韓国ドラマ「メモリスト」の作品情報・あらすじ・感想

視聴した韓国ドラマが遂に100作品を超えました!2022年1月から感想を書き始めたので1年で約100作品ペースは早いのか?遅いのか?全く分からないけど。仕事が忙しくなりそうで今後はペースダウンしちゃうかもだけど、これからも楽しんで書いていきま~す!

それから、この機会に評価ランキングの点数表を大幅に見直すことに。というのも、このサイト立ち上げを手伝ってもらった友だちに「100作品見ていて最高が95点くらいって辛口過ぎでしょ?w」という指摘をもらい、「これじゃ永遠に100点でないよね」ってことで、全作品に各5点ずつプラスした上で細かな修正を少し入れましたのでご了承ください!

目次

作品情報

  • 邦題:メモリスト
  • 原題:메모리스트
  • 英題:Memorist
  • 放送:2020年
  • 話数:16話(1話約60分)
  • 日本国内配信:U-NEXT・Leminoプレミアム・Hulu・ABEMA(2023.2現在)

本作品の配信情報は2023年8月17日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。

予告編

あらすじ

触れることで記憶を読む超能力を持ったトン・ベク(ユ・スンホ)は国家公認のスター刑事だったが、容疑者への行き過ぎた暴行が問題視され停職処分を受けてしまう。

そんな折、若い女性を狙った連続誘拐殺人事件が発生。最年少の警視正ハン・ソンミ(イ・セヨン)は天才的なプロファイリングによって容疑者を追跡。そしてトン・ベクもまた同じ容疑者を追って密かに動き出す…

超能力刑事と天才プロファイラーが、凶悪な連続殺人鬼を追跡するミステリー犯罪捜査ドラマです。

AbemaTV 韓流バナー

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 87点

解けば解くほどに新たな謎が生まれ、捕まえても捕まえても新たな真犯人が浮上していくスリリングな捜査ミステリードラマ!
私は最後まで真犯人が全く分からなかった~。
演技も良いし脚本も良かったけど、少々難解すぎるかも!?
ユ・スンホは相変わらず濃くてカッコイイ。あの声をずっと聴いてたいw

感想

超能力ヒーローもの&ミステリースリラー

ユ・スンホが大好きなので前から見たかったこのドラマ。だけど視聴率はあんまりよくなかったって聞いてて、それにミステリーはそんなに見たことないしで(私はラブコメが好きだ~w)、ちょっとだけビビりながら視聴w

ウェブ漫画「メモリスト」が原作なんだけど、ジャンル的には「超能力ヒーローもの&ミステリースリラー」といった感じかな。ヒーローもののファンタジックな面白さもある一方で、本格ミステリースリラーの難しくて怖い世界もあって、ちょっと複雑なドラマではあるんだけど、映像も綺麗だし撮り方も上手いし音楽も効いてて予想以上にクオリティの高いドラマだった~!

tvN公式より

なによりキャスティングにも相当見ごたえあったのよ。演技力には定評のある子役出身のユ・スンホ主演だし、同じく子役出身で実力もあるイ・セヨンは美しさが効いてるし、「アスダル年代記」のミホル様ことチョ・ソンハを始め、「ボーイフレンド」で運転手してたコ・チャンソクでしょ(「アスダル年代記」にもちょっと出てた)、「明日」のユン・ジオンとか、「ヴィンチェンツォ」で法律事務所代表だったチョ・ハンチョルとか…とにかくベテラン俳優さんが多め。

ミステリーが得意じゃない私は難解なストーリーに途中で参りそうになったんけど、キャストの良さで乗り切れた気はするw

tvN公式より

人の記憶が読めるって刑事として最強!?

序盤では、ユ・スンホ演じるイケメン超能力刑事トン・ベクの存在自体がファンタジーとして面白いのと、イ・セヨンが演じてる天才プロファイラーの警視正ソンミの賢さがカッコ良くて、グイグイ引き込まれちゃう。

トン・ベクには触れた相手の記憶が読める能力があるんだけど、それって刑事としては最強じゃん!関係者たちの記憶を全部見ればおのずと犯人がわかっちゃうし、自白がなくても証拠集めるの超楽だし、ヒーロー刑事ものとしてはかなり面白い。

トン・ベク刑事は超能力だけじゃなく人間的にも魅力があって、短気で喧嘩っ早いのが玉に瑕だけど容疑者のために頑張る熱い男だし、天才プロファイラー並みに頭も良いし、アクションも超人的に強くって、たしかにヒーローっぽいww

tvN公式より

イ・セヨンが演じてた警視正ソンミもキリっとしてて美しくて、「その美貌と若さで警視正なの?」っていう疑問を一蹴するくらいの知性溢れる演技だった~。これは女子でも惚れるクールビューティ~!(それにしても平原綾香に似てるなw)

