先輩から教えて頂いた語学アプリDuolingoで韓国語を勉強してるんだけど(無料でも十分使えるのでオススメw)ずっと言いたかったことがある!!
このアプリの韓国語の読み上げを担当してる人の中に、キム・スヒョンの声に似てる人がいるんだよ~。若干おじさんぽいっていうか、ちょっと年取ったキム・スヒョンみたいな感じなんだけど、絶妙に似てると思うのでスヒョンペンの方にはぜひ一度聞いてみて欲しいw
作品情報
- 邦題:涙の女王
- 原題:눈물의 여왕
- 英題:Queen of Tears
- 放送:2024年
- 話数:16話(1話約90分)
- 日本国内配信:Netflix(2024.6現在)
予告編
あらすじ
評価(momoruruが勝手に採点♪)
総合評価 95点
「愛の不時着」の大ヒットで知られるパク・ジウン作家の最新作で、歴代tvNドラマの最高視聴率を記録した超話題作!
全てが王道の “ザ・韓国ドラマ” な展開だからこそ、ストーリーの完成度はピカイチ!一流俳優陣が演じることで、ほぼ完璧に近い仕上がりに~。
感想
パク・ジウン作家の最新作
すごいすごいとは聞いてたけど…
本当にすごいドラマだった~!!
私の周りでも放送期間中はこのドラマの話でもちきり。ほとんどの韓ドラファンが見ていたんじゃないかな~?(そのあとすぐに「ソンジェを背負って走れ」ブームが到来しちゃったので若干このブームを忘れてたけども…)
なにしろこのドラマは、「愛の不時着」や「星から来たあなた」「青い海の伝説」で知られるパク・ジウン作家の最新作。
※パク・ジウンは、「シークレット・ガーデン」「太陽の末裔」「トッケビ」「ミスター・サンシャイン」「ザ・グローリー」などで知られるキム・ウンスクや、「美男ですね」「主君の太陽」「ホテルデルーナ」「還魂」などで知られるホン姉妹たちと共に、韓国三大脚本家として評される超人気脚本家さまでございます。
有名脚本家の作品ということで、キャストも当然一流俳優陣。主人公カップルは同じくパク・ジウンの作品「星から来たあなた」でも主演を務めたキム・スヒョンと、「サム、マイウェイ」や「都会の男女の恋愛法」のキム・ジウォン。
私の場合、期待が大きすぎると大抵「期待し過ぎたわ…(泣)」ってなりがちなんだけど、この作品はむしろ期待以上で、1話が90分近くあるという尺長すぎドラマなのにも関わらず、5話くらいで「お願い、楽し過ぎるからこのまま終わらないで~!」って思ったくらい。
視聴率もめちゃくちゃ伸びて、第1話は5%台でスタートしたのに、12話以降はずっと20%超えという驚異的な数字を叩き出し、最終話は24.85%を記録。この数字はあの「愛の不時着」の最高視聴率21.7%すら上回る、歴代tvNドラマの最高視聴率なんだとか。
実は私「愛の不時着」にはあんまりハマれなかったのもあって(小声…)、個人的にはこっちの方が圧倒的に好きだったなあ。
さてさて。私が感じた、このドラマの良い点は以下の3つ!
- ひたすら王道展開を突き進む!!この脚本は上手すぎる
- 最初から最後までキム・スヒョンの瞳の演技に釘付けw
- 豪華カメオ&オマージュで韓ドラファンの心を鷲掴み!
それでは詳しく感想を書いていきまーすw
王道だけどやっぱり上手い!
とにかくこのドラマは韓国ドラマならよく目にする王道要素がてんこ盛り!
例えば、財閥3世でしょ、後継者争いでしょ、親子の確執でしょ、格差婚でしょ、それから余命宣告でしょ、記憶喪失でしょ、あとは初雪エピソードでしょ、実は過去に出会ってたでしょ、ついでに大規模海外ロケも…
「韓ドラはこういうところが面白いのよ」っていうところを執拗に詰め込んでくるこの脚本。こんなに詰め込んだらもうごちゃごちゃになっちゃうはずなのに、そこは天才脚本家パク・ジウン。それぞれのエピソードの処理が上手い!
