韓国ドラマ「損をするのは嫌だから」の作品情報・あらすじ・感想

ちょうどヨンデがファンミで日本に来てるタイミングで見ていたこのドラマ。

ヨンデが本当にカッコ良くて、久々に一気見したー!

目次

作品情報

  • 邦題:損をするのは嫌だから
  • 原題:손해 보기 싫어서
  • 英題:No Gain, No Love
  • 放送:2024年
  • 話数:12話(1話約70分)
  • 日本国内配信:Amazon prime video(2024.10現在)

予告編

あらすじ

母親が里親として行き場のない子供たちを自宅で育てていたせいで、親たちの愛情が十分に得られないことに不満を抱いて育ったヘヨン(シン・ミナ)は、損をするのが大嫌い。

ある日、半年前に別れた元カレの結婚式に出席したものの、実は元カレに二股をかけられていたことを知ったヘヨンは、祝儀を返すよう元カレに迫るが、その金はヘヨンの結婚式で返すと言われてしまう。

一方、コンビニ夜間バイトの仕事を完璧にこなし、町の安全のために警察の捜査にも協力し、近所では天使と呼ばれるジウク(キム・ヨンデ)。誰にでも親切なジウクだったが、なぜかヘヨンのことは嫌っているようだった。

そんな折、ヘヨンの勤務先で、社内公募のプロジェクトが始まる。既婚者だけを優遇する会社の方針を知ったヘヨンは、結婚していないという理由で損ばかりする現実に立ち向かうため、偽装結婚することを決め、ジウクに新郎のアルバイトを持ちかけるが…

損をすることが大嫌いなヒロインとの、偽装結婚から始まるロマンスを描いたラブコメディです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 91点

期待以上の面白さに続きが気になって、久々に一気見しちゃったラブコメディ!
とにかくキム・ヨンデのカッコ良さが限界を超えてきてて、何度か意識を失いかけたわww
ロマンスは美しく、コメディは楽しく、友情に励まされ、親子愛に涙して…、なんだかんだ盛りだくさんの内容にも大満足です。

感想

進化の最終形態に入ったキム・ヨンデw

とにかくキム・ヨンデが爆イケ過ぎて、サイコー過ぎたドラマ!

tvN公式より

今年は「涙の女王」や「ソンジェを背負って走れ」があまりにも良かったので、あれを超えてくるドラマはもうないかな~なんてのんびり構えてたけど、余裕かましてる場合じゃなかったw

そもそもこのドラマあんまりマークしてなくって、現在キム・ヨンデの大ファンなので絶対見るつもりではいたけど、相手役のシン・ミナがヨンデの12歳年上という、なかなか予想外なキャスティングだったので…シン・ミナは大好きだけど…正直そこまで期待してなかったのよね。

tvN公式より

ところが開封してみたら、なんじゃこりゃw

とにかくキム・ヨンデのビジュが異常なの!
ボサボサのメガネ姿でも既に十分過ぎるほどカッコ良くて、ストーリーがすんなり入ってこないという緊急事態~!

あまりにもヨンデに見とれてたせいか、途中何度か意識飛んでたみたいで(寝てませんw)、何にも頭に入ってこなくて何度か見返してるからねw

思うに、そろそろヨンデのビジュアルが進化の最終形態になったんじゃないかとw そのくらい良かったので、感想を書こうとするとヨンデがカッコ良かった思い出ばかりが浮かんでくるんだけど…、でもストーリーも実はなかなか面白いので、ヨンデのファンでもそうじゃなくても是非見て欲しいドラマかも。

夜更かしして一気見するのがオススメ

ただ実はこのドラマ、出てくる要素自体は割とベタなのよ。
だって偽装結婚、年下彼氏、同居、アンチ、財閥、WEB小説作家とか…いつかどこかで見たことある要素のてんこ盛り~?

ただし、要素自体は新しくはないんだけど、女性主人公のヘヨンが奇抜なキャラで行動が読めないのと、男性主人公のジウクには隠された秘密があって、先の展開がなかなか予想できない~。だから続きが気になっちゃって、もう寝なきゃいけないのに、あと1話だけ、あと1話だけって久々に視聴がやめられなくなる系のドラマだった。

全12話と韓ドラにしてはやや短めなので、夜更かししても大丈夫な日に一気見するのがオススメかも。

tvN公式より

ジウクを演じたヨンデの素晴らしさは後でゆっくり語るとして(w)、ヘヨンを演じてたシン・ミナもやっぱり良かった!自己主張強めな女子を演じることが多い気がするけど、この役もなかなかのハマり役。もう可愛すぎて現在40歳とか全く意味が分かりません~(演じてたのは33歳の役だけど違和感なし)。

tvN公式より

そして、ヘヨンの親友ヒソンや同居人ジャヨンのサイドストーリーにも心動かされまくりで、隅々まで無駄がない構成!メインストーリーの外で、虐待やポリアモリー(複数愛)の問題まで詰め込んであって、ロマンスだけじゃなく友情や親子愛も深く掘り下げてるのに、よくぞ12話で完結させたな…ってくらい上手くまとまってた気がする~。

tvN公式より

ちなみにこのドラマは「力の強い女 カン・ナムスン」の監督と、「彼女の私生活」の脚本家なので、カメオ出演がめちゃくちゃ豪華なのも見どころのひとつ。

同ドラマを見てた人にはたまらない展開で、ナムスンのママやおばあちゃんが出てきたり、あのややこしい館長出てきたり(キム・ソニョン好きw)、なんと我らのピョン・ウソクちゃんが、キム・ヨンデの後任のコンビニバイトとして登場するとか…!イケメン発生率が異次元過ぎるコンビニだった!

