「力の強い女 カン・ナムスン」にボンボンとミンミンがカメオ出演してたね~!(前作「力の強い女 ト・ボンスン」の主演カップルであるパク・ボヨンとパク・ヒョンシクです)ボンボンも変わらないけどミンミンが1mmも変わってなくてビックリ。過去の映像かと思ったしw
だけど実は…あんなに楽しみにしてたヒョンシク主演の「青春ウォルダム」視聴中断しちゃったよ。結構見たんだけどなあ。
気を取り直して今日は、私の周りでは去年すごい人気だったソン・ジュンギ主演作を紹介しまーす。
作品情報
- 邦題:財閥家の末息子〜Reborn Rich〜
- 原題:재벌집 막내아들
- 英題:Reborn Rich
- 放送:2022年
- 話数:16話(1話約75分)
- 日本国内配信:Amazon prime video・U-NEXT・Leminoプレミアム・Hulu・ABEMA(2024.7現在)
本作品の配信情報は2024年7月1日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。
予告編
あらすじ
評価(momoruruが勝手に採点♪)
総合評価 89点
血も涙もない争いを繰り広げる財閥一族と、彼らへの復讐を誓った1人の男の戦いが、綿密で丁寧な脚本によって描かれた痛快ファンタジー。
イ・ソンミンをはじめ演技派を集めた豪華キャストの演技は圧巻で、韓国経済の流れが分かるストーリーも面白かったけど、ファンタジーが分かり辛いのが唯一残念。
そして「ソン・ジュンギはすごい童顔!」ってことを改めて記憶に深く刻みましたw
感想
豪華キャストと綿密に練られたストーリー
放送当時、私の友人はみーんな見てた大人気ドラマ!韓国での視聴率も26%まで上がったとか。やはりソン・ジュンギは強かった~!!
2016年の「太陽の末裔」がアジアで大ヒットしたせいもあってソン・ジュンギってすごく知名度高いと思うんだけど(ヘギョと結婚して離婚したことが今でもよく話題になるくらい)、2021年の「ヴィンチェンツォ」もヒットしたし、翌年またしてもこのヒット作。この人ほんと持ってるよね~。
そんなソン・ジュンギ主演のドラマだから当たり前なんだろうけど、今回も助演がとんでもなく豪華。見たことある人がいっぱいっていうか、もはや見たことある人しか出て来ない感じすらあったよw
ちょこっと紹介すると…女性陣はヒロイン役で「あなたに似た人」や「自白」のシン・ヒョンビン、財閥の嫁で「ブラームスは好きですか」や「ユミの細胞たち」のパク・ジヒョン、財閥の孫に「コッソンビ熱愛史」のチョ・ヘジュなどなど。それからベテラン陣は、なんか最近ずっと見てる気がする「いつかの君に」や「人間レッスン」のパク・ヒョックォン、「ヴィンチェンツォ」のチョ・ハンチョル、「ミスター・サンシャイン」で森さん役が印象的だったキム・ナムヒ、そして何と言っても「記憶」や「ミセン」のイ・ソンミン!(イ・ソンミンはこのドラマで百想芸術大賞 テレビ部門 男性最優秀演技賞を獲ってます~)。
カメオだけど「ユミの細胞たち」のバビ役ジニョン(GOT7)も出てて、意外にも出演シーン多めで嬉しかったw
ストーリーもまた面白かったんだよ~。韓国を代表する大財閥スニャングループの後継者争いを巡る話なんだけど、駆け引きの描写が上手い。財閥家の末息子である主人公ドジュンが、スニャングループを手に入れるためにじわじわと攻め込んでいくんだけど、敵である親族たちも一枚岩では全くないので、あっちを揺さぶってみたり、こっちと手を組んでみたりと、手に汗握る攻防戦の数々。まさに全ては金次第の欲望にまみれた残酷でリアルな世界に興味津々~!!
スニャン自動車、スニャン証券、スニャンカード、スニャン電子、スニャン物産…どんだけグループ会社あんのよ?ってくらい大量に会社があるんだけど、手持ちの会社を切り札にするという財閥ならではのリッチな戦い方には見ているこっちもついつい熱くなっちゃった。
1987年から始まるお話なんだけど、韓国の経済の流れがとても良く分かる構成になってるところもまた面白かった。過去の不遇の半導体業界から始まって(今は大盛況だけどね)、IMF通貨危機あり、財閥解体あり、持ち株会社設立の話なんかも出てきたりと、モノ作りから金融へとシフトしていく流れが分かりやすい!金融の話はいつになく真面目に、興味深く拝見しましたw
そんなわけでこのドラマは、豪華共演キャストたちの熱演と、綿密に練られた隙の無い脚本によって、超賢いソン・ジュンギが、絶大な力を持つ権力にスマートに立ち向かっていくっていう痛快ストーリー!
