韓国ドラマ「殺人者のパラドックス」の作品情報・あらすじ・感想

SNSがイ・ジェウク交際報道に揺れる中(w)、私は「Eye Love You」を順調にリアタイ中。でもあのドラマ見ると毎回キャーキャーとジタバタが止まらなくて100m走ったかな?ってくらい疲れるのよ…早く仕留めてクレ。 灯台でのキスシーンとかさ、もしや韓ドラ様式美の2段階キス(ポッポ→ハムキス)くるのかっ!?て期待したのに、カメラどっか行っちゃって「NO~!!!!」って膝から崩れ落ちた韓ドラファンは絶対多かったハズw

さてさて今日はこれぞ韓ドラの本領発揮ってくらい、めちゃくちゃカッコ良かったドラマの感想を。
血しぶきたっぷり系なので見られる人が限られそうだけど、時間を忘れて見続けたくらい面白かった!

目次

作品情報

  • 邦題:殺人者のパラドックス
  • 原題:살인자ㅇ난감
  • 英題:A Killer Paradox
  • 放送:2024年
  • 話数:8話(1話約60分)
  • 日本国内配信:Netflix(2024.2現在)

予告編

あらすじ

除隊して半年の大学生のタン(チェ・ウシク)。勉強に励むでもなく就職を目指すわけでもなく、コンビニバイトをしながら、カナダでのワーキングホリデーを考えている平凡で無気力な青年。

ある日、突発的に人を殺してしまったことで彼の人生は狂い出す。殺人を隠すために、また新たな殺人に手を染めて…。

しかし彼の犯行にはなぜか証拠が残らなかった。しかも後から分かったことに、彼が殺した人は皆、殺されて当然の悪人だったのだ。

そんな彼を追うのは、事件を担当するチャン刑事(ソン・ソック)。やがてタンの前には元刑事ソン・チョン(イ・ヒジュン)も現れて…

果てしてタンは悪を裁くダークヒーローなのか!?衝撃のクライム・スリラーです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 94点

チェ・ウシクにもソン・ソックにも、すっかり魅了された全8話。
ダークヒーローものかと思いきや、予想を裏切る衝撃のサスペンスに視聴が止まらなかった。
主演陣の演技もさることながら、映像もまたカッコ良くて、スリリングな展開にどっぷり浸れること間違いなしw
それは正義なのか?悪なのか?あなたの答えはどっち???

感想

全8話が一瞬に感じるイッキ見必至ドラマ

これは見始めたら止められない!最後の1コマまでノンストップの衝撃サペンス。
全8話が一瞬で終わった気がするくらい視聴があっという間に感じたし、映画を見たような充足感あり!

「殺人者のパラドックス」というタイトルの通り、主人公は殺人者なのでグロいシーンは正直多め。血が苦手な方には視聴注意かもしれないんだけど、演技も映像も見ごたえ抜群の、芯のあるサスペンスなのでかなりオススメ。私は久々に時間を忘れて一気に見ちゃったよ。

たぶん、このドラマで見るべきポイントはこの3つ!

  • 主演のチェ・ウシク、ソン・ソック、イ・ヒジュン3人の演技が熱い!
  • テンポもキレも良い、想像を掻き立てるような映像
  • 最初から最後まで一貫して描かれているメッセージの強さ

さてさて、それでは詳しく感想を書いていきまーす。

心を揺り動かす繊細な演技

スリラーやクライムは正直あまり得意じゃないけど、チェ・ウシク主演と聞いて「絶対見る!」って楽しみにしてたのよ。(ウシク出るならたとえホラーだって頑張って観るのに「ディヴァイン・フューリー」の続編はもうないのかな?)