ひとつひとつのエピソードに笑いや涙を織り交ぜるのも決して忘れていなくて、視聴者の集中力を途切れさせないの~。
次から次へと視聴者の興味を引く出来事が起こる一方で、ロマンスはしっかり時間をかけてたっぷりと。登場人物たちの心情の変化を繊細に描き、最終的には全員に共感できるようになっていく流れは流石だった。
1話90分で全16話あるので…全部でおよそ24時間!
普通に考えたら結構長~いドラマだと思うんだけど、「え?もう1時間半経ったの?」って思うくらい時間を忘れて楽しめるドラマは久々だったな~。
キム・スヒョンの瞳に釘付けw
てゆうか私、「涙の女王」ってタイトルだから、てっきりキム・ジウォンが泣くのかと思ってたのに、キム・スヒョンが泣きまくってて「アンタが泣くんかーいw」ってズッコケたよ。キム・スヒョン(とウォン・ジナ)の泣き顔は苦手なのに~!(キム・スヒョンの泣き顔見ると不動明王を思い出しちゃって…ちょっと怖い。ホントすみません!)。
そんな泣きの演技だけじゃなく、キム・スヒョンってドラマでも映画でも、どこでどんな役で見ても安定感が半端ないのね。イケメン俳優っていうより ” 演技職人 ” みたいな印象がある。特に表情の演技は凄いなあって思っていて、あらゆる感情を生き生きと表現するので、キム・スヒョンが画面に入るとつい彼の目ばっかり目で追っちゃうんだよね。
正直顔はタイプじゃないはずなのに(重ねて申し訳ありません)…キム・スヒョンが演じたキャラクターは全部好きになっちゃうし、キャラクターに魂を宿してくれる人だと思う。このドラマも、ヒョヌのキャラクターが素敵っていうのは勿論あるんだけど、結局のところキム・スヒョンの演技が上手すぎるんだよなあ。こんなの好きにならないわけがないw
ちなみに、キム・スヒョンは若手俳優の中では出演料もトップと言われていて、「星から来たあなた」では1話1億ウォン、「サイコだけど大丈夫」では1話2億ウォン、「ある日」では1話5億ウォンのギャラだったという噂も~。こんだけ上手ければギャラ高いのも納得よね。
余談ですが、キム・スヒョンって絶対陽キャだと思うので(だって撮影中に大声で変な歌とか歌ってるし)、mbtiは絶対E型(外向型)だろうと思ってたんだけど、2021年にはENFPだったらしいんだけど、2024年になってからはISFJに変わったんだとか。そこが変わることあんのね。
キム・ジウォンも本当に美しかった!
キム・スヒョンと並んでも演技面では全く見劣りしなかったし、強くて美しいのにおちゃめで一途なヘインが可愛かった~!
強いヒロインが大好きな私にとってはかなりお気に入りのキャラクターで、1話でヘインが、ヒョヌに生意気な態度をとった弟スチョルをどつきまわすシーンとか大好き~。「この人、こう見えて本当はヒョヌのこと…!」って気が付いたら、そこから一気にのめり込んじゃった。
カメオとオマージュの祭典!
このドラマ、カメオとオマージュがてんこ盛りなので、韓ドラファンにはたまらなかったはず!
序盤に出てくるヒョヌとヘインの結婚式のシーンからして「あれ?なんかこれどこかで見たような…?」って既視感が。
実はこれ「愛の不時着」カップルであるヒョンビン&ソンイェジンの結婚式のオマージュなんだって!
ほんとだー!よく見たら同じだ~!
なんとロケ地まで一緒らしくて、場所はウォーカーヒルホテル(私このホテル泊まったことあるw)。実際の結婚式をドラマ内で真似しちゃう、そこまでするか!?ってくらいのびっくりオマージュなんだけど、こんなので驚いてはいられない。
「愛の不時着」からは、大佐の妻を演じてたキム・ジョンナンがヘインの叔母ボムジャ役、ジョンヒョクの家を盗聴していた軍人を演じてたキム・ヨンミンが龍頭里の住民ヨンソン役で出演していて、なんと2人が親密な関係になっていったり。
それ以外にも、カメオ出演でセリの生命保険会社担当役だったイム・チョルス&セリの部下で後方チーム長役だったコ・ギュピルが仲良く登場してヒョヌのプライベートを監視する謎の男たちを熱演してたよ~。
それから「サイコだけど大丈夫」つながりでオ・ジョンセが精神科医役で出ていて、キム・スヒョンとがっちり握手して抱き合ってるの姿を見せてくれたときには「ガンテとサンテだ~!」って1人で盛り上がったよ!w「サイコだけど大丈夫」大好き!
