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

後半はシオ君が本気でナムスンのことを信頼して、なんなら好きになっていっちゃうので、なんだか可哀想に見えちゃって仕方なかったのよ~。潜入捜査中とはいえ、騙している期間が長すぎるし、ナムスンもシオに好意を持たれるようなことを平気で言っちゃうのはちょっとひどかったんじゃな~い?(ウソクが好きだから言ってるわけじゃない…たぶんw)。

JTBC公式より

最終的にシオ君は、ナムスンがいたからマフィア組織パベルと戦うことを選んじゃったとこもあるし…いくら相手が悪い奴だとしても、ここまで信頼させておいてアッサリ裏切っちゃうのって、人としてどうなのかな~って思ったよ。

というのも、シオ君の生い立ちがね、相当過酷なのよ。すっかりサイコパスに成長しちゃったけど、幼いころから悪事に手を染めて生きて来たのって、本人の意志とは関係なくて、マフィア組織の中で生き残るために仕方なかったわけじゃん。そんなシオ君が初めて感じた温かい感情を無下にするとは…ナムスン、あなた恐ろしい子ねw

JTBC公式より

ほら、ナムスンたちの怪力って悪い事に使っちゃうと、怪力が消えちゃう設定だったはずじゃん。あんまりシオ君傷つけるとスーパーパワー消えちゃうんじゃないの?とか思いながら見てたもんね。 シオ君にもうちょっと救いのある設定にして欲しかったなあ。最期はあんなさびれたボクシングのリング上でツァーリ・ボンバしちゃうのは悲し過ぎた~!

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江南のレザーブーツ

見終わって一番に感じたのは、これって「力の強い女 カン・ナムスン」じゃなくて「力の強い女 ファン・グムジュ」の方が正しいんじゃないかなってこと。

JTBC公式より

ナムスンってパワーはめっちゃ強いし正義感もあるんだけど、主人公にしては無邪気過ぎるのかもしれない。結局ナムスンママのグムジュさんが全ての作戦を立てていて、ナムスンはその作戦を実行するメンバーの一員でしかなかったような。オン・ソンウが演じてたヒシクも、ナムスンの彼氏というより、グムジュと共同捜査する警部補の役割が大きかったような気も。

JTBC公式より

そもそも「ナムスンVSシオの戦い」なのは全体から見ると一部分でしかなくて、「グムジュVSシオの戦い」だったし、もっと言えば「グムジュVSパベルの戦い」であり、グムジュはパベルを倒した後も新たな悪を倒すために、ずっと戦い続けるんだろうなって思わせるエンディングだった。

JTBC公式より

もちろんグムジュも魅力的に描かれていたんだけど、ラブコメを期待して見てた私は「力の強い女 カン・ナムスン」を見てるつもりなのに、いつの間にか「力の強い女 ファン・グムジュ」を見せられちゃう感じがしてちょっと引っかかったかな~。想像以上に赤髪ママの比重が重かったし、ビジュアルが強烈だった!w

JTBC公式より

最終決戦でガックリ…

あと、そんなわけないよね?ってことが多かったドラマだったのがちょっと残念~!

麻薬捜査隊のチーム長が得体の知れない粉を舐めちゃうわけないでしょとか、DoGoに潜入中のナムスンが実家から通ってたらシオにバレるのでは?とか、自分たちが命を狙われてる時にわざわざモンゴルから親呼んで危険を増やさないで~(あと車あるなら空港まで送ってあげて)とか、ツッコミどころ多めだったんだけど、なによりナムスンとシオの最終決戦が私には意味が分からな過ぎたよー。

JTBC公式より

致死量の麻薬飲んで水飲まないでいられるか選手権みたいの。
さんざん引っ張って今ソレやる必要あります~!?

JTBC公式より

初めて好きになった人に裏切られて、マフィアにも追われて、追い詰められた挙句のシオ君がやりたかったのがそれなのかな…?圧倒的な力に憧れて、自分の体を強くするためには麻薬を摂取することも厭わなかった男が、最後にナムスンに用意したものがこれで合ってるの?って思ったら全然納得いかなかったぞ…(ペットボトルの重さ計る装置まで用意してたのに、水飲むの我慢するかどうか以前に単純に麻薬で死にかけてしまうナムスン。水の意味とは~!)

JTBC公式より

ミンミンボンボン登場

というわけでね、ナムスンとヒシクのピュアなカップルはとっても可愛かったし、婚家に振り回されっぱなしのヒシク(この家に嫁ぐ男性はみんなMなのかな?w)が執拗に子作りを要求される様子には笑ったけど、私はやっぱり前作ラブコメいっぱいな世界の方が好きだったな~って思っちゃった。

JTBC公式より

なにしろ3話でカメオ出演した2人のシーンの破壊力が未だに凄くって!ボンボン&ミンミン面白い~!改めてト・ボンスン名作だったんだなって思ったので、ト・ボンスンに始まり、ト・ボンスンに終わったドラマだったかも~。

私もボヨンちゃんに「시끄러(うるさい)!」って怒られたいw

最終話のエピローグでは、オ・ナラ演じるグムジュの従姉妹の息子がまさかの「力の強い男 チャン・チュンドン」だという事実が発覚!続編あるのか!?続編はぜひまたがっつりラブコメ路線でお願いします!!

OST

このドラマといえばやっぱりこの曲。私が大好きなJYPエンターテインメントのITZYが歌うED曲「SUPERPOWER」です。

momoruru

先に「ハピネス」を見てたせいか、麻薬を摂取した人たちが水を飲みたくなるシーンを見るたびに「ゾンビ化するの!?」って不安になったw

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