どこにでもいそうな雰囲気を醸し出す彼の、誰にでもなれちゃう演技がすごく好き。あまりにも自然に見えちゃうので、ウシクが演じると、そのキャラがもうウシクじゃないと成立しなくなる感じがする。
このドラマで演じたタンも、まさにそんな役だったな。

こんなこと書いて申し訳ないけど…ウシクってイケメン枠ではない気がするのに、しょっぱなから既にすごく魅力的に映るんだよね。生気のない目をして、狭くて汚い部屋で暮らして、服も髪ももさぁってしてて、今にもドロップアウトしそうな冴えない大学生の役なのに、その繊細な佇まいになぜか胸をくすぐられる感じ。今回も上手かった。

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

無気力で脱力感のある大学生を演じた前半からは打って変わって、ヒーローに生まれ変わった(?)中盤以降は、前髪あげて眉毛も脱色して無口で威圧感強め。この演技の振り幅も良かったし。

ウシクの演技で個人的に一番好きだったのは、古い工場に4人が集まった最終決戦のシーン。バンパーがはずれかけたチキン屋の中古車で、よろよろしながら駆けつけたタンの後ろ姿がめっちゃカッコ良かった!(分かり辛いところ好きですみません)

うわー、これもまたウシクにしかできない役じゃん~って思いながらありがたく鑑賞させて頂きました!

ソン・ソックがまたヤバいw

それからまたソン・ソックが良かったんだよ~。

元々はウシクの方が好きだし、ウシクが主役なんだと思って見てたんだけど、ウシクとソン・ソックが並ぶとね、やっぱりソン・ソックが凄く良いんだわ~。特に後半ではストーリー的にも演技的にもソン・ソックがリードしてたかも。

こういう味のある演技する俳優さんて他に思いつかない。感情が読みにくい顔だし、とことん悪に染まったノアールとか、そっち方面が本職な人にも見えるんだけど、急に優しさ全開の演技もするし、そっちもまた良いという。ヤバイ男なんですってこの人もw

彼が刑事役って絶妙に合ってると思ったし、あの顔で(w)タバコ吸わないでガム噛んでるとかもう、絵に描いたようなソン・ソックw

話してるのに全然相手を見てなかったり、逆にある時はすごい角度から相手を見てたり、セリフの間といい、話すスピードといい独特過ぎてもう…タダモノではないわね。

今回一番ブルッと来たのは、終盤の古びた工場のシーン。ソン・チョンから父親の衝撃の過去が明かされて、善と悪が交錯してナンガムの感情が大きく揺らぐ演技をするんだけど、割とその直後にタンに向かって「다 끝났다(全部終わった)」って言うところ。そのセリフがすごく優しい言い方だったのには凄くびっくりした(分かり辛いところ指摘してすみません)。彼のその解釈もすごいし、演技の引き出しどんだけあるんだろ。

それから、イ・ヒジュンが演じてたソン・チョンね~。あのおっさん超怖かったよね~!!

もうめちゃくちゃ強いんだもん。あの人ぜったいサイボークでしょ。
やっとのことで警察に捕まえてもらったのに、ひっくり返った警察車両からおっさんが這い出てきたときには、見てるこっちが凍り付いたわ。おっさん流石すぎる!

この不死身さといい、躊躇の無さといい、…正直このおっさんの方が選ばれし者なんじゃないか?って思ったし。糖尿病だけど。

演じてるイ・ヒジュン44歳で、41歳のソン・ソックとたいして年齢変わらないんだけど、特殊メイクで60代のおっさんに大変身してたんだって。話し方とか表情とか完全におっさんだったのすごいよなあ…

研ぎ澄まされた映像

そんな演者たちをより生き生きと見せてくれる、この映像がすごく好きだった~!

時にはスローモーションまで使って作りこまれていく、テンポ良く緩急のある展開。

視点が変わる殺人の瞬間や、妄想と現実が入り乱れる映像、前話を引き継がないで始まる次話、突然暗転してエンドクレジットになるのも、なんだかすごく研ぎ澄まされてる感じがして痺れた。厭わしい感じもありつつ、結局はオシャレなのよ。ずっと真っ赤だった場末のクラブとか、命がけの戦闘の最中にチカチカする照明とか、鬱陶しさや苦しさの表現もまた堪らなかったし。

個人的にはかなり好きな演出だったんだよなあ。このドラマの監督はイ・チャンヒで、「他人は地獄だ」と同じ監督らしいんだけど、そっちも見たくなっちゃう。でもスリラーなんだって…怖いの苦手なんだけど頑張るかなあ…。

それは正義?それとも悪?

