韓国ドラマ「軍検事ドーベルマン」の作品情報・あらすじ・感想

先週うっかり手を怪我してしまって病院通い中。とほほ。
手が上がらなくてPC作業が上手くできないので、治るまでは更新に時間がかかっちゃうかも。

さて韓ドラの方は「Missナイト & Missデイ」を見始めたんだけど、これがなかなか視聴が進まず…。一旦お休みして先にこちらのドラマを完走しちゃったのだった。

目次

作品情報

  • 邦題:軍検事ドーベルマン
  • 原題:군검사 도베르만
  • 英題:Military Prosecutor Doberman
  • 放送:2022年
  • 話数:16話(1話約65分)
  • 日本国内配信:U-NEXT・Netflix(2024.9現在)

予告編

あらすじ

中卒で司法試験に合格したト・ベマン(アン・ボヒョン)は、ローファームへの就職を目指すが学歴差別に遭い挫折する。
そんなベマンの前に現れたのは大手ローファーム代表のムング(キム・ヨンミン)。ムングがベマンに提案した雇用の条件は、5年間軍検事として入隊し、金持ちの息子たちに便宜を図ることだった…

5年後、除隊を目前に控えたベマンのもとに、新任の軍検事ウイン(チョ・ボア)が配属される。

そんな折、IMディフェンスの会長テナム(キム・ウソク)が起こした暴行事件から、ベマンはウインの正体に疑問を持ち始めるが…

韓国初の軍事裁判所を舞台にした痛快・法廷サスペンスドラマです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 85点

珍しい軍事裁判所の法廷シーンやアクションシーンも豊富で見どころ満載。復讐サスペンスとしては高評価!
軍服姿の強そうなアン・ボヒョンはもちろん、復習に燃えるボアちゃんもカッコ良かった。
ただ大筋は王道サスペンスなので目新しさはあまりなかったのと、ロマンスがほぼ皆無で心惹かれるポイントは少なめでした…

感想

韓国初の軍検事が主人公のドラマ

このドラマは主人公の軍検事たちが、軍幹部や国防長官という禁断の領域に踏み込んで、彼らの悪事を正していくという復讐劇法廷サスペンス!

まずこの「軍検事」という単語に馴染がないので「なになに?」って思うかもしれないんだけど。

ざっくり説明すると、韓国軍内には軍人を裁くための軍事裁判所があって、その軍事裁判所に立つ検事は軍検事と呼ばれているんだそう。

軍検事は検事なんだけど、所属しているのは軍。だから普段は軍服を着て勤務するし、射撃訓練なんかもあったりして基本的には軍人なんだよね。そのせいか、ドラマも結構体育会系!? 戦いの場は法廷だけではなく、法廷ドラマとは思えないくらいアクションシーンがいっぱいありまーす。

そして、このドラマで主人公たちの敵となるのは、彼らの上司である軍幹部。そこが面白いポイントになってて、絶対的服従関係のある軍内部で、敵の監視下にいるからこそのスリリングな駆け引きが面白かった!

軍検事と軍幹部。お互いに利用されているようでもあり、利用しているようでもあり、裏切ってはまた手を組んで、回を増すごとに絶妙に絡み合っていく関係の末に、最後に笑うのはどっちだ?!…っていう気を抜けない展開がエンディングまでハイスピードで展開されるよ~。

内容的はドラマティック感が強めなのでリアリティはやや弱め。そんな都合よく…?と思うこともあるものの、敵を欺き、証拠を集めて、徐々に追いこんでいくサスペンスのクオリティは上質!このジャンル好きならかなりオススメ。

ちなみに脚本は「リメンバー〜記憶の彼方へ〜」や「無法弁護士」などで法廷サスペンスには定評のあるユン・ ヒョンホです。

ロマンスに期待は禁物~

結末を先に見せていく時系列を動かした演出も面白かったし、もはや5話くらいで終わっちゃうんじゃないかと思ったくらい展開も早いし、次々にターゲットが変わっていく新鮮さもあって、見てる人を飽きさせないドラマ!…ではあったんだけど、なぜか私の視聴ペースは進まず…あれれ?

ちょっとだけ言い訳させて欲しいんだけど、ここんとこ私の好きなラブコメが全然見れてなくて、ほんともう、息も絶え絶えなんです…(今はただただ「となりのMr.パーフェクト」の配信完了に期待しかしてない。これもダメならもう召されるかもw)

で、このドラマはアン・ボヒョンとチョ・ボア主演ってことで、この2人ならサスペンスとはいえど勿論ロマンスもあるんでしょ~?って信じて見てたのに、結構しっかりめの復讐法廷サスペンスで…。

ロマンスなんて薄味どころか、無いに等しいかも…?(いやちょっとあるといえばあるんだけどさ)

なのでロマンス期待して見ない方がいいやつなので、そこんとこ、ご注意くださいw

ただね、もういちいちアン・ボヒョンの胸板が厚すぎて。あの検事服着てると、まるで胸がある?みたいに凹凸ができちゃうってるのよねー…とかぼんやり考えがちな視聴だったことを先に懺悔してから感想を書きたいと思います(誠にスミマセン)。

この人物設定は面白い!

