韓国ドラマ「赤い袖先」の作品情報・あらすじ・感想

もともとのタイトル「옷소매 붉은 끝동」は直訳で「服の袖赤いクットン」。
王宮に仕える官女たちの袖先が赤い布で縫われていることから付けられているんだけど、タイトルの通り、まさに官女たちが主役のドラマでした~。

目次

作品情報

  • 邦題:赤い袖先
  • 原題:옷소매 붉은 끝동
  • 英題:The Red Sleeve
  • 放送:2021年
  • 話数:36話(1話約35分)※放送時17話約75分
  • 日本国内配信:U-NEXT(2023.8現在)

予告編

あらすじ

ある夜、王宮に仕える見習い官女ドギムは、王の側室である暎嬪の弔問に行き、身分を隠して密かに弔問に訪れた世孫イ・サンと偶然出会うのだった。

やがて時は流れ、聡明で美しい女性に成長した官女ドギム(イ・セヨン)。東宮殿の書庫の番を任されたドギムは、そこで兼司書を名乗る男と出会い、お互いのことが気になり始めるのだが、実は彼は世孫イ・サン(ジュノ・2PM)で…

朝鮮の名君と評される王イ・サンと、王に一途に愛された官女が織りなす時代劇ラブロマンスです。

引用元:韓ドラデラックス

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 93点
朝鮮王朝の国王イ・サンの成長と愛、そして彼に愛された1人の官女の人生を描く大ヒット歴史ラブロマンス!

とにかくジュノがカッコ良過ぎて全私が愕然ww
切ないし泣けるし美しいしで圧倒的に素晴らしい出来なんだけれど、ヒロインの感情が掴み切れなかったのが悔しいところ…。

感想

2021年MBC演技大賞8冠の大ヒットドラマ

このドラマの配信当時、私の東南アジア在住の友達は多分全員これ見てたね。そんくらい大人気だった~。(これと「社内お見合い」と「二十五、二十一」は多分みんな見てた気がするw)

色んな賞を受賞してる作品なので面白いのはお墨付きなんだけど、見てみたら想像以上に面白かった!久々にロスを味わったよ!何なら初めからもう一回見たいドラマw

MBC公式より

このドラマ大ヒットの理由はもちろん、宮廷ロマンスを優雅に描いた心打たれるストーリーや映像の美しさも勿論あるにはあるんだけど、なにより主演のジュノが素晴らし過ぎた~!

あれ?ジュノってこんな演技上手かったっけ?こんなに時代劇が似合ったっけ?ってちょっとビックリするくらい良かったのよ。私が2PMのファンでジュノ推しなので余計にそう思うのかもしれないけど、いや、たとえジュノがタイプじゃなかったとしても、ジュノが演じたこのイ・サンにはみんな惚れてまうんじゃないかな~w

MBC公式より

知性と武術を兼ね備え、思慮深く理性的で、1人の官女だけを一途に愛し続けた王イ・サン。傲慢なのに恋愛感情だけは分かりやすいっていうのもまた良かったし、これがまたジュノにハマり過ぎてたw

しかもジュノはこのドラマのキャスティングの第一候補じゃなかったのよ。代打でホームラン打ったとか言われてて(うまいこと言うなあw)、最初は誰にオファーがいったのかは知らんけど、ジュノのために書かれた脚本ではなかったものを完全に自分のモノにして2022年第58回百想芸術大賞でテレビ部門の男性最優秀演技賞まで受賞しちゃうんだもの。除隊後の復帰作で演技のブランクもあったはずなのに、ホント一気にジュノの時代が来たな~!って感じがした。(ジュノの場合は、「ジュノの時代」じゃなくて「ジュノの季節」と言うのが正しいのかなw)

MBC公式より

とことん純愛ラブロマンス!

