韓国ドラマ「この恋は不可抗力」の作品情報・あらすじ・感想

ロウン君がSF9脱退したんだそうで…。
事情はよく知らないんだけど、たしかにロウン君ってずっとドラマに主演し続けてたし、両立は難しかったんだろうなあ。腰も悪いって聞いたことあるし。

さて今日はそんなロウン君主演のドラマの感想だよ～（また長々と書いちゃった…）。

作品情報

邦題：この恋は不可抗力
原題：이 연애는 불가항력
英題：Destined With You
放送：2023年
話数：16話（1話約65分）
日本国内配信：Netflix（2023.12現在）

予告編

あらすじ

大手事務所に所属する有能な弁護士シンユ（ロウン）は、時折現れる赤い手の呪いに悩まされていた。

一方、公務員として働くホンジョ（チョ・ボア）は市庁へ異動になるが、配属先の部署にはかつての上司がいて、露骨なイジメに遭うのだった。

ある日、不気味な死亡事件が起きた祠の視察に出かけたホンジョだったが、人の気配に驚いて転倒し、薄れゆく意識の中でシンユと出会う。後日、祠を撤去するため土地の所有者を探していたホンジョは、祠の所有者だというシンユと再会するのだが…

数百年も続く呪いによって、運命のように引き寄せられる2人を描いたロマンスファンタジーです。

評価（momoruruが勝手に採点♪）

momoruru

総合評価　90点

前世からの呪いに縛られた運命の愛を描く転生ファンタジー系ラブコメディ。

複雑な設定の割にシンプルなストーリーとイチャイチャタイムが長めなので賛否が分かれそうだけど…、切なさあり笑いありで楽しかった！

ロウン＆チョ・ボアのラブコメ演技はさすがの安定感w そして「え？？こんなロウン君見たことない！」ってくらい硬派なロウン君が素敵だった～！

感想

主演の2人が好きなら超オススメ

やー。久々に面白かったー！

私はロウンもチョ・ボアも好きで、そんな2人のラブコメって聞いて放送前から超・超・超期待してたんだけど、なんだか評判がそんなに良くなくて…（誰も名作って言ってくれなかったのよ～）どうなることやらと思いつつ見始めたけど、私的にはめちゃくちゃ面白かった！むしろ期待以上！w

あのね、まずコレ多分ね、ロウンとチョ・ボアへの愛情がそこそこ試されるタイプのドラマだとは思うのよ。2人とも若干 ”クセつよ” というか（w）、顔のインパクト強い系なのに加えてややオーバー気味の演技だし、落ち着いてしっとり見られる系の人たちではないから（スミマセン）、そこでまず好き嫌いが別れるんじゃないかな～とは思う。

ただ2人が好きならね、面白さを完全に封印したロウン君の渋めな演技はめっちゃカッコ良かったし、コメディタッチな演技では2人の本領発揮！って感じでやっぱ楽しかったし、ほんとオススメ～！振り返ってみればなかなかお似合いなカップルだった気がするw

ストーリーが分かりやすい！w

SNSの予告見て、てっきりオフィス系ラブコメディかと思ってたんだけど、実はこれ転生ファンタジー＆ラブコメディ。

しかも思ったよりホラー色が強め！血だらけの赤い手が前世のメタファー的な存在として何度も出てくるし、主人公たちが呪術を執り行っちゃうし、殺人犯まで出てきて結構怖いシーンが多かったりも。

ホラーでしょ、ファンタジーでしょ、ラブコメディでしょ、とにかくまず扱ってるジャンルが多いし、前世は朝鮮時代なので時代劇シーンもそこそこ多かったりして、実はかなり複雑な構成になってはいるんだけど。でもどうぞご安心ください。このドラマの良いところは、ストーリーが難しくないことなんだよ～！w

重厚なサスペンスとか見慣れている人には正直物足りないかもしれないんだけど…、ストーリーに変な捻りがなくて分かりやすいので、ファンタジー苦手な私でも全く迷子にならなかったw

しかも分かりやすい割には軽くないのも良いところ！特に前世での2人の因縁の話なんて一見めちゃくちゃ複雑なので、これ種明かしがショボかったら私はゼッタイ納得しないぞ～ってめっちゃ疑り深い目で見てたんだけど（w）、想像以上にうまく伏線を回収していって逆にびっくりしたくらい。

