「30だけど17です」に続き、ヤン・セジョン作品をもう1つ。この「私の国」はウ・ドファンが出てるので前から気になってたんだよね~!
「ディヴァイン・フューリー/使者」でウ・ドファンを最初に見たときは、ウルヴァリンのトカゲバージョンみたいになっちゃった衝撃が強すぎたんだけど(詳しくは映画をご覧ください)、「ザ・キング:永遠の君主」でウ・ドファンにすっかりはまっちゃったよw
作品情報
- 邦題:私の国
- 原題:나의 나라
- 英題:My country : The New Age
- 放送:2019年
- 話数:32話(1話約40分)
- 日本国内配信:U-NEXT・Leminoプレミアム・Netflix・Hulu・ABEMA(2024.7現在)
本作品の配信情報は2024年7月12日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。
予告編
あらすじ
引用元:サンテレビ
評価(momoruruが勝手に採点♪)
総合評価 87点
激動の朝鮮建国期を舞台に壮大なスケールで描かれた本格時代劇だよ!
製作費200億ウォンの映像は迫力満点w
それぞれが思い描いく「私の国」の実現に向けて、男たちの熱い戦いが繰り広げられるよw
この戦いがね、なにかが無限ループしているんじゃないか?と思うくらいに、とにかく長い戦いだったんだ~!!(私の感想も相当長くなってるんだ~!!)
感想
スケールがデカイぞ!
第1話目からしてまず驚いたのは、このドラマ、めちゃくちゃお金がかかっている!!
時代劇の映像って豪華なのが多いけど、これはちょっと桁が違う感じかも~。もちろんCGとかも使ってるんだろうけど、まず投入されてる人の量が半端ないのよ(戦闘シーンでの異常な人材不足に慄いた「恋慕」の対極かもしれないw…まああれは恋愛ドラマだからジャンル違うけど)。
人だけじゃなくて馬とかもさ、骨折れて何匹も死んだんじゃないの?大丈夫!?ってくらい戦闘シーンの演出がド派手!(主に序盤が派手ね。後半はやや予算カットか!?)。製作費200億ウォン、撮影期間9カ月は伊達じゃないわ~。
男のロマンを感じさせるような純粋なアクション時代劇なので、戦闘シーンがとにかく多い!!撮影の半分近くは屋外ロケだった気がするし、これを9か月も撮影するなんて考えただけで恐ろしいわ~。毎話毎話、大量の敵と戦ってて、斬って斬られて常時血のりべったり~のドラマだったかも。
でもさあ、これだけお金かけて作るドラマに、多分当時まだ割と新人だったはずのヤン・セジョン&ウ・ドファンの2人を主演させるって、なかなかチャレンジングだったんじゃないのかな?当時の韓国での知名度はどのくらいだったんだろう?
フィの髪型の癖が強すぎ問題w
それからこのドラマ、今まで私が見てた韓国時代劇とは、予算規模だけじゃなく雰囲気がだいぶ違った!
そう思った理由は、時代設定が違うからだと思うのよね。私が今まで見てた韓国時代劇は主に朝鮮時代のお話だったのに対して、このドラマはそれより前の高麗時代末期~朝鮮建国の時代のお話のようで。この時代を扱ってるドラマは「六龍が飛ぶ」とか他にもたくさんあるみたいなんだけど、私はほぼ初めて見たので新鮮だった。
時代が違うと服装がだいぶ違うのね。特に目を引くのは、女性の上着の丈が長い!下にチマ(スカート)を履いてるのは一緒なんだけど、上着の丈がウエストラインよりもかなり下まであるときも。なんとなく時代背景的にも、中国時代劇の服装のイメージにも少し近いかもしれない。ウエストを帯で締めてたりする時もあって日本の着物にも見た目が近いかな?
それとね、この時代は男女ともに髪を結ってない人がいっぱいいるのよね。男の人もハーフアップみたいな髪型してて、特にウ・ドファン演じるソノ(↓写真左)のこの髪型がエエとこの坊ちゃんみたいで好きだった~w
一方、主役のヤンセジョン演じるフィ(↑写真右)の髪はというと、彼はくせが強くてよ~ww
くせっ毛くるくるで、かつ途中で何回も髪型が変わる。ハーフアップ→無造作ポニーテール→おろしてる→頭の上でしっかり結う、って感じに変化してくの。ま、基本ぼさぼさしてるんだけどねw
一番慄いたのが、ただおろしてる状態の時で(20話中盤)まるでベルバラのオスカルみたいなカーリーヘアになってた!w癖が強い~っ!!w
この続きはネタバレありますのでご注意を~
序盤は高評価!しかしその後が長かった…
このドラマね、私としては序盤がかなり面白かったのよ!フィとソノの友情とかも良かったし、初めて抱く淡い恋心とかも厳しい現実の中に輝いていてて、青春群像劇みたいですっごく面白かったの。
でも、若者たちの穏やかな時間は束の間だったんだ…!!