ちなみにジュノだけでなくイ・セヨンもキャスティングの第一候補ではなかったそう。むしろ最初はどのカップルの予定だったのか気になっちゃうね。(追記:最初のキャスティングはパク・ヘス&キム・ギョンナムだったと教えて頂きました。いじめ問題等々で白紙に)

ジュノはアイドル出身(というか現役アイドルか)だし、イ・セヨンは子役出身の演技派なので、単なる美男美女俳優といよりもどっちかっていば個性的なカップルだと思うんだよね。だからこのドラマを見る前は「この2人が時代劇ロマンスって…なんか違うような気も!?」って個人的には思ってて。

MBC公式より

しかもジュノが演じるイ・サン(世孫で後の王様)の右腕となる文官がカン・フンで、サンのお付きの護衛武士がオ・デファン…。え?オ・デファン??えええ?時代劇にはいるはずのイケメン二番手が不在な気がするけどこれで大丈夫なの~!?と更に不安に。(カン・フンはイケメン枠なのかもしれないけど、私的には「シスターズ」みたいなのんびりした役のイメージ強いかも)

MBC公式より

見始めてみたら、ストーリー的にもちょっとユニーク、というかマニアックな感じで。
韓国時代劇では定番の政敵である左議政とかがあんまり強そうじゃないじゃん。じゃあ、王妃や大妃(先代の王妃)とがクセモノ役なのかと思いきや、対立はあるけど結構話が通じちゃう人だし…あれ?外国から敵も攻めては来ないし、天災もないし、なんか思ったより平和じゃない…???

そうなの、このドラマはとことんロマンスなの。ざっくり言うと「王がたった一人の女性に捧げた一途な愛と、王に愛された官女の人生を描いたドラマ」なの。

時代劇純愛ラブロマンスだけで20時間のストーリーが持つのか!?て思ちゃったりもしたんだけど、見てみたら正直これがもう何がなんだか説明できないくらいに面白くて(語彙力喪失w)、想像してたのの50倍は良かったw
久々にハマったドラマなので、今回はいつも以上に詳しく掘り下げて感想を書いてみようと思うよ~。

MBC公式より

官女たちの物語

さて。このドラマは、主人公イ・サン(李氏朝鮮の第22代国王、正祖)が世孫(王の孫)だった時代と、王になってからの時代の2つのパートに別れていて、おおまかに説明するとこんな感じ。

サンが世孫の時代

次期国王になるための政争と、お気に入り官女ドギムとのロマンス
・サンのおじいちゃんが王様(英祖)
・おじいちゃんの機嫌に振り回されるサン
・サンを失脚させようと企む叔母(和媛翁主)との対立

サンが王の時代

国王になったサンの活躍と、側室となった官女ドギム
・サンが王になって自分の時代を築き始める
・愛する人を手に入れた幸せなサン
・望まなかった世界で生きていくドギム

前半と後半でストーリーの背景がガラリと変わるのも飽きさせないポイント。主演のキャラの表情や態度にも変化があって面白かった~。

そしてどちらのパートでも、常にスポットが当たっているのは王宮で働く官女たち。普段は王様たちの身の回りのお世話をしたり、後ろにぞろぞろ付いて歩いている官女たちが、このドラマでは主役級の扱い。彼女たちがどのようにして王宮に入り、そして王宮を離れる日を迎えるのかが、官女たちの目線で描かれているのがこのドラマ最大の特徴と言えるのかも。

MBC公式より

官女たちの生活は驚きの連続だった~。たとえばさ、「官女は全員王の女だから、官女は王以外と恋愛も結婚もできない」っていうルールは他のドラマでも見て知ってたんだけど、官女の成人式にあたるケレでは、結婚式と同様に髪を結い上げて形式的ではあるけど王との結婚の儀式をするとは知らなくてビックリ!ほんとに王様と結婚してる感じなんだね。

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見習い期間は師匠と同部屋とか、お仕えしている人が亡くなると王宮を出なければいけないとか、王宮内で死ぬことはできないとか、元官女たちが暮らす村があるとか、びっくりすることいっぱいあった。

MBC公式より
momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

サンが世孫の時代

ドラマの前半、サンが世孫の時代のテーマは「イ・サンの悲しみ」だったような気がする。
サンが悲しそうな理由は3つあって…。

1つめの理由はおじいちゃん。サンは亡き父に恨まれて育った悲しい過去があるのに、父親代わりのおじいちゃん(王様)の精神状態は非常に不安定~。サンは常に王の機嫌に振り回され怯えて生きているように見えたし、おじいちゃんに叱責されて嗚咽するサンの姿が印象的だった(ジュノの泣き演技凄かった…!)