tvN公式より

サブカップルが好き過ぎる~

そしてこのドラマの注目すべきポイントは、サブカップルがとっても魅力的なことw

てゆうかイ・サンイ出てきた時点で、てっきりまた二番手役なのかなーと思うじゃん。そしたらなんとメインじゃなくサブカップルの方の二番手なの?!って最初はびっくりしちゃって。

tvN公式より
momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

でも、まさかそんな役に天下のイ・サンイを投入するわけないよね…と信じて見てたら、ちゃんとしたサブカップルでした~w イ・サンイにしては珍しく(?)かなり時間をかけてのキスシーンまであって、なんだか見慣れないから逆にドキドキするじゃんねw

tvN公式より

もー、ほんとこの人面白くて、ヨ秘書とのやりとりもサイコーだったし、コメディも面白いし、どんな役やっても良い人にしか見えないんだよなー。

がっちがちに体鍛えてるはずなのに(「ブラッドハウンド」の肉体美は圧巻!)、ぜんぜん運動できないひ弱な社長役で「なんでだよー」って思ってたら、ちゃっかり病衣を脱いで筋肉を披露しちゃうシーンもあったり。今回は歌まで歌ってて(イ・サンイはミュージカル出身です)彼の見どころ多すぎたw

tvN公式より

そしてサブカップルのヒロイン、ジャヨン役は「チアアップ」で最近見たばかりのハン・ジヒョン。表情がころころ変わる彼女は、表現力がすごく豊かでやっぱり可愛い~。ジャヨンには辛すぎる過去があるのに、いつでも明るく振る舞ってるから余計に切なくて。ジャヨンのストーリーにこんなに泣かされるなんて思わなかったよ…。

tvN公式より

そうそう、みなさんもうご覧になっているかもしれませんが、社長とジャヨンによるスピンオフドラマ「社長のお品書き」全2話もAmazonにて配信中なので、ぜひこちらもチェック。ドラマ本編とテイストは違うんだけど、単純にWEB小説をドラマ化するのかと思ったら、ジャヨンが小説の中に入っちゃうという「偶然見つけたハル」的展開になってて面白かった。

tvN公式より

ヘヨンの感覚はリアルかも…

このドラマは年下彼氏(夫?)、というか年上彼女のドラマであって、こういう自立した大人の女性を扱うドラマって好きなんだけど、ともするとロマンスとしての設定が崩壊しがちな気がしててさ。

例えば、強くなり過ぎて男性主人公を必要としなくなっちゃったり、ロマンスは上手くいっても途中から強さが失われていっちゃったり…ってケースが多いと思うんだよね。

tvN公式より

そんな中でも今回のヒロイン、ヘヨンって、珍しいキャラではあるんだけど、「あ、それちょっと分かるぞ」っていう現実的な感覚を最後まで維持してたのが良かった。

ヘヨンって精神的には孤高なほど自立性があるけど、現実世界ではあんまり上手くいってなくて。だから頑なに理想を追い求めるだけじゃなく、自分の身の丈も知っているという、実は共感度の高いキャラだった気がする。

tvN公式より

特にヘヨンがジウクとの間に置いてる微妙な距離感が、なかなかリアルに感じたんだよね。

ヘヨンには心を許せる友達もいるし、古いけど一軒家を持ってるし、仕事でもそこそこ評価されるし、だから年下彼氏(夫?)との恋愛を続けることに何のリスクもないはずじゃん。でも、なかなかジウクに自分の心を預けようとしないで、いつでも彼の手を離せる距離を守ってる。

tvN公式より

ここは好みが別れるかもしれないんだけど、私にはその距離感にすごく現実味を感じた。

ジウクに対して申し訳ないというよりも、こんな若くて将来のあるイケメンを、自分や自分の母に縛り付けておくのがヘヨンにはとってはすごく負担だったんだろうなーって。そこはちょっと分かるなって。

tvN公式より

それにしても前半で若いお兄さんを攻めまくる、ちょいエロなシン・ミナには、「僕の彼女は九尾狐」の九尾狐っぽさを感じたかもー(あれはほんと可愛かったw)。

メガネと髪型で何が隠せると?

