韓国ドラマ「親愛なるX」の作品情報・あらすじ・感想

今年も来たぜ、花粉シーズン!
なんか今年の花粉ヤバくない???一気にすっごい飛んで来てて容赦ないんですけど~。春を乗り切れるか不安しかない。

さて今日は私の大好きなキム・ヨンデが出ている、こちらの心理サスペンスの感想だよ。キム・ユジョンが美し過ぎて何度も見惚れた!

目次

作品情報

  • 邦題:親愛なるX
  • 原題:친애하는 X
  • 英題:Dear X
  • 放送:2025年
  • 話数:12話(1話約65分)
  • 日本国内配信:Disney+(2026.2現在)

予告編

あらすじ

母親に殴られた傷を自分で手当てする少女。
ある雷雨の夜、酔いつぶれた母を、父は階段から突き落として殺した…。

優等生のアジン(キム・ユジョン)は、美しい仮面をかぶった悪魔のような女子高生だった。

そんなアジンに献身的に尽くすのは、アジンが一人で暮らす屋根部屋に通うクラスメイトのジュンソ(キム・ヨンデ)。

ある日、アジンの本性を知らないクラスメイトのソンヒ(キム・イギョン)は、成績で負けた悔しさからアジンに嫌がらせをするが報復され、苛立ったソンヒはアジンにバケツで水をかける…

地獄から這い上がり頂点を極めた女優アジンと、その裏にある闇を描いたロマンススリラーです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 95点

まさにキム・ユジョンのために作られたようなドラマ。
ユジョンが演じる天使のような悪魔アジンが、美しくて魅力的で、でも憎らしくて恐ろしくて…息をのむ展開に一気に引き込まれること間違いなし!

凄く良いドラマだったけど二度目を見るには勇気が必要かも。

感想

天使の顔をした悪魔

私の周りにはこの作品が ”人生ドラマ(一番感動したドラマ)” だって言う人もいるくらいの良作で、間違いなく2025年ベスト5に入っていたはずの作品。

だけど、もう一度見たいかと問われると絶対に躊躇う、重くて辛くて悲しいドラマだった。

それほど悲しいストーリーにも関わらず、切なさをあまり感じなかったことが、このドラマの特徴かもしれない。
涙もろいはずの私がほとんど泣かずに見ていたし、もちろん泣いたシーンも少しあったんだけれど、それは切なかったからでも感動したからでもなく、やりきれなかったから。

同名の大人気WEB漫画が原作のこのドラマは、キム・ユジョンが演じるペク・アジンが主人公。壮絶な環境で育った美しい女性アジンと、アジンが地獄から抜け出して成功を掴むために、アジンによって無慈悲に踏みにじられた「X」たちの物語。

他人を利用してのしがっていくドラマであれば、いわゆる悪人たちを利用して成り上がっていくのが既定路線なのに、このドラマでアジンが利用する相手には、悪人とか善人とかそういう区別がほとんどない。さらに言えば、アジンと敵対する相手でもなければ、アジンを愛してくれる相手であることも。

天使のように美しいアジンは、悪魔のように残忍…。

主人公アジンは悪であり、そして悪役が主人公ならば、悪であることは生きるための手段として描かれるのが、やはり既定路線なのに、このドラマはそこも違う。アジンの中にある悪は生きるための手段にとどまらず、彼女の生き方そのものだから。

ドラマというのは視聴者の共感を沸き立たせるものだけれど、このドラマを見ていると不思議なことに、主人公に対する共感だけではなく、憎しみだったり、恐れだったり、他のドラマを見ている時にはあまり感じたことのない種類の感情が呼び起こされていくのが印象的だったよ。

最近の韓国ドラマの中でも異彩を放つ、ぜひ一度は見ておきたい作品だと思う!

20代半ばにしてこの完成度!

まずこのドラマで注目すべきなのは、主演がキム・ユジョンだってこと。

キム・ユジョンは1999年生まれの現在26歳。2003年にTV広告でデビューして以来、天才子役と呼ばれ、時代劇から現代劇まで数々の有名映画や人気ドラマに出演。多彩な演技力と脚本への理解が早いことで知られ、子役を卒業した2014年頃からは、映画でもドラマでもほぼ全作品で主演を務めるほどの実力派女優に。

繊細で儚げな見た目とは少し違うかもしれないけれど、私が彼女に抱いてきたイメージは、見た目の印象よりずっと凛々しい内面を持っていて、プロ意識が高く演技にストイックな女優さん。

今回のドラマで演じた「天使の仮面をかぶった悪魔のような女ペク・アジン」という複雑で難解な人物設定は、彼女の演技力を活かす意味では絶好の作品だったし、本人が必ずやりたかった役だったんじゃないかな。キム・ユジョンが悪役を演じるのは実に11年ぶりだそうなんだけど、そうは感じさせない、まさに彼女のために企画されていたようなドラマだった。

感情表現が得意なキム・ユジョンが、このドラマでは感情を抑えて、というか、その瞳から何の感情も感じ取れないような無感情の演技も取り入れていて、それが逆にアジンの神秘性や妖艶さを際立たせていたのはインパクトがあった。

結果的に彼女は完璧にこのペク・アジンを演じ切っていて、世間に女優キム・ユジョンの凄さを知らしめたし、他の女優とは一線を画す存在感を確立した気がするよ。20代半ばにしてこの完成度、ほんと凄い女優だわ~。

マサカズいたんだけど??