このドラマの注目ポイントは、意外性のある人物設定!

まずあの細腕のボアちゃんが、凄腕の殺し屋か!ってくらい、超絶強い謎の女を演じてるの。なんならアン・ボヒョンより腕力あるからねw 正直、最初は面食らうんだけど、でも実はこのボアちゃんが演じてるウインがすごくカッコイイ女性で。ベリーショートの髪型も、復讐に一筋な生き方も、理路整然とした話し方も、全てがめっちゃハンサム。かなりイケメンなボアちゃんに仕上がってて、最終的には惚れちゃうくらいのインパクトあったw

そして、ドラマのラスボスはオ・ヨンスが演じていた女性初の師団長ノ・ファヨン。女性でありながら将軍と呼ばれるこの人の描かれ方も意外性があって、息子を溺愛するただ母親のようでいて、終盤で際立ってくる冷酷さにはゾっとしちゃうほど。

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

自分の欲望にストレートなキャラクターの中にも、「もしかしてこの人にも愛があるのでは?」と思わせるような演出が入るので、ちょいちょい期待させてくるのには良い意味で裏切られたわ~。

彼女をここまで突き動かすのは何なのか。金なのか?保身なのか?権力なのか?息子への愛なのか?…ひたすら考えさせられるキャラクターなんだよね。他の悪役たちとは明らかに違う、複雑な描かれ方をしていて、ラスボスに相応しい存在感だった。

死刑を言い渡された瞬間にも動揺することはなく、むしろ安堵の微笑みのような表情を見せたファヨン。彼女の思考には迷いがなく、後悔することもなく、あまりにも堂々としているから、果たして全てが私利私欲のためだったのか?って疑いたくなるくらい。

さらに、忘れるわけにはいかないのが、サイコなボンボンとして登場したノ・テナム。自己保身しか考えずに母親の手を煩わせる放蕩息子かと思いきや、むしろ母親より彼の方がまともだったというのも予想外な結末だったんじゃないかと。

このテナムを演じてたのはキム・ウソク。「禁婚令」といい「青春ウォルダム」といい、最近キム・ウソクをすごく良く見る気がするんだけど、やっぱりこの人演技が上手い~。

ちなみに私は「TWENTY×TWENTY〜ハタチの恋〜」のキム・ウソクと同一人物かと思ってたけど、残念ながら違いました~(すみません)。こちらは歌手MeloManceの弟さんの方のキム・ウソクなんだね。今年4月に本当に入隊したそうです。

あ、「TWENTY×TWENTY〜ハタチの恋〜」といえば、あのドラマに出てた元野球選手という異色の経歴を持つパク・サンナムがアレン役で出てた。だけど出番少なすぎ&微妙な役でがっくり。サンナムちょっと珍しい顔のイケメンなのに全然良い役こないよね~。

王道の法廷サスペンス

というわけで、良質なストーリーと意外性のあるキャラクターが魅力のこのドラマ。軍事裁判所や軍検事という日本では馴染のない話を描いているけど、事前知識がなくても十分に分かりやすく、すんなり入り込めるのは高ポイントだった。

ただ、設定に珍しさはあるものの、ストーリー自体に真新しさはさほど感じなかったので、いわゆる王道の法廷サスペンスだなっていう印象も残ったかな。

それとやっぱり欲を言えばもうちょいロマンスが欲しかったよ~。でもベマンよりウインの方がメンタルでもフィジカルでも男らしいんだもの。これをロマンスに仕上げるのは結構大変かもって思ったし、まあこれはこれで良かったんだと思うことにしょう!w

(最後のキスシーンって身長差あるはずなのに一切かがもうとしないボヒョン…本当にキスする気が一切なくて笑った)

最終的には、軍のトップである国防長官まで失脚させちゃってたはずなので、シーズン2があるとは思えないけど、でもシリーズ化してもいいくらい魅力的な主人公たちでした。

やー。それにしても軍服姿のボヒョンはカッコ良かったー!めっちゃ強そう!さすが元アマチュアボクサー。

OST

曲数は少ないけれどサスペンスアクションらしい個性強めの楽曲が揃ってるOSTだね。
まずは하현우(ハ・ヒョヌ)の歌う「도베르만 (Doberman)」。MVには戦うボアちゃんがたくさん登場。どっちかっていうとこの人がドーベルマンだったんじゃないかって思うんだけど…w

SAAY(セイ)の歌う 「My Zone」がとにかくカッコイイ。

Yeloが歌う「Ignite」はサビが印象的だった。

momoruru

喫茶店のおばちゃんが店内の自販機のことを「キオスク」って呼んでて、あれ?って思ったんだけど、韓国では自動決済端末機のことを「キオスク」って呼ぶらしい~。へえぇ。

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