他にも「星から来たあなた」「青い海の伝説」にも出演してたホン・ジンギョンが漫画喫茶のおじさんたちと唐突に出て来て、探偵になってドイツでのヘインの行動を報告してた。さすがに懐かし過ぎるだろ~。
そしてなんと、8話ではソン・ジュンギがヴィンチェンツォ役として登場しちゃう!(「ヴィンチェンツォ」とこのドラマは監督が同じなんだね)
ソン・ジュンギのキャリアを丁寧に説明してくれるシーンがあって…
「財閥家の末息子だとか(→「財閥家の末息子」)、元海外派兵だとか(→「太陽の末裔」)、宇宙船で飛来したとか(→ソン・ジュンギ飛来してたっけ??もしかして「スペース・スウィーパーズ」のこと?)、実はオオカミ少年だとも(→「私のオオカミ少年」古いっw)、名前はヴィンチェンツォ、真の正体は…マフィアだ。マフィアのボスの相談役コンシリエール(→まんま「ヴィンチェンツォ」)」っていうセリフが入ったりも。ジュンギかっけー!韓ドラファンには胸アツ過ぎ!
一度でも妻の死を望んだのなら…
総合的には素晴らしいドラマだったんだけど、納得いかないところもいくつかあって…。
この続きはネタバレありますのでご注意を~
私の中で一番ひっかかったのは、ヘインの死を喜んだヒョヌがいたことなんだよなあ。
どれだけ愛しいてたとしても、気持ちの行き違いがあったんだとしても、自分の死を一度でも喜んだ人を再び愛せるのかな??って疑問は残っちゃう。
ヘインが病死すれば円満に離婚できると思った、ってとこまでは理解できなくもないんだけど、妻の余命を知ったその日の夜にぐっすり眠って、翌朝には鼻歌まで歌ってたんだよね~。ヒョヌ君さすがにこれは怖いって。離婚を望むのと死を望むのとでは全然深刻さが違うと思うんだけど。ヘインが知ったら確実に傷付くやつ…。
といってもそんな描写は1~2話あたりの序盤のみ。それ以降、ヒョヌはずっとヘインに一途なわけで…ほら、私なんて年々記憶力が低下しているせいか都合の悪いことは忘れちゃうから、後半はそんな事すっかり忘れて見てたけどもw
それに加えて、2人の仲が険悪になっていく過程の描かれ方が少し弱かった気がしたな。離婚までは考えていなかったヘインはともかく、ヒョヌがどうしてそこまでヘインを憎んでいたのかがよくわからなかった。
格差婚で最初っからギクシャクしてたのかと思いきや、新婚時代はあんなにラブラブで、妊娠を喜び合うくらい仲良かったのに、どうして妻が余命三ヶ月と知って喜ぶまでに冷え切っちゃったのか。
大きな原因の一つして描かれていた流産の話も、ちょっとこれだけではヘインが可哀想な気がして。
だって父親として我が子の誕生をどれだけ楽しみにしていたとしても、妊娠中に子供を失った母親の悲しさには到底及ばないと思うのよ。父親と違って、母親にとっての流産は、子を失った悲しみだけじゃなく、自分の体にも大きな変化があって物理的にも傷つくし。それよりも精神的に辛いのは、あれがいけなかったんじゃないか、こうすれば助かったんじゃないか、って永遠に考えて自分を責めるから。
いるはずの我が子がいない部屋を目にするのは辛いはずで、ヘインの性格を考えれば子供部屋を片付けたことも私には十分理解できたんだけどなあ。
勿論それだけが原因とは一言も言ってないし、離婚を決意するに至るには相当な積み重ねがあったんだろうけど、その辺りが良く分からないまま…途中からは最初っから(なんなら子供時代から)ずっとヒョヌはヘインのことだけを一途に想ってたっていうニュアンスの描かれ方になっていくので、ちょっとヒョヌを美化し過ぎだったかなーと。
最終話だけはマイナス!?