演技と映像が面白くてストーリーそっちのけになっちゃってたけど…最後にストーリーの話を。

このドラマ、「タンが犯す殺人に証拠が残らないのは偶然なのか?それとも彼には悪を裁く能力があるのか?」っていうダークヒーローの物語なのかと思いきや、ソン・チョンの登場によってストーリーは大きくかき乱されて、メインストーリーがチャン刑事の父親の敵討ちにとって代わって…どこに向かうのかなかなか掴みづらい。タンは最後までひんひん泣いててとにかく弱いし、彼の能力については最後まで闇の中。

ノ・ビンの存在も結構トリッキーというか、タンの本を金庫に隠し持っていた理由も分からないままだったし(あの本には検事の血を吸った蚊が付いてます)。彼の最期なんて、チャン刑事があんなにカッコ良く狙いを定めてたのに間違ってノ・ビンの胸を撃ちぬいちゃって…しかも即死~!(それはさすがに誰にも予測できない…)

結局何が言いたいんだ…?って思うところもあるにはあるんだけど、でもこのドラマには終始一貫して描いてるテーマがあって、それは「それは正義なのか?それとも悪なのか?」ということ。

主人公であるタンやチャン刑事だけでなく、ノ・ビンも、ソン・チョンも、新人刑事も、ほぼ全ての登場人物に「それは正義なのか?それとも悪なのか?」という1つの問いが繰り返し繰り返し与えられていくんだよね。

彼らが、正義だと思ってやったことが結果的に悪になったり…、そして逆に、悪とされることが正義にもなるときもあり…

同じ人を見ても同じ事態に対峙しても、見る人や捉え方によって、それは正義にもなり悪にもなりうるわけで。悪人を殺すこと自体もそうだけど、タンによる殺人とソン・チョンによる殺人の違いを考えるとき、或いは、ノ・ビンがチャン刑事に撃たれた事実だって、それが正義になるのか?悪になるのか?…それは見る人次第であり捉え方次第、というメッセ―ジを強く感じたドラマだったな。

そして、このドラマのメインポスターに書かれているのは「신이 내린 영웅인가(神が降りた英雄か)」「심판 받을 악인인가(審判を受ける悪人か)」の文字。

登場人物たちは果たして英雄なのか悪人なのか?…それを判断するのはあなたの見方次第であり捉え方次第、ということなのかもしれないね。

ところで、ドラマの結末は原作漫画と違うんだそうで、原作を読んだ友人にざっくり聞いたところ(詳しいネタバレは避けますが)自らの能力によって足をすくわれるという、まさに殺人者のパラドックス的な終わり方らしい。気になる方は漫画もぜひ~。しかもこれ4コマ漫画らしいのよ。この内容で4コマ漫画って…なんか、すごくない???

そういえば、ドラマの中で登場したタンの本はドストエフスキーの「罪と罰」。たしか「罪と罰」も貧しい青年が自分の才能を過信して老婆たちを殺してしまい、罪の意識にさいなまれるお話だったはずなので、恐らくこのストーリーは「罪と罰」に着想を得てるんだろうね。

ところで、タンの潜伏先のフィリピンで、元同僚刑事が言ってた言葉「絶対的な正義? どんなによい行いでも法に抵触したら何らかの形で犠牲を払うことになる」には凄くしっくりきたのよね(直前に見てた「私の夫と結婚して」では、人を殺してハッピーになれる展開にどうも馴染めなかったしね)。

それが誰かにとっての正義であれ悪であれ、やっぱり法に触れるのはアウトだから、結局、殺人は悪だよね。

それでもこのドラマの終わり方は洒落てて好きだったな。

momoruru

ソン・ソックの子役の子がめっちゃ似てた~!ソン・ソック専属になってもいいんじゃないかと思うくらいw

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