最後にヨンデがどんだけカッコ良かったかっていう話をゆっくりとw

今回のドラマでどうしても納得いかなかったのが、ヘヨンが偽装結婚にジウクを選んだことよ。だってヘヨンって偽装結婚の相手の条件として、みんなの記憶に残らないように「平凡な男がいい、不細工も好青年もダメ、イケメンは絶対だめ」って言ってるんだけど、その条件でヨンデ選びます??目悪いんか~?w(ドラマなので…w)

メガネと髪型程度で、あの超モデル体型のイケメンの何が隠せますかっつう話なわけよw

とにかくヨンデの繊細な美しさがダダ漏れしてて、こんなの目の保養でしかなかった!

ヨンデが演じたジウク君は、コンビニ店員から始まって、ブライダルモデルのようなタキシード姿もあれば、フレッシュな新入社員になってみたりと、ヒロイン並みのお着替えショーもあり。髪型だって、やや長髪のヨンデ、いつもの丸っこい頭のヨンデ、ウェーブがかってちょいワイルドなヨンデ、と最終的には3パターンもお楽しみいただけますw

tvN公式より

そして何度も書いてるけど、ヨンデは圧倒的にラブコメが合うんだよ~。だってあのクールでスタイリッシュな外見とは裏腹に(?w)、声の出し方といい表情といい、なんかだかちょっとすっとぼけてる感じもあって、オマヌケな演技が上手い。この恐ろしいほどのギャップが、ラブコメには超適任~!

( ↑ メガネをしてると思って触ろうとしてるみたいw)

しかも今回のドラマって、コメディが謎に細かいのよ。ジウクがヘヨンの写真を撮ってるシーンで、綺麗な花を背景に「誰が花だ?(どっちが花かわからなくらい綺麗)」って言ったあと、鐘を背景に「誰が鐘だ?」って言ってたり、ヘヨンに傘で殴られたあとのジウクが、必死にタラのスープを拾おうとしてたり。よく見てよく聞いてないと分かんないくらい、コメディの演出が細かい~!

tvN公式より

この細かすぎるコメディには、ヨンデの繊細なキャラがすごく合ってたし、何度見ても笑っちゃうほど面白かったし、彼をおいて他の誰にこの機微が演じ切れるのっ?って思うくらい、役とのシンクロ率ばっちりでしたw

tvN公式より

そして今回もヨンデのキスシーン難易度は高め。期待されてるのは分かるけど(w)、毎回ちょっとハードル高くない??最近の韓国ドラマでの最難関キスシーンはやっぱり「社内お見合い」の抱き上げて大移動するアレだと個人的には思うけど(ヒョソプの腰が心配になったし、茶の間が凍り付いたw)、移動しながらキスするのは大変そうなんだってば~!

tvN公式より

ほんとヨンデってこんなビジュアルなのに無駄に演技が上手いので(スミマセン!今回も表情演技上手いなーって思ったよ)、ロマンスやコメディだけじゃなく、シリアスなシーンも十分こなせちゃうという逸材で…ほんとヨンデは韓ドラにいくらあっても困らない!

tvN公式より

…それなのに、どうやら今年中に兵役行っちゃうんでしょ~!なんかこのドラマ見てたら、ヨンデのいない韓ドラに2年も耐えられるか不安になってきたんだけど。

え、ヨンデの新たなラブコメを見るのって、もしかして3年くらい後になるのかな?
さ、寂しい!「完璧な家族」はまだ見てないし、2025年には「親愛なるX」も控えてるけど、やっぱりラブコメで見たいから、もう一回「流れ星」と「禁婚令」を見てこようかな。

そして愛の始まりは…

さてさてドラマの方は、中盤以降は「損をするのが嫌」というヘヨンの特徴がだんだん曖昧になっていき、聖人君子だったはずのジウクもやや若者化していったりして、あれ?このドラマってどこに向かってるんだっけ?って思ったりもしたけど、最終的には「損得を考えなくなることが愛なんだ」という美しいテーマで締めくくられました~。

キム・ヨンデ、シン・ミナ、イ・サンイ、ハン・ジヒョンという素晴らしいキャスティングに大きく助けられているところはあると思うけど、これだけの登場人物たちをこの話数の中でしっかり捌ききり、笑いも涙も十分に用意されていて、トータルでもかなり満足度の高いドラマだった。

そしてヨンデありがとう~。30代のヨンデのラブコメも楽しみにしてるよ。

tvN公式より

OST

あんまり音楽を使わない印象のあるドラマだったけど、一番記憶に残ったのはこちらの曲。
大好きなSondiaの歌う「Possible Love」。

続いては、Kassyの「Someday」。雰囲気があって可愛らしい曲だよね。

そして、Keiの歌う「A New Day」。爽やかなサビが印象的。
こうしてみると女性主人公のドラマだから女性ボーカル多めかも。

最後は男性ボーカル、Wanna Oneの元メンバー、キム・ジェファンが歌う「Falling Into You」です。

momoruru

ベッドに押し倒されたけどその後の展開を神回避したヘヨンが「よく我慢した!悟りを開けそうだった。欲望に勝った!」って言ってるの、めっちゃ笑ったww

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