韓国映画「貴公子」の作品情報・あらすじ・感想

評価ランキング☆点数表」を一部修正しました。私はどうも点を低めに付けちゃう癖があるみたいで、全体的に点数を上方修正してるよ。

さて今日は映画の紹介を。去年の夏に見た映画なんだけど、感想が書きかけのまま残ってたので続きを書てみました。まだ有料配信なんだけど、私が見た去年の夏はU-NEXTで800円くらいしたんだけど、今はもう399円になってたので、会員の方はポイント消化にいいかも?

目次

作品情報

  • 邦題:貴公子
  • 原題:귀공자
  • 英題:The Childe
  • 公開:2024年
  • 上映時間:118分
  • 日本国内配信:有料配信399円(U-NEXT)(2025.2現在)

予告編

あらすじ

フィリピンの町で、格闘技の稼ぎで病気の母を養う、貧しい青年マルコ(カン・テジュ)。

ある日、彼のもとに、韓国人である父からの使いを名乗る男が現れる。

父に会うため、韓国へと向かう飛行機の中、マルコはある謎の男「貴公子」(キム・ソノ)に出会う。自らを友達(チング)と名乗ったその男は、その後もマルコを執拗に追いかけてくるが…

マルコが韓国に呼ばれた理由は?マルコを追う男の目的は?衝撃の真実が待ち受けるノワールアクションです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 90点

実はキム・ソノのスクリーンデビュー作。
ノワールの主人公としては珍しい気がする、どこか憎めないような不思議な魅力がある貴公子。演じていたキム・ソノは、かなり役にハマってた気がする!続編希望w

感想

悪魔のように残忍だけど…

しょっぱなから残酷な殺人シーンで始まるアクションノワール。
工具で殴るわ、ショットガンで吹き飛ばすわで、血なまぐささ200%…子供は絶対見ちゃ駄目なやつなのでご注意を。

それもそのはず、この映画は「THE WITCH 魔女」シリーズや「V.I.P. 修羅の獣たち」で知られるノワールの巨匠パク・フンジョン監督。とにかくアクションの描写が強いのよ!

今作でも、接近戦はもちろんのこと、銃撃戦やらカーチェイスやら、ありとあらゆるアクション要素が満載で、しかも全てにおいて迫力が凄い。「え、この状態から戦うの?」と思うほど、戦闘シーンのスケールが想像を超えてるので、きっと圧倒されるはず。

ちなみに「THE WITCH 魔女」でも貴公子という名前のキャラが出てくるんだけど(チェ・ウシクが演じてた役です)、この貴公子とは関係ないみたい。

メインキャラクターでもある貴公子を演じるのはキム・ソノ。彼はこれが映画初出演作品なんだそうで、ちょっと意外~。2021年の ”私生活騒動” で活動を自粛してたキム・ソノなんだけれど、2022年に舞台復帰し、2023年にこの映画で本格復帰したみたい。

海街チャチャチャ」を始め、普段良い人を演じることが多い気がするキム・ソノに、ノワールのイメージは全然なかったんだけど、でも、この役にはキム・ソノが合ってた!

というのも、この映画の貴公子はノワールの主人公にしては一風変わってるんだよね。暴力にためらいもないし、人間離れした身体能力だし、どう見ても凶悪で、なぜか分からないけどずっとマルコを追いかけて来る。敵か味方かも分からない男。

でも彼には妙に憎めない何かがある。だって戦いよりオシャレ心を優先しちゃうとこあるし、殺そうとしてくるけど助けてもくれるし、どのテンションでそれを言うのよ?という謎発言も多いし、超ざっくり言うと不思議ちゃんなんですw

とにかくキャラが良いんだよね。見れば見るほど、もっと見ていたくなるような雰囲気。
この人間味のある不思議なキャラクターに、キム・ソノは適任だったと思う。

映画のキャッチコピーの通り「この男、天使か、悪魔かー。」…彼の本当の目的が分かるまで、この謎の貴公子から目が離せなくなるはず。

それから、私の大好きなコ・アラちゃんが、なんとバイオレンスな役で登場!残念ながら出演シーンはそんなに多くないけど、この斬新なキャラには嬉しい悲鳴だったなあ。西部警察みたいなティアドロップのでっかいサングラスして、ドリフトかましてるの超絶カッコ可愛いかったよ!

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

ノワールでこの終わり方???

エンディングではまさかの結末が…。

すべて貴公子の仕組んだことだったの…??

たしかに貴公子に仕事を依頼した人物が登場しないのは、ずっとおかしいなとは思ってたんだよね。「貧乏人」て呼ばれてたけど、高級スーツに高級靴を身に着けて、ベンツにも乗っててお金には全然困ってないようだったのに(ベンツはぶっ壊されたけど)、たかだか10万ドル(約1500万円)のために命を懸けるとは到底思えなかったし。

そして最大の見せ場となるのは、手術室での大乱闘シーン。もうこれは…どんだけ敵いんのよ…しかも接近戦って…さすがにそれでは助からんだろ…と思ったけどまさかの生還w

ノワールなのにこんなハッピーエンディングってアリなの~!?w

さらに「まさか」なのは、血痰を吐いて肺がんだと思ってた貴公子が、実はタバコの吸い過ぎだっただけっていうオチ。これはさすがにやりすぎな気もしたけど、もしや続編につなげるための設定なのかも?だって、マルコとバディを組んでの続編とかあったら絶対面白そう。

同監督の代表作ともいえる「THE WITCH 魔女」に比べると(1作目しか見てないんだけど)、ややスケール感に欠ける印象はあるものの(あちらはファンタジーですから)、でもその分こちらの作品のほうがウイットが効いてるし、ほっこり感もあるし、なにより貴公子のキャラが面白かった。

ぜひ続編も見てみたいなあ。ああでも、続編があっても、もう殺し屋風のアラちゃんは登場しないのよね…寂し過ぎる~。

momoruru

ベンツって、丈夫なんだな!

  • URLをコピーしました!
目次