ずっとずっと見たかったけど、韓国放送してから日本の大手配信サービスで見放題配信されるまでとっても時間かかったこちらのドラマ。私は2年待ちましたw
でも頑張って待ってて良かったて思うくらい、やっぱりユ・スンホの時代劇は素敵だった~!
作品情報
- 邦題:花が咲けば、月を想い
- 原題:꽃 피면 달 생각하고
- 英題:Moonshine
- 放送:2021-2022年
- 話数:24話(1話約45分)※放送時16話
- 日本国内配信:U-NEXT(2024.7現在)
予告編
あらすじ
引用元:KNTV
評価(momoruruが勝手に採点♪)
総合評価 86点
禁酒令というユニークなテーマを扱った時代劇ロマンス。
展開がややゆっくりめではあるものの、細部まで整った上質なストーリーが魅力!
ユ・スンホの演技はやっぱり圧巻だったし、ピョン・ウソクのイケメン世子役はファンなら必見w
感想
禁酒令に抗うロマンス時代劇
ユ・スンホとピョン・ウソク、私の推しが2人も出てるという奇跡みたいなドラマ!
実は視聴完了までめちゃくちゃ時間かかってて…2週間くらいは見てたかも~。なんでかっていうと(勿論つまんないとかでは全くなくて)時代劇って独特の言葉を使うせいか字幕がないと私にはさっぱり意味がわからないんだけど、でも字幕を見ちゃうと推しの表情が見られない。かといって推しの表情を見てると字幕が追えない。だから…早戻しして表情と字幕で2回ずつ見なきゃいけなくて(そうです、暇ですw)しかもその作業が2人分~!!もう時間なんてどんだけあっても足りなかったよw
さてさてストーリーは、禁酒令が10年も続いている朝鮮王朝時代のお話。
禁婚令のドラマも多いけどこちらは禁酒令~。やっぱり何事も禁じられるとドラマが生まれちゃうのかも?
その年の科挙にただ一人合格した将来有望な役人ナム・ヨンが主人公。そんな彼の前に、禁じられた酒を密売する娘ロソが現われて、立場も性格も真逆の2人がやがて惹かれ合い、そして禁酒令を命じた王朝に巣食う悪と戦うことになる…という壮大な時代劇ロマンス&サスペンス。
主役のナム・ヨンは時代劇には定評があるユ・スンホが演じていて、相手役ロソはGirl’s Dayのヘリちゃん、そしてなんとイケメン世子役にピョン・ウソクが出ているという(しかも出番めっちゃ多い!)、なんだか見逃せないキャスティングなのも注目ポイント。
実を言うと序盤では、メインキャスト3人それぞれの演技の雰囲気や方向性があまりにもかけ離れてる気がしちゃって、私は結構戸惑ったんだけど…見ていくうちに徐々に慣れてくるというか、まあこれはこれでアリなのかも~。
ちなみに私、ずっとこのポスター(↑)は、スンホがでっかい骨付きチキン食べさせられてるんだと何年も思ってたんだけど(思うよね~?)、メイキング見てみたら柄杓だったことに気が付いて(下のポスターでヘリちゃんが持ってる物↓)一人で失笑しましたww
それでは感想を書いていきまーす。
丁寧だけどスピードは遅めの安全運転
まずこのドラマ、ストーリーは凄く良かった!
説明の入れ方が丁寧なのですごく分かりやすいし、細かい部分も綺麗につながっていって、疑問の生まれにくい上質なストーリーなんだよね。たしかに死ななさ過ぎだったり、上手く行き過ぎなとこはあるものの(時代劇はこれが通常営業ですw)、後半に進めば進むほど、復讐だったり愛だったり葛藤だったり、実は結構深いことを語っている面白いお話だった。
各エピソードにちゃんと意味があったり、悪役も含めた登場人物それぞれが目的や意志を持って行動している結果なので、共感しやすいのも高評価。
30年前の謀反や、10年前の事件などなど、後から分かることも多いんだけど、伏線回収のタイミングも内容も良くって、禁酒令が出されていた本当の理由が明らかになった時には「なるほど~!」って唸ったよ~(24話版だと19話あたりです)。
ただ、丁寧にストーリーを描いている弊害なのか…ちょっとスピード感が足りないかも~!
