韓国映画「朝鮮魔術師」の作品情報・あらすじ・感想

仮面の王 イ・ソン」を見終えたその日のうちに「朝鮮魔術師」も見ちゃった!ユ・スンホの時代劇がかっこ良過ぎておかわり希望ですww

ところでこの映画を知ってる韓ドラ友達(東南アジア在住)が全くいなかったんだけど、もしやあまり有名ではない?英語だと「The Magician」という漠然としたタイトルのせいか、ユ・スンホのファンの子でもこの映画は知らなかったり。

公開当時もそこまでフューチャーされてなかったようで日本でも東京&大阪のみの単館上映だったそう。ちょっと不安になりつつ見たんだけど、いやいやいや…!びっくりするくらい良過ぎて参った!私的には現時点での最高評価の韓国映画です!!

目次

作品情報

  • 邦題:朝鮮魔術師
  • 原題:조선마술사
  • 英題:The Magician
  • 公開:2015年
  • 上映時間:122分
  • 日本国内配信:Amazon prime video・U-NEXT(2023.8現在)

予告編

あらすじ

義州の街最大の遊郭ムルラン楼では、清国から逃れてきた魔術師ファニ(ユ・スンホ)の舞台が人気を博していた。

一方、朝鮮の王女(コ・アラ)は望まぬ政略結婚のため、嫁ぎ先の清国へと向かっていた。険しい道が続く果てしない旅の途中、疲弊した一行が立ち寄ることになったのは、ファニのいる義州の街だった。

ある夜、崖から身を投げようとしていた王女を偶然助けたファニ。国に売られた王女と、追手に怯え空虚な日々を過ごすファニ。心に孤独を抱えて生きてきた2人は急速に惹かれ合うが、王女一行の旅立ちの日はもうすぐそこまで迫っていた。

そんな折、遂にファニを狙う清国の魔術師がムルラン楼へ訪れ、逃れられない危機が二人に襲いかかる…。

過酷な運命に抗う2人の愛を描いた物語です。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 97点

もともとユ・スンホは大好きなんだけど、意味深な微笑みを浮かべながら魔術を披露する主人公ファニが美しくて完全に虜になったよ!

過酷な運命を背負った2人の純愛ストーリーに涙がとまらないの~。
ぜひ一度見て欲しい映画!!

感想

タイトルがちょっと渋過ぎるのかな~?

これはホント予想外に良かったロマンスアクション映画!「朝鮮魔術師」というタイトルから受けるイメージとはだいぶ違ってて、てゆうか、いっそタイトル変えたほうがいいんじゃないかなー。

このタイトルでロマンスだなんて思わなかったんだもの~。魔術っていうから絶対ファンタジーホラーだと思ったじゃんか。韓ドラって邦題が原題とはかけ離れたキラキラ系になってること多いのにさ(そしてそれは不評…)何でこういう時だけまんま直訳なんだ。今こそあの技を使うべきだったんじゃないの~?w

今まで見た韓国映画の中では、私の最高評価作品!ほんとイチ推しだよ~!なんてったって、同じ作品を二度見ない私が、これ見た次の日にもう1回見たからねw(2回目以降は最初から泣きながら見てるくらいハマった!Blu-ray買おうかなw)

引用元:Daum영화

”ある男女が出会い、叶わぬ恋をし、やがて追いつめられていく”

言ってしまえば、ただそれだけを描いたほんの10日間くらいのストーリーなんだけどね。これが本当に美しいのよ~!主人公ファニが披露する妖艶な魔術にも魅せられちゃうんだけど、なんといっても主人公たちの純愛が美しくて切なくて最高~!w

引用元:Daum영화
momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

私が勝手に説明しよう!w

この映画、残念なことに設定の説明が若干弱いような気がしてて…初見だとよく分からない可能性るかも?そこでもう何度も見ている私が勝手に説明しちゃうんだけどw

コ・アラが演じている王女はね、清国に嫁ぐためにはるばる旅をしているんだけれど、悪路を進む輿に揺られて、侍者たちに嫌味を言われて、本当は清国にお嫁になんか行きたくないのよ。親に捨てられて国に捨てられ、心から絶望してる。旅に出てから毎晩、明日なんて来なくていい、このまま死にたいと思ってる。

だけど絶対に死ねないの。なぜなら、自分が清国に行くかわりに、兄たちが国に登用してもらえて、下級両班の家族がようやく救われるから。たとえ絶望しても、絶対に生きて清国に嫁がなくちゃいけない立場なの。

引用元:Daum영화

一方のファニもね、人気の魔術師として舞台に立ってはいるものの、それはかりそめの姿。自分の命を狙っている、清国の残虐な魔術師がどこまでも追いかけてくる不安はいつも消えない。幼い頃に清国から一緒に逃げたきた姉的存在のポウムを守ってあげたいのに、高圧的な態度のうさんくさい役人に、ポウムは体まで売って生活を守ろうとしている。

現実から目を背けるためにファニは薬漬けになり酒浸りになっていて、でも酔っても暴れても恐怖は消えなくて、こんな暮らしはもうたくさんだと思ってる。

引用元:Daum영화

そんな2人が偶然出会って、急激に惹かれ合っていく様子が、なんだか美し過ぎて切なくなっちゃうのよね…。

別れが近いことは分かっているし、一緒にいたら別れが辛くなるのは知ってるけど、2人が一緒にいられる夜の間だけは過酷な現実を忘れられるから。

難しいことは分かっても全てを捨てて一緒に逃げようと言うファニと、自分のために家族や侍者の命を犠牲にはできなくて諦めようとする王女。

やがて清国からの追手がファニに迫って…

胸を打つ本当に素敵なストーリーなんだよ~!