MBC公式より

おじいちゃんである英祖は、朝鮮王朝の歴代君主の中で最も在位期間が長かった王なんだけど(52年間)、低い身分の母から生まれたが故に虐げられて育ち、様々な危機を乗り越えて王となった人物。だからとても疑り深い性格で、息子(サンの父)を米びつに閉じ込めて餓死させた人でもあるのよね。(詳しくは映画「王の運命-歴史を変えた八日間-」などご覧ください)

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そんな王を見て育ったサンは、自分はおじいちゃんのような王にはならない、愛する人は必ず守る、と誓って正しく生きようとするんだけど…でもそれ明らかに伏線でしょ、としか思えない映し方で嫌な予感しちゃったりも…(ドギムに拒否されて首絞めてたからなあ~血は争えんw)

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サンが悲しむ2つ目の理由は、サンには信頼できる部下がいないのよ。小さい頃から一緒に育った最も信頼を寄せる腹心ドンノがまさかのサイコパスで、自分の妹を王妃にして自分が天下取るという野心にまみれた困ったちゃんなんだものー。

MBC公式より

そして3つ目の理由は、そう、ヒロインのドギム。サンは世孫で次期王なのにも関わらず、初めて好きになった女性ドギムに全然受け入れてもらえないのよ。しかも立場的には自分の女(東宮の官女)で、普通ならむしろ喜んで受け入れてくれるはずの相手なのになぜか全力で拒まれてて、その理由さえ教えてもらえないっていう謎の状況が十年以上続くという…。な、長いな。

MBC公式より

だからこの時代のサンには、自分の全てを預けられるような相手がいないんだよね。傲慢だけど寂しそうに見えて、そんなサンからの告白は見てて切なかった。泣いてたり、泣きそうな表情が多かったから、ジュノの中での織田信成味を感じる場面も…w

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サンが王の時代

一方で、サンが王になってからの時代は、サンの表情も少し明るく感じたよ。王になって自らが主体となって国を治めていくんだけど、重臣たちとも堂々と渡り合って、休憩時間には遂に妻にした愛するドギムの膝枕で休んでみたりして(仕事しろw)なんだか幸せそう~。

MBC公式より

でも、そんな幸せそうなサンの表情とは対照的に、側室になったドギムの瞳には影が見え始めてきて…。だから後半のテーマは多分「ドギムの悲しみ」だった気がするなあ。

側室となったドギムは死ぬまで王宮の外に出ることも許されない身。官女として生きたい、という自分が望んだ居場所を手放してしまったドギムにに残されたのは、ただ王を待つだけの日々だけで。自分をこの世界に強引に招き入れた王は、自分の夫である前に正妻の夫であり、そしてまた国の父であって、決して手に入れることのできない男なのよね。

MBC公式より

ドギムが恐れていたことが次々に現実になっていく場面はやりきれなくて…休暇に出かける友達たちの背中と過去の自分に手を振るシーンには泣いた~!

これが彼女が自ら望んで得た幸せの代償だったらまだ救われるのにね…
最後まで側室になることを固辞していたドギムが心に抱えたわだかまりを思うと切ない…

幸せそうに微笑む王を、じっと見つめ返すドギムの瞳の奥に悲しみが見えるような気がして胸が痛かった。

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ドギムの望んだ幸せとは何か?