…ってあれ?そういう視点で見てみると「ヴィンチェンツォ」の流れにも結構似ているような…?あっちは「マフィア」のジュンギでこっちは「財閥」のジュンギって感じね。
ソン・ジュンギ劇場、再び…!
そして「ヴィンチェンツォ」同様に、このドラマはとにかくソン・ジュンギ劇場だった気がする。「私は主役よりむしろ助演のあの人が好きだったなあ~」とかそういうのが発生しないタイプの、ジュンギだけが全て分かってて、ジュンギだけがカッコ良くて、ジュンギしか勝たん!という展開…w
(あ、でも歌手になったお兄ちゃんは陽気過ぎて結構好きだったなw)
だってさ、ジュンギが演じてたドジュンは、とてつもなく賢いし、クールなのに物腰柔らかだし、しかも未来知ってるので投資で勝ちまくって超お金持ちだし(これはちょっとインサイダーレベルにズルイw)、なのにこんなに爽やかなイケメンなんだよ~?w
ほんとジュンギはいつまで経ってもヤバイくらいにカッコイイのよ。何がヤバイかって、どう考えても童顔過ぎる~。彼は当時37歳とかなのに(今年再婚してお子さんも誕生!)、このドラマでは大部分が20代前半くらいの役なのに恐ろしいほど違和感がないの(たぶん20歳~40代までを1人2役で演じてました)。
多少は映像の補正もしてるとは思うけど、私が初めて見た2010年の「トキメキ☆成均館スキャンダル」の頃と何も変わらないって…なんなんだろうこの艶肌。ほんと羨ましすぎるw 前髪さえおろしてれば大学生役も全然いけちゃうし、スタジャン似合いすぎ~。
「ヴィンチェンツォ」の時は、彼の線の細さ&この童顔フェイスのマフィア役に永遠に慣れない自分がいて困ったんだけど、今回は末息子役(というか末孫?)だったのでしっくりきてたし、カサノさんは「単に殺すなんて祝福だ!」とか言ってて若干クレイジーなキャラだったから、個人的にはドジュンの方が好きかもしれない~。(でも「アスダル年代記」のサヤが一番好きだけどw)
ちなみにですが、そんなジュンギ兄さんの最新作は映画「ファラン」なんだけどね(↓)なんとこちらはノワールみたい~。ギャップが凄いね!第76回カンヌ国際映画祭にも出品されたそうだし、ぜひ見てみたいなあ。
そんなジュンギ劇場の中で、ただ一人、強烈な印象を残していらっしゃった方がいて、それはスニャングループ会長でおじいちゃん役のイ・ソンミン!!
こちらは逆にだいぶ年上の役で、ソンミンさん当時53歳とかなのに60~70代のおじいちゃん役を演じてたんだけど、ほんとにね、こっちはこっちでまた凄いのよ。ほんとに頑固じいさんにしか見えない~!異常に鋭い視線とか、タイミングの読めない笑いとか、急に荒げるデカイ声とか、若干訛りのある独特の喋り方とかホント強烈だった~(「ワー!(왜の訛り?)」ってでっかい声で言うのトラウマ級だったよ)。
イ・ソンミンは「ミセン」が凄いよって聞くんだけど私はまだ見ていないので…今度挑戦してみようかな~。ジュノが出てた「記憶」でもイ・ソンミンの独り舞台なのでは?ってくらい物凄い濃い演技をしてたので、気になる方はぜひどうぞ。アルツハイマーがテーマの深いお話です。
この続きはネタバレありますのでご注意を~
ファンタジーが難しい~
ストーリーの内容は面白かったものの、第1話からずっと疑問だったのはこの世界の構成。
ヒョヌ(ユンチーム長)が打たれて死んじゃった(?)時に、ヒョヌの意識がドジュンの体に入ってしまうわけなんだけど、ヒョヌの世界とドジュンの世界は同じ世界なのか、それともパラレルワールドなのかが、初めは良く分からないのよね…
それについて明言されないままストーリーは進んでいくんだけど、10話の事故のシーンで、どうやらドジュンはヒョヌの元いた世界にも存在していたらしいということが分かって(ヒョヌのデスクの家系図に記載があったから)、つまり2人は同じ世界にいるわけなのよ。
そうなると「いつかの君に」でも感じてた疑問が沸いてきて…
それはつまり、ヒョヌの意識がドジュンの体に入っちゃったとき、ドジュンの意識はどこに行っちゃったの?ってこと。ドジュンの意識はドジュンの体の中に閉じ込められたまま、ドジュンの体をヒョヌの意識が乗っ取った状態なのか、それとも、2人の意識が入れ替わっていて、ドジュンの意識はヒョヌの体に入って海に落ちたのか…???