孤独を表現するロウン君

そしてこのドラマの見どころはもう1つあって、それはロウン君が想像以上に良かったこと！

私、ロウン君のことずっと面白い人だな～と思って目を付けてて（w）なんていうかノリが若いというか軽い感じだし、動きも話も面白くて大好きなんだけど、なぜかドラマの完走率はかなり低くてですね…（小声）。「偶然見つけたハル」と「恋慕」は完走したけど、「先輩、その口紅塗らないで」と「明日」は序盤で脱落してます～（脱落はストーリーのせいも大いにあるんだけど）。

（こんなん言ったら怒られるかもしれないけど…）
ロウン君の今までの演技ってさ、ハルは超が付くほど寡黙な子だったし（声でないんかと思ったくらい）、「恋慕」はゆうても王様の先生役で真面目だったし感情も出さないキャラだったから良かったんだけど…、「先輩、その口紅塗らないで」ではキャラのせいもあってか演技が落ち着かなくって直視できなかったー。まるで学芸会を見守るお母さんの気持ちに…（ハラハラドキドキ）。「明日」もまだちょっとそんな感じしたかな。

ロウン君はもともとの素材が軽やかで面白いから、演じるキャラに軽さや面白さがあるとお釣りが来ちゃってToo Muchになっちゃうんじゃないかな？なんて思ったりも。

だがしかし、今回のロウン君は全然違った！凄い良かった！！
（たぶん私が脱落したドラマで着実に成長していたんだろうね…見逃してたわ…）

何が凄いかって、なんと2話までは彼の面白さを完全に封印してるのよ！（もうこういうドラマなのかと思ったじゃんかw）しかもそれがめちゃくちゃカッコ良い！かつてなく落ち着いている！？なんならめちゃくちゃ渋い！w

ロウン君、すっかり大人の男になったんだなーなんて思ったもの。（本人も孤独を表現してみたかったって言ってたよ）

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を～

しかしやはり（？）3話の智異山で山菜ビビンバを食べる頃から徐々にキャラが崩壊していき（w）、ホンジョに告白する頃には完全なる面白さん（もはやちょっと変態？w）に変貌しちゃってて「いよっ！待ってました！w」ってなるんだけど、今回は渋めのキャラをきっちり演じているせいで、コメディになっても全然 Too Muchさを感じない！（いや…全然…ではないかも！？w）

ストーリー上ではあくまでも渋めキャラの方が主体であって、コメディはサービスですよ～って感じだったから安心して楽しめたよ！

渋いイケメンを演じてるロウン君が、超まじめな顔して「好きになっちゃったから責任取れ」って駄々こねてたりしててさー、この展開はもうラブコメ好きにはたまらなかったもんね！w やっぱりラブコメって振り幅が大事！！

ロウン君が今まで演じたキャラクターとは明らかに違ってたし、私は今回のシンユ（シニュ）が一番好きなキャラかも～！

ロウン君の腰が心配～w

ただやっぱロウン君てめちゃデカイのよねw

シンユとホンジョが抱き合うシーンが結構多かったんだけどね。立って向かい合って抱きしめた時って普通さ、相手の顔が隣にあるはずじゃん。でもロウン君デカすぎるので前かがみになって抱きしめなきゃいけなくて、ロウン君の顔はいつもボアちゃんの背中の方にあるのよ。ボアちゃん側からカメラで抜かれた時に、ロウン君の顔は全く見えない…。

しかも前かがみに覆いかぶさってる状態なので、ボアちゃんが後ろに倒れてしまいそうだし、ロウン君も腰が痛そうだしで（彼は腰悪いんだってば～）、見てて全然落ち着かないっていうね。もう抱きしめるシーンではボアちゃんを台の上に乗せてくれって思ったぞ。

まあロウン君クラスのデカさになってくると相手役が誰でも身長差スゴイから仕方ないんだけどね（公表は189cmってなってるけど絶対もっとある気がするw）。

ちなみに過去の共演者は「偶然見つけたハル」のキム・ヘユン160cm、「恋慕」のパク・ウンビン163cm、「先輩、その口紅塗らないで」のウォン・ジナ163cm、今回のホンジョ役のボアちゃんは165cmで決して小さい方ではないのだけど。今回のナヨン役のユラちゃん（170cm）くらいあったほうが並んだシーンは自然だったかも。

ロウン君と同じく189cmのキム・ヨングァン（彼も190cmこえてる気がするんだけど…なぜみんな公表値は180cm台にこだわるのだw）も「初対面だけど愛してます」でチン・ギジュ（170cm）と並んでても大丈夫だったし、「愛だと言って」のイ・ソンギョン（175cm）との共演も画像を見る限り違和感なかったので（ドラマは見てないけど）、ロウン君も次回はぜひ170cm以上の女優さんとどうでしょう…なんて思ったけど、現在放送中の最新作「婚礼大捷」はチョ・イヒョン（160cm）との共演でした～。あれれ～。（でもロウン君ってヒロインが年下のドラマが珍しい気がするので、これはこれで楽しみ）