ただ、このドラマ、ドギムの描かれ方は解釈がとっても難しい気がしたんだよなあ。
王様の寵愛を一身に受けながらもそれを拒み続けるという、時代劇ロマンスには珍しいキャラ設定なんだよね。

サンが告白→ドギムが断る→告白→断る…が延々と10年以上繰り返されてて、いやいや、一般人じゃないんだからさ、当時の権力構造からすれば王は絶対なわけで、もういい加減にしないと処刑されちゃうよ~?って思うんだけど、何しろドギムは愛されているのでなんだかんだ許されちゃうのよ。しかも許されるであろうことをドギム本人も分かってやってる感じもあって、頑固というか少しはあざといというか、この関係性も複雑なんだわ。

MBC公式より

序盤まで私はてっきり、サンが王になるまでは、政争の中で自分がサンの弱点になってはいけないから、側室にはならないつもりなのかと思ってたんだけど、ドギムの本音は全くそういうものではなくってさ。ここがなかなか理解できなかった~!

ドギムがサンに言っていた「側室になると全てを捧げなきゃいけないけど、人は皆、全部を捧げたらその人の全部欲しくなる、けど王様はそれはできない立場だから、自分を失いそうで怖い」という一見ド正論も、この時代においては詭弁に見えたりもして…

MBC公式より

だって側室になるのを断っていた時期だって、ドギムが幸せそうには見えなかったんだもの。寵愛を受けて目立っていたせいで、濡れ衣を着せられて殺されそうになったことは一度や二度じゃないし、王宮の争いには利用されるし、王宮から追い出されるしで、全然平穏じゃなかったじゃんか~。

そもそも官女は(王以外と)一生結婚出来ないわけで、ドギムが全てを捧げてくれる王以外の誰かと結婚する可能性は初めから無いのよ。それに、全てを捧げてくれるかどうかは相手次第というか…、仮に自分が正妻であっても、仮に相手が王でなくても、相手の心を縛ることはできないでしょ~。

MBC公式より

だからむしろドギムは、全てを捧げるのが怖かったんじゃなく、ただ自由に生きることを望んでいたのかな?とも思ったりもしたんだけど。王の女にならなければ提調尚宮(尚宮のトップ)にも出世できる人だったろうし。

でもそう思ってみても、やっぱり引っかかるのよ。本当に自由が欲しかったならお兄ちゃんと逃げる道もあったし、逃げずともせめて王宮に戻らない選択肢はあったはずなのに、結局王宮に戻ってきちゃったから(しかも側室に仕えて寝所の準備をするとかアナタどMなの?!w)、結果また利用されちゃって…最終的にドギムは側室にならざるを得なかったわけじゃん。

平穏ではいられない王宮に戻ることは自分で選んだ道だったはずなのに、それでも最後まで王に心を許さないあたり、なかなか理解が難しいキャラクターだった気がするんだよね。

MBC公式より

そもそもドギムがサンをどう想っていたのかすらとても曖昧な表現になっていて、「愛している」とは最後まではっきりと言葉にはされなかったし。お仕えする相手としては好きだったけれど、自分の全てを捧げたり、自分の自由を手放してまで愛する相手ではなかったと考える方が自然なのかなあ。

自分の死に際に、もし残された相手のことを想っているなら「一緒にいられて幸せだった」と言ってあげるのが最後の愛情だと思うのに、「来世では私を見かけてもそのまま通り過ぎて」なんて言うのは強がりなんかじゃなくてもう恨み言だよ…。(あのセリフの後、ドギムがサンに言ってはいけないことを言うんじゃないかと思って焦ったのは私だけではないはず~)

MBC公式より

さらに言うと、役人との子を流産して死罪となった友達の官女ヨンヒが、牢の中でドギムに言っていた「好きな人の女になりたかった」「みんなを悲しませると分かっていても望み通りに生きたかった」「幸せを味わったからその対価が死であっても構わない」という言葉があったんだけどね。ドギムにとってサンは、全てを失ってでも全てを捧げたい対象ではなかったということをヨンヒの言葉を通して表現してるのかなと思ったりも。