フィが生きていくお金を稼ぐために受けた武科試験をきっかけに、過酷過ぎる運命に飲み込まれていっちゃうのよ~。
そこから先は復讐のために奔走する戦いの日々が始まるのよね。ヤン・セジョンもウ・ドファンもかっこいいいし、他の登場人物も魅力的なので脱落するほどではないんだけど、ストーリーがかなり長い上に話がなかなか話が進まないので視聴にはそこそこの根気が必要かもしれない!最後まで頑張って見ると謎に達成感を味わえるタイプのドラマかもw
私の忍耐力を試しているの!?w
だってね、前半はフィが悪代官ナム・ジョンへ復讐する物語なんだけど、せっかく追いつめたのに敢えて逃がしていく~!か・ら・の~!また追いつめたけど敢えて逃がしていく~!か・ら・の~!……ってのを繰り返してて…ええいっ!長いんじゃいっっ!!
短気な私には不向きな展開w(さっさとやっちまえよwな~んてなw)まあ色々あってそうもいかないのは分かるんだけど、なっかなか敵を仕留めないんだよ~。
で、ようやくナム・ジョンを倒して、ふぅ、やっと終わった~!!…と思いきや、ここから先もまた長いんじゃいっ!!その先の後半戦でフィが戦う相手は、幼馴染のソノだったり、裏で懐柔したがる上王だったり、最後にはバンウォンとも戦うんだけど、これもまあ…なっかなか話が進まないの~!(さっさとやっちまえよ~w2度目w)
こんなんじゃ死なん!という謎の安心感
いやね、そもそもフィVSソノなんてね、2人で何回決闘してるかわかんないくらい戦ってるのよ。でも全然決着がつかないの~!決着つかないっていうかね、こんなのもう、決着つくはずがないんだよw
だってね、お互いにお腹ぶっ刺されても死なないんだもんw(!!!)
時代劇でなかなか主人公が死なないのはお馴染みの事なので、私はもはや容認してますが(w)、このドラマの不死身度が予想以上に高すぎてツラかった!w「ま、怪我とか基本寝れば治るんで~」みたいな感じだったし、最後の方なんてお腹刺されても寝ずに走り回ってたので…不死身すぎてもう別の生き物に進化してたのかもw
しかも主人公フィだけじゃなくてフィの仲間とソノは基本死なないのよ。最初は「えええ?不死身なの?」とビックリしてたけど、だんだん私も死なないことに慣れ過ぎちゃって、後半は「うーん、なんか今ざっくり斬られたけど、どうせまだ死なんやろ」という謎の安心感を持って視聴してたw
子熊ちゃんに見えた時点で私の負けだったのよ
ヤン・セジョンを「30だけど17です」で初めて見て、なんとなく彼はあんまり太らない方が素敵に見えるタイプかなって勝手に思ってたんだけど、「私の国」ではあの頃よりちょっと太ってない?(そんなことない?)
演技なのか本人の癖なのか、彼はゆっくり喋るしどさどさ歩くし、かつこのドラマではぽっちゃりめなのでとっても優しそうに見えるの~。だから高麗最強の剣士を父に持つフィなのに、私には可愛い子熊ちゃんにしか見えなくってwカッコよさより可愛さの方が勝ってたような…。
戦争の最前線で何年も戦い続けたり、闇に紛れて仕事をしたり、登場人物の中でも最も過酷な人生を歩んでいるはずなのに、ずーっとぽっちゃりしてるから、あれ?フィって意外といいもの食べてんのね?って思っちゃって…、だから悲劇の人生を歩んでいる苦労をあまり感じさせてくれなかったかもw
まあでもフィはね、矢が刺さっても、体を刀が貫通するくらいがっつり刺されても、あげく毒が回っても(この毒は長く効いててマジ厄介だった!)、寝てるとだいたい治っちゃうのはこんなに栄養状態が良いからなんだよ!そうさ、フィジカルが強んだよ!!ってことなのかも(と強引に納得)ww
それと中盤からフィは二重スパイになって、ハイレベルな頭脳戦を繰り広げていくんだけどね。なんとなく…そこまで頭キレるようには見えないかも…(だって!子熊ちゃんなんだもん!)。そもそもフィって生まれは高貴だけど、父が処罰されて以降はずっと庶民暮らしで鍛冶職人だったぽいのにさ、実は策士っていう設定には若干納得がいかず。うーん、勉強はしてなくても遺伝するのかなあ?