この人ももう1人のヒーローってくらいトンデモナイ経歴の持ち主で、天才プロファイラーかつ司法試験にも受かっている元教授というすごい設定。序盤では「喋り方がずいぶん可愛いな~」とか思ってたんだけど、仕事一筋のストイックな役柄なのに、ごくごくたまーに空気読めない可愛さみたいなのもある人だったのでほんとぴったりだったね。

tvN公式より

謎を解けば解くほどに新たな謎が…

だがしかーし、このドラマは単なるヒーローものじゃなくて、主体は重厚なミステリー作品~!

ミステリーやサスペンスにはよくあることだけど、やっぱり登場人物がかなり多い!話が深くなればなるほど人が増えていって、しかも映像なしで名前だけで説明されるシーンがめちゃくちゃ多くって…初見では誰が誰やら分からず私は何度か撃沈。親子や兄弟が多いから苗字が一緒で更に難解なのよ~。何度も早戻ししてチェックしながら見てたわ。

それからミステリーだけに、暗いシーン&怖いシーンが多くてちょっと心臓に悪いかも…。廃坑とか空き家とか、犯罪の匂いがぷんぷんする場所に侵入しなきゃいけないし、しかもそういう危険そうな場所に入る時に限って誰も応援が来ない&絶対夜なのなんでなーん!懐中電灯の明かりだけを頼りに進むシーンの多いこと多いことw

tvN公式より

このドラマはキム・フィとソ・ジェヒョンの共同演出だそうで、キム・フィ監督って元々スリラー映画を撮っている人なのよ。そのせいか殺人や暴行だけじゃなく巫堂や霊力なんかものシーンも多くて、迫りくる恐怖の演出が上手いんだよなあ。「しまった、これは罠だ!奴が来るぞ!」みたいなドキドキ展開が多くってなかなかにスリリング!

たくさんの要素が次々に出てきて、謎を解けば解くほどに新たな謎が生まれていって、ようやく真犯人が捕まったかと思いきや、逮捕しても依然として残る違和感…。その違和感が新たな真犯人を追う手がかりになっていくという、何重にもループしていく入念なストーリーには感服だった~。

真犯人「消しゴム」が仮面を脱ぐ瞬間まで私は何にも分かんなかったよ~!(S.W.A.Tに変装してたときの体つきにヒントがあったかな?w)エンディングに向けて色んな違和感や伏線を綺麗に回収していくところは爽快だった!

tvN公式より

ただ、残念なことに7~8話くらいかな、チョ・ハンチョル演じるチン・ジェギュが出てきたあたりで、ストーリーが一旦停滞したような気が。人の記憶を見ることが捜査の鍵だったのに、その記憶すら否定されるような出来事が起こり始めて、話が一気に深くなってくるんだよね~。けどもう深すぎて…正直難しすぎるんだよ~!しかもその時点ではドラマはまだ中盤…。この辺りが一番の脱落ポイントかもしれないので要注意かもw

でもそこを乗り越えると、後半ではユ・スンホ演じるトン・ベクの人間性や過去の恋なんかも描かれていくし、登場人物たちの過去も徐々に浮き彫りにされていって共感しやすいし、ストーリーもきっちり進んでいくのでご安心を。

tvN公式より

キャストの演技も良かったしファンタジーも面白かったしミステリーも見ごたえあり過ぎるくらいだったし、トータルで考えると面白いドラマだったんだけど、中盤で話が難しくなっていくところで心折れそうになるのと、捕まえても捕まえても大ボスに辿り着かないじれったさがネックで、視聴率を取るのが難しいタイプのドラマだったのかな~?って思ったな。

太ったんじゃないよ、鍛えたんだよ!

第1話からビックリしちゃったんだけど、ユ・スンホちょっと太ったよね!?なんか顔の形が違うんだけど~!最初の髪型もモコってしててなんか変に感じたし、あごのラインがぽよーんてなってて、ううーん、ヒーローものなのに、正直どうなのこれ???って最初は思っちゃいましたっ、どうもスミマセンっっ!

