韓国ドラマ「シカゴ・タイプライター ~時を越えてきみを想う~」の作品情報・あらすじ・感想

先日フィリピンの友人から「The First Responders」がすごく面白いから見て!とすすめられたよ~。邦題だと「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」でDiney+で配信中みたい。警察と消防士の話だそうなので興味のある方はぜひ。

ところで今日はユ・アイン好きな友達におすすめされた「シカゴ・タイプライター ~時を越えてきみを想う~」の感想を書いてみたよ。ゆったり進むストーリーがじわじわ染みてくる素敵なドラマだった!

目次

作品情報

  • 邦題:シカゴ・タイプライター ~時を越えてきみを想う~
  • 原題:시카고 타자기
  • 英題:Chicago Typewriter
  • 放送:2017年
  • 話数:22話(1話約45分)※放送時16話
  • 日本国内配信:Hulu(2023.1現在)
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予告編

あらすじ

アイドル並みの人気があるスター作家セジュ(ユ・アイン)は、サイン会のため訪れたシカゴでアンティークの韓国製タイプライターを見つけ心惹かれる。店主に譲って欲しいと頼むも、値段が付けられないと断られたセジュ。しかし帰国後、そのタイプライターがセジュの家に届くのだった。

タイプライターを届けたのは、セジュの熱狂的ファンでもあるソル(イム・スジョン)。ソルは憧れの人セジュとの出会いを喜ぶが、セジュはソルをストーカーと勘違いし警戒する。

そのタイプライターに触れる度に1930年代の幻を見るようになったセジュは、そこで見たものを小説にしようと考えるが、トラブルが続きスランプに陥って執筆ができない。そのうえ山で事故に遭い、原稿の締め切りを逃したはずのセジュだったが、自分以外の何者かによって原稿は入稿されており、発表された新たな小説「シカゴ・タイプライター」は大ヒット。そんなセジュの前に、自分がゴーストライターだという謎の男ジノ(コ・ギョンピョ)が現れて…

古びた謎のタイプライターに秘められた3人の男女のアンティークロマンス&ミステリーです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 89点

アンティークのタイプライターが繋ぐ愛の奇跡を描いたミステリーロマンス。1930年代の独立運動に身を投じた若者たちの切な過ぎる恋愛にぐっと来たよ~!

展開がゆっくり過ぎるのが玉に瑕だけど、後半じわじわ染みてくるはずw
個人的にはユ・アインの演技の魅力を再発見したドラマだった!

感想

のんびり展開なのが玉に瑕だけど、ストーリーは良い!

まず、タイトルになっている「シカゴ・タイプライター」の意味は2つあって…

”アメリカのシカゴから送られてきた年代物の韓国製タイプライター”

”シカゴタイプライターの別名を持つトンプソン・サブマシンガンという機関銃”

サブマシンガンの方はゲームのバイオハザードにも出てくるよねw銃の名前になるくらいだし「シカゴ・タイプライター」って響きがカッコイイなーって思って見始めたんだけど、タイトルのシャープな響きから想像していたスリリングなドラマとはちょっと違ったかも!?

tvN公式より

というのもね、ジャンル的にはファンタジー&ロマンス&ミステリーって感じなんだけど、全体的になんとなく雰囲気がちょっと暗いのよね~。セリフも音楽もない無音のシーンが多めなのも特徴的で、音が少ないせいか独特な雰囲気だった。(しかもこのドラマ、あの名盤OSTが生まれた「トッケビ」と同じ音楽監督なんだっていうからもっとビックリよ。なんで音が少ないの!?)