ところで完全に余談だけど、このドラマのヤン・セジョンが誰かに似ている…とずっと思ってて、そして私は遂に気が付いた…!困った顔がDr.コトー診療所の吉岡秀隆に似てる~!!一度似てると思っちゃうと、もうその人にしか見えなくなるという私の悪い癖が出てしまって(ごめんなさい~)以降、ちょっと複雑な想いで(時任三郎とかの顔も浮かびながら)セジョンの困り顔を見つめていました。内緒だけど。
でもね、ヤン・セジョンが凄い!と思ったのは、最初はなんとなく息が合ってないように見えたフィの殺陣が、中盤以降では明らかに動きが機敏になっていくのよ!そこがほんとリアルです~っごく良かった!後半は剣の動きが大きくなってて舞うような美しい戦闘シーンに変わってきて、フィの成長を感じてホント感動しちゃったよ!!ww
最後までカッコ良かったソノ
ソノを演じたウ・ドファンは、期待以上に良かった~!演技も上手だし、ウ・ドファンは時代劇も合うんだわ~。私は特にウ・ドファンの声が好きなんだけど、いつもは険しい表情のソノが、ヨンに小さい声で優しく喋るシーンがすごい好きだった~!
そしてこのドラマ、ウ・ドファンが脱ぐシーンがあるんだけど(といっても水浴びとか怪我の手当でだよ?w)体のムキムキ度がエッグイのよ!!wボディビルダー並みに鍛えてて…ちょっとビックリしちゃった。
でも、ソノは最初から最後まで可哀想な役で…何度死の縁から甦っても結局無残に斬り捨てられて何の救いもなくて…ヨン亡き後は、いつも死に急ぐように見えて悲しい役だったなあ。
フィとソノの最期の会話がソノにとっては唯一の救いだったかも。最後は幸せになって欲しかった!
好きな人とほとんど会えないヒロイン
ヒロインのヒジェを演じてたソリョンの演技は…うーん、可もなく不可もなし!キリっとしてて素敵だったけど、思考回路が真っすぐ過ぎて正直あんまり共感しにくいキャラクターだったかも。
役のせいもあるんだけど演技にあまり変化がなかったのと、ずっと口が開いてるのが少しだけ気になったかな。ヒジェが行首を継ぐ理由になるような功績も語られないし、ヒジェのカリスマ性もあんまり描かれないしで、威勢がいいだけのちょっと可哀想な役だったような気もする。
なんなんでしょう、この人のこの色気
で、まあ、そんな若者たちを押しのけて、圧倒的な存在感を見せつけてくれたのが、イ・バンウォンを演じてたチャン・ヒョクだね!あまりに個性が強すぎて、ぶっちゃけチャン・ヒョク独り勝ち状態だったんだけどー!
いやー、チャン・ヒョクねー、もうおじちゃんだし声カッサカサだし体格だってそんな良い方じゃないはずなのに、とにかく存在感が圧倒的過ぎるのよ~!役も良かったし、演技も良かったし、結局主役は彼なんじゃないかなってくらいの存在感。どのシーンでも彼の残像だけ頭に残っちゃうんだもの。ずるい~ww
私、チャン・ヒョクの顔がかなり好きなんだよね~。だって40代でこの美しさよ?前も書いたけど目がセクシーなんだよね。アイラインしてるのかなー?下まつげは地毛なのかなー?
世子を狙うっていう役は、年齢的に若干違和感あったけど(だってお兄ちゃんたちのほうが若く見えるんだもん)。チャン・ヒョクはキレモノ役の演じ方が上手い!セリフの言い方とか、セリフの間がまあ凄いわ!
それとこのドラマは、チャン・ヒョクだけじゃなく、ベテラン勢が演技力で若者たちを圧倒してた感じが強かったかな~。ソノの父ナム・ジョンを演じてたアン・ネサンの、賢く狡猾なのに没落していく演技も凄く良かったし。行首役のチャン・ヨンナムの凄みのある表情や声とかもさ、闇の情報を扱う行首というカリスマ感がすごくあったよね。それからフィの兄貴的存在のパク・チドを演じてたチ・スンヒョンも温かくて存在感あったな~!
ロマンスの増量希望!
ところでこのドラマは、残念ながら恋愛要素あんまり出てきませ~ん。毎話戦い続けてるので、そもそもあんまりゆっくり人と会う時間なんてないのよ~。数回会っただけで果たしてそこまで愛せるのかな?という疑問が残ったくらいだもんwさすが本格時代劇って感じよ(男のロマンって寂しいわ~)。
でも自分が死ぬんだろうなと思ったフィが、残されるヒジェのことを想って「また泣くだろうな もっと笑わせれば良かった」っていうセリフは染みたわ~!!フィの最期の、ドアがバイーンて閉まっていくあの終わり方も時代劇ぽくて結構好きだった。
長く苦労したぶん、フィにもソノにも幸せになって欲しかったけど…あまりに長い間戦い続けてきた彼らを思うと、幸せを求めるよりも今は静かに休んでいいんだよと言いたくなる…それくらい長~い長~い戦いでありました…(感想も長いっ!!w)
怪我人を馬に乗せて運ぶときの運び方が雑すぎてビックリよ~!!w