そんなヒョヌ美化現象は後半になればなるほどに増していき、最終話ではもうブチ上げまくってて、ヘインが「そのビジュアルと声、ソウル大法学部卒、ロースクール主席卒業で海兵隊出身(いや特別警護隊です)」そんなのあり??って言うシーンがあるんだけど、「たしかに。これはちょっとやりすぎだったね」って思えてきて…急速に冷静になっていく自分がいたね。
だいたい賢くてソウル大に行く子が、ボクシングチャンピオンな時点で違和感はあったのよ。ほらだってボクシングってさ、勉強苦手でヤンチャな子でも輝けるスポーツなのに、賢い子がチャンピオンってこの世界容赦なさすぎw
お願い!ドラマでもリアルさを忘れないで~!妄想に走らないで~!「愛の不時着」の悪いクセが出てるよ~!と願いながら鑑賞してた最終話。唯一この1話だけは、正直私にはくどかった~!!
車にはねられて救急車に運ばれ重傷だったヒョヌが、ヘインを連れ戻すために別荘に行くのもなかなか謎で…。閉鎖された場所で孤立無援とか、警察も敵に買収されてて助けてくれない、ってのならまだ分かるけど、助けてくれる人もいるし警察も機能してるのに、交通事故で轢かれたばっかりで内臓損傷してる人が1人で行く必要あるの~!?
予想より早く駆けつけて来てくれた警察さんも(しかも初動でヘリまで動員!?)、ライフルを人に向かって構えてる犯人を前にして、実際打つまで何もしないで待ってるものなの?…とりあえず制止するために足とか打っちゃダメなんか~?
15話までは完璧な流れだったのに、なんだかとってもソワソワした最終話だったのだけが心残りでございました。
完成度の高さが魅力
そんなこんなありますたけど、悪役でお馴染みパク・ソンフン様も拗らせた純愛を貫いてたのも見ごたえあったし(個人的には「ザ・グローリー」のジェジュン役があまりにも凄すぎたので、予想よりソフトな悪役だったかな?)、イ・ミスクが演じてたモ・スリがうんざりするほど厄介で手こずらされたのも面白かった。イ・ミスクって撮影当時63歳かな、裁判所から引きずりだされるシーンの迫力すごかったぞ…w
そうそう、もしかして最近バカ息子役の専門になりつつある(?)クァク・ドンヨンは完璧なキャスティングだし、私の好きなイ・ジュビンの艶やかさにはもうメロメロ~。顔と声のギャップがまたいいのよねえ。
韓ドラの王道を行くストーリーということで、ドラマティックというか若干都合の良い演出は多かったものの、集中力を切らさずに見られるストーリー展開は圧巻だったし、演じてた俳優陣も役にぴったりはまっていて、総合的には相当完成度の高い作品でございました!ぜひまた見た~い。
隙あらばヘインの肩にコートかけてくれるヒョヌ、素敵だったなあw
あ、そうそう、これ言うの忘れてた!w
ヘインに運動靴をプレゼントするときのヒョヌが歯を見せて笑うんだけど、あれ絶対ペ・スジの顔真似だよね?w(スジちゃんが他の番組内で “好きな人を誘惑するときの顔” みたいなのを紹介してて一時期ブームにw)「ワンダフルデイズ」の中でもやってた気がして「あれ?」って思ったんだけど、あちらは事前制作なので時期的に確信が持てず…でもこっちは絶対そうだったはずw
OST
ドラマ自体も王道だけど、OSTまで王道の素晴らしさ!OSTでお馴染みの人気アーティストたちが集結してるよ~。
まずはこの曲。Crush の「미안해 미워해 사랑해(Love You With All My Heart) 」。ドラマのイメージにぴったり合っていて印象的な曲だった。
それから10CMの 「고장난걸까(Tell Me It’s Not a Dream)」も良曲です。やはり10CMのOSTはイイ。
続いてHeizeの「멈춰줘(Hold Me Back)」。Heizeは同じくキム・スヒョン主演の「サイコだけど大丈夫」でも「You’re Cold(더 많이 사랑한 쪽이 아프대)」でOSTに参加してます。あの曲好きだったなあ。
それから폴킴(Paul Kim)も「좋아해요(Can’t Get Over You)」で参加。
ISAAC HONGの 「Fallin’」。
主演のキム・スヒョンも「청혼(Way Home)」の曲でOSTに参加。歌上手いんだよね。「ドリームハイ」から始まって「太陽を抱く月」でも「星から来たあなた」でもOST参加してたはず。
モ・スリの後頭部のボリュームどうなってんだ!?