でもね、私調べによると、スンホは敢えて太ったんだよ~。いやいや違う違う、正確には太ったんじゃなくて警察官の役作りのために体を鍛えた結果として体重が増えてしまったってことみたい。(放送時にも太ったという批判があったようで、本人が役作りのために体重を増やしたと弁明していたそうですw)

tvN公式より

ただ、なんとなくだけど…ドラマを見た感じ、そこまでがっちりした体作りは必要じゃなかった気がしたかなあ?警察官役だしアクションも強い設定だけど、やっぱりメインは超能力捜査に見えたので、個人的にはどっちかっていうとシャープさが大事だったんじゃない?って思ったりも。

tvN公式より

体って鍛えると細くなる人と、鍛えると太くなる人がいるもんねえ。スンホくん凄く良い人だから本当に良かれと思って頑張って太った(いや鍛えたw)んだろうけど。

あ…ファンとしてこんなこと言っちゃいけない気もするけど、変装のために黒マスクしてて目元しか見えないシーンは(頬のぷっくりラインが隠れてて)最高にカッコ良かったよ!w(自宅の屋上から抜け出してパク・ギダンの教会に行こうとする夜のシーン、「朝鮮魔術師」のファニくらいかっこよかった)

tvN公式より

ところでユ・スンホの演技が上手いのは私の中では超当たり前過ぎるので(w)説明不要かと思うんだけども、このドラマでは冷酷な演技から優しい演技まで本当に色んな表情があったし、特に怒りの演技では青筋を立てるほど迫力あるシーンもあってイイもん見されてもらったよ。回想シーンではまさかの高校生役も披露。前髪厚くて可愛いw

tvN公式より

(何度も言っててみなさん飽きてると思うけどw)声フェチの私としてはあの低くて響く声と、「あれ?なんかちょっと鼻が詰まってない?」みたいなあの鼻にかかった話し方が好きすぎる!それに韓国芸能界の主役級の俳優さんに顔の濃い人って割と少ない気がするから貴重じゃない?どうかもっともっと重宝されますように!w

最近のユ・スンホはコロナの影響で映画降板したりしてみたいで残念だったけど、2023年はキム・ドンフィ、ユ・スビンと共演するドラマ「取引(仮題)」が見られるみたいなので今から楽しみだよ~!

ずっと追われてるのに全然捕まらないのなぜ~

トン・ベクの周りはちょぴり漫画テイストでファンタジックな世界なんだよね。

アクションがやたら強すぎて「漫画かよw」ってなったし(原作は漫画ですw)、捜査中なのに動きにくそうなスリーピースのスーツに革靴履いてたりするし(「バッド・アンド・クレイジー」で刑事役だったイ・ドンウクはスーツにスニーカー履いてたぞw)、検察からも警察からも追われてるのに服は変わるしバイク乗ってるし(追われてるのに家に帰ってるのか?)、そして全然捕まらないし、捕まってもすぐ逃げちゃうし。それに、コ・チャンソク演じる班長とユン・ジオンが演じる後輩巡査は誰からの指示でトン・ベクのお世話してるのかずっと謎だった(クビにならないの!?)。

tvN公式より

ファンタジーだしヒーローものなんだから細かいことはどうでもいいでしょ~、って話なんだけど、このヒーローはちょっと異色じゃん。人々を救うヒーローのはずなのに、その特殊な能力のせいで世間から否定されたり断罪されたり、正直受け入れられてない。むしろ人間っぽさや悲哀がたっぷり。

この人間としての彼の悲しさがストーリーでもすごく大事になってるし、中盤以降は捜査ミステリーとして実直に犯人を詰めていくお話なのに、この非人間的なファンタジックさがちょいちょい引っかかって、全体的な一体感を壊してるような気もちょっとした。おかげでストーリーが重くなり過ぎなくて良かったところもあったとは思うんだけどね。

その先をもうちょっと見てみたい

それから、チン・ジェギュに酷い死に方するぞ~って予言されてた会長ファン・ピルソンは、最後はフツーに安全そうな刑務所(拘置所?)にいて、そこまで酷い死に方はしなそう?って思ったんだけど。あれだけの極悪人だと、息子の自殺なんてすぐ忘れそうじゃんね…。

ファン・ピルソンのその後を見届ける意味でも、それからトン・ベクとソンミの友情(?w)の続きが見たいという意味でも、続編が見たいドラマだなあ。新たなミステリーはもういらないけどねw ミステリーはもうおなかいっぱいw

momoruru

猫好きなユ・スンホは去年、「Off the Grid 秘密の足跡」の撮影でマレーシアの猫の街クチンに行ってたそう。クチンは私の思い出の街でもあるのでなんか勝手に親近感。街中に猫いっぱいいるんだよね~w

  • URLをコピーしました!
目次