このドラマのもう1人の主人公ジュンソを演じていたのは、私の大好きな天然ふわふわ系俳優キム・ヨンデ!

ヨンデなら、ビジュアル勝者のキム・ユジョンと並んでも当たり負けしない圧倒的な絵力あるし、このキャスティングは成功する!っていう予感しかなかった、

…んだけど実際に見てみると個人的にはちょっとコレジャナイ感…?

つかね、ヨンデってあんまり固定のイメージが付かないところも魅力の一つで、ふわふわ~っとした柔らかい役も、シャキッとした尖った役も、どっちでも得意な人だとは思ってるんだけど、やっぱりビジュアルが強いのはシャキッとしてる方なのよ。

でも今回のジュンソ役は文学少年だし思いっきり柔らかい系だし、成人後も服装や髪型が大学生っぽいというか、むしろおしゃれ系浪人生みたいな雰囲気?CEOってほんとなのー?って感じで。

しかもキム・ユジョンが女優役だから、メイクも衣装もかなりゴー☆ジャスで、余計にヨンデには不利な戦いではあった~(別に戦ってないw)。

ついでに言うと、ジュンソ君が陰鬱イケメンキャラなので、ヨンデの喋り方が若干おかしくなってきてて、たまに田村正和みたいに口ごもってる時もあったりなんかしてw え、待って?マサカズいる?っていうか、本当にヨンデが適任だったのかな?とちょい疑問に。

しかしキム・ユジョンと一緒に主役を張れる知名度で、なるべく同年代で、こういう繊細な文学少年を演じられる俳優さんって他にあんまり思い浮かばないのも事実…。チュ・ヨンウ?イ・ドヒョン?ソ・ジフン?イ・ジュニョンとかも好きだけどもちょっと違うのかなー?

一方、キム・ジェオ役のキム・ドフンは良かったね。「ムービング」や「わたしの完璧な秘書」などなど、最近目にする機会がぐんぐん増えている気がするドフンくん。毎回良い役かつ良い演技で結果を残してるのも凄い。違うって言われそうだけど、私の中ではキム・ジウンに続き2人目のキム・ソノに似てる俳優w

私のインガンを返して~!

それよりなによりファン・イニョプがさーー!!

実際にお話ししている姿なんかを見ると、ともすればか弱い感じすらするイニョプなのに、今回のインガン役は「女神降臨」のハジュン役とかと同様にツンデレでハードボイルドな演技をするイニョプなんだよ~!!

なんなんだろうね、この人のこのギャップ。すっごい破壊力を持ってるー!

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

イニョプが演じてたトップ俳優インガンは、困難な家庭環境に生まれて人気アイドルになったけど、そこから俳優に転身するときに仲間を裏切ってしまった負い目から鬱を患っていたりして、こちらもかなりの闇を抱えている人物。アジンと出会ってからは明るく笑うようになって、赤ちゃん用の靴なんか買っちゃったりしてさ、「これが愛なんだな」とか言っちゃうの。くー!

主演でもなく途中からイニョプ出て来ることあるんだなー!(出番多いけどカメオだそうです)ってビックリなんだけど、途中出場なのにも関わらず私はどハマリしてしまったよ。

インガンが好きだった方は、ぜひぜひこのMVみて浸ってほしい~ ↓

そしてこのインガンが自殺したときが、私にとってこのドラマのターニングポイントで。

そこまではアジンの不幸な生い立ちに同情もしたし、共感できる部分もあったのよ。

だけどインガンの自殺を「私のせい?」と平然と言ってのけるアジンには全く共感できる余地がなかったし、どうしても許せなかった~!アジンが憎いという感情も生まれたくらい。

そしてここまで来ちゃうと、もうアジンが厚生する可能性がないんだよね。

ジュンソが繰り返し諭していたこともそうだけど、インガンの死も、元野球選手チェ・ジョンホ(キム・ジフン好き~)が自分の人生を犠牲にして、アジンのためのたった一人の立派な大人であろうとしてくれたことも、インガンの祖母が、アジンを自分の孫のように愛してくれたことも、アジンの心にまでは届いていなかった。

アジンが繰り返し言っていた「全部私が悪いの?」というセリフも印象的だったけど、とたとえアジンがそれを望んでいなかったとしても、自分を愛してくれた人たちの人生が、自分のために犠牲になっていく瞬間を目の前にして、それでも心が動かないのだとしたら、アジンはもう救いようがない人間なんじゃないかと。