てゆうか書いてて思ったけど、私はもしかして過度な身長差はあんまり得意じゃないのかも～？？今まで身長差が素敵に感じた”身長差萌えカップル”って「力の強い女ト・ボンスン」と「君の結婚式」くらいで、考えてみたら両方パク・ボヨンだし、むしろパク・ボヨンが好きなだけだった可能性もあるな…。

どんだけ一緒に食べたいんだっていうね

それからホンジョを演じてたボアちゃんも可愛かったのー。

最初は髪色明るすぎない？って思ってて、「生まれ変わってもよろしく」でのシン・ヘソン同様、髪色が明るすぎると年上に見えるというか、ヌナ感が強めではあったんだけど（実際にロウン君より5歳年上だそう）、なんだかんだ動きが可愛いので年の差はだんだん感じなくなっていったかな。

（本人自覚はないかもしれないけど）ボアちゃんコミカル演技は得意分野なはずでさすがに上手かったし、彼女はなんだかいつも一生懸命な感じが滲み出てて好きなんだよね～。

しかもね、高校生シーンを演じてたボアちゃん、皆さん御覧になりましたか？
いやマジで可愛いかった。高校生役まだ全然いけるよ～。「ボクスが帰ってきた」の高校生役が印象的だったんだけど、あれから5年も経つのに当時と1mmも変わってなかった！

ちなみにですが、ボアちゃんの次回作はなんとイ・ジェウクと共演だってー！オム・ジウォンやキム・ジェウクも出るんだとか。なんかメロドラマみたいなので若干心配ですが…でもボアちゃん好きなのでゼッタイ見ます！！w

ただこのホンジョって子は謎過ぎてね…。
高校時代に転校していじめられる→大学を退学（高校を退学？）→唯一の肉親である父親が死亡→公務員になる→何かの事件で上司を訴える→出先機関で働いてるという設定で始まるんだけど、友達がただの1人もいないのよ。

1人でいるのが好きな子だっていうのならまだ分かるんだけど、むしろかなり人恋しい様子で、会社の人とお昼を一緒に食べたくて仕方ないみたいだし、たいして仲良くもなってない会社の人と一緒に飲みに行きたがるし（普通なら飲みにまでは行きたくない気が…）、割と積極的な性格なのに交友関係ゼロなのー！？

そして好きな人からお詫びに服もらったくらいで両想いだと確信するのは早とちりが過ぎるし（せめて確かめようぜw）、総合的に考えてもなんだか性格に問題のある子なのでは？という予感すら…。

恋人としては別に普通の子だったのでまあ良かったし、変わってるといえばシンユの方も相当な変わり者なので「まいっかw」ってなったけど、なんか不思議な子だったなー。

え？号泣してたの私だけ？？

ドラマ中盤くらいまでは、主人公の2人がくっつきそうでくっつかない…ていう超もどかしい状態が結構続くんだけど、私はそこにハマってしまって～w

シンユは、ホンジョのことを呪術のせいで好きになっただけだと思ってたけど、呪術のせいじゃないって分かってからは、そんなの絶対認めたくない！美人で家柄も良い彼女と結婚するんだし！って頭では思うのに、ホンジョを好きな気持ちが抑えられないという状態に…

一方ホンジョは、シンユが好き好きって言ってくるから揺れるけど、それは呪術のせいなので信じちゃだめって思ってたし、呪術じゃないって分かった頃には自分も好きになってたけど、シンユは彼女と別れる気はなさそうだし、そもそもシンユはホンジョを好きなことを認めたくないみたいなので、こっちから飛びこむわけにもいかないという状態に…

それでお互いに「どうして欲しい？」って聞くんだけど、当然どっちも答えられなくって…
なんかこの関係が斬新で面白かった～！

お互いに好きなのは分かってはいるんだけど、その先に進めない中途半端さのせいで、余計に盛り上がっちゃうし、余計に切ないし…みたいな感じ？w
あ゛～！！ムズムズするけど面白い～！w

しかも後半にかけては、ドラマでは超お馴染みのテッパンネタ「好きだけど別れる」っていう切ない場面があってね～！

何度も何度も書いてるけど、私これがすごく苦手なんだけどね（だって別れてもどうせまたくっつくんだわw）。ただ今回の場合は「別れないと相手が呪いで死ぬ！」っていう死に直結する系のガチでヤバイやつだったので（ファンタジーならではの荒業w）さすがにそれは別れるの正解でしょって思って許せちゃったし、なんならホンジョとエンチョが可哀想で結構泣いちゃったからね～。（なんだかんだすごいハマってる人）