引用元:Daum영화

見るたびに号泣する鳥部屋のシーン!!

王女(そしてまたの名をチョンミン)が鳥部屋で、ファニに小刀をあげるっていう話をするシーンが一番好きなシーンだった!

王女が「使う日がくると思っていたけど、もう必要ないわ」っていうセリフ。きっと、チョンミンは清国に嫁いで自分の役目を全て終えたその後に、自害する可能性を考えてたんだろうと思うのよ。そのために胸に秘めていた小刀だったんじゃないかと。

けれどファニと恋に落ちて、この思い出だけを生きる糧にして、この先は何があっても耐えて生き抜こうと決めたんだろうなと思えてしまって…何回見てもこのシーンは泣いちゃうんだー。(ううう…こういう話にめっぽう弱い私~ww)

引用元:Daum영화

ユ・スンホ好きなら迷わず必見w

そんなわけでストーリーも凄く良かったけど、この映画のユ・スンホがカッコ良くてねえ~!

もともとファンなんだけど、この映画でのファニ役は特に良かった。時代劇で、長髪で、挑発的な性格で、しかもオッドアイとか!セクシー要素がハンパ無かったし!

最初はワガママそうな男なのに、部下をかばったり、王女と出会ってにっこにこしてたりして、ツンデレも度が過ぎててもう降参!w予想を超えたカッコ良さにノックアウトされましたw

ユ・スンホ作品で、もはやこれを超えるビジュアルは来ないんじゃないかと私は勝手に断定しましたw

引用元:Daum영화

この際だから更にユ・スンホの話しちゃうんだけど(ま、書きたいだけなんだけどもw)、インタビュー映像とかで見るユ・スンホってもじもじしてるし全然面白いこと言わないし、なんかちょっと根暗~な感じなの(…わかりますかね?w)。

なんかこの、油断させておいてからの、演技するといきなりこんなに美しくてカッコ良いという、このギャップが凄い!

ユ・スンホを見ていると、やっぱり役者の演技って凄いなあと感心しちゃうことが多いんだよね。プロだなあって。この映画のユ・スンホの演技も全編通して安定してるんだけど、特に印象的だったのは、チョンミョンが王女だと分かった直後のシーン。義姉ポウムから「挨拶しなさい」と言われた後のスンホの演技は凄かった。なに…!?なんなのあの動き、そして表情!?ほんの数秒のシーンなんだけど、私ゾクっとしたよ!(気になるかたはぜひ見返して下さい~w)

それから姉的存在のポウムが刺された後のシーンも良かったなあ。死ぬなー!って大騒ぎするような場面なのに、静かに語りかけるだけなの。ファニほんと最高ね。

引用元:Daum영화

それと鳥部屋でのキスシーンがね、ちょっとだけペロってしてんの。あれなんなの~?若干舌入れてたよね?(私は見逃しませんよ~)口をパクパクしてるわけでもなく、がっつり舌を入れるでもなく、ちょっとだけペロってなんなんだw可愛すぎでしょw(しかも最初の方だけ薄目開けてるのがツボすぎて私は萌え死にましたw)

ちなみにキスシーンの撮影時は、いつもよりたくさんのスタッフが見学に来てたそうなんだけど(w)その状況でするってなんか俳優さんも大変だなあ…。

この映画が除隊後初の主演映画だったそうなんだけど、この作品を選んでくれたスンホも事務所もグッジョブ過ぎだよ!ユ・スンホファンとしてはまさに眼福の映画でした~!(みんなありがとー!)

引用元:Daum영화

Araちゃんの泣いてる声がカワイイw

ヒロインのAraちゃんもすごく良かった。お目目パッチリ系で華のある顔なんだけど、この映画では意外にもアラちゃんの純朴な美しさが際立ってたというか、時代劇になると逆にちょっと素朴な感じになる人な気がする~。

前半のちょっとコミカル演技も、なんか素な感じで面白かったwコメディ番組のアラちゃんてホントあんな感じだよね~。

もともとアラちゃんのあの天然な感じが好きなので、このキャスティングは嬉し過ぎたよ~w

引用元:Daum영화

映画っていいなぁ

エンディングは曖昧なハッピーエンドというのか、はっきりとは言わないけど幸せに暮らしてたらいいね的な取って付けた感のある終わり方だったけど…個人的にはこの映画はバッドエンドの方がしっくりくるような気がしたなあ~。悲しいけど幸せは遠かったもの。

船を用意してたあの日に、2人が逃げ出していたら違う未来があったのかもしれないけど。

引用元:Daum영화

そうそう、この映画は美しい映像にもこだわって撮られていて、後半、物語がどんどん深刻になっていく中でも、目に焼き付くような美しいシーンがいっぱいあった。大自然の景色も壮観だし、魔術の舞台となるムルラン楼もかなり凝ってるし、布を多用した舞台演出も斬新で素敵だったし、やっぱり映画っていいなあって思った~。

ドラマとはまたちょっと違ったテイストの、手間とお金のかかった映像美を楽しめたよw

引用元:Daum영화
momoruru

ユ・スンホだけの評価なら1億点満点!!!

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