ストーリーも序盤は盛り上がりに欠けるし、なにより展開がゆっくりなので、ストーリーが波に乗るまでは若干我慢が必要なドラマかもしれない~。

でもその独特な雰囲気とスローな展開が悪いということではなくて、現世から前世につながっていくストーリーは深かったし、余計なサイドストーリーもあまりないので、冗長では無かった。全22話と長めなのもあってさすがに何度か寝落ちしたものの(スミマセン…)脱落する予感は全くなかったし、ゆったりした展開がこのストーリーに合ってたかも。

tvN公式より

前世で描かれるのは朝鮮独立運動

ストーリーは、ユアイン、コ・ギョンピョ、イム・スジョンが演じる3人の主人公たちが、前世での因縁や友情、愛情を、現世で再び紐解いていくお話だよ。現世での3人は、お金持ちイケメン人気作家とその豪邸に住み着く幽霊、そして作家のファンである獣医師(元は何でも屋)なんだけど、前世では韓国併合に対する独立運動が舞台になっており、そこでの3人は朝鮮独立のために命を懸けて戦った戦士たちという設定だ!(韓国併合期を扱うドラマだけど日本の直接的な描写は少なめ)

3人の若者たちが激動の独立運動の中で、お互いへの気持ちを飲み込んだり、密かに想い合ったりする切ない青春群像劇にはなんだかんだ泣かされちゃったよ!「来世では譲れよ」というパワーワード生まれたし~!あれカッコ良過ぎて震えた~w

特に、前世でのキスシーンの回想が2回(セジュのを含めれば3回)入るんだけど、1回目と2回目では同じキスシーンでも全然意味が違って見えてくるっていう演出はかなり感動しちゃったかも~!

tvN公式より

それから、複雑な生い立ちのせいで誰にも心を許さなかった小説家セジュが、前世での記憶を取り戻すうちに友情や愛情を築けるようになっていく過程が、とっても自然な流れで描かれてたのも良かったなあ~。

そのヘアスタイルはどうなのよ?w

ところで序盤で視聴の波に乗れなかった理由にはやっぱり、ユ・アインが演じてた人気作家セジュの役ががなかなかに微妙だったこともある…「トキメキ☆成均館スキャンダル」でコロにときめいた思い出がなければ、ちょっとキツかったかもしれなかったほどw(コロ最高!w)。

だってね、セジュの髪型がね、もう完全に栗でw(パク・セロイよりも短い!ふわふわしてて触ったら気持ちよさそうだけどw)あまりに髪が短すぎて…もはやなんか顔が親指みたいじゃんか~。特に序盤では性格にも問題ある人物だし、この髪型とあの恰好だと、どっからどう見ても作家っていうよりアジアのストリートギャングなんだよね。金のネックスレスして、あんかけラーメン食べてそうw

tvN公式より

まさにお城のような豪邸に住んでるお金持ち設定なこともあって、セジュはファッションもかなり攻めてる人でね~。同色のシャツとジャケットを合わせてたり、シャツをパンツにインする場所が独特だったりして。「へええ、この服そういう風に着るんだー!さすがおしゃれさん~」と思ったりするシーンも結構あったんだけど、逆に「こ、これはおしゃれなのか!?」という一般人には理解しがたい服装の時もw

てゆうかホント、この髪型とメガネの主張が強過ぎてね…ユ・アインのスタイルの良さをもってしてもコーディネートにやや迷走感あったような??(そしてユ・アインはそんなに細い方ではないのでお尻がプリっとしてて可愛いw)

tvN公式より

人は髪型が90%!?

でもね!だけどね!セジュの前世であるフィヨンを演じてるときのユ・アインがね、ホントめちゃくちゃカッコイイのよ!

tvN公式より

え?アナタ同一人物ですか?ってビックリしたくらい。顔は同じなのに、髪の長さが違うだけで見た目の印象がこんなにも違うなんて~!?無条件にかっこいいんだけどー!人は髪型が90%なのか?覆面した顔までカッコ良く見えるという謎現象も起こったわw

セジュがパソコン打ってる後ろ姿には首筋の肉が気になって仕方なかった私なのに(たまにお肉のシワができてたw)、フィヨンがタイプライター売ってる後ろ姿には色気と哀愁しか感じなかったぁぁ!(首の肉はどこ行った?w)セジュはガチオタっぽい銀縁の四角い眼鏡かけてることが多いのに、フィヨンはのび太くんみたいな丸眼鏡で可愛いのもポイント高し!w

tvN公式より

正直、今までユ・アインはそこまで好きというわけではなかったのに、このフィヨンにはかなりときめいたよ~!もうずっとこの先もフィヨンの髪型でいて欲しい…けどユ・アインっていっつも髪短いイメージあるなあ…短髪が好きなのかなあ。

ユ・アインの演技は繊細で丁寧!