でも泣き過ぎて目が腫れたって友達に言ったら「え？あのドラマに泣くとこあった？」ってビックリされて切なかったわw うーん、お年頃なのかな。最近涙腺めっぽう弱いんだよね～。

最近よく見る落下花火の場所は…

ところで、ドラマ内で出てきてた芙蓉祭での落下花火って、「生まれ変わってもよろしく」で出てきてた花火と場所も一緒だったよね。調べてみたら慶尚南道咸安郡にある無尽亭（ムジンジョン）という場所らしい。

【#慶尚南道】
咸安（ハマン）落火ノリは、17世紀から続いているとされる韓国の伝統民俗遊び🙂
ドラマ『最愛の敵〜王たる宿命〜』1話のラストシーンやバラエティ『1泊2日』に登場し話題に🎇
水上に火の粉が舞い散る風景は幻想的💞

📍位置情報 https://t.co/8S2dZxwDGO (無盡亭で検索)
📸 @ssunday_k pic.twitter.com/UFJ5FbkgL4
— 韓国観光公社-VISITKOREA (@twittkto) October 25, 2022

綺麗だったから一度見てみたいな～って思ったけど、最近テレビで取り上げられた影響で今年5月の花火の日は大混雑して危険だったそう。雑踏事故の懸念から来年からは事前予約制になるらしいよ…。想像以上の大人気。

今回のドラマ内では実際の映像通りのふわふわ～っていう淡い色の花火だったけど、同じくこの落下花火を扱ったドラマ「最愛の敵」の中では超強火力なタイプに編集（？）されててめちゃくちゃ綺麗な映像に仕上がってるので、気になる方はあちらもぜひ見てみてね～。

最後の2話は余計だったかも

2人のロマンスにはかなりハマったんだけど、ちょっとイマイチに感じたところも結構あって…

まず誰もが感じたと思うんだけど（ｗ）、課長とチーム長のロマンスはあんなに長い時間やる必要なかったよね～？途中から「もうどうでもいい…」と思ってしまったのは私だけじゃないはずw

あとハ・ジュンが演じてた補佐官が、女性職員みんなが恋焦がれるほどイケメンなのか？本当にビジュアル担当なのか？と、しょっぱなから疑問だった（好みの問題です、スミマセン）。おやじギャグ言うけど空気も読めるし賢いし、言うべきこと言ってくれるしで、人間的にはかなり好きなタイプだったけど。

そして元カノのナヨンがダークサイドに堕ち過ぎ…。遺伝病を知ってもなお結婚したいって言ってくれる我儘で一途なお嬢なのかと思いきや、がっつりセフレがいるってどういう状況なわけよw そもそもシンユは2年も付き合ったナヨンに対して責任を感じていて、それがホンジョと付き合えない理由になってたはずなんだけど（しかしドラマ内でのシンユの感情描写が甘くてそこもあんま伝わってなかった気がするが）、シンユの罪悪感をなくすためだけに用意された浮気設定な気がしちゃったぞ。

しかもその浮気相手のハウム建設イ代表役がキム・グォンなんだよー！この人のサイコ演技は上手すぎてホント超怖いし（私は「キミと僕の警察学校」でめっちゃ震えたよ！）、映像での破壊力もあるタイプだから、どう考えたってキャスティング的にはこの人がラスボスでしょ？？？って思うのに、まさかのただの浮気相手だったのも衝撃…（でもロウン君の線の細さではキム・グォンの攻撃に勝てない気はちょっとする…）

で、実際のラスボス、というかホンジョの命を狙ってた造園会社のナ社長はさ、呪術も使ってたし確実に前世での深い因縁のある相手のはず！と思ってたのに、え？エンチョ討伐の部下の1人？そ、それだけ？？？って拍子抜け。てゆうかこの人は前世の記憶すらないでしょ。あれかなー？呪術はナ社長の趣味だったのかなー？

そのほかにも、エンチョを殺した理由がまさか八つ裂きになるのを防ぐためだったとは思わなかったし（究極の選択だな…）、オフィス街のエレベーターで倒れた人を自分の運転で病院に運んで行ったり（しかもペーパードライバー）、殺人犯が捕まってないのに楽しそうに暮らしてたり、呪いがどうやって解けたのか解説がないまま遺伝病が奇跡的に治ったり（多分刺されて心停止したから一回死んだカウントなんじゃないかな？）、もっと言うと最後の2話はどう考えたって余計だった気はしたけど…。