私なんてユ・スンホとピョン・ウソクを観るのに一生懸命で、逆に時間足りないくらいだったから全然良かったんだけど…このゆったりしたスピード感だと、出演者に推しがいない人にとっては少々ゆるく感じる気も。16話あたりで真の黒幕が明らかになってからは徐々に内容が濃くなって面白くなっていくので、そこまでぜひ頑張って観て欲しい~。
ロソちゃんが野生児すぎるから…
一方、ロマンスの方は予想以上に薄味~。ロマンティックなシーンが少ないわけじゃないんだけど、なんかこのドラマってロマンスもコメディも突然やって来るというか、”取って付けた感” を感じたり感じなかったり!?
特に主人公カップルの、お互いへの感情が育っていく様子がほぼ描かれていないのは、ちょっと残念なポイント~。真面目なナム・ヨンが、無鉄砲でじゃじゃ馬のロソのことが気になってしまうのはまだ分かるんだけど、普段からほとんど感情を表さないロソが、名言の引用か小言しか言わない(w)お堅い役人ナム・ヨンに魅かれていく過程は正直いまいち分からなかったぞー。
ていうかそもそもね、ロソのキャラクターって理解が難しかったと思うんだよ~!
この続きはネタバレありますのでご注意を~
序盤ではロソのキャラクターって、貧しい生活から逃れるため&お兄ちゃんを役人にするために一生懸命小銭を稼ぐ健気な女の子として描かれているんだけど、う〇この中で転んだり、市場でごろつきの髪むしったり、何度もお金ぶちまけたり、各エピソードが強烈すぎる~。健気さよりも無計画さが目立つし、大胆不敵というよりも野生児に見えちゃったかも。
ヘリちゃんすごく可愛いんだけどさ、野生児ロソには全く色気を感じなかったし、ロマンスのお相手としてはなかなか難しいキャラクターなんじゃないかと…?
当初は借金返済のために禁じられた酒をこっそり造って売っていただけだったのに、いつの間にかロソは大物の妓生と高額な取引してみたり、武装組織と共闘してたり、この子ってこんな子だったっけ?という思う場面も多かったかな。密売組織の首領カン・ロソってでっち上げられた設定なのに、最終的には鉄砲構えて本当に首領ぽく仕上がっていくので…貧しさから逃れるはずが、いつの間にか盗賊みたいになってたよ~!?
そんなロソのキャラの掴めなさは、もしかしてヘリちゃん自身も感じていたのかもしれなくて…?
だって、ヘリちゃんてこんな下手じゃないはずなのに、ヘリちゃんの演技からはロソの感情をあまり感じなかったんだよ~。ほとんど表情がないしセリフも一辺倒だし、なんだかAIみたいで全体的に「無」の雰囲気。やっぱりロソのキャラ設定が難し過ぎたんじゃないのかなってちょっと思ったかも。
薄暗がりで見るイケメンは二次元w
時代劇のスンホは水を得た魚のようで、堂々としててやっぱり素敵!
表情演技も凄いけど、声っていうか発声も良いんだよー。
(あの、この話をうまく説明できるか分からないけど)スンホって真面目なシーンだと声の低いところを使って喋ることが多いんだけど、なんでか結構早めに一番下の音を使っちゃうので、そこより下にいくときは息だけになっちゃうんだけど、そこがまた好きだわ~(果たしてこの話、伝わりましたでしょうかw)。
特に薄暗がりでのスンホがめっちゃカッコ良くて(え?悪口じゃないよw)顔の凹凸が映えてすごく綺麗で、なんかもう逆に二次元に感じるくらい完璧だったんですけど。 「男女有別」とか言っててちょっとお堅いところとか、本人のイメージに合ってて面白かった。
今回は武術の達人ではない文官の役だったので、序盤は結構ボコされててヒヤヒヤするし、なぜかこのドラマって、ヒロインがピンチの時に颯爽と駆けつけるのが世子だったり、民衆を助けに銃持って登場するのがロソだったりして、正直ナム・ヨンってあんまりオイシイ役ではなかった気もするんだけどね。
頭脳明晰なので心理戦では負けないし、後半にかけて徐々に逞しく成長していくキャラだったのかも。最終話で、罪を暴かれた都承旨が抵抗しようとして剣を抜いた時に、ナム・ヨンが一瞬で都承旨の足の腱を切った(?)シーンでは「めちゃくちゃ立派になった」って感心しちゃったし。
ところでナム・ヨンは剣は苦手だけど弓の名手みたいで、ずっと弓を持ってるんだけど(「私の国」のフィみたいなキャラ)何度も言うけどやっぱ弓って接近戦に弱いと思うんだよね。ナム・ヨンも明らかに弓に矢をセットするのに手間どってて、最終的には面倒になったみたいで、矢を手で持って相手に刺してたから「そこまでするなら剣使ってよ~」って思ったしw
そうそう、メイキングとかインタビューとか見てみると、ドラマ外でもグイグイ来てくれる活発なヘリちゃんに終始押されまくってるスンホくんがかなり面白いw 年も近いし楽しそうな現場だったね!(ヘリちゃんがスンホの1歳年下で、なんとウソクちゃんがスンホの2歳年上!)