そしてユ・アインはね、演技がすごく丁寧!!私は今回、彼のそこに一番惹かれたかもw

このドラマってそこまで綿密なドラマじゃないっていうか、正直ちょっと雑なシーンも時々あるのよ。コメディっぽい軽いシーンもそこそこ多いし、固定すればいいのにカメラが謎にゆらゆら揺れてたり、机ごと視点がぐるぐる回る演出では本当に机ごと回ってるみたいで机の上も体もグラグラ揺れてたりして…(オイオイw)

そんな中(?w)ユ・アインだけはひたすらマイペースに繊細な演技してて、マジでこの人凄いなーって感心しちゃったのよ。コメディなシーンも深刻なシーンも、どんな相手と絡んでるシーンでも、ユ・アインの演技は最初から最後まで全く崩れないんだわ。この人の集中力すごい~!!

カッコイイからってのも勿論あるんだけどさ、上手い人の演技を見てるのってやっぱり楽しいんだなあって思ったよwやっぱりユ・アインはもっと見ておきたいわw

tvN公式より

男装女子にしては素朴過ぎたかな~

ヒロインを演じたイム・スジョン自体はとても良かったし全然問題ないんだけども、男装の名狙撃手スヒョン役には少し合わなかったような気もしちゃった…かな?うーん、なんとなくもっとゴージャス感があっても良かったかもなって。イム・スジョンは「ごめん、愛してる」当時から知ってて、そういうタイプの女優さんじゃないことは分かっているつもりなんだけど…。

tvN公式より

だってさ、男装女子って、男装のときは地味でガサツだけど、ドレス着て化粧したら男性たちが「わぁ!(目がハート)」みたいに化けるのが醍醐味だと勝手に信じてるのよ~(「トキメキ☆成均館スキャンダル」のユニが妓生に変装したときの衝撃はすごかった!w)。なのにスヒョンが男装をやめて歌手アナスタシアに変装したとき「いやいやそんなに変わってないじゃ~ん」って逆に驚いたんだもの…。そして歌手なのにニコニコして扇子振ってるだけで全く歌わないのはなんでなのww

tvN公式より

しかも動きとか、特に走り方が女子過ぎて可愛くってたまらなくて…絶対あの走り方では逃げ切れないよ~w踊ってるシーンなんてほんと可愛すぎたw

そしてイム・スジョンほんと年齢不詳だなあ。撮影時36歳くらいのはずなのに、なんだろうこのあどけなさって。でもやっぱりさすがにユ・アインよりは少し年上に見えるシーンもあったし(実際に6歳上)そういうのも含めてキャスティングはちょっとだけ謎だったかも?

映画「ソウル・バイブス」でも共演してるんだって

もう1人の主役でもある幽霊役のコ・ギョンピョはね、「九尾の狐とキケンな同居」でも思ったんだけど、私の高校時代の友だちに激似なんだよ~(勿論あんなに背は高くないです)。そんな超個人的な理由により、彼のシーンでは視聴になかなか集中できない自分がいた…(知らんがなw)。

だけどユ・アインと並んでしまうと、コ・ギョンピョのやっぱり演技は少し軽く見えちゃうかもしれなかった。幽霊の役だし演じ方によっては結構面白くなりそうな感じがしたんだけど、ちょっと淡泊だったような気もしたなあ。パク・ミニョン好きだからいつか「月水金火木土」も見たいんだけど、主演だとどんな感じなんでしょうか~?

tvN公式より

そうそう、ユ・アインとコ・ギョンピョが2022年の映画「ソウル・バイブス」で再び共演していると知ったので、今夜早速見てくるよ~w「ソウル・バイブス」は走り屋のお話だとか…楽しみだなあw

momoruru

還魂」を見た後だったせいか、オ・ナラ演じるカン秘書が、坊ちゃんを世話するキム・ドジュに見えて仕方なかったw

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