ドギムからサンへの感情については解釈が分かれるところだとは思うんだけど…

個人的には、それでもドギムは王を愛していたんだと思いたかったかなあ。王を愛していたのなら、どんなに辛い日々の中にも幸せを感じていたはずだから。

MBC公式より

ちなみに史実では…

イ・サンを描いた他のドラマなんかで知っている人も多いかもしれないんだけど、史実によると、イ・サンは世孫であった10歳の頃、1歳年下の孝懿王后と結婚しているので、サンにはドギムと結婚するよりずっと前から正妻がいたんだよね。(このドラマ内で孝懿王后は一切登場しないんだけど…王と官女の愛を描くために、敢えて省略しているんだと思われます)

MBC公式より

そしてドギム(宜嬪)もまたサンの1歳年下。幼いころに官女として王宮に入り、13歳ごろには既に王に見初められ側室になるよう求められていたもののこれを二度も辞退。ここはドラマと同じだね。しかし辞退した理由は、孝懿王后に遠慮したためとされていて、なぜならこの孝懿王后という人は素晴らしい人格者でドギムが心から慕っていた人らしいのよね。

ただ孝懿王后はその後も子供には恵まれず、30歳になった王に息子がいないという事態を憂慮したようで、ドギムは29歳ごろに2度の流産を経たのち、王の息子を産んで側室となったんだそう。第1子は世子として認められたものの4歳で死去。第2子の女児も生後2か月で死去。そしてドギムが33歳の頃、息子を亡くしたのと同じ年に、3人目となる子をお腹に宿したまま自らも病気で亡くなっているんだそう。

MBC公式より

側室を辞退すれば当然死罪になる時代にこれを許され、そこからの長い年月、王の寵愛を一身に受けていた人なんだろうけれど…、深い王の愛があったとはいえ側室となって僅か5年ほどの間に5回妊娠し、自分自身も含めて全て亡くなってしまうという、改めて想像してみると壮絶な人生。

ちなみにサンは、ドギムが亡くなった翌年に新たな側室である綏嬪を迎え、彼女との間に次期国王純祖となる息子と娘が生まれ、この息子が10歳で世子となったのと同じ年に48歳で亡くなっているそうです~(ドラマ内でも50に満たないと言われたシーンあったね)。

ジュノが素敵過ぎて評価が爆上がり

ジュノファンとしてジュノの話をもうちょっと詳しく書いてもいいかな~w(ワクワク)

MBC公式より

ジュノの俳優としての魅力は声と所作だと思う!声が低めでエッジが効いてるところが声フェチな私のツボなのと、佇まいや動きがすごく堂々としてとこがカッコイイんだよね。背もそこまで大きくはないし(178cmです)お目目ぱっちりでもないんだけど、あの動きとあの喋り方がすっごくイイ男に魅せるんだ~w

チキンを我慢して体を絞って迎えたというお風呂のシーン。めっちゃ素敵だったよ~!腹筋が割れててw
あのシーンを撮る前は水まで我慢して体を絞ったとか言ってて、いや水分絶ったら死ぬんだけど大丈夫だったのかwとにかくジュノはストイックだし完璧主義だから、あんな美しい映像が撮れたんだろうなって思って感動~。

MBC公式より

このドラマはジュノの除隊後復帰作なんだけど、除隊後16kgも体重落としたそうで、たしかにジュノは細くなった~!(そして白くなった~)でも決して線が細いんじゃなくって腕とか体の芯は太いんだよ。毎日めっちゃ鍛えてたし、苦々しい顔してサラダ食べてたり(まずそうにw)、神妙な顔でチキンとパプリカ炒めを黙々と食べてたり(あんまり美味しくなさそうにw)、とにかくジュノの日々の努力の集大成だったんだろうなあって思ちゃって…見ててまた感動~。

あと普段は左利きのジュノが右手でお箸使って食べてるの見て、妙にジーンてしちゃったりもw(偉すぎる。ジュノは正直左手でもそんなに箸使うの上手くないのに…)