どっちにしてもドジュンはある日突然意識を失うわけで、なんか元のドジュンが可哀想じゃない?!元のドジュンの人生それでいいのか…?
別にそこをはっきりさせなくてもストーリーは分かるんだけどね。私の性格的にはちょっと気になっちゃったかな~。
しかも最終的にドジュンが死んだとき、ヒョヌの意識はヒョヌの体に戻ってきて目を覚ますという、まさに「いつかの君に」的な展開に。ドジュン本人は子供の頃に意識を失って(?)それっきり消息不明状態なのに、ヒョヌにだけ延長戦が許されてて2回目生きられるのはずるいなーとか思ったりしてw(あんまり深く考えない方がいいのかも…)
このヒョヌとドジュンの入れ替わりについては、ドラマの中でも途中に「憑依?タイムスリップ?答えは未だに分からない…」っていうセリフがあり、最終話のラストで「今なら分かる。憑依でもタイムスリップでもない。あれは懺悔だった。チンドジュンへの懺悔。そして僕自身、ユン・ヒョヌへの懺悔」と語られていますので…懺悔するために入れ替わったのだという理解をすべきなんだろうね~(ちょっと難しいけどw)。
ちなみにですが、原作ではドジュンは死なずに会長になってもっとスッキリ終わるらしく、今回のドラマの終わり方は結構批判もあったみたい。たしかに、ヒョヌとドジュンが同じ顔なのにどうしてみんな気が付かないんだろう?って思ったし、至近距離で頭を打たれて生きてたってマ、マジですか?とは思ったけど、原作を知らずに見ればさほど違和感はなかったかな~。
それと、この終わり方にした良かったんじゃないかなと思うこともあって、原作のままだとその先の未来が不安だと思うんだよね。というのも、ドジュンって幼少期から先見の明がある投資の天才として後継者争いを勝ち上がってきたわけじゃん。でもそれって彼に特別な才能があったからというよりは、彼が未来を知っていたからであって(ソウル大主席合格は十分特別だけどね)、彼が知ってる未来以降の世界では彼も只のフツーの人になっちゃうはず…。そうなっちゃうと投資のカリスマのドジュンじゃなくなっちゃって、話が変わってきそうなので、そうならないためにも今回の終わり方は良かったような気も?
あまりの塩対応に泣きそう…
そんなわけでこのドラマ、実力派キャストを揃えた熱演は圧巻だったし、経済の話や投資の罠など「金」をめぐるストーリーが緻密なのはめちゃくちゃ高評価だったけど、入れ替わりに関する設定が正直よく分からなかったのがとっても残念…という感想でした~。
それから「ヴィンチェンツォ」同様にロマンス要素もオマケ程度というか取って付けた感がやや強かったのもちょっと残念よ。ドジュンもさー、いつの間に付き合ったのかも別れたかもよくわからないままに急に結婚の予定を決めてきたりして…ドジュンが超お金持ちイケメンだから許されちゃうけど、一般人でこの塩対応はなかなか厳しいんじゃない~?とか思っちゃったw
しかもエンディングでヒョヌがミニョンと街で再会してね、死んだあとも長い年月ずっと自分を想い続けてくれた彼女に「元気で」とだけ言って去る…ってこの塩対応なわけですよ。ミニョンの人生狂わせた上に結局は放置なんだ~っていうね。ミニョン可哀想で泣きそうになったわw
だからやっぱり私の中では色んな意味で「ヴィンチェンツォ」に似てるドラマだった気がするなあ。そのせいなのか、見てると睡魔に襲われがちで、視聴にとても時間がかかってしまったのだった…。視聴率高いのも納得の良質なドラマだとは思うんだけど、もうこれは完全に好みの問題かな。
いつタイムスリップしても投資で稼げるように、何年何月に何があったとかちゃんと記憶しておこうって思ったw