しかしスンホ君、あんなに人見知りなのに、よくキスシーンできるなあっていつも感心しちゃう。演技のスイッチが入れば大丈夫なんだろうか~?俳優さんてつくづく不思議な生き物だ。
ウソク君には華がある!
ウソクちゃん今回世子役だったんだよねー!
イケメン世子なんてめっちゃオイシイ役だし!しかもノリが軽くて遊び人ぽくって…むしろそこがすごくイイ(「コッパダン」の出演もキャスティングに効いてそう)。今んとこ、この路線がウソクに一番合ってる気がするし、なにより演じてる本人が楽しそうで嬉しい~w
王宮内でしか過ごせない世子役のはずなのに、なぜか街中での出番がすごく多くって、剣術もアホみたいに強いし、ロソのピンチに駆けつけて守ってくれるし、登場するたびに素敵なセリフ言うし、面白いことして去っていくのズルイって~!w むしろナム・ヨンより世子が良いって思った人も多かったんじゃないか?と不安になるレベルの良さw
しかもね、今回ウソクちゃんはスンホ君と一緒に馬に乗ってるシーンも結構あって。スンホ君は時代劇の子なので当然乗馬上手いんだけど(「ペク・ドンス」なんて片手で馬を乗りこなしてたよ~)、ウソクも並んで駆足してるのカッコ良かった!「コッパダン」では馬には乗ってなかった気がするので、このドラマのために乗馬の練習してたのかも。
エジン可愛かったw
妓生ウンシムを演じてたパク・アインは最近「ウエディング・インポッシブル」にも出てたんだけど、彼女はユ・スンホと「ボクスが帰ってきた」で共演してたのを思い出しちゃって、2人が絡むシーンはちょっと胸アツだった(また「ボクスが帰ってきた」観たくなったー!スンホも一番上手く演じられたドラマだって言ってたよ)。
その他にも助演は好きなキャラクターが多くって、シム・ホン役のムン・ユガンは可愛らしい顔立ちだったのに脱いだらムキムキ過ぎてハッとしたし(w)、代母役にまさかのチョン・ヨンジュ、そうそう、中殿のピョン・ソユンも正統派美人で綺麗だった。ケ・サンモクが一番面白くて、序盤では恐ろしい男だったし、手違いで殺しちゃったのに、その後仲間になっちゃう展開は斬新だった~。最後に全部思い出しちゃうのもワロタw
それからハン・エジンを演じてたカン・ミナめっちゃ可愛かったね!愛のためなら親をも捨てられるとはたいした度胸。世子嬪って大抵かなり大変な人生を歩む気がするんだけど(王様は一夫多妻制だしね)、世子のことをこれだけ好きなら、あの子は幸せなんだろうな~って思ったぞ。
OST
全体的に雰囲気が好きだったOST。
まずはこの曲、이소정(イ・ソジョン)の「거짓말이라 말해(Love Me Again)」。ハスキーな部分もある素敵な歌声は、時代劇の雰囲気たっぷり。
続いては、먼데이키즈(Monday Kiz)の歌う「괜찮다가도(Even Though)」。Monday KizといえばPunchと一緒にホテルデルーナのOST「Another Day」を歌っていた人だよね。
最後に紹介するのは、元Wanna Oneでもある하성운(ハ・ソンウン)の歌う「너라는 꿈(Who You Are)」です。
獄中のナム・ヨンが言った「私が世子様の鋏ならまず都承旨様を切ります」は名言過ぎた。それな~!!w