MBC公式より

ジュノはちょっと強気なあのキャラが好きなので(ファンからは皇帝と呼ばれる男w)、王様になってからのジュノの方がジュノっぽくて好きだったなー。王様になってからのほうが声も張ってるから、なにより声が素敵すぎた。

そういえばドラマ「記憶」見たときにジュノの鼻息がスンハースンハーしてて、それはジュノがムチムチしてるからかな~?とかって書いた気がするけど、このドラマの痩せてるジュノも若干スンハーしてたから、ジュノは元々鼻息荒いのかもな…という発見もw

あとジュノって普段からよく咳払いする気がするんだけど、イ・サンも同じようによく咳払いしてて、そこは普通のジュノだったねw

MBC公式より

「赤い袖先」だけしか見ていない方がジュノのデビュー当時の映像を見たらビックリするかもしれないんだけど…あんな…おさるさんみたいだったジュノが(失礼w)…今やこんなカッコ良く成長して「時の人」になってて…このドラマはきっと多くのジュノファンの胸を熱くさせたはず!ファン歴短い私ですらすごく感動しちゃった。

乗馬練習する時間がなかったのかジュノが全然馬乗らなかったのが残念だったけど、髭ジュノ映像も貴重過ぎたし良いドラマだったよw

MBC公式より

あーほんと、このドラマが見られて良かった。ドギムはサンに出会って幸せじゃなかったかもしれないけど、私はこのドラマのジュノが見られて幸せだったよ!来世で私を見かけたら、そのまま通り過ぎないでぜひ声かけてくれーw

カン・フンのサイコパス演技好きかもw

(既に長いですがせっかくなのでもうちょっと書きます…)
ドギム役のイ・セヨンはやっぱり上手かったしすごく良かったんだけど、なかなか感情が読めなかった~。はっきりと口にできない感情を敢えて演じていたんだとは思うんだけど、もともと感情が読めないタイプの演技をする人な気がしてて、ドギムっていう分かりにくいキャラが更に難しく感じたかも。

イ・セヨンは個人的には「メモリスト」のソンミみたいなクールな役が好きだなあ。カッコ良くガンガン攻めるキャラが似合う気がする。あと、笑うときの口の形がEXOのディオ(ド・ギョンス)と同じ形なの可愛いねw

MBC公式より

あとねちょっとこれ人の事言えないんだけどね、ドンノ役のカン・フンは姿勢が悪かったと思うのよ~。ジュノが異常に姿勢良いから余計に目立つ(ジュノはステージ人生長いから…)。もっと胸を張ってる方がかっこいいのに!

最初はカン・フンがジュノよりカッコイイ設定だなんて納得いかんぞ~とか思って見てたんだけど(カン・フンのファンの方ごめんなさい…)、二番手役かと思いきや実はサイコな役で上手かった。痩せてるから余計にサイコパス味も増すし、後半は髭生えてジーザスみたいになってたし(w)なんだかんだすごく印象に残った演技でした~。(追記:この後で見た「コッソンビ熱愛史」や「いつかの君に」のカン・フンすごく良かったので気になる方はぜひw)

MBC公式より

それから、いじわる叔母さん和媛翁主役のソ・ヒョリムって「トキメキ☆成均館スキャンダル」で娘役だったよね~!あれから11年経ってお母さん役になってて感慨深かった~。養子にしてた漁師の子の別れ際は泣いたよ。

しかもこのドラマ内では「トキメキ☆成均館スキャンダル」でも出てきてた「文書金縢之詞(クムドゥンジサ)」が登場!トキメキ風味強めでしたw

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それから、王妃役だったチャン・ヒジン、この人すごく時代劇に合う気がする。なんだかお顔も喋り方も高貴で徳のある雰囲気たっぷり。時代劇ではだいたい悪役になりがちな王妃なんだけど、久々に美しくて性格もまともな王妃様を見たわ…。