さらにはドヒョクとの結婚後のアジンは、共感や憎しみを通り越してて、私にはもう恐ろしかった…。

ドヒョクを陥れようとするアジンをジュンソが止めようとしたとき、アジンが「悔しいのよ。なぜあいつはよくて私はダメなの?なぜ私だけ苦しんで、地に落ちないか怖がらなきゃいけないの?」と言っていたけど。

…それって自分以外を犠牲にして自分だけ上に行こうとするからじゃないの?って思ったし、そりゃジュンソもショックで泣くよね。

自分を虐げて来た父の死後、アジンの苦しみの元凶ってコントロールできない自分の欲望だったんじゃないかな。

アジンは最初から、誰よりも上に行きたかったし、一番良いものが欲しかった。社会の底辺のような場所に生まれても、生まれながらにして富も名声も得ている人間たちと同じものを望み、そうできると信じてる。誰よりも貪欲だけど、そのためにはどんな努力も惜しまない、とても正直な女性…。

けれど、その大きすぎるギャップが極端な他責思考を生み、彼女を苦しませていたように感じたよ。

ジュンソはアジンの敵か味方か…!?

アジンってまるで悪魔のようだったし、めちゃくちゃ頭も良い設定のはずなのに、先に進もうとするたびに何度も何度も足をすくわれて、なんだか割と抜けてるような?なんだかんだ詰めが甘い気が…

お父さんの殺害なんてかなり時間をかけてたし、自分の手を汚さないように完全犯罪で殺したかと思いきや、あっという間にめっちゃ追い込まれちゃうし、先手を打っていたようでそこまで考えてなかったのかも。真実を知っているはずの店長の出所日を調べてないとか呑気すぎるし、見つかったら困るはずのおばあちゃんの手帳を家に残しておく必要もなかったのに。

アジンの抜けてるところを見るにつけ、そこまで悪い賢い子じゃないのかもしれない?なんて思ったりも。
これはアジンに親近感を与えるような演出なのか?それとも彼女の中に微かに残る人間味なのか??

ただ、彼女のその詰めの甘さのせいで、毎回誰かの善意を犠牲にしてギリギリ神回避していくことになるので、犠牲者Xが増える一方なのよ…。逆に残酷。

そして毎回追い込まれてしまうもう1つの理由は、明らかにジュンソなの~!

ジュンソはまるでアジンの中の善意を担うような存在だし、特別な関係性ではあったけれど、ほぼ毎回アジンの足を引っ張ってたような…。アジンもジュンソが自分にとって危険なのは分かっているのか縁を切りたがるけど、やっぱり切れなくて…。ロマンスなのか、はたまた悪縁なのか。

最終的にアジンを社会から葬り去って、アジンの暴走を止めようとした(或いは自分だけのアジンにした)のもジュンソだったけど。。。しかしやるならもっと確実な方法でやらないと…アジン逃げたぞ~。

というわけで、また感想が長くなっちゃったけど、とってもセンセーショナルで見ごたえのあるドラマだった。

このドラマ見て改めて思ったのは、キム・ユジョンはやっぱり素晴らしい女優だなってこと。美しかったしカッコ良かった!

キム・ユジョンの次回作は今年10月から放送予定の時代劇「100日の嘘」でパク・ジニョンと共演予定。今まさにクランクインらしいんだけど、パク・ジニョンって時代劇のイメージないし、もしかして初挑戦かも。キム・ユジョンの時代劇は文句なしに美しいので絶対見なきゃ~。

そして私の大好きなキム・ヨンデ。ねえヨンデって、去年末には入隊だろうって言われてたよね?これが入隊前最後の主演ドラマだと思うと切なさしかなかったんだけど、年明けても全然入隊しないのは一体どういうことなんでしょう?昨日で満30歳になっちゃったんだけどいいのかな~??髪はだいぶ短くなってきてるんだけどねw

OST

OSTもとっても良かった。全体的には重いサスペンスなのに、華やかなシーンでは軽快なテンポの曲がたくさん使われてて、描かれている内容との乖離もまた面白い!

シンガーソングライターElaineの歌う「Insane」。陰鬱なテーマを演出する悲しい曲。

Olivia Marshの「Eyes On Me」。透明感のあるサビのボーカルが綺麗な曲。Olivia MarshはNew Jeansの元メンバー、ダニエルのお姉さんなんだとか。

i-dleのMINNIEの歌う「Devil’s Angel」。悪魔の天使はまさにアジンみたいなタイトルだね。

LIM KIMの歌う「Run & Run」。おしゃれな曲なんだけど、歌詞は「私から逃げて」でも「出口なんてない」みたいなちょっと怖いストーリー。アジンからジュンソへのメッセージみたいに聞こえちゃう。

momoruru

アジンはソシオパスって言われてたけどサイコパスだと思うよ…計画性ありすぎだし。

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