少し前にカンヌで話題になってた映画「別れる決心」を見たんだけど…なんだか考えがまとまらなくてすぐには感想を書けそうにない感じ。もう1回くらい見てから書こうかなー。
そんなわけで先にこちらの映画の紹介を。30年の時を超えたタイムスリップロマンスです~。
作品情報
- 邦題:あなた、そこにいてくれますか
- 原題:당신, 거기 있어줄래요
- 英題:Will You Be There?
- 公開:2016年
- 上映時間:110分
- 日本国内配信:Amazon prime video・U-NEXT(2023.11現在)
予告編
あらすじ
評価(momoruruが勝手に採点♪)
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総合評価 82点
人生の終わりに、もう一度だけ、会いたい人がいる…
30年前に亡くなった恋人に会いに行くタイムスリップロマンス。
ノスタルジックな雰囲気の中で描かれる若き日のスヒョンとヨナのロマンスが素敵だった~w
後半になってストーリーが散漫になっていく気がしたのが、ちょっとだけ残念。
感想
キャスティングに力入ってます!
またしても前情報なしにポスター画像とタイトルだけで選んで観始めたので、主人公スヒョンを演じるのがキム・ユンソクでびっくり!
だって…なんとなく、もっと若い人のロマンスかと思ってたから…。
でも大丈夫!(?)
タイムスリップするので!(w)
(いや、キム・ユンソクが苦手というわけじゃないんだけど、私的には「10人の泥棒たち」のマカオ・パクのイメージが強めです…)
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過去へタイムスリップした先で出会った若い頃のスヒョンを演じるのは、「ミセン」でもお馴染みのピョン・ヨハン。彼は「ミスター・サンシャイン」で婚約者ヒソン役がすごく素敵だったんだよね~。今回も相変わらずつぶらな瞳のイケメンで、医者役にしてはちょっと色黒っていうかワイルドな雰囲気が強めだったけど、なかなかアツイ男でカッコ良かった。
そしてスヒョンの恋人ヨナの若い頃を演じてたのはチェ・ソジン。彼女を初めて見たんだけど、華やかな顔立ちと笑顔があの時代のノスタルジックな雰囲気の中で際立っていて「忘れられないたった一人の女性」っていう存在に凄く合ってたなあ。そして実は彼女、「アスダル年代記」のキム・オクビンの妹なんだそうで…うわあ、そう言われてみれば似てる~!
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主人公スヒョンの親友テホを演じたのはアン・セハとキム・サンホだし、スヒョンの娘役でパク・ヘス出てるし、現在(過去の30年後)のヨナ役では韓国の美魔女キム・ソンリョン(キム・ユンソクと同い年なんだそう)も登場したりして、キャストにはかなり力入ってるなあって感じがしたよw
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スアの母の描写を避けてる!?
カンボジアで身の危険を顧みずに口唇口蓋裂の子を治療したお礼にと、現地のおじいさんから謎の薬をもらうんだけど。おじいさん良い人そうだけど、さすがに得体の知れない現地の薬を飲むのは勇気あるな~!なんてちょっと思ったけど、スヒョンの置かれた事情が明らかになっていくにつれて、叶わない願いを抱える彼に共感していくんだよね…
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この続きはネタバレありますのでご注意を~
なにより過去のヨナがとても魅力的に描かれていたから、一目だけでもヨナに会いたいと願ったスヒョンの気持ちは十分理解できたし、会ってしまえば彼女の死を回避したいっていう欲望が生まれてしまうのも当然の流れだったと思う。
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でもスヒョンの未来にはヨナ以外の女性との間にできた娘スアがいて、ヨナを生かすことでスアが消えてしまうという相反する現実と向かい合わなくてはならず…。それが物語を更に深くしていく要素でもあるんだけど、私としてはそこの描かれ方がいまひとつ腑に落ちなかったかも。
ストーリーの都合上、スアへの想いを描けば描くほどヨナへの想いが希薄に映ってしまう可能性はあるんだけど、そのせいなのかスアの母親は最小限しか描かれず、もはやどうして子供を作ったのかさえも分からないレベル。スアを男手一つで育てたスヒョンの描写は胸が熱くなるシーンだったんだけど、それが出てくるのはストーリーのかなり後半で(しかも手短かに)「え?1人で育ててたんだ!?」って驚いちゃったし。
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最愛の恋人の死後に、別の女性と出会って子供を育てることは、丁寧に描けば全く矛盾する事ではないと思うのだけど…、敢えて別の女性の描写を避けているように見えたことで、スヒョンの感情が分かりづらくなってしまうように感じたかなあ。
後半は疑問が多め…
タイムスリップという信じがたい現象を目の前にして、戸惑う2人のスヒョンから目が離せなかった前半の盛り上がりに比べると、後半はストーリーがやや散漫に…。
そもそもファンタジーだし時間軸をいじってるので、ストーリーに多少の歪みがあるのは仕方ないんだとは思うんだけど、それにしても「あれ?なんでそうなるの?」って思う場面が多かったかな。
例えば、時代が時代とはいえ医者かどうかも分からない人間に執刀させる病院ははさすがに無いと思ったし、スヒョンがテホと決別したシーンもあまりにも唐突。スヒョンが薬を1個だけ残した理由も分からなければ、それをテホが中途半端に使うのは流石にどうなってんの~?って思っちゃったかも(しかもテホは何もしないで帰って来ちゃうって…おまぬけすぎだろ~w)。
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どうしても分からなかったのはエンディング。
スヒョンが肺がんで死なない世界線で、あの日ヨナに会いに行く理由はなんだったのか、それが分からなかったのも残念だったかな…。
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原作はフランスの小説
この映画の原作は、フランスの作家ギヨーム・ミュッソの小説「時空を超えて」。
ギヨーム・ミュッソがキム・ユンソクの「チェイサー」を気に入って、映画化が実現したんだそう~。
物語の舞台をアメリカから韓国に変更してはいるものの、ストーリーは原作とほぼ同じ。ヨナはイルカ調教師じゃなくて原作では海獣医だったり、ヨナが遭った交通事故は原作だと自殺だったりはするものの、ワンちゃんもちゃんと出てきます~(原作はラブラドールw)。
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そうそう、この設定がイ・ジヌク主演のドラマ「ナイン〜9回の時間旅行〜」に似てるという意見もあるようなんだけど、実は「ナイン〜9回の時間旅行〜」も同小説をモチーフにして作られているんだって~。そうだったのねw
興味ある方は原作を読んでみてもいいかもw
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あなた、そこにいてくれますか (潮文庫) [ ギヨーム・ミュッソ ]
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タバコを注意されただけで肺がんに気付けたとは勘が良いな…w
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