MBC公式より

真面目なロマンスかと思いきやコメディシーンが結構多かったのも楽しかったね。護衛武士役のオ・デファンなんてもう完全にコメディ要員だったし、ソ尚宮役のチャン・ヘジンとの掛け合いも面白かった。(チャン・ヘジンがめちゃくちゃ走らされるシーン多くて可哀想だったw)

MBC公式より

でもやっぱり助演の中で一番目立っていたのは、王様(英祖)役だったイ・ドクファなんだよなあ~。イ・ドクファって顔の癖が強すぎるというか、彼が出てくると顔が気になり過ぎちゃってドラマに集中できないイメージあったんだけど(すみません!w「あやしいパートナー」「社内お見合い」でもうるさいじいさん役だったんだよ~)、この英祖役は気迫の演技で圧倒された~!

なんというか、使ってる間が全然違う。誰と絡んでもイ・ドクファはイ・ドクファだけの間で喋るし笑うし怒鳴るし泣くしで、半世紀以上もの間、王として君臨し続けた国王英祖を完全に演じ切ってた。芸能界に長年生き残るにはちゃんと理由があるんだね~。

MBC公式より

仮面の王 イ・ソン」との共通点

ちなみにこのドラマの脚本は「仮面の王 イ・ソン」と同じチョン・ヘリ。

これ絶対同じ脚本家でしょ~って、鈍感な私が珍しく勘付いちゃった。だってドギムの背中に「明」って文字があったでしょ。背中の文字いえば、そう「仮面の王 イ・ソン」。あっちは世子の背中に文字があるんだけど、サイズ感とか文字の感じがドギムのものとほぼ一緒w

考えてみたら秘密結社が出てくるところも似てるのよね。このドラマでは官女の秘密結社だったけど、「仮面の王 イ・ソン」の方はチムの丸薬っていう謎の薬を扱う秘密結社で…ユ・スンホの演技が良いし、ホ・ジュノがとんでもなく恐ろしいカリスマを演じてて面白いので気になる方はぜひ御覧下さい~。

MBC公式より

まとめ(?)

というわけで超長々と書きましたが、全てをザックリまとめると…

とにかくドギムの感情が掴み切れなくて悶々として、だけどジュノがカッコ良過ぎたのでつい「いい加減サンと結婚して幸せになってよ~」って思っちゃったんだけど、結婚後のドギムの悲痛な表情を見て号泣…ごめんドギム、ほんとごめん、私が悪かった…って思ったドラマだった。かな?(どんなドラマだw)

視聴後にこんなにあれこれ考えたのも初めてだったし、こんなにすっきりしないのも初めてだし(w)、そういう意味でも心に残るドラマだったよ~。ぜひ違う視点でまた最初から見てみたいなあ。(そしてもう一度ジュノが見たいw)

MBC公式より

ああ、それからこのドラマを見ててちょっと思ったのは「側室では幸せにはなれない」ってことを肯定しちゃうと、普通の女の子が素敵な王様に見初められて幸せに暮らしましたとさ~♪とはいかなくなっちゃって色んな時代劇の解釈変わってきそうで怖いってことかな!?ww 例えば「100日の郎君様」とかもドクシムなんて家柄的には絶対側室じゃん。あのあとドクシムも苦労したのかな?とか思っちゃって気になり始めたという…w

官女の人生も色々あって大変なんだなー。でも王様のお布団あっため係はぜひやってみたい!

MBC公式より

(ちょw なにやってんのこれww↑)

OST

一番印象的だった曲はやっぱりこの曲だな~!
이선희(イ・ソニ)の歌う「그대 손 놓아요(I’ll Leave You)」

こういう曲を聞くと時代劇っていいなーって思っちゃうw

それからこちらの曲、휘인(フィイン)の「바라고 바라(I Wish)」のサビもきっと耳に残っているはずw

momoruru

話題の入浴シーンだけど、イ・セヨン完全に自分から風呂に飛び込みに行ってるなーw 水に落ちるのに上に